蓮ノ空×イナズマイレブン 〜英雄たちのヴィクトリーロード〜   作:松兄

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5月25日 最強との激突
第54話:決勝戦


 ――その日、俺は不思議と落ち着いていた。緊張はあるが、ガチガチではない、心地良い緊張感。

 

晴也(いよいよ今日、兄ちゃんと戦える!!)

 

 今年初めの兄ちゃんとの対戦。だが、勝負に必ずは無い。もしかしたら、これが最初で最後の試合になるかもしれない。

 

晴也(絶対に勝つ……!)

 

 俺はシャワーを浴びに、タオルを持って大浴場へと向かう。すると、

 

梢「あら、早いわね……」

 

晴也「梢先輩……眠れませんでした?」

 

梢「いえ。眠れたわ。不思議とね、不安はないの」

 

晴也「……みんながいるから、ですか?」

 

梢「鋭いわね」

 

 2人でそんな会話をしていると、

 

花帆「あ〜、梢センパイ、晴也くん、おはようございます〜……」

 

 花帆センパイが眠そうに目をこすりながら起きてきた。

 

梢「おはよう花帆。着替えてきたら?」

 

花帆「そうします……」

 

 花帆先輩が部屋に戻っていく。すると――、

 

さやか「あっ、おはようございます」

 

晴也「おはようございます。走ってたんですか?」

 

さやか「はい。ちょっと落ち着くために」

 

梢「みんな、雷門に勝つために頑張ってきたものね……」

 

さやか「そうですね………」

 

晴也「じゃあ、俺シャワー浴びてきます」

 

梢「ええ」

 

 

 そしてシャワーで体を温めて、食堂で朝ごはん。食べ終わって各自の部屋で荷物を纏める。今日で終わりだからな。

 試合が終わったら結果に関わらず蓮ノ空に戻ることになる。

 

 各自荷物を纏めてロビーに集合。旅館の女将さんに挨拶する。

 

天馬「じゃあ、梢」

 

梢「はい。お世話になりました!!」

 

蓮ノ空『お世話になりました!!』

 

女将「はい。また来てくださいね?」

 

 そして旅館の人に見送られ、旅館を後にする。バスに乗り込んだ俺たちは、フットボールフロンティアスタジアムへ。

 

晴也(……………………)

 

 

 バスの中は凄く静かだった。バスがスタジアムに到着すると、そこには――

 

梢「えっ!?」

 

 スタジアムには、蓮ノ空の生徒がほぼ全校で応援に来てくれていた。花帆先輩たちもびっくりしている。

 

花帆「どういう事!? インターハイと選手権だったら去年も応援してくれてたけど!!」

 

えな「驚いた? 今年はね、決勝に進んだら全部行こうって話になってね! 希望者は。お金を出してくれる人が居たから」

 

梢「え?」

 

?「あたしだよ」

 

 群集の中から、1人の女の子が進み出る。緑色の長い髪に……ちっちゃい……。

 

 すると、

 

梢「っ! 沙知先輩!!」

 

晴也「えっ?」

 

吟子「沙知先輩って……たしか先輩方が言ってた去年の蓮ノ空のキャプテンの…?」

 

慈「あっ、そう言えば沙知先輩のお婆ちゃんは蓮ノ空の理事長!!」

 

 そうなのか……それ、職権乱用じゃあ……。まぁ、嬉しいけど。

 

沙知「アタシたちが果たせなかった全国制覇、見せてもらうよ? このあとアタシ以外の卒業したサッカー部員も来るらしいからね」

 

花帆「本当に!?」

 

瑠璃乃「これは……まけられねー理由増えた!」

 

梢「ありがとうございます。じゃあ、行ってきます!!」

 

 そして、みんなスタジアムの控え室に向かう。

 

 ――すると、

 

沙知「きみ」

 

晴也「はい?」

 

 先輩が俺を呼び止めた。

 

沙知「――みんなを頼む」

 

晴也「……はい」

 

 1年生にプレッシャー掛けるなぁ……。まあ、全力でやるけど。

 

 

 

 そして更衣室でユニフォームにそれぞれ着替えて選手の入場口に行くと、

 

天宮寺「おっ、来た来た。蓮ノ空」

 

暖冬屋「…………」

 

吟子(この人たちが……)

 

姫芽(絶対王者……雷門イレブン……)

 

 梢先輩が蓮ノ空の選手の先頭に立つ。その後ろに俺。

 

涼太「………………」

 

晴也「………………」

 

 闘志剥き出しで火花散る俺と兄ちゃん。すると、

 

ハル「………ねぇ?」

 

梢(! 円堂ハル…)

 

 円堂守さんの息子、円堂ハルが話しかけてきた。

 

梢「何かしら? 試合前に」

 

ハル「サッカーさ? 面白い?」

 

蓮ノ空『は?』

 

 ハルの言葉を聞いた瞬間、俺達の中で何かがヒビが入った。

 

ハル「サッカーってさ、つまんなく無い?」

 

綴理「…………」イラッ

 

 ハルの言葉に一瞬で頭に血が昇った蓮ノ空。

 

晴也(コイツふざけてんのか?)

 

慈「じゃあなんであんたはサッカーやってんのさ?」

 

 慈先輩が問う。

 

ハル「うちの家庭じゃやらないわけにはいかないからさ……」

 

さやか「なんですかそれ……挑発のつもりですか?」

 

ハル「いや、単純な疑問」

 

月影「茶化すなハル……すみません」

 

綴理「……………」

 

慈「………………」イライラ

 

 そして、時間になるとゲートが開き、選手の入場。

 スタジアムには雷門、そして蓮ノ空、両校の応援でスタンドが埋め尽くされていた。

 

雷門!! 雷門! 雷門!!!

蓮ノ空!!! 蓮ノ空!! 蓮ノ空!!

 

 

晴也(スッゲぇ…………)

 

 そんな事を想いながら選手整列。ベンチでフォーメーションが発表される。

 

天馬「勝つよ、みんな!!」

 

蓮ノ空『はい!』

 

晴也「あのハルとかいうふざけた奴をぶっ飛ばしましょう!」

 

蓮ノ空『おう!』

 

 そして――、ピッチへ。

 

実況『さあ始まります、Uー18スプリング杯決勝はここ、フットボールフロンティアスタジアムからお送りします。解説の梅木さん、如何ですか?』

 

梅木「いや〜楽しみですね! 雷門が順当に優勝するのか、蓮ノ空が雷門の連勝を止めるか!」

 

実況『そうですね。コレが、両チームのスタメンになります』

 

 

 

雷門

 

GK        暖冬屋哉太

 

DF   紫雨雄介  天宮寺嶺  遠野善弥

 

ボランチ       ☆月影蓮

 

MF 赤袖茉莉  鬼門悟  嵐大佑   星村ナオ

 

FW      大海涼太  円堂ハル

 

蓮ノ空

 

FW         大海晴也

 

MF 百生吟子 桜咲丈二  忍原来夏 大沢瑠璃乃

 

ボランチ   夕霧綴理   日野下花帆

 

DF  村野さやか  藤島慈  安養寺姫芽

 

GK         乙宗梢

 

チームレベル

蓮ノ空  43

王者雷門 50

 

 

スタンドでは――

 

先輩1「沙知、なんか蓮ノ空のフォーメーション、アタシたちの時とは全然違うね……」

 

沙知「そうだねぃ……」

 

沙知(さて、どんなサッカーをする……?)

 

 

 蓮ノ空のキックから試合開始が決まり、俺と来夏先輩がセンターサークルに立つ。

 

晴也「行きますよ、先輩」

 

来夏「うん……!」

 

 そして、審判が手を上に挙げて笛を咥える。

 

ピィイイイイーーーーッ!!!!

KICK OFF!!!

 

 開始のホイッスルが鳴った。

 

― つづく ―




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ぶっちゃけ本編とNEXT DREAM編どちらの方が面白い?

  • 本編
  • NEXT DREAM
  • コラボ回(キャプテン翼サンシャイン)
  • コラボ回(二つの世界のサッカー)
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