蓮ノ空×イナズマイレブン 〜英雄たちのヴィクトリーロード〜   作:松兄

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チャンピオンズリーグ アジャジャックス・アムステルダムvsP・X・G(パリエクスジェン)(5)― 釣り ―

ピィイイイーーーッ!

― 後半開始!! ―

 

 

 審判の笛と共に、P・X・Gボールから後半開始。ボールはシャルルに渡る。

 

シャルル「よっと……!」

 

 シャルルがトラップした瞬間前線へと全速力で走行(ラン)するFW3人。

 

クライフォート「パスは出させない!!」

 

 

MATCH UP!!

クライフォート vs シャルル

 

 前線からクライフォートくんの鬼プレス。あたしは辺りを見回しながら警戒網を張る。

 

烏「こっちや! 出せ!」

 

オチャド「寄越せ!」

 

 左右から駆け上がりそれぞれパスを要求する2人。――だが、

 

ヨハン「させるかっ!」

 

烏「ぐっ!」

 

ルート「パスは出させない!」

 

オチャド「つ!」

 

 すぐにパスコースを塞ぐ2人。

 

シャルル「ふ〜ん。まぁカンケー無いけどっ!!」

 

クライフォート「!!」

 

クライフォート(ドリブル突破!?)

 

 何とシャルルはドリブルを選択する。当然クライフォートくんも身体で当たりにいく。

 

花帆(この状況……クライフォートくんはシャルルの左側から当たってるから右足でしかパスは出せない…そうなると凛かロキ……でも、こいつの場合は!)

 

 あたしは逆のレイマールの方に走る。

 

シャルル「しつこいな〜。嫌〜い」ドッ!!

 

クライフォート(つ! 右足の外側(アウトサイド)クロス!?普通は素直に内側(インサイド)だろ!!)

 

 外側に逃げるような軌道で飛ぶパス。そのままボールはレイマールへ……

 

レイマール「お、来た……」

 

 けど―――、

 

花帆「()るっ!!」ガッ!!

 

P・X・G『!!』

 

 しかし、コレもあたしがカット。残念だけどもう通用しないよ!!

 

花帆「よし!」

 

花帆(()れる! コイツは理論(ロジック)で潰せる!!)

 

シャルル「キモ過ぎ……」

 

 シャルルは嫌そうな顔をするが関係ない!!

 

花帆「カウンター!!」

 

 あたしがドリブルで責め上がろうとする。――と、

 

瑠璃乃「[バニシングスラッシュ・Z]!!」ズシャァアァアアッ!!

 

花帆「うわっ!?」

 

 突然真横から瑠璃乃ちゃんの必殺タックル。ボールを奪われた。

 

瑠璃乃「花帆ちゃんがシャルルくんを読めるようになったのは分かってたよ。だから敢えて泳がせたの気づかなかった?」

 

花帆(釣られた………)

 

花帆「ち……」

 

 舌打ちするあたし。その間に瑠璃乃ちゃんは少しドリブルで進むと、中へとセンタリングを上げる。

 

瑠璃乃「[ピンポイントクロス・S]!!」ドッ!!

 

 瑠璃乃ちゃんのキレイな軌道の必殺パス。落下地点には凛がいた。

 

凛(やるじゃねぇか大沢……

 

 凛はトラップするとドリブルを仕掛ける。しかしそこに、

 

フーゴ「ここだろ破壊獣(ビースト)!!」

 

フーゴくんが止めに入った。

 

 

 

MATCH UP!!

フーゴ vs 凛

 

 

 

凛(こいつを躱してシュート――、こいつを躱してシュート……)

 

――いや、

 

凛(こいつと、衝突(クラッシュ)して蹴撃(シュート)だ!!)

 

 フーゴくんと激突する凛。だが、その衝撃を受けてる間にも凛の目が、コースを捉える。

 

フーゴ「っの、やろ!!」ガッ!!

 

 フーゴくんが脇から腕を使って凛を押さえつける。凛はやや体勢が崩れた。

 

フーゴ(ぐっ! なんてフィジカルしてんだ! 全力で抑えてコレしか崩せないのか!?)

 

 凛がフーゴくんに構わずに足を振り下ろす……が、

 

ハンセン「甘いわ!」ガッ!!

 

凛「なっ!?」

 

 フーゴくんが身体で押さえつけ(ブロックし)、ハンセンさんがフォロー(奪取)する連携で凛を止めた。

 

ハンセン「バレてるんだよ。お前の快感動作(キモチいいトコ)は!!」

 

凛「く!!」

 

 

 

実況『あーーっと!! 二人がかりのブロックで、アムステルダム死守だあっ!!』

 

 

 

花帆(ナイス!)

 

花帆「こぼれ球(セカンド)!!」

 

 ふわりと舞うボールは…………、

 

ロキ「!」トンッ

 

 ロキの下へと舞い降りた。

 

花帆「はあっ!?」

 

花帆(最悪!!)

 

 あたしとロキの距離はある程度離れている。今からブロックに向かっても間に合わない!!

 

ロキ「!!」

 

 ロキは足を振り上げ、渾身の力で振り下ろす。

 

ロキ「バァン♪」

 

ドゴォオォオォオオオォォォンッ!!

 

 ロキの弾丸シュート。ボールはゴールの右上へ……

 

花帆(ハンスくん反応できてない! 決ま……っ)

 

レオン「ふぬぁああっ!!」バギィイイッ!!

 

 そこへ、レオンくんが死角から飛び出してシュートを顔面ブロック。こぼれ球になる。

 

ロキ「なっ!?」

 

花帆「レオンくん!!」

 

烏「ボール生きてるぞ! 取れ!!」

 

 敵味方入り乱れてがボールに殺到する。落ちてきたボールは……。

 

瑠璃乃「運がルリたちに味方したね……」

 

 今度は瑠璃乃ちゃんに渡ってしまう。

 

花帆(つ! 大丈夫。シュートコースは人が入り乱れた混戦状態。通せる穴はない!!)

 

 あたしは急いで奪いに向かう。

 

瑠璃乃「そこっ!」

 

 瑠璃乃ちゃんはボールを中へと転がす。受け取ったのは烏。

 

烏「っしゃ! ボケこら……。行くでアホんだら!」

 

 ドリブルを仕掛ける烏。そこへ、

 

マウリッツ「行かせるかよ!!」ガッ!!

 

 

MATCH UP!!

マウリッツ vs 烏

 

 マウリッツくんが背肩奪取(ショルダーチャージ)。肉弾戦を仕掛ける。

 

マウリッツ「さっきはよくもやってくれたな! お返ししてやる!!」

 

烏「ち!」

 

烏(日野下のせいで息を吹き返したばかりか機能するようになっとるやんけ……)

 

烏「ほなら……」

 

 ―――ターゲットは、

 

烏「行けっ!!」ドッ!!

 

 烏からのクロスボール。ボールはフォワードの背後から後回転(バックスピン)がかかってゴール前に落ちてくる。

 

凛「つ!」ダッ!

 

フーゴ「!!」

 

ハンセン「しまっ!?」

 

 凛の抜け出しに一歩遅れたディフェンス陣。ボールが着弾し、バックスピンの影響でその場で一瞬の停止……

 

凛「くたばれ……ドゴォオォオォオオオォォォンッ!!!

 

 凛のシュート。ボールはゴールの左下へと迫る。

 

ハンス「止める!!」

 

 しかしなんとか反応したハンスくん。ボールに飛びつき両手でスーパーキャッチ。

 

 ――だが、

 

グググッ!

 

ハンス(! パワーが!!)

 

バチィイイインッ!!

 

 凛のシュートの勢いがハンスくんのキャッチの力を上回りボールは弾かれ、そのままゴールに突き刺さった。

 

 

凛「っ! うぉあぁああっ!!」

 

 

GOOOAL!!!

アジャジャックス・アムステルダム 3 ー 2 P・X・G

 

 

 

実況『ゴォオオォオォオオルッ!! リン・イトシ、"ひっさつ"のシュートが再び炸裂ーーっ!! 1点差ぁあぁあぁぁああぁぁっ!!』

 

花帆「っ! くそっ!!」

 

花帆(元はと言えば、あたしが相手の術中に釣られた所から始まった………)

 

 ―――でも、

 

花帆(シャルルのパスを自由にしたら好き放題されるのは明白。あたしがカットに動いたのは間違いないハズ。問題はその後。すぐにパスを出すべきだった……)

 

 あたしは頭の中で修正する。

 

 

実況『さあ! アムステルダムのキックから試合再開です!』

 

 

 

ピィイイイイーーーッ!!!

RESTART!!!

 

 

 

 クライフォートくんとヨハンくんのキックから試合再開。ボールはあたしに。

 

 ――そこへ、

 

瑠璃乃「()る!」

 

シャルル「仕返しタ〜イム」

 

 

MATCH UP!!

花帆 vs 瑠璃乃&シャルル

 

花帆「っ!!」

 

 シャルルと瑠璃乃ちゃんの2人がかりで連係して奪いに来る。―――けど!

 

花帆「さっき4人がかりで奪えなかったの忘れた!?」

 

 あたしはボールをキープし続けながら周りを()る。相手と味方の動きから、最善の動きを察知して……!

 

花帆「そこっ!!」ドッ!!

 

 あたしのパスはマウリッツくんへ。――だが、

 

烏「読めとるわボケ!!」

 

 烏がトラップの瞬間カットに向かう。――けど、

 

花帆「取らないで!!」

 

マウリッツ「!!」

 

 あたしの声がけでマウリッツくんはスルーした。

 

烏「何やと!?」

 

 そのままボールは逆サイドのクリスマンくんへ。

 

ルート「! ………よし!」

 

 ドリブルで攻め上がるクリスマンくん。P・X・Gは急いで止めに入る。

 

烏「マジか!?」

 

瑠璃乃「ウソでしょ!? オチャドくん!」

 

オチャド「ああ!」

 

 

 

MATCH UP!!

クリスマン vs オチャド

 

 

 

 オチャドがクリスマンくんにプレスに行く。背後からは凛が来ている。

 

花帆(……………)ダッ!!

 

瑠璃乃「花帆ちゃ……あっ!?」

 

 あたしは二人の隙を突いてクリスマンくんの近くに走る。2人も急いで追ってくる。

 

オチャド「止める![絶・勝負師のタックル]!!」

 

 オチャドの必殺タックルがクリスマンくんに迫る。

 

花帆「クリスマンくん! こっち!!」

 

ルート「カホ!!」トッ!!

 

 あたしが声を掛けるとボールを逃がしてくれたクリスマンくん。

 ボールを受け取ったのはあたしはすぐに前線へと蹴り飛ばす。

 

花帆「行って!!」ドッ!!

 

 あたしが蹴ったボールはサイドのトラオラさんへ。トラオラさんはボールをトラップするとペナルティエリアの中に向けて走る。

 

ピエール「! ここで潰す!!」

 

 相手もピエールがプレスに来る。しかし、

 

トラオラ「ヨハン!」

 

 トラオラさんはヨハンくんにパス。

 

ヨハン「ナイス! 決め………「させんわボケ!!」ガッ!! !!」

 

 寸前のところで烏がスライディングブロック。弾かれたボールはサイドラインを割って外に出た。

 

花帆「チッ」

 

花帆(あの烏っていう奴、やっぱりいい頭してるね……)

 

烏(なんやあの女……脳みそ(アタマ)やばすぎやろ………)

 

 お互いにそんな事を思っているとは、知る由もなかった。

 

 

 

後半:13分

 

アジャジャックス・アムステルダム 3 ー 2 P・X・G

 

― つづく ―




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