蓮ノ空×イナズマイレブン 〜英雄たちのヴィクトリーロード〜   作:松兄

231 / 247
チャンピオンズリーグ FCユーヴァースvsバスタードミュンヘン(8)― 決着! ―

 

 

MATCH UP!!

慈 vs 小鈴

 

 

 我牙丸のゴールキックと同時にディフェンスの慈が上がり、小鈴のマンツーマンマークに着いた。

 

小鈴「!」

 

小鈴(慈大先輩………)

 

 

 その様子をテレビ出ていた他のメンバーは、

 

 

 

スペイン―――、

 

さやか「小鈴さんに慈先輩がマンツーマン!?」

 

晴也「リードしたこの状況なら取れる手としては最善だな……」

 

 

 

イングランド―――、

 

梢「思い切った作戦ね……」

 

涼太「でも、効果は絶大だろうな……」

 

 

 

綴理「すず…! ここでめぐに付かれたらほぼ封じられる……」

 

 

 

オランダ―――、

 

花帆「この試合、決まったかな………?」

 

 

 

フランス―――、

 

瑠璃乃「ここで小鈴ちゃんにめぐちゃんが付くのか……。小鈴ちゃんがどう手を打ってくるか……」

 

 

 

ポルトガル―――、

 

吟子「ここで!?」

 

兵太「完全に潰しに来たな………」

 

吟子「小鈴……っ!」

 

 

 

イタリア―――、

 

姫芽「これは……決まりましたかね〜」

 

 

 

小鈴「つ! っ!」バッ! ダッ!

 

慈「行かせないよっ!」ギュンッ!

 

 慈のしつこいマンツーマンマーク。完全に小鈴の手の内や動きの傾向を読まれてしまっている。

 その間に……、

 

 

 

 ゴールキックから放たれたボールをネスが抑える。ネスは直ぐ様カイザーにパスを出す。

 

ネス「カイザー!」ドッ!

 

 ネスからカイザーへ飛んだボール。わずかにカーブが掛かりながらカイザーの足元へ……

 

ミヒャエル「決める!」

 

 カイザーが左足を振りかぶる。《皇帝衝撃波(カイザーインパクト)》の構えだ。

 

 

 

奏「させるかっ!!」ガッ!

 

ミヒャエル「つ!」

 

 しかしここで戻っていた奏が寸前でスライディングブロック。ボールを弾いてこぼれ球に。

 

 

 

小鈴「つ! こぼれ球……っ!」ダッ!

 

慈「行かせないよっ!」ギュンッ!

 

小鈴「っ! 邪魔ですよ慈大先輩!!」

 

慈「こっちも勝つために必死なんじゃこら!」

 

 

 

 そうしている間にこぼれ球を黒名が抑えた。しかし、すぐにブルーノとロレンツォが止めに来る。

 

 

MATCH UP!!

黒名 vs ブルーノ&ロレンツォ

 

 

ブルーノ「行かせるかっ!」

 

ロレンツォ「取る」

 

黒名「っ!」

 

 一瞬躊躇する黒名。だが、

 

潔「黒名!」ダッ!

 

氷織「こっちいるよ!」バッ!!

 

 そこに両脇から駆け上がる潔と氷織。パスを要求する。

 

黒名「っ、ナイス!」パスッ!!

 

 ここで黒名、潔、氷織の3人がパスワークで攻め上がる。的を絞らせない見事なワン・ツーだ。

 

 

 

ブルーノ「ぐっ!」

 

氷織「そこ、空いたね。ユッキーくん!」ドッ!

 

 氷織から逆サイドの雪宮へのパス。いい所に走り込んてきており、ワントラップからシュートを放つ。

 

雪宮「決める!」ドッ!!

 

 雪宮の"無揚力(ジャイロ)シュート"。ボールはゴールの外側へと逸れながら急激に落ちる。

 

 

 

ガブリエラ「っ! うぉおぉおおっ!!」バッ!!

 

 ガブリエラは飛びつきのダイビングキャッチ!ボールを両手の真ん中でしっかりと捉えてキャッチした。

 

雪宮「くそ、マジか!?」

 

 

 

ガブリエラ「危ない……行って!!」ドッ!!

 

 ガブリエラからのゴールキック。ボールは小鈴へ。

 

小鈴「つ!」

 

慈「取らせないよ!!」ガシィ!

 

 

 

 慈は腕使い(ハンドワーク)で小鈴の身体をガッチリと抑えて落下地点に潜り込む。

 フィジカルとパワーで小鈴より勝る慈は、後ろからガツガツと当たってくる小鈴を逆に弾き飛ばしてボールを確保。

 

小鈴「ぐっ!」

 

慈「よし……いさ……「させねぇよ……」っ!」バッ!

 

 悪寒を感じて直ぐ様その場を飛び退いた慈。案の定元いた場所に馬狼の強烈なスライディングタックルが突き刺さった。

 

 

 

馬狼「ちっ……」

 

慈(危なー! 女の子なのにお構い無し!? 完全に削りに来てたよね!?)

 

 冷や汗をかく慈だが、すぐにパスを出す。

 

慈「ノアさん!」ドッ!!

 

 慈からノアへのパス。すぐに愛空が止めに入る。

 

 

MATCH UP!!

ノア vs 愛空

 

 

愛空「ここで入れられたら終わる!! 撃たせねぇ!!」

 

 愛空の細心の注意を払った精密なディフェンス。ノアも少々手こずる。

 

ノア「っ!」

 

 しかし、ノアは右に抜くと見せかけて急な逆への切り返し。フェイントで愛空を突破する。

 

 

 

愛空「つ!」

 

ノア「決める……」ドゴォオォオォオオオンッ!!

 

 ノアの右足から放たれたシュート。ボールにはカーブがかかり、ゴールの隅へと飛んでいく。

 

ガブリエラ「やばっ!」

 

 ガブリエラも飛びつくが、ボールは手の数センチ先を……

 

蟻生「そうはさせんっ!」ガッ!!

 

 なんと蟻生の後ろ蹴りジャンピングブロック。ボールを弾き返した。

 

 

 

ノア「マジか……!」

 

蟻生「抑えろ二子ボーイ!」

 

二子「オッケーです!」バシィ

 

 ボールを押さえたのは二子。すぐに反撃に転じるユーヴァース。

 

 

 

二子「ペトロニオさん!」ドンッ!

 

 二子からペトロニオへのパス。ボールを抑えたペトロニオはドリブルで上がる。

 

ペトロニオ(小鈴は……マークが厳しいな。あそこまで張り付かれたら出せない)

 

 だが、1つ疑問が残る。

 

ペトロニオ(小鈴はなんでマークを振り切れないんだ? アイツの目なら逆を突くくらいできるはず……)

 

 

 

 小鈴は、

 

小鈴「っ!」

 

小鈴(ダメだ……完全に読まれてる!)

 

慈「アタシだって小鈴ちゃんの事ならちゃんと分かってるんだよ! 蓮ノ空でどれだけ小鈴ちゃんの才能に嫉妬したと思ってんの!!」

 

小鈴「っ!」

 

小鈴(慈大先輩が、徒町に……?)

 

 慈は、高校で小鈴が才能を開花させた時から小鈴の守りも攻めも中核を担えるほどの才能を羨ましいと感じていたのだ。

 故に、小鈴の事は嫌になるほど"()て"きた。行動パターン分かっている。

 

 

 

小鈴(慈大先輩は、ずっと徒町を見てたんだ……。その上で一緒にやってたから、だから徒町のプレーの傾向も思考も読まれてるんだ!!)

 

小鈴「っ!」ダッ!

 

 小鈴は裏抜けを狙うが、

 

慈「そっちでしょ!」ダンッ!

 

小鈴「これもダメ!?」

 

 

―――ボールは、

 

ペトロニオ「小鈴が封じられてる……!? なら、奏さん!」ドンッ!

 

 ペトロニオから奏へのパスが飛ぶ。

 

 

 

奏「オッケー! スナッフィー!」トンッ!

 

 奏からスナッフィーへの柔らかいタッチの浮き球パス。

 

スナッフィー「ナイス! 貰っ……!」

 

アレク「させるかっ!」バシィッ!

 

奏「なっ!!」

 

 

 

アレク「残り時間はもう後少し……なら、行けっ!!」ドオンッ!!

 

 アレクから前線へのパス。ボールは潔へ。

 

潔「よし、決めてやる!」

 

ミヒャエル「俺が決める!」ガッ!

 

 

 

 しかし、なんとここでミヒャエルが味方にタックル。ゴールを決めるのは自分だと奪いにかかる。

 

潔「テメェ、カイザー!」

 

ミヒャエル「クソお邪魔します!」

 

ドゴォオォオォオオオンッ!!

 

 カイザーと潔のお互いを妨害しながらの状態での同時シュート。読めないブレブレの軌道でのツインシュートになる。

 

 

 

二子「っ! 止め……っ!」

 

 二子が足を伸ばすが届かない。

 

蟻生「止める!」

 

 蟻生がフィジカルに任せてブロックする。

 

ボゴォオォオォオオオッ!!

 

蟻生「ぐわっ!!」

 

 ふっ飛ばされた蟻生。勢いは少し弱まった。

 

ガブリエラ「止めるっ!!」バッ!!

 

 ガブリエラのパンチング。ボールを捉える。

 

ガブリエラ「ぐっ!」

 

バチイィインッ!!

 

 弾かれたボール。こぼれ球は中を舞い、

 

 

 

慈「っ!」トンッ!

 

 慈の元へと舞い降りた。

 

慈「決める!」

 

 慈は胸トラップからクルリと回り、落ちてきたボールにボレーシュートを叩き込む。

 

慈「[ヘブンリーシュート・S]!!」シュウゥウウォオオンッ!!

 

 慈の必殺シュート。緑色に輝く弾道を引きながらボールはゴールに一直線。ディフェンスは体勢を崩され、キーパーも立ち上がれていなかった。

 

ザシュウゥウウッ!!!

 

 慈のシュートがユーヴァースゴールに突き刺さった。

 

 

 

GOOOAL!!!

FCユーヴァース 3 ー 5 バスタードミュンヘン

 

 

 

実況『ゴォオォオォオオオルッ!!! バスタードミュンヘンがここに来て追加点!』

 

 そしてここで、

 

 

ピッ、ピッ、ピィイイイーーーッ!!!

― TIME UP(試合終了)!!―

 

 

実況『ここで試合終了のホイッスル!! バスタードミュンヘンの勝利だあっ!!』

 

慈「よっしゃあぁあぁああっ!!」グッ!!

 

 ガッツポーズする慈。潔とカイザーは勝ったのに悔しそうだ。

 

潔(くそっ! ゴールを掻っ攫われた!!)

 

ミヒャエル(世一の邪魔が入らなければ……っ!)

 

 

 

 負けたユーヴァースは顔を俯かせ、泣いてる者もいた。

 

小鈴「っ! うぅ……うぅ〜……」グスッ

 

奏「小鈴ちゃん、整列だよ……」

 

小鈴「はい……」

 

 

 

審判「3ー5で、バスタードミュンヘン! 礼!」

 

両選手『『ありがとうございました!』』

 

 

 

小鈴「……慈大先輩、次は……次は絶対に勝つのは徒町ですからね!! 絶対に倒してやります!」

 

慈「っ! 次も勝つっての! またやろう!」

 

 

 そして、ユーヴァースは退場していった。

 

 

チャンピオンズリーグ、FCユーヴァース敗退。

 

バスタードミュンヘン、2回戦進出!

 

― つづく ―




感想・評価よろしくお願いします!!

この物語を全編でどのくらいの回数読みましたか?

  • 最近読んでなくて久しぶりに
  • 今出てるのは一周しました
  • 面白くて何周かしてます
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。