蓮ノ空×イナズマイレブン 〜英雄たちのヴィクトリーロード〜 作:松兄
イングランドで綴理が決戦に向けて準備している頃、ポルトに所属する吟子と木曽路はチーム練習を行なっていた。
ポルトの監督は厳しいハードワークを要求するマウリーニョ監督。練習も例に漏れず、へとへとになるまでの運動量を要求される。
デニス「ギンコ!」パス
ミッドフィールダー、デニス・デコからのパスが吟子に飛ぶ。吟子はありったけの体力を振り絞り全力疾走。ボールに追いついて
吟子「はぁっ!」ドゴォッ!
バシャアッ!!
ゴールネットを貫いた吟子のシュート。高校時代から、明らかにシュート力、走力、テクニック、フィジカル、スタミナが桁違いに上昇しており、そしてそれは…ソジも同様だった。
コフィ「ソジ!」パス
兵太「ナイスパス!」
ソジはボールをもらうとドリブル。俊敏なスピードの連続ステップでアッサリとディフェンスを抜き去った。
マウリーニョ「…………………」
コーチ「どうしました?」
マウリーニョ「今度のアーセナリ戦のスタメンの組み合わせを考えていたんだ。みんなのプレーや状態を見つつな…」
ポルトは皆、無尽蔵とも言えるスタミナと、それに伴う身体能力を持っている。
どんなチーム相手でも、走り負けることは無いだろう。
マウリーニョ「アーセナリはフランス代表のユーゴーと、ツヅリ・ユウギリは脅威だが、うちも試合終了まで体力を維持できれば勝機はあるはずだ」
コーチ「なるほど……」
マウリーニョ「完成されたテクニックと、努力の成果である極限のスタミナ……どちらが上回るか。……よし、そこまでだ!」
監督の声で練習をきり上げてフィールドの外に出るメンバー。水分補給をしながら、練習中のお互いの動き方についての意見交換や動きの確認などを欠かさない。
マウリーニョ(チームの雰囲気も良い。これを自然にできるチームは強くなるぞ……)
レッド「監督、練習見ててどんな感じでした?」
マウリーニョ「ん? ああ、私の求めるサッカーを体現できるレベルになってきたと思うぞ。やはりあの2人の影響か?」
クラスラーjr.「そうっすね。ギンコと、ソジ……あの2人が入ってから、チームとしての纏まりが増しましたよ。以前はたしかに仲間ではありましたけど…どこかレギュラーを争うライバルって感じでひりついてましたからね」
ウッズ「ええ。アイツラのおかげで、競争相手という意識は持ちつつも、チーム全員で勝つための意識共有したりとか、負けないようにと自主練したりと、そういうメンバーめちゃくちゃ増えましたからね」
マウリーニョ「ふむ……」
デニス「監督の求める"マシンガン・セブン"に、数えてもいいと思います」
マウリーニョ「……分かった」
監督の目に笑みが灯る。厳しい監督であり、中々笑うことは少ない人のはずなのだが。
マウリーニョ「ギンコ、ソジ! 練習が終わったら監督室に来い!」
吟子「? はい!」
兵太「分かりました!」
マウリーニョ(このメンバーで、必ず勝ちを取りに行く!)
そして練習後、監督室でポルトの攻撃の軸の七人、マシンガン・セブンのメンバーに入った事を伝えられる吟子とソジ。
取りあえずの目標として掲げていた事を達成し、嬉しそうな2人。――だが、そうしたらすぐに次の目標へと挑戦を切り替える。
その打ち合わせを、街のレストランで2人で食事をしながら行なっていた。
吟子「次の目標はどうする?」
兵太「今はチャンピオンズリーグ優勝以外にあるか? もし負けたら、次はポルトガルリーグ優勝に切り替える」
吟子「負けたらとか縁起でもない事言わないでよ…」
兵太「悪り……」
すると、食事を食べるフォークを一度置く吟子。
吟子「でも、綴理先輩が相手なんだよね……」
兵太「ああ……はっきり言って強い」
吟子「うん……」
兵太「取りあえず、試合までの間練習後にどっちかの家でアーセナリのここ何試合かのビデオ見て研究するか?」
吟子「うん、それはしよう。男の子を私一人の家に上げるのは勇気いるけど、信用してるよ?」
兵太「流石にだいじな大会控えてたり大会中にんなことしねぇよ……。強引にやったりしたら婦女暴行で捕まるじゃねえか」
吟子「……まあね」
そして食事の手を再び動かす2人。
イングランドの綴理も―――、
綴理「……………」
ポルトガルにいる2人も―――、
吟子&兵太「「……………」」
綴理・吟子&兵太「「「絶対に勝つ!!」」」
闘志を燃え上がらせる3人だった。
― つづく ―
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