蓮ノ空×イナズマイレブン 〜英雄たちのヴィクトリーロード〜   作:松兄

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2周年記念話《4》:(インターハイ県予選)〜 vs東風異国館戦 〜

 

 

松兄「さあ! 次はいよいよインハイ予選! 本当は4試合の予定だったんだが、決勝は相手校がとある理由で棄権してな。準決勝が事実上の決勝戦だったんだ」

 

晴也「そして、相手は東風異国館です」

 

果南(バシム)「アイツラかあ……」

 

 果南さんが思い出したように腕組してつぶやく。

 

千歌(バシム)「果南ちゃん知ってるの?」

 

果南(バシム)「前にリンクライナズマの回に呼ばれて東風異国館のプレーは見たけども、実際大会でどんなプレーをしたのか見るのは初めてだね」

 

晴也「そうでしたね」

 

 知っている組が頷く。

 

果南(バシム)「何なら、『試合が終わったらアイツらの学校にテロを起こしてやる!』って、作者が怒ってたし」

 

慈「テロ……」(苦笑)

 

四季(バシム)「そんな酷いの?」

 

晴也「まあ、見てみましょうか」

 

 

 そして、映像が再生される。

 

 

 試合当日のスタジアム。映像には実況の音声が入る。

 

実況『蓮ノ空は2回戦の後、対戦相手の瑞河の廃校によりチームが統合され瑞河のメンバーを迎え入れての一戦。瑞河のセラス・柳田・リリエンフェルトと桂城泉をスタメン起用! 蓮ノ空では果たしてどのようなプレーを見せてくれるのか!?』

 

解説『蓮ノ空の注目選手は大海晴也選手。先のスプリング杯、国際親善試合での活躍が目覚ましい期待の1年生エースですね』

 

果南(バシム)「廃校による統廃合……」

 

曜(バシム)「瑞河……浦の星と似た境遇の学校があったんだね」

 

千歌(バシム)「今までの映像に居なかったから誰だろうと思ってたらそう言う感じで仲間になった人だったんだ」

 

セラス「そうです!」

 

泉「ああ。私も今日のことは楽しみにしてたからね。交流してくれると嬉しいよ」

 

 

 試合映像に戻り、まもなく開始時刻だ!

 

実況『はい!まもなく試合開始です!』

 

 そして、両チームがピッチに出て位置につく。

 

審判『試合開始!』

 

 

ピィイイイーーーッ!!!

― KICK OFF(試合開始)!!! ―

 

 

 審判の笛とともに蓮ノ空ボールから試合開始。ボールを受け取った泉はドリブルを仕掛ける。

 

泉(まずは相手の出方を伺うか………)

 

泉「吟子さん!」パスッ!

 

 泉はサイドにボールを振る。走ってきた吟子がトラップ。そのまま攻め上がる。

 

吟子「よし!……綴理先輩!」パス

 

東風異国館『………』

 

実況『蓮ノ空、細かいパスを繋いで東風異国館の出方を伺います!』

 

解説『正確なパスですね。練度の高さが伺えます!』

 

晴也(なんでコイツら動かないんだ………? これじゃあ分析もできねぇ………。)

 

綴理(動かないな……なら!)

 

綴理「はる!」パス

 

 ここでパスは晴也に繋がる。

 

晴也「ナイス綴理先輩!!」

 

晴也(相手は、出てこない……。前半は点を決めるなって話だったしな……一応撃つ素振りはしてみるか)バッ!

 

 晴也がシュート体勢に入る様に見せる。まだゴールまで距離はあるが、晴也からすれば射程距離シュートレンジだ。

 

瑠璃乃「まずは一発挨拶がわりだね……」

 

晴也「喰らえっ!!」

 

 晴也の足が振り下ろされた瞬間、

 

 

ガッッッッッ!!!!

 

 

晴也「っっ…! うおっ!」

 

 あまりの力に晴也は前のめりに転倒する。

 

さやか「な! 晴也くんが!?」

 

吟子「マジ……!」

 

蓮ノ空『!!?』

 

チャウ「簡単には撃たせねぇよ?」

 

 なんとMFのチャウが、晴也のシュートの瞬間を見切り超速直接(ダイレクト)ブロック。

 晴也はあまりのブロックの重さにシュートが放てず吹っ飛ぶ。

 

晴也「っ、…重っも……なんつーパワーだよ………」

 

 そのままボールを奪い取ったチャウは前線へとボールを蹴り出す。

 

 ボールを受け取ったスクワートは余裕のある顔でカイに視線をやる。

 

スクワート「行け、カイww」

 

カイ「オーケィ」

 

 スクワートはボールをカイに蹴り出す。

 

慈「梢、来るよ!!」

 

梢「ええ!!」バッ!!

 

 梢が構えると、カイはシュート体勢に入る。地面からエネルギーボールが無数に出現し、それに向けてカイは渾身の力でボールを蹴り出す。

 

カイ「ふんっ!」ドッ!!

 

 蹴り出されたボールはエネルギーボールに当たると、別の別のと反射反射でどんどん威力が上がっていく。

 

カイ「[チートブラスター]!!」ドゴォオォオォオオオンッ!!

 

 カイのシュートが梢先輩に向かう。慈先輩が急いでブロックに入る。

 

慈「止める![アイアンウォール・改]!!」ガァアァアアンッ!!

 

 迫り出した鋼鉄の壁に[チートブラスター]が激突!

 

 だが、慈先輩の壁はアッサリと砕かれてしまった。

 

慈「きゃあぁああっっっ!!」ドシャアッ!!

 

 吹っ飛ぶ慈先輩。シュートは尚も梢先輩に襲い掛かる。

 

さやか「まだです!!」バッ!!

 

 しかし今度はさやか先輩が止めに入る。地面をスケートリンクに変えてフィギュアの演舞から氷のエネルギーを高め、氷のパワーブロック!

 

さやか「[真・蒼氷の舞・弍の舞]!!」ガキィイインッ!!

 

 東風異国館戦までの練習の中で進化したさやか先輩の[蒼氷の舞]。パワーを増したブロックで威力を削る。

 

 だが―――、

 

 

 

バゴォオォオォオオォオオンッ!!

 

 

さやか「きゃあぁっ!!???」

 

 さやか先輩も呆気なく吹き飛ばされる。梢先輩は必殺技で迎え撃つ。

 

梢「はぁあぁああっ!!」バッ!!

 

 梢先輩は[ゴッドハンド]を発動し右手に範囲を縮小して圧縮。密度を高めて硬質化。その手でボールに掴みかかる。

 

梢「[極・ダイヤモンドハンド]!!」ガチィイィイイインッ!!

 

 ぶつかる力と力。拮抗しているかに見えた。

 

 ―――しかし、

 

 

ビシッ!!

 

 

 梢のダイヤモンドの、腕の装甲に亀裂が入り、

 

 

バリィイィイイィィンッ!!!

 

 

梢「なっ………」

 

 一気に砕け散った。

 

カイ「ヘイ、ジャパンのナンバー2キーパーはこの程度なのカい?」

 

 

バギィいぃいいっ!!!!!!!!

 

 

梢「があっ!?」

 

 

 バシュウンッ!!

 

 シュートは、ゴールネットに突き刺さった。

 

 

GOOOOAL!!

蓮ノ空 0 ー 1 東風異国館

 

 

慈「梢ぇ!!」

 

綴理「こず!」

 

瑠璃乃「こずパイセンの[ダイヤモンドハンド]が、あんな簡単に………」

 

姫芽「しかも、めぐちゃんせんぱいとさやかせんぱいのブロックまで入ったのに……」

 

 

実況『決まったぁぁ!!! カイ・吉崎、試合開始早々1点先制ーーっ!!』

 

解説『乙宗選手、シュートが顔面に直撃しましたけど、大丈夫なんでしょうか………』

 

梢「うっ、グッ…」

 

慈「梢!!」

 

小鈴「あの強力なシュートが顔に直撃なんて……」

 

 梢はふっ飛ばされながらボールごとゴールに押し込まれ、そのまま倒れ伏していた。

 

 

 その様子を見ていた皆さんは、

 

 

 

四季(バシム)「なに? あの威力!?」

 

果林(バシム)「私のシュートの何倍の威力よ……」

 

 一方でこの時系列ですでにユニバーサルユースを制し、世界一になっているこちらは、

 

果南(バシム)「え? たしかに威力はあるけどそんなだった?」

 

鞠莉(バシム)「全国大会の時のマリーの[ロベッシャイニー]よりは威力あるとは思うけども……」

 

千歌(バシム)「今の私たちからしたらそんなに……だよね?」

 

聖良(バシム)「はい」

 

 

 さて、続きを見るぞ

 

 なんとか3人とも立ち上がり、試合再開だ。

 

晴也「泉、俺達2人でボール回しながら小鈴に情報集めさせるぞ」

 

泉「あぁ!」

 

 

ピィイイイーーーッ!!!

RESTART!!!

 

 

 審判の笛とともに試合再開。晴也と泉はボールをお互いにキープしながらパス交換。お互いがお互いのスピードに合わせながら相手陣地に攻め込む。

 

晴也「泉っ!!」パス

 

泉「晴也!!」パスッ!

 

山之内(ほう……中々のパスだな。無駄がない……)

 

 相手のキャプテン、山之内東洋がフィールドを見渡して考える。

 

泉「晴也っ!」パス

 

晴也「ナイス泉!!」トンッ!!

 

 

 その様子を見ていた皆さんは、

 

千歌(バシム)「すごい戦術的なパス回し……」

 

果南(バシム)「ムダが全くないよ……」

 

聖良(バシム)「この動きは世界でも通用しますね」

 

 

 

 

マリベル「くっ…!?」

 

実況『幼少期に同じチームに所属していた大海と桂城の見事なコンビプレイ! 東風異国館を次々と突破していくぞおっ!』

 

 パスを出す場所、もらう場所、タイミング、年を経ても衰えない阿吽の呼吸から繰り出されるパスワーク。

 

キキ「………」

 

 二人の動きは完璧に同調(シンクロ)している。流石の東風異国館も……

 

泉「晴也っ」パス

 

キキ「貰〜らいっ!」バッ

 

蓮ノ空『なっ!!???」」」

 

晴也&泉「「!!!!??」」

 

 なんと、2人のパスワークがカットされた。

 

 

果南(バシム)「うそ!?」

 

果林(バシム)「私たちの目にもまず取られないパス回しに見えたわよ!?」

 

 

 

晴也「嘘だろ!?」

 

泉「取られた!?」

 

 ボールを奪われた蓮ノ空。完全に読まれていた。

 

小鈴(………………)キョロッ

 

セラス「あのパスが通らないの…!?」

 

さやか「っ……本気の二人から奪うんですか……!」

 

 

 

天馬『……………』

 

 

 

 晴也と泉がミスしたわけじゃない。むしろ調子がいいぐらいだった。―――しかし、そのパスがカットされた。

 

 蓮ノ空に動揺が広がる。

 

キキ「おら、行けぇぇっ!」ドッ!

 

 前線へのロングフィード。東風異国館のカウンターだ。

 

綴理「ディフェンスを固めて!」

 

 すぐに守備に切り替える蓮ノ空。相手のフィジカルの凄まじさはは先ほどで分かった。

 

 ―――だが、それを止めねば勝てない。

 

 

 

果南(バシム)「よし! いいよ、守備への切り替えが早い!」

 

四季(バシム)「迎え撃つ体勢がすぐに整った……!」

 

 

 

 

山之内「ナイスパス!」

 

 山之内がドリブルで攻め上がってくる。そこへ瑠璃乃先輩が止めに入る。

 

 

 

MATCH UP!!

瑠璃乃 vs 山之内

 

 

 

瑠璃乃「止めるっ!!」

 

 ―――だが、

 

山之内「退けぇっ![ナイアガラフォールズ]!!」

 

 山之内の背後に世界三大瀑布の一つ、ナイアガラの滝が出現。とてつもない量の水が上から瑠璃乃先輩を押し流す。瑠璃乃先輩は突破される。

 

瑠璃乃「うわあっ!!??」

 

姫芽「るりちゃんせんぱい!」

 

瑠璃乃「ルリは良い!! 止めて!!」

 

綴理「ボクがカイに着く! 他マークついて!!」

 

蓮ノ空『はい!!』

 

 長身の綴理先輩がカイのマークに付く。パスが来た瞬間カットを狙う構えだ。

 

 

 

聖良(バシム)「いい声出しです! 適材適所ですね!」

 

 

 

 

山之内「いけっ!!」ドッ!!

 

 山之内からのセンタリング。カイへとボールが飛ぶ。

 

綴理「取るっ!!」

 

 綴理先輩は跳躍。カットを狙う。

 

カイ「さ〜て、お遊びは終わりにしようか?」

 

 

ドゴォオオオッ!!

 

 

綴理「うわぁあぁああっ!!」

 

 カイも跳躍し、綴理先輩に激しいチャージング。綴理先輩は吹き飛ばされて地面にすごい勢いで叩きつけられた。

 

 

ドグシャァアアッ!!

 

 

綴理「うぁあああっ!!」

 

晴也「っ! 審判!!」

 

 

ピィイイイーーーッ!!!

 

 

 

 流石にこれには審判の笛が鳴る。ファールで蓮ノ空ボールからだ。

 

ジョン「おいおい、ちょっと力入れただけでこれかよ? つくづくアジアンは貧弱で参るぜ」

 

 

 この発言に、

 

千歌(バシム)「はあ!? 何コイツラ!!」

 

曜(バシム)「ただの乱暴者じゃん!」

 

四季(バシム)「ハーデストのラフプレーと比べたらそこまでの気がするけど……」

 

果林(バシム)「普通に殺しに来るものね。ハーデストは……」

 

 

 

 ケガをした綴理先輩が担架でフィールドの外に出される。

 

梢「綴理!」

 

さやか「綴理先輩……!」

 

綴理「ごめん……何も、できなかった……」

 

 顔を押さえて嗚咽を漏らす綴理先輩。あれで悔しくない奴なんか居ない………!

 

 晴也は監督の方を見る。

 

天馬『……………』フルフル

 

 監督は首を横に振る。

 

晴也「やっぱり前半はダメなのか……」

 

泉「悔しいのは私も同じだ。絶対に負けられないよ……」

 

晴也「当たり前だ。綴理先輩をあんなにした借りは、試合が終わった時に地べたを舐めさせて100倍にして返してやる!!」

 

 

MEMBER CHANGE!!

綴理 out → in 騎士部

 

 

 綴理先輩に代えて騎士部さんが入り、蓮ノ空のキックから試合再開。

 

 

ピィイイイーーーッ!!!

RESTART!!!

 

 

 

騎士部「泉ちゃん!!」ドッ!!

 

 騎士部さんから泉にボールが飛ぶ。

 

泉「一応相手キーパーの力は見ておく必要があるね………」

 

 泉はシュート体勢に入る。構えから跳躍して一回転。右足を振り上げると、右足に長大な聖剣が宿る。

 

泉「[絶・エクスカリバー]!!」ギシャァアァアアアンッ!!! ズドドドドドドッ!!

 

 泉の聖剣の踵落としから繰り出されたロングシュート。フィールドを切り裂きながらゴールへと迫る。

 

マルティノ「相手してやるよ」

 

 相手キーパー、"マルティノ・レオーネ"が必殺技の体勢。にサイバースペースが広がり、緑色のグリッドがシュートを絡め取る。

 

マルティノ「[アウターワールド]!!」バシュウッ!

 

蓮ノ空『!!』

 

晴也「嘘だろ!?」

 

 なんと相手キーパーは、あれほど俺達が手こずった泉のシュートを単独で止めてしまった。

 

マルティノ「ほう、なかなか威力があったな……」

 

実況『止めたぁぁ!!マルティノ・レオーネ、桂城泉のシュートを完全にキャッチ!!蓮ノ空、得点ならず!!』

 

解説『ですが、蓮ノ空初のシュート! シュートを打てないことはないと自信はついたはずです。問題は東風異国館のシュートをどう止めるかですね……』

 

 

 

果南(バシム)「あのマルティノってキーパー、ミントちゃんが異常だっただけで実力はちゃんとあったんだね」

 

晴也「そうなんですよね」

 

 

 

 2人の会話は他所に、試合に戻り、

 

山之内「そういうことだ蓮ノ空」

 

晴也「!!」

 

山之内「仮に100歩譲って得点出来たとしても、ウチのシュートをお前らは止められない」

 

晴也「………」

 

山之内「勝つのは俺達だよ」

 

晴也「分からねぇよ?」

 

山之内「なんだと?」

 

晴也「お前らは一応蓮ノ空の過去の試合映像は見たんだろう。でも、それはあくまでも過去のモノ。今の先輩達の底力や、積み上げた練習、何より………」

 

晴也「あんまうちの先輩を舐めんなよ?」

 

山之内「ほう?なら……」バッ!

 

 山之内がボールを要求する。

 

山之内「こっちだ!」

 

マルティノ「行けっ!!」ドッ!!

 

 マルティノからの、ゴールキック。ボールは山之内に渡る。

 

山之内「俺たちを止められるものなら止めてみろ!! 行け!!」

 

 ボールをトラップした山之内からカイへとボールが飛ぶ。

 

カイ「コレでトドメを刺してやるヨ!!」

 

 カイはシュート体勢に入る。地面からエネルギーボールが無数に出現し、それに向けてカイは渾身の力でボールを蹴り出す。

 

カイ「ふんっ!」ドッ!!

 

 蹴り出されたボールはエネルギーボールに当たると、別の別のと反射反射でどんどん威力が上がっていく。

 

カイ「[チートブラスター]!!」ドゴォオォオォオオオンッ!!

 

 凄まじい勢いでゴールを襲う[チートブラスター]。しかし先輩たちが立ち塞がる。

 

さやか「止める!!」

 

 さやか先輩の氷の演舞。吹き荒れる吹雪からのパワーブロック!!

 

さやか「[真・蒼氷の舞・弍の舞]!!」バギィイィイインッ!!

 

 さやか先輩のブロックで生えた巨大な氷柱がシュートを阻む。だが、全て粉々に粉砕された。

 

さやか「きゃあぁあぁああっ!!」

 

 吹っ飛ぶさやか先輩。次は慈先輩だ。

 

慈「止める!!」

 

 慈先輩が必殺技の体勢。オーラを強く、深く、練り上げる。すると、今までよりも分厚い鋼鉄の壁が迫り出し、

 

慈「これがめぐちゃんの全力だぁっ!![()・アイアンウォール]!!」ガァアァアアンッ!!

 

 慈先輩の[アイアンウォール]がここで進化。[チートブラスター]がぶつかる。

 

 

ガァアァアアンッ!!

 

 

慈「ぐぅうううっ!!」グググッ!!

 

 堪える慈先輩。だが、今にも吹っ飛びそうだ。

 

カイ「吹っ飛べ!!」

 

慈(ダ、ダメなの……?)

 

 慈先輩が諦めかけた瞬間、

 

晴也「いや、よく耐えました!」ガシッ!!

 

慈「晴也!?」

 

 晴也が急いで戻って慈先輩を背中から支える。2人がかりの[アイアンウォール]だ!

 

慈「つ! はぁあぁああっ!!」

 

晴也「あぁあぁああっ!!」バチィイィイインッ!!

 

慈「うわあっ!」

 

晴也「ぐっ!」

 

 晴也と慈先輩はふっ飛ばされるが、ボールは跳ね返ってタッチラインを割って外に出た。

 

吟子「と、止めた………!!」

 

 

実況『止めたぁああぁあぁあああっ!!?? 藤島慈が破られそうになった瞬間、前線から戻ってきた大海晴也が藤島慈を支えて2人がかりのブロック! 勢いを取り戻した[アイアンウォール]で、[チートブラスター]をとめたぁっ!!』

 

 

カイ「何ぃッ!?」

 

ジュディ「まさかあんな手で………」

 

晴也「痛てて……大丈夫っすか? 慈先輩?」

 

慈「さんきゅー。晴也!」ガシッ!!

 

梢「この死守は大きいわよ!!」

 

晴也「東風異国館、まだまだ試合はこれからだ!!」

 

 

小鈴(徒町の役目、東風異国館のデータ収集……!!)

 

 小鈴の"眼"が、東風異国館の選手たちの動き一つ一つを、静かに捉えていた。

 

 

 

四季(バシム)「すごい試合………」

 

鞠莉(バシム)「マリーたちの目から見てもなかなかの試合ね」

 

 

 

 そこからは、プレーとプレーの応酬がつづく。

 

慈&姫芽&瑠璃乃「「「[蓮ノ山フォール・V3]!!!」」」

 

ドゴォオォオォオオオンッ!!

 

ジョン「ぐっ!」

 

 凄まじい衝撃にたまらず吹っ飛ぶジョン。ボールを奪い取った。

 

 

 

 

晴也「こっちだ!」ダッ!

 

  晴也がボールを要求する。

 

姫芽「晴也くん!」ドッ!!

 

 晴也へのロングフィード。晴也はボールを受け取り、再び前を向いた。

 

 見えるのはゴールではなく屈強な東風異国館の選手。並大抵のオフェンスでは抜くことは出来ない

 

晴也「先輩たちがあそこまで頑張ったんだ……俺だって!!」パス

 

ジェニー「バックパス?」

 

ジュディ「やっぱり攻められないんじゃないww」

 

 ボールを受け取ったのは小鈴

 

小鈴「行きますよ…晴也くん!!」グワーッ!

 

 小鈴が右足を振りかぶり、

 

小鈴「"無減速供給弾(ノーダウンクロス)"!!!」ドッッッ!!!!

 

 

 

 

 マルティノからのゴールキック。ボールはスクワートへ。

 

スクワート「よっと!」

 

 スクワートがトラップ。前を向く……が、

 

セラス「させないっ!!」バチィイィイインッ!!

 

スクワート「っ!」

 

 スクワートが胸トラップでボールが地面に落ちた瞬間を狙い、死角から回り込んだセラスさんがボールを蹴り飛ばす、クリアーされたボールは瑠璃乃先輩へ。

 

 

 

鞠莉(バシム)「巧い!!」

 

聖良(バシム)「体格差があってもあんな手が!?」

 

 

 

瑠璃乃「ナイスセラスちゃん!!」ダッ!!

 

 

 

 

 

 

キキ「[ディープダイバー]!!」

 

瑠璃乃「っ! ごめん!!」

 

姫芽「アタシがフォローします!!」

 

 姫芽がオーバーラップして突っ込む。必殺技の構えだ。

 

姫芽「[真・キラースライド]!!」ズギャァアアンッ!!

 

キキ「うおっ!?」

 

 姫芽の無数の蹴りを叩き込むスライディングタックル。ボールをすぐさま奪い返す。

 

姫芽「決める!!」

 

 そして即シュート体勢に入る姫芽。

 

姫芽「[真・マッハウィンド迴]!! いけぇええっっっ!!!!」ドゴォオォオォオオオンッ!!!!

 

 姫芽のシュートが、恐ろしいまでのカーブを描いて超速でゴールを襲う。

 

 

 

曜(バシム)「何あれぇっ!?」

 

聖良(バシム)「とてもDFのシュートじゃありませんよ!?」

 

 

 

マルティノ「っ!」バッ!!

 

バシィッ!!

 

 マルティノは横っ飛びの両手キャッチ。――だが、

 

マルティノ(つ! 体勢が不完全で……押し切られる!)

 

 マルティノの身体は空中に投げ出されており、姫芽のシュートの勢いに押されていた。

 

マルティノ「くっ!!」バッ!

 

 するとマルティノはボールを腹で抱え込むと、自身の身体をゴールポストに直撃させてポストの力を借りて止めた。

 

ガァアァアアンッ!!

 

マルティノ「ぐぅっ!!」

 

実況『止めたあっ!! キーパーマルティノ、コーナーを狙った安養寺の必殺シュートを横っ飛びのダイビングキャッチ! 防ぎましたあっ!!』

 

解説『しかし身体を思い切りポストにぶつけましたね』

 

マルティノ「くそ……」

 

マリベル「ナイスよマルティノ! こっち!!」

 

 

 

 

カイ「[チートブラスター]!!」ドゴォオォオォオオオンッ!!

 

 カイのシュートが迫る。するとさやか先輩は、

 

さやか「はぁあぁああっ!!」ブァアアッ!!

 

 さやか先輩の背から黒い靄が出現。人の姿を形作りら中から雪のように白いマントを身に着けた魔女の化身が現れる。

 

さやか「【氷雪の魔女スカジ】!!」

 

 

 

実況『化身だぁあぁああぁあぁああっ!! なんと村野さやか、化身を出現させたぁっっっ!!!!』

 

 さやか先輩は化身技の体勢。化身が杖にエネルギーを集中。とんでもない冷気が集まる。

 

 

さやか「[― ディメンショナルフリーズ ―]!!!

 

ガキィイィイィイイイィイインッッッッ!!!!!

 

 

東風異国館『!!???』

 

 さやか先輩の化身は、シュートの威力を構成する"速度"、"打ち出された時の反発力"、"重さ"、全てを概念ごと凍結させて停止。シュートを単独で止めてみせた。

 

 

 

実況『と、止めたァあぁあああっっっ!!! 村野、[チートブラスター]を1人で防ぎ切りましたぁっ!!』

 

 

 

カイ「ウソだろ!?」

 

スクワート「マジか!?」

 

 しかし、

 

さやか「ぐっ!」

 

さやか(やはりこの技は、スタミナ消費が激しすぎます!! 一試合に2回が限度。3回目を撃ったらその試合はもう交代するしか無いですね……)

 

さやか「行ってください!!」

 

ドッ!!

 

 

 さやか先輩からの大きなロングフィード。ボールは吟子に渡る。

 

吟子「よしっ!」トンッ!

 

 

 

実況『百生吟子! ドリブルで攻め上がる!!』

 

 

吟子(さやか先輩のあの技を出せるのはあと一回が限度。今のうちに相手の体力を削る!!)

 

 吟子がドリブルで攻め上がる。そこにロベルトが止めに入る。

 

ロベルト「行かせるかよっ!」

 

吟子「邪魔っ!!」

 

 吟子は細かい連続フェイクで相手を揺さぶり、体勢が崩れた一瞬に一気に最高速(トップスピード)。抜き去る。

 

吟子「引導狭足(ドラッグシザース)!!」

 

実況『抜いたぁっ!! 百生吟子突破!』

 

 

 

果林(バシム)「!!」

 

果南(バシム)「スゴいテクニック!!」

 

 

 

吟子「よし……中!」

 

 吟子が左足を振り被る。センタリングだ。

 

 ―――だが、

 

ジュディ「させないわよっ!」

 

 

ドゴォオォオォオオッ!!

 

 

吟子「うわぁああぁあぁああっ!!???」

 

 死角からのジュディのタックル。吟子は吹っ飛んで地面に叩きつけられた。

 

ドシャアッ!!

 

吟子「ぐうっ!!」

 

ピィイイイーーーッ!!!

 

 ここで審判の笛が鳴る。

 

泉「吟子さん!」

 

姫芽「吟子ちゃん!」

 

吟子「うっ……ぐう…っ!!」

 

 吟子は足を押さえている。プレー続行は無理だ。

 

 

 

丈二「つ! 二人目かよ!!」

 

 その様子をベンチから見ていたメンバー。この様子に苛立つ桜咲。

 

かすみ「………桜咲くん、交代です」

 

丈二「つ! はい!!」

 

MEMBER CHANGE!!

吟子 out → in 丈二

 

実況『蓮ノ空、ここで選手交代です。百生吟子に代わり、桜咲丈二が入ります』

 

 

 

 この様子を見ていた皆さんは、

 

千歌(バシム)「最低……!」

 

聖良(バシム)「ウチの作者のテロ起こすって気持ちが少し分かってしまいますね……(苦笑い)」

 

 

 

丈二「相手のラフプレーに気を付けろって監督が……」

 

蓮ノ空『分かってる……』

 

晴也「…………」

 

 晴也は返事をせず、不審に思った丈二先輩が、

 

丈二「? 晴也、聞いて……っ!?」

 

晴也「……………」ゴゴゴゴゴ!!

 

 晴也の顔は、途轍もない怒りに満ちていた。言うまでもなくめちゃくちゃ怒ってる。

 

晴也「コイツらだけは100殺(ひゃくコロ)す………!!」ギリィッ!!

 

丈二「!!」ゾクッ!!

 

丈二(やっちまったな……。コイツら………)

 

 

 

 

小鈴から晴也へのパス。ボールは相手のディフェンスを見切り正確に晴也の足元に。

 

晴也「……………」ザッ

 

 晴也は踏み込んで右足を振り被る。

 

 

 

晴也「死ねやオラあっ!!!」ドゴォオォオォオオオンッ!!

 

 晴也の完全な暴言を吐きながらの渾身のシュート。ボールはすごい勢いでゴールへと進む。

 

ジェニー「はっ! ノーマルシュートなんか弾き返して……」

 

 ジェニーがブロックに入り足をぶつける。

 

 

メキッ!!

 

 

ジェニー(つ!? 痛っ!!)

 

バギィぃぃいいっ!!

 

ジェニー「きゃあぁあぁああっ!!」

 

ジェニーは吹っ飛んで地面に叩きつけられた。

 

ジェニー(痛った! 何あのシュート!?)

 

 尚もボールはゴールへと向かっている。

 

ジュディ「何やってんの!!」

 

 今度はジュディが身体を使ってボディブロック。シュートを腹で受け止める。

 

ボグッ!!

 

ジュディ「ゴフッ!!」

 

 当たった瞬間、ジュディは口から大量のツバを吐き出してしまった。凄まじい衝撃なのだろう。そして呆気なく吹き飛ばされる。

 

ジュディ「きゃあっ!?」

 

 2人を吹き飛ばしてもまだゴールに向かうボール。マルティノは必殺技の体勢。

 

マルティノ「[アウターワールド]!!」

 

 マルティノの必殺技で周囲がサイバースペースに変わり、シュートをグリッドが絡め取る。

 

マルティノ(つ!?)

 

 ――しかし、シュートの勢いは収まらない。

 

マルティノ(ウソだろ……!?)

 

 そして、

 

バギィっ!!

 

マルティノ「ぐあっ!?」

 

 ボールはマルティノの顔面に直撃。だがゴールには入らずにこぼれ球になる。

 

キキ「嘘だろ!?」パシッ!!

 

ボールはキキが抑えた。ここで、

 

 

ピッ、ピィイイイーーーッ!!!

― 前半終了!! ―

 

 

 とまあ、前半を見終えてた皆さん。

 

果南(バシム)「胸糞悪いチーム……」

 

千歌(バシム)「ホントだよ!」

 

四季(バシム)「私たちはもっと酷いチームと戦ってるから……どう反応すればいいか」

 

晴也「さあ、後半がはじまりますよ! ここから、蓮ノ空の動き方がかわります!」

 

 

 先ほど、控室。

 

晴也「東風異国館は……そのフィジカルゆえに、ドリブルテクニックで躱す。というプレーをしない」

 

来夏「あっ、そう言えば! パスを出すか強引に突破するかしか見てないよ…」

 

晴也「それを逆手に取れば、蓮ノ空は簡単に東風異国館からボールを奪えます」

 

 まずは第一段階クリア。

 

瑠璃乃「避けるということをしないチーム。だからパスには大きな隙ができてる……。ホントに頭を良すぎるよね晴也くん……」

 

 

 

果林(バシム)「……………」

 

 その様子を見る果林さん

 

 

 

 梢先輩がオーラの塊を両手に宿し、その両手で下から大きい円を描くように上へと上げて手を合わせる。すると、背後に千手観音の様な無数の手が現れる。

 

梢「止める!![ムゲン・ザ・ハンド]!!」

 

 梢先輩の叫びと共に、無数のオーラの手がボールに向かう。それは次々とボールに掴みかかっていき、どんどんシュートの威力を弱めていき、

 

 ―――そして、

 

 シュゥウウウ………

 

梢「………………止めたわ!」

 

 梢先輩はシュートを完ぺきに止めてみせた。

 

東風異国館『!?』

 

 

実況『と、とめたぁああぁあぁあぁぁあああっ!! 乙宗梢、カイ・吉崎の[チートブラスター]をキャッチ!! 止めてみせたぁっ!!』

 

カイ「ウソだろ!?」

 

 

 

 

 

ロベルト「[ディープダイバー]!!」

 

 ロベルトの必殺技。辺りが海中に変わる。――が、

 

晴也「くたばれやおらあっ!!ドゴォオォオォオオッ!!

 

ロベルト「ぐがあっ!?」

 

 必殺技を強引なチャージングで吹き飛ばす晴也。ロベルトは地面に叩きつけられた。

 

 

 

 

マリベルからカイへと縦のセンタリングが上がる。

 

カイ「ヨシ……」

 

 カイがシュートの構えを取るが、

 

晴也「甘めぇっ!!」バシッ!

 

東風異国館『つ!!???』

 

 カイがボールを奪うトラップする前、空中でインターセプトする晴也。着地する前に、空中からパスを出す。

 

晴也「小鈴!!」

 

小鈴「はい!」バシッ!

 

 

 

 

 ボールを受け取った小鈴。ドリブルで攻め上がる。オーバーラップしていた姫芽とのワン・ツーでキキを抜き去る小鈴。ペナルティエリアの中に入る。

 

小鈴(晴也くんはまだ後ろにいる……なら!)

 

小鈴「撃ちます!!」

 

 小鈴は必殺シュートの体勢に入る。構えると、ボールを前にけり、先回りし蹴り戻し、先回りし蹴りを繰り返してボールにエネルギーをチャージ。蹴られるたびに、◯と✕のエフェクトが光る。

 

小鈴「[アンサーブースト]!!」ドゴォオォオォオオッ!!

 

 小鈴の必殺シュート。ソバットキックで打ち出されたボールが一直線にゴールに迫る。

 

マルティノ「くっ![アウターワールド]!!」

 

 

 

 

 

カイ「[チートブラスター]!!」

 

ドゴォオォオンッ!!

 

 カイの必殺シュート。ゴールを襲う。

 

慈「やばっ! 間に合わない!」

 

さやか「梢先輩!」

 

梢「なんとしても………止める!!」

 

 梢先輩は両手にエネルギーの塊を纏い、それを大きな円を描くように腕を下から上へと上げていき真上で合わせる。すると、千手観音の様な無数のオーラの手が出現する。

 

梢「[ムゲン・ザ・ハンド]!!」

 

 梢先輩の必殺技。オーラの手は次々と[チートブラスター]に向かって行き、そして、

 

 シュウゥウウ……

 

梢「ッ!」

 

 梢先輩は単独で[チートブラスター]を止めた。

 

東風異国館『!!???』

 

 

 

実況『と、止めたぁあぁあああっ!! 乙宗梢、単梢で[チートブラスター]を止めたあっ!!』

 

 

 

梢(何かしら? 勢いがさっきよりもまるで無かった……)

 

慈(あんなシュートだったら、めぐちゃんでも止められると思う……)

 

さやか(いったい………)

 

 疑問に思う蓮ノ空。

 

晴也「!! まさか!!」

 

 晴也が答えに思い至る。ベンチを見ると、

 

天馬『みんな! 予定より少し早いけど得点を解禁だ!! バンバンゴールを狙っていけ!!』

 

 その言葉で、みんな理解した。

 

さやか(と、言うことは……!!)

 

騎士部(コイツら……! スタミナが切れたんだ!!)

 

梢「そうと分かれば……」

 

 梢先輩のロングスロー。

 

梢「逆襲よろしく!!」

 

 

 

 その瞬間が流れると一気に大歓声のパーティルーム

 

千歌(バシム)「いけーーーっ!!」

 

果林(バシム)「そんな奴らやってしまいなさい!!」

 

果南(バシム)「やれーーっ!!」

 

鞠莉(バシム)「やっておしまいーーーっ!!」

 

 大興奮の皆さん。それを見て苦笑いの、比較的冷静な性格の持ち主である四季さん、曜さん、聖良さん。

 

 

 

 

 

ペナルティエリア内。セラスと泉はシュート体勢に入る。

 

 すると、空が暗い夜空になり、背後に西洋風の城がそびえ建つ。

 

 セラスはボールを真上に蹴り上げると、泉とともに跳躍。舞踏会で踊るようにクルクルと回転しながら上がっていき、三日月をバックに渾身のツインボレー。

 

セラス&泉「「[Edelied・G2]!!」」ドゴォオォオォオオオンッ!!

 

 前の試合で蓮ノ空に対して猛威を振るった、泉とセラスの連携シュート。味方となればこれほど頼もしい技は少なく、マルティノが迎え撃つ。

 

マルティノ「止める! [アウターワールド]!!」

 

 周囲がサイバースペースに変わり、グリッドがボールを絡め取る。――だが、

 

バギィッ!!

 

マルティノ「がアっ!?」

 

バシュウンッ!!

 

 

1−1。

 

 

 

 パスに対して晴也は、来ることが分かっていたかのように反応して走り込み跳躍。

 すると、晴也を青白い光が包む。そして巨大な黒龍へと姿を変えた晴也。

 ボールを足でつかんて空へと飛翔。上昇する過程でボールを離し、自身は急降下する。

 すると、ふわりと舞い上がったボールは引力に従い落下。黒竜の口の位置と重なった。

 

ボガァアァアアンッ!!

 

 黒竜の火炎ブレス。灼熱の炎が収束し、キーパーを襲う。

 

マルティノ「止める![アウターワールド]!!」

 

 必殺技を発動するマルティノ。―――だが、

 

バギィっ!!

 

マルティノ「ぐわあぁあっ!!」

 

バシュウンッ!

 

 

 

2−1。

 

 

 

千歌(バシム)「ドラゴンに変身した!?」

 

泉「晴也のソウルストライクっていう必殺技です」

 

四季(バシム)「ソウルストライク?」

 

 

 

 

 晴也と小鈴の息の合った指示から、騎士部さんの振り下ろされた右足から放たれる縦パス一本。ボールはセラスさんへ。

 

晴也「行くぞ!」

 

泉「ぶっつけ本番かい!?」

 

セラス「面白い人だね泉!!」

 

泉「昔はもう少し現実的だったはずなんだけどね!!」

 

 軽口を叩き合いながら余裕の会話を見せる3人。シュート体勢に入る。

 

 そして3人で構えると、赤黒く染まった終焉の空に、廃虚となった王国が見える。

 そして飛んできたボールを、晴也、泉、セラスのトリプルシュート。

 

晴也&泉&セラス「「「[ロストキングダム]!!」」」ドゴォオォオォオオオンッ!!

 

 [Edelied]をも上回る威力の超絶シュート。東風異国館に襲い掛かる。

 

マルティノ「と、止める……!」

 

 しかし、マルティノにはもう必殺技を放てる体力が残ってなかった。

 

バシィッ!! ギャルルルルルルッ!!

 

マルティノ「つ!!」

 

 両手で掴みかかるが、回転と勢いが収まらず引きずられるマルティノ。そして、

 

ボグシャァアアァアッ!!

 

マルティノ「ごふっ!?」

 

 

 

バシャアァアアッ!!

 

 シュートはマルティノの腹に直撃。吹っ飛ばしてゴールネットを三度ぶち抜いた。

 

 

 

3-1。

 

そしてここで、

 

 

ピッ、ピッ、ピィイイイーーーッ!!!

― TIME UP(試合終了)!! ―

 

 

 

晴也「で、試合終了ですね」

 

千歌(バシム)「面白かったーー!」

 

聖良(バシム)「戦術が見事でしたね……」

 

四季(バシム)「…………」

 

 それを見て、四季さんは何やら考えていた。

 

 

泉「じゃあ次は、全国大会決勝戦を見せるよ」

 

 

《5》へつづく




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