蓮ノ空×イナズマイレブン 〜英雄たちのヴィクトリーロード〜   作:松兄

223 / 266
うつけ祭りの決戦

 

 

 そして、あの親善試合からワンダバの記憶を頼りにタイムジャンプし、戦国時代の尾張国。

 天馬や竜太たちがプロトコル・オメガ2.0と戦う"うつけ祭り"当日。

 

 会場には大勢の観客が詰めかけていた。

 

 そしてフィールドを見渡せる高台にある二つの東屋には

 

剣城「あれが"今川義元"……」

 

信介「武士ってよりも貴族だね」

 

 

義元「楽しみにしているでおじゃるぞ? 我が今川軍が勝ちどきを上げ、信長殿が麿に平伏す姿を」

 

 

 

 ―――信長様だ!!

 

藤吉郎「信長様!! 必ずや織田軍を勝利に導いて見せます!!」

 

信長「うむ」

 

フォーメーション

今川軍

Fーベータ

 

GK       ザノウ

 

DF  ウォード メダム  ガウラ

 

DMF      オルカ

 

OMF クオース      ネイラ

OMF      ドリム

 

FW  エイナム ベータ  レイザ

 

 

 

織田軍

 

FW    剣城  竜太

 

OMF 天馬   神童  愛

 

DMF   仁悟  市正

 

DF 獅子丸  太助   五朗太

 

GK      信介

 

 

ベータ「では始めますか」

 

《タイムワープモード》

 

ー 現代 沖縄 ー

 

女将さん「あんたーー、お好み焼き大至急!!」

 

矢島「はいよ」バシュウン!!

 

女将さん「あん……もう!! どこ行ったの!?」

 

 

 

ー 戦国時代 花吹雪広場スタジアム ー

 

バシュウン!!

 

矢島「ん!? ピピツ さあ、今日はここ戦国時代から、今川軍vs織田軍の蹴毬戦をお届けするぞーーーっ!!」

 

トウドウ『分かっているなベータ。雷門を潰せ!!』

 

ベータ「イエス。マスター」

 

天馬「皆、絶対に勝つぞ!!」

 

雷門『『『オオーーーーーッ!!』』』

 

 そして、試合開始のホイッスルが鳴った。

 

 

ピィイイイーーーッ!!!

― KICK OFF(試合開始)!!! ―

 

 

 戦国時代での、雷門(織田軍)vsプロトコル・オメガ2.0(今川軍)の試合の幕は雷門ボールのキックオフで切って落とされた。

 

 ―――すると、

 

ベータ「最初から全開で叩き潰してやるぜ!! テメェら行くぞ!! "ゴーストミキシマックス"!!!」

 

矢島『おーーーっと!! 今川軍いきなりゴーストミキシマックスを発動!! 試合開始早々に勝負を決めに来たかーー!?』

 

 ベータはいきなりゴーストミキシマックスを発動。これによりプロトコル・オメガのメンバー全員がパワーアップする。

 

 するとクオースが剣城からボールを奪い取り、そこから強化された身体能力を駆使し、スピードを生かしてパスを繋いで素早く攻め込む。

 

 ボールを持ったエイナムはシュート体勢に入る。

 

エイナム「まずは1点だ。"シュートコマンド06"!! [プラズマボール]」

 

竜太「仁悟、五朗太、太助!! 行ったぞ!!」

 

太助「行くぞ二人とも!!」

 

 そして三人の連携ディフェンス技が発動される。

 

太助&五朗太&仁悟「「「[一夜城]!!!」」」

 

 三人の息の合った動きから日本風の城が現れシュートを完全ドシャット。

 

 ―――止めて見せた!!

 

 

今川軍『『『何(馬鹿な)!?』』』

 

 完全にザコと侮っていた太助達に強化状態での必殺シュートを防がれてしまい動揺する今川軍。

 

 そこからボールは天馬に渡り、天馬から神童先輩へとパスが繋がる。

 

 そして神童先輩は化身アームドを試みる。

 

神童「はぁああああああっ!! 【奏者マエストロ・零式】!! アームドッ!!」

 

 しかし神童先輩の【マエストロ】は霧散し失敗に終わる。

 

 するとサッカーというものを知らず、化身を見たことはおろか、聞いたことも無いこの時代の人間である観客達は全員ザワつく。

 

 今のはなんだ?

 

 あの子が出したように見えたぞ?

 

 

 

 しかし、その間にドリムにボールを奪われ、前線のベータへと蹴ろうとした……瞬間!!

 

竜太「させるかよ!!」

 

 前線から一気に戻った竜太が両足でブロック。そして竜太は愛さんにパスを出す。

 

愛「ナイス、リュウ!」

 

 すると愛さんが女の子だと気付いたこの時代のオッサンが女が何戦ってるんだとヤジを入れる。

 

 

 

 ……それはこの時代の話。過去の話なんだよ!! 現代でんな事言ったら男女差別で叩かれるわ!!

 

 愛さんもその言葉が聞こえてイラッときたのか、化身を発動する。

 

愛「女、女、煩いよ!!! 【楽しいの天才サイコウ・伍式】!!!」

 

 愛さんは化身を発動―――。

 

 会場はそれだけでどういう訳か静かになった。愛さんは【サイコウ】を発動したままドリブルで攻め上がりディフェンスのガウラを躱して化身シュートを放つ。

 

愛「[ー サイコーハート ー]!!!」

 

 見るだけでパワーの大きさが伝わって来る化身シュートがプロトコル・オメガゴールに襲いかかる。

 

 ―――しかし、

 

ザノウ「"キーパーコマンド03"!! [ドーンシャウト]」

 

 

 ザノウの必殺技。化身シュートは止められた。

 

 

矢島『おっとキーパーザノウ、宮下の化身シュートをただの必殺技であっさり止めたーーー!!』

 

 

 そしてゴールキックから前線へのロングパス。

 

 ボールはクオースに渡りそうになるが、競り合いで天馬がカットして外に弾き出し、今川軍ボールのスローイン。

 

 ―――実力はほぼ拮抗しているかに見え、会場は次第に沸き上がる。

 

 そこへ―――、

 

藤吉郎「おい、お前達来い」

 

 

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 そしてクオースがスローインでボールをウォードに入れる。

 

矢島『おっと? 織田軍、今川軍の選手から一定の距離を取りはじめたぞ?』

 

ベータ「パスカットでも狙うつもりかしら? 浅知恵ですわね」

 

信長「ほう? やはりその手で来たか。あの指揮官やるではないか」

 

 今川軍は完全にパスカット狙いだと踏んだのかドリブルで攻め上がって来る。それが罠だとも知らずに。

 

 ボールはドリムに渡りドリブルで攻め上がる。そして此方の合間を抜い、抜けた先には――!!

 

太助&仁悟&市正「「「[一夜城]!!」」」

 

ドリム「ぐわっ!!」

 

今川軍『『『何!?』』』

 

 

 

藤吉郎「ディフェンス陣には、中盤と前線が敵を誘導して来るから出口で仕留めろと指示を出した。あんな露骨に距離を取れば、球を回した所をカットするつもりだろうと思考が一方通行になるのではないかと思ったんじゃ」

 

 

 観客席では、

 

穂乃果「すごい!!」

 

豪炎寺「アレはあの指揮官の作戦か?」

 

ヴィトリオ「はい。木下藤吉郎さん。後の豊臣秀吉です」

 

龍也「豊臣秀吉!?」

 

鬼道「ほう。秀吉か……であれば納得だな」

 

 

 

 そしてパスは俺に繋がるが、今度は俺達が「白鹿組」に使った体勢が整う前の連続ディフェンスの意趣返しでボールを奪われボールはベータへ。

 

ベータ「よし、行くぜぇえええっ!! 【虚空の女神アテナ】!! 「化身アームドはさせない!! 【奏者マエストロ・零式】!!」 はん!! なら化身のまま撃ってやるよ!! "シュートコマンドK02"!! [ー アテナ・アサルト ー]」

 

 ベータの化身シュートが襲い掛かる。神童先輩は【マエストロ】でのブロックを試みるが呆気なく吹き飛ばされ、

 

五朗太&太助&獅子丸「「「[一夜城]!!」」」

 

 太助達もシュートブロックに入ってくれるが当然止められる筈もなく

 

信介「絶対に止めてやる!! 【護星神タイタニアス・四式】!! アームドッ!!」

 

 そして信介は化身アームドを発動。アームドノーマルキャッチで押さえ込むが、

 

信介「ぐぐぐ……、うわぁああああっ!?」

 

 シュートはゴールに突き刺さった。

 

 

GOOOOOAL!!

織田軍 0 ー 1 今川軍

 

 

 

 ベータの化身シュートが織田軍ゴールに突き刺さり、0-1と今川軍リード。

 

 会場から溜息が漏れるが、そんな事は気にせずに試合再開。

 

ピィイイイーーーッ!!!

RESTART!!!

 

 キックオフからボールは神童先輩に渡り、そこから愛さんに渡る。

 

ネイラ「そのボール貰うわ!!」

 

愛「やる訳無いでしょ!! [真・昇り龍]!!!」

 

 愛さんが跳び上がると、地面からボールをくわえて赤い龍が飛翔。

 

 愛さんを背に乗せて滑空し、ネイラを突破した。

 

ベータ「ちっ、おい!! "大海竜太"へのパスコースを塞げ!!」

 

ガウラ&メダム「「了解!!」」

 

 そしてディフェンスの二人がボールと竜太の間に立ってコースを塞ぐ。

 

竜太(愛さん………)チラッ

 

愛(コクッ)

 

 すると愛さんはそれでも竜太にパスを出す。会場は「何をやっているんだ!?」と大慌て。

 

 しかし、愛さんのパスの瞬間、竜太はディフェンスに気付かれぬようにゴール前のど真ん中に走っていた。

 

ベータ「いや違う!! これは!!」

 

 すると愛さんの蹴ったボールが二人に到達する前に急カーブし、ボールはピタリと竜太の足元に。そのたった一本のパスで会場がどよめく。

 

ザノウ「来い!!」

 

 そして俺は化身を発動する。

 

竜太「はぁああああっ!! 【海皇竜ブルーヒドラ・零式】!! アームドッ!!」

 

 そして竜太は更に化身アームドも発動して、アームドノーマルシュートを渾身の力で放つ。

 

竜太「喰らえぇええええええええっ!!!!!!!」

 

ドガァアアアアアアンッ!!!

 

 放たれたシュートは凄まじい勢いでゴールに突っ込み、

 

ザノウ「"キーパーコマンド03"!! [ドーンシャウト]」

 

 ザノウの気迫の壁がシュートを阻む。―――しかし、

 

ドガァアアアアアッ!!

 

ザノウ「ぐわぁああああっ!!」

 

 シュートはザノウを吹き飛ばして今川軍ゴールに突き刺さった。

 

 

GOOOOOAL!!

織田軍 1 ー 1 今川軍

 

 

矢島『ゴーーーーール!! 織田軍同点に追い付いたーーーーっ!!』

 

義元「な、何たる事でおじゃる!!」

 

信長「うむ。見事!!」

 

 織田軍が追い付いた事で沸く会場の雰囲気。そんな中今川軍ボールで試合再開。

 

 

ピィイイイーーーッ!!!

RESTART!!!

 

 

ベータ「くそ!! エイナム!! ボールを寄越せ!!」

 

 ベータへのパスが飛ぶが、

 

竜太「させるかよ!! [ライトニングパスカット!!]」

 

 竜太は雷光のき鋭い動きと電光石火のスピードで空中のボールをカット。即座に神童先輩にパスを出す。

 

矢島『出たーーーっ!! "大海竜太"の新必殺技だーーーーっ!!!』

 

神童「ナイスだ大海!! はぁああああっ!! 【奏者マエストロ・零式】!! アームドッ!!」

 

 神童先輩は再び化身アームドを試すが失敗に終わり、その隙にオルカに奪われる。

 

オルカ「リーダー!!」

 

 オルカから前線のベータへとパスが飛ぶ。しかし此方も仁悟と五朗太が二人纏めて身体をぶつけてベータを押し止める。

 

ベータ「なっ、コイツら!!」

 

仁悟「い、行かせるか………!!(な、何なのこのパワー!?)」

 

市正「負けてたまるか!!(お、押し切られ、)」

 

太助「まだだぁああああっ!!」

 

 そこへ更に助走をつけて走った太助がタックルで仁悟と市正を援護。

 瞬間的な一気の負荷の上昇に、ベータの身体は着いていけずにベータは三人掛かりでの太助達の執念のブロックで吹き飛ばされた。

 

ベータ「ぐあっ!? 何だと!?」

 

太助「剣城さん!!」

 

 そしてボールは前線の剣城へと繋がる。

 

剣城「このボールは絶対に決める!! 【剣聖ランスロット・零式】!! アームドッ!!」

 

 そして剣城は化身アームドを発動し、必殺シュートの体勢に入る。

 

剣城「[デビルバースト・G3]!!」

 

 剣の個人最大火力の必殺シュートがアームドで更に強化されて襲い掛かる。ザノウは今度は化身を発動し、アームドも行う。

 

ザノウ「はぁああああっ!! 【重機兵バロン】!! アームドッ!!」

 

 ザノウが金色の機械質の鎧を纏い、必殺技の体勢に入る。

 

ザノウ「"キーパーコマンド03"!! [ドーンシャウト]」

 

 ザノウの強化された気迫の壁が、剣城のアームド必殺シュートを阻む。

 

ザノウ「ぐ、何だこのp……ぐわぁああああっ!?」

 

 しかし剣城のシュートはザノウを吹き飛ばし、今川軍ゴールに突き刺さった。

 

 

GOOOOOAL!!

織田軍 2 ー 1 今川軍

 

 

義元「な、何でおじゃると!?」

 

 

利家「おお、やりましたな信長様。我が軍が取り返して先行しましたぞ!!」

 

信長「うむ……」

 

長秀「? 何か気になる事でも?」

 

信長「あの神童と言う者………」

 

 そして今川軍ボールで試合再開。

 

 しかし相手はディフェンダーと、キーパーのみを残して全員で攻勢を掛けて来た。

 さすがにこれは予想しておらず完全に虚を突かれた俺達。

 今川軍は次々とパスを繋いでゴール前でボールはベータに。

 

ベータ「マグレ当たりもここまでだ!! 【虚空の女神アテナ】!! アームドッ!!」

 

 ベータは化身アームドを発動し、必殺シュートの体勢に入る。

 

ベータ「"シュートコマンド07"!! [ダブルショット]」

 

 ベータのアームド必殺シュートが織田軍ゴールを守る信介に襲い掛かる。信介は化身を発動し、アームドも行う。

 

信介「【護星神タイタニアス・四式】!! アームドッ!!」

 

 信介は【タイタニアス】を身体に装備。必殺技の体勢に入る。

 

信介「[真・バーニングハンド]!!」

 

 信介の炎の右手がシュートを掴み、押さえ込む。しかしそれでも止め切れずにシュートはゴールに突き刺さった。

 

 

GOOOOOAL!!!

織田軍 2 ー 2 今川軍

 

 

 

矢島『ゴーーーーール!! 今川軍同点に追い付いたーーーーっ!!』

 

 

 そして、

 

ピッ、ピィイイイーーーッ!!!

― 前半終了!! ―

 

 

 ここで前半終了の笛。――観客席。

 

龍也「中々いい試合じゃね?」

 

果南「化身や化身アームドに頼り切りなのが気になるけどね」

 

ヴィクトリオ「そうですね。このルートではテクニックよりも純粋なパワーやスピートが重宝される環境になるんです」

 

豪炎寺「……どう言えばいいのか」

 

円堂「まあ、そのうちテクニックの重要性にも気づくだろ。そういう意味じゃあ宮下なんかいいんじゃないか?」

 

鬼道「ああ。足元の技術は中々だったな」

 

ヴィクトリオ「ですね。あ、後半戦始まりますよ!」

 

 

 

 

 ハーフタイムが終わり両チームポジションに着く。

 

矢島『両チームポジションに着いた。間もなく後半戦開始です』

 

 

ピィイイイーーーッ!!!

― 後半開始!! ―

 

 

 そして後半開始のホイッスルが鳴り、今川軍ボールで試合再開。

 ボールはまずはドリムに渡り、そこからパスを繋いでボールはベータへ……だが、

 

市正「貰った!!」

 

プロトコル・オメガ2.0『『『何!』』』

 

 この時代の人間である筈の市正に取られてしまい動揺するプロトコル・オメガ。

 

市正「やっぱり竜太さんが言ってた通りだ」

 

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

竜太「前半で決まったシュートを撃ったのは2本ともベータだ。そしてそれ以外の奴のシュートは太助達に完璧に止められてるから後半奴らは必ずベータにボールを集める。見逃すなよ?」

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

 そしてパスをカットした市正から神童先輩にパスが通る。そして神童先輩は化身アームドを試みる。

 

神童「【奏者マエストロ・零式】!! アームドッ!!」

 

 しかしそれも虚しく神童先輩の化身アームドは不発に終わってしまう。

 

神童「くそ!! 何が足りないんだ!!」

 

信長「ッ!!」

 

 そしてその隙にクオースにボールを奪われてしまい、クオースは化身を発動する。

 

クオース「【音速のバリウス】!! アームドッ!!」

 

 クオースはアッサリと化身アームドを成功させて攻め上がって来る。

 獅子丸、太助が二人掛かりでディフェンスを掛けるが、ただのパワードリブルで力任せに抜かれ、ディフェンスラインを突破したクオースはそのままシュート体勢に入る。

 

クオース「オラァアアアアッ!!」

 

ドガァアアアアッ!!

 

 クオースのアームドシュートが雷門ゴールに迫る。信介も化身を呼びだし、

 

信介「【護星神タイタニアス・四式】!! アアアアムドッ!!」信介も化身アームドを発動。必殺技の体勢に入る。

 

信介「[真・バーニングハンド]!!」

 

 信介の炎の右手がシュートを握り潰す。そしてシュートの勢いを完全に押さえ込んで止めて見せた。

 

信介「神童先輩!!」

 

 信介から神童先輩にパスが飛ぶ。神童先輩が再び化身アームドを試みるも霧散し失敗。

 ボールをネイラに奪われた所を、愛さんがスライディングで弾いて外に出して試合を切る。

 

神童(くそ、何が足りないんだ、「お、お館様、お待ち下さい!!」 ?)

 

 俺達が声の方を見ると、信長が手に刀を持って近付いて来ていた。

 

藤吉郎「の、信長様!? 「神童拓斗、ここに参れ」」

 

 急いで神童先輩が信長の前に向かう。

 

信長「神童拓斗、貴様の戦ぶりは何じゃ!! 我が軍が押され気味なのは貴様のせいじゃ!! このまま軍勢の足を引っ張るなら、控えに下がるが良い!!」

 

神童「っ!! ……申し訳ありません」

 

 神童先輩の気持ちが折れ掛けた、その時……

 

勝「お待ち下さい!! 拓斗様に試合を続けさせてあげてください!!」

 

信長「神童を庇うか……「拓斗様は、毎日真剣に練習を続けておいででです!! それこそ、昼も夜も」」

 

神童「お勝さん………」

 

信長「フッ、案ずるな娘。神童、貴様は何故動く必要の無い所で動く? 貴様は動きすぎじゃ」

 

神童「俺が、動きすぎている………?」

 

信長「静と動の使い分けこそ、戦術の極意!!貴様の役割は、攻めと守りの間で傭兵の要を担う事では無いのか!!」

 

神童「ッ!!!」

 

信長「貴様のやっている事は、誤りでは無いものの、敵に読まれやすいのだ」

 

 たった一度、初めて見るはずのサッカーを見ただけで神童先輩の雷門での役割を言い当ててしまった……。

 

 

 

大介「"人を見抜き大局を見抜く。静と動を併せ持つ真実のゲームメイカー"」

 

 

 

神童「(間違いない………この人しかいない!!)しかと、承りました!!」

 

藤吉郎「神童、ワシにはお前がボールに触れることがそんなに重要だとは思えんのじゃ。今の信長様のお言葉を受けて、少し考えて見てはどうじゃ?」

 

神童「はい………」

 

 そして今川軍ボールのスローインから試合再開し、ボールが飛んだオルカにプレスを掛ける俺達。

 そして天馬がボールを奪うことに成功して攻め上がる。それを今川軍が追いかける。

 

神童(プレイに関わらないだけで、こんなにもフィールドを見渡せるのか……)

 

 すると、天馬、竜太、愛さん、剣城の四人が今川軍に包囲される。

 

ウォード「進退窮まったな………」

 

 そしてその包囲の外側にいる神童先輩がここぞとばかりにパスを要求する。

 

天馬「神童先輩!!」

 

ウォード「ええいくそ!!」

 

 ディフェンダーのウォードが神童先輩に突っ込む。しかし神童先輩はいきなり急停止し立ち止まる。

 急にリズムが変わり対応出来なかったウォードはそのまま神童先輩をスルーしてしまい、そして神童先輩はドリブルを再開してあっという間にゴール前だ。

 

神童「(静と動、音楽のように、所々でリズムを変え、そして全体を調和させる……)【奏者マエストロ・零式】!! アアアアムドッ!!」

 

 そして神童先輩は化身アームドを発動。そして見事成功した。

 

天馬「やった出来た!!」

 

神童「喰らえぇえええっ!!」

 

ドガァアアアアアアンッ!!!

 

 神童先輩のアームドシュートがザノウに襲い掛かる。ザノウは必殺技を発動し、

 

ザノウ「"キーパーコマンド03"!! [ドーンシャウト]」

 

 ザノウの気迫の壁がシュートをブロックするがあっさり貫通し、シュートはゴールに突き刺さった。

 

 

GOOOOOAL!!!

織田軍 3 ー 2 今川軍

 

 

信長「うむ!! 見事!!」

 

ワンダバ「うぉおおおおっ!! 神童!! 今のお前ならきっと行けるぞ!! 信長様!! お願いがあります!!」

 

信長「申してみよ「実は………」」

 

信長「"ミキシマックス"、だと?」

 

ワンダバ「貴方の力を、分け与えて頂きたいのです。未来の為に」

 

信長「その鉄砲の様なからくりで、ワシと神童を撃つと言うのか?」

 

ワンダバ「はい。そもそもこれは信長様達が戦で使う武器の鉄砲ではありません。信長様の力の一部を、神童に送る為の道具なのです。「ワシの力を、神童に……面白い。やって見せよ!!」感謝する!!」

 

ワンダバ「神童ーーーっ!! 行くぞ!! ミキシマ~ックス!!」

 

 そしてワンダバがミキシマックスガンのトリガーを引き、レーザーが信長と神童先輩を包み込む。

 

 

 

信長「ぬぉおおおおおおおっ!!」

 

神童「はぁああああっ!!!」

 

 

 

 そしてレーザーが晴れると、赤っぽく髪と瞳の色が変わり、後ろ髪を侍の様に結った姿へと変わり、ミキシマックスは成功した。

 

ワンダバ「ミキシマックス、コンプリート!!」

 

 

 

勝「拓斗様!!」

 

茜「シン様、ワイルド」

 

信長「うむ。良き面構えじゃ!!」

 

藤吉郎「やったな神童!! 信長様の力を得たお前は天下無敵!! 今川を蹴散らせえっ!!」

 

ベータ「ば、馬鹿な……成功しただと!?」

 

神童「さあ行くぞ!! プロトコル・オメガ!!」

 

 織田軍の進撃が始まる。神童先輩と信長のミキシマックスがついに成功。予想外の状況に焦り始めるプロトコル・オメガ2.0。

 

 

 

ピィイイイーーーッ!!!

RESTART!!!

 

 

 今川軍ボールのキックオフから試合再開。

 

 的確にパスを繋いでボールはFWのレイザに渡る。しかしパスコースから誰へのパスルートかを逆算した愛さんがレイザにすぐさまプレッシングを掛けてドカドカと身体をぶつける。

 

レイザ「くっ、(この女、身体が強い!!)」

 

愛「貰ったーーーーーっ!!」

 

 そして愛さんはボールを奪い取り、ミキシマックス状態の神童先輩にボールを託す。

 

 すると、今川軍のディフェンス四人が一斉に神童先輩に襲い掛かる。しかし、

 

神童(信長Mix)「……………」ユラァッ

 

 ギュンッ!! ギュンッ! ギュンッ!! ギュンッ!

 

 選手同士の合間を、変幻自在にドリブルリズムを変化させて相手の予想を狂わせる動きで一気に相手ディフェンス四人を突破。

 

 ゴールキーパーと1vs1でシュート体勢に入る。

 

神童(信長Mix)「信長様、貴方の力……使わせて頂きます!!!」

 

 すると神童先輩は急停止し、ボールを前方に蹴り、先回りし逆方向へ蹴り、また先回りし逆方向へ蹴りを四回繰り返しボールにエネルギーをチャージする。

 

神童(信長Mix)「[刹那ブースト]!!!」

 

 そしてエネルギーが溜まったボールをソバットキックで思い切り撃ち放った。

 神童先輩のシュートは、これまでの神童先輩のシュートからは到底考えられない威力が出ている。ザノウは化身で対抗しようとした、が、

 

ベータ「まだだ!!」

 

 マズイと思ったのか、前線からベータがディフェンスラインへと戻って来ており、急いで化身を発動する。

 

ベータ「【虚空の女神アテナ】!! アームドッ!!」

 

 そして化身アームドを発動したベータは、[刹那ブースト]を蹴り返そうと試みる。

 

ベータ「ぐぅうううううううっ……!! この…くらい……!!」

 

 しかしベータは勢いに負けてシュートに巻き込まれて、キーパーごと二人も纏めてボールはゴールの中に突き刺さった。

 

 

GOOOOOAL!!!

織田軍 4 ー 2 今川軍

 

 

矢島『ゴール!! 織田軍4点目!! 今川軍を突き放した!!」 

 

 そしてここで、

 

ピッ、ピッ、ピィイイイーーーッ!!!

― TIME UP(試合終了)!!―

 

 

矢島『ここで試合終了のホイッスル!! 4-2で、勝ったのは織田軍だーーーーっ!!』

 

 すると試合の観覧をしていた観客から盛大な歓声が上がり自国の軍の勝利を喜んでいた

 一方の今川義元にとってはこれ程屈辱的な物は無い。ただの遊戯とは言え、領土も軍の量も圧倒的に織田よりも勝っている今川にとって、格下と思っていた織田に負けたのは屈辱以外の何物でもない。

 

ベータ「信じられない……私たちが負けちゃうなんて……」

 

フェイ「雷門の皆を元に戻してもらうよ!!」

 

ベータ「くっ」

 

《マインドコントロールモード解除》

 

 するとスフィアデバイスに黄色い光が収まっていく。これで彼方たちは戻ったのか?

 

天馬「円堂監督と大海コーチを返せ!!」

 

剣城「その中に閉じ込められた筈だ!!」

 

ベータ「もうここにはいないわ」

 

愛「え!?」

 

ベータ「怪しければ調べたら?」

 

 そしてベータが大人しくデバイスを渡して来たのでフェイに調べて貰う。

 

フェイ「本当だ!! この中にはいない!!」

 

侑「そんな!?」

 

 

 

 

ベータ「っ………「情けないな。ベータ? それでもエルドラドに選ばれた管理者かい?」っ、ガンマ!?」

 

 見ると、白髪を逆立てたいかにもナルシストっぽい男が現れた。

 

ベータ「な、何しに来ちゃったの!?」

 

トウドウ『手筈通り、ベータを回収しろ』

 

ガンマ「スマート!!」

 

 あーーーー、っぽいじゃなくてマジモンのナルシだったわ。しかもかなりの。

 

ガンマ「プロトコル・オメガ2.0もこれまでだね 「くっ」行こうか? マスターがお待ちだよ?」

 

 そして新たな敵、ガンマとともにプロトコル・オメガ2.0は撤退していった。

 

 

 

穂乃果「おー! 勝った! けど……」

 

龍也「あのガンマってやつ、強いのか?」

 

ヴィクトリオ「あ〜はっきり言っちゃうと、このあと未来のザナークっていう犯罪者が脱獄してガンマと接触するんです。その結果ガンマはザナークに洗脳されるんですよね」

 

円堂「は!?」

 

ヴィクトリオ「で、洗脳されて逆に強化されるんですよ」

 

果南「タダでさえ強いのに強化されんの!?」

 

鬼道「で、どうなるんだ?」

 

ヴィクトリオ「……それなのにカマセになります」

 

豪炎寺「……それは何というか」

 

 微妙な空気になる俺達。

 

ヴィクトリオ「じゃあ次は、そのザナークとの戦いも終わって次はいよいよエルドラド最強エージェントとの戦いが控える時。日本の幕末に飛びましょう!」

 

 

― つづく ―




感想&お気に入り&評価、よろしくお願いします!!

もしも本家ヴィクトリーロードの世界大会編のゲームがあんまり遅くなるようだったら、ブルーロックのUー20ワールドカップ編を軸に書いても良い?

  • 良い
  • ダメ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。