蓮ノ空×イナズマイレブン 〜英雄たちのヴィクトリーロード〜   作:松兄

82 / 247
第70話:戦場(フィールド)の主人公

ピィイイイーーーッ!!!

KICK OFF(試合開始)!!!

 

 日本代表ボールから試合開始。まずはボールは晴也()が持つ。

 

―――すると、

 

芹澤(以下:東果)「晴也!寄越しなさい!」

 

 俺の従姉妹。つまり果北叔母さんの娘である東果(とうか)がダッシュで奪いに来る。

 

 

MATCH UP!!!

晴也 vs 東果

 

 

晴也(なら!)

 

 俺はシザースからボールを跨いで相手の足を開けさせ、軸足の後ろから右足を回してボールを軽く蹴り出す。

 東果の股を抜いて抜き去った。

 

東果(やばっ! 上手いっ!!)

 

蜂楽「クロスエラシコ! 初っ端からマックスだね!」

 

 そのまま攻め上がる俺。兄ちゃんと蓮華がゴール前に走る。

 

珠奈「私が冬真さんに行くよ! 香澄ちゃんは涼太さんをお願い!」

 

香澄「分かった! 玲ちゃんは他のメンバーを見ておいて!」

 

玲「分かった!」

 

 ディフェンスラインを固める浦の星。その間もドリブルを続ける俺に、友梨と石田さんが止めに来る。

 

 

MATCH UP!!!

晴也 vs 石田・友梨

 

 

石田「行かせるかっ!」ズザァアアアッ!!

 

 石田さんがスライディングで突っ込んでくる。それを跳躍してボールを浮かして躱すと、友梨が止めに来る。

 

友梨「取る!」

 

 跳躍からまずは俺が着地。そして落ちてきたボールを間髪入れずに軽く蹴ってもう一度浮かせて友梨の上を抜いた。

 

友梨「っ! まだ!!」

 

 しかし抜かれたのが分かった瞬間、友梨は姿勢を低くして身体を反転させて後ろ回し蹴りで俺がトラップした瞬間を狙ってボールをブロック。

 

晴也「うおっ!?」

 

友梨「よし………! 行って!」ドッ!!

 

 友梨からのロングボールがサイドを駆け上がった梨沙へ。すぐに蜂楽が止めに入る。

 

 

MATCH UP!!!

蜂楽 vs 梨沙

 

 

蜂楽「行かせないよっ!」

 

梨沙「抜くっ!」

 

 すると梨沙は炎のオーラを纏って突っ込んでくる。必殺技だ。

 

梨沙「[極・ヒートタックル]!!」

 

 蜂楽に向かっていく梨沙。

 

 ――すると、

 

クンッ!

 

蜂楽「へ!?」

 

 蜂楽と接触する寸前にコースを変えて中へと切り込む梨沙。必殺技を偽装(フェイク)に使われた。

 

蜂楽「っ! やるね!」

 

さやか「大丈夫です。フォロー入ってます!」

 

 さやか先輩がパスコースに切り込む。

 

梨沙「甘いね。ふっ!」ドッ!

 

 しかし、ここで梨沙はシュートを選択した。

 

さやか「なっ!! シュート!?」

 

 しかし、これは構えていた梢先輩の正面に向かっているこれはキャッチできるだろう。

 

梢「取れるわ!」

 

 ――だが、

 

東果「ふっ!」バチィイイッ!!

 

 しかし、ゴール前に飛び出した東果がシュート性の強弾(ボール)を超絶トラップ。

 梢先輩の真ん前、至近距離でパスが繋がってしまった。

 

さやか「なっ!?」

 

征也「嘘だろ!?」

 

梢「っ!!」

 

東果「決めるッ!!」

 

 東果は、トラップしたボールにボレーシュートを叩き込む。距離が近すぎたせいで梢先輩は反応できず、シュートはゴールに突き刺さった。

 

 

GOAL!!!

日本代表 0 ー 1 浦の星

 

 

乙夜「マジか……なんだよあのトラップ……」

 

晴也「スゲェ……」

 

 俺は東果に近づく。

 

晴也「東果、やっぱ凄えよお前……」

 

東果「?」

 

晴也「あんなプレー、普通の選手じゃあ絶対にできない……。昔よりも遥かに上手くなってる。――今の境地は、お前にとってなんだ?」

 

東果「……別に。ただ晴也と涼太、(かなで)お姉ちゃんに勝つコトのためにずっとサッカーしてきて……アタシは代表になれなかったけど、代表に選ばれた2人を出し抜いてゴール決めて爽快って感じ」

 

晴也「………純粋に、ただそれだけ?」

 

東果「うん。この瞬間は、アタシが試合の主人公になった気分」

 

 

 主人公…………。

 

 

晴也(そうか……! 東果と俺と兄ちゃんは、小さい頃から会うたびに勝負してはギリギリで俺達が勝ったり、逆に負けたりしてた。だからこそ、東果は「大海兄弟に勝つ」ためにサッカーを続けてきた《FLOW》的に考えれば、それが挑戦となる適度な目標だったんだ……。そこまで実力が離れているわけじゃないし……)

 

涼太「晴也! 試合再開するぞ!」

 

晴也「あ、おう」

 

 

ピィイイイーーーッ!!!

RESTART!!!

 

 日本代表のキックから試合再開。今度はすぐに秋にパスを出す。

 

晴也「秋!」

 

秋「オッケー!」パシッ!

 

 しかしすぐに梨沙が止めに入る。

 

 

MATCH UP!!!

秋 vs 梨沙

 

 

梨沙「ストップ! 通行止めよ!」

 

秋「強行突破!!」

 

 秋はドリブルで突っ込む。すると梨沙は的確な間合いを取ってディフェンスをする。

 

秋「っ!」

 

秋(間合いの取り方上手い!)

 

梨沙「もらうっ!」

 

秋「っ!」

 

 そこへ――、

 

蓮華「秋!寄越しなさい!!」

 

秋(蓮華先輩!!)

 

蓮華「お願いします!!」パスッ!

 

 秋から蓮華へのパスが通る。

 

蓮華「やっと来たわね……」

 

 蓮華がドリブルで上がっていく。美海や珠奈が止めにかかる。

 

 

MATCH UP!!!

蓮華 vs 美海・珠奈

 

 

美海「止める!」

 

珠奈「撃たせない!」

 

蓮華「どこが! [スケートドリブル・V3]!!!」

 

 すると蓮華は必殺技発動。フィールドが氷漬けになり、そこをスケートの要領で滑りながらドリブルし、2人をごぼう抜き。

 

香澄「っ!!」

 

 しかし、すぐに香澄が止めに入る。

 技の発動直後の一瞬に間合いを詰められており、このまま撃てば奪われる。

 

涼太「コッチだ! よこせ!!」

 

晴也「サポート入ります!」

 

蓮華(邪魔だ……! 纏わりつくな!)

 

蓮華「喰らえっ!!」ドゴォオオォオオオンッ!!

 

 なんとここで蓮華はシュート。しかし苦し紛れの体勢で撃ったため、香澄に当たってこぼれ球になる。

 

綴理「こぼれ球!」

 

美海「玲ちゃん!」

 

玲「分かって……」

 

乙夜「ちゅーす」

 

日本代表・浦の星『『!?』』

 

 しかし、気配を完全に消して忍び寄ってきていた乙夜が掻っ攫った。

 

乙夜「俺から目ぇ離すとこうなるぞ。おらあっ!!」ドゴォオオォオオオンッ!!

 

 乙夜のシュート。浦の星のキーパーであり、ルビィさんの孫、本庄涼音(以下:涼音)もなんとか反応する。

 

涼音「くっ!」バッ!!

 

 決死のダイビングキャッチ。すると、

 

バチッ!

 

 手の先がボールに触れ、またしてもこぼれ球になる。しかしそれに兄ちゃんが詰めてきている。

 

涼太「よしっ!! もらった」

 

香澄「させないっ!」

 

 ここで香澄が突っ込んでスライディングタックル。

 

 しかし兄ちゃんはそれを冷静にキックフェイントで躱す。

 

香澄(しまっ!?)

 

涼太「よしっ! 決め………!」

 

蓮華「退けぇえええっ!!」ドゴォオオォオオオンッ!! 

 

涼太「なっ!?」

 

日本代表『っ!?』

 

 しかしなんとここで蓮華が味方から強奪してシュート。ボールは体勢の整わないキーパーの逆を突いてゴールに突き刺さった。

 

 

GOAL!!!

日本代表 1 ー 1 浦の星

 

 

 たしかに同点にはなったが……、

 

涼太「お前ふざけんなよ! 決定的なチャンスに危険を犯しやがって!!」

 

 兄ちゃんが蓮華の胸ぐらを掴む。

 

蓮華「うっさいわね! 決めたんだから良いでしょ!!」

 

涼太「テメ!!」

 

秋「ちょっ! 落ち着いて!!」

 

 秋になだめられ胸ぐらを離す兄ちゃん。

 

蓮華「アタシは……ゴール決めまくって、プロにならないとダメなんだよ!!

 

 蓮華さんの眼は、黒く淀み、濁っていた。

 

晴也(…………?)

 

 

 

日本代表 1 ー 1 浦の星

 

 

― つづく ―




感想・評価宜しくお願いします!!

ぶっちゃけ本編とNEXT DREAM編どちらの方が面白い?

  • 本編
  • NEXT DREAM
  • コラボ回(キャプテン翼サンシャイン)
  • コラボ回(二つの世界のサッカー)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。