蓮ノ空×イナズマイレブン 〜英雄たちのヴィクトリーロード〜   作:松兄

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第77話:初手滅殺(ファーストゴール)

 翌日、イタリア戦当日のフットボールフロンティアスタジアムには、超満員の観客が詰めかけていた。

 

『ニッポン!』『ニッポン!』

『イタリア!』『イタリア!』

 

 両チームのサポーター、観客の応援合戦にスタジアムは試合開始前からボルテージは最高潮。

 

 両チームは、控え室で入場の時を待っていた。

 

晴也「緊張するな……」

 

 俺が緊張していると、

 

梢「あんまり緊張し過ぎちゃ駄目よ」

 

晴也「梢先輩……」

 

蓮華「あんただったらできるわよ」

 

晴也「蓮華……」

 

さやか「私達は晴也くんを信じてますから」

 

晴也「さやか先輩………」

 

涼太「お前のキャプテンシーはかなり高いんだ。自信を持て!」

 

晴也「兄ちゃん……」

 

 先輩たちや、兄ちゃんが声をかけてくれる。その声に、俺も覚悟決める。

 

晴也「よし、絶対勝つぞ!!」

 

日本代表『『おお!!』』

 

 そして、選手入場ゲートに行くと、イタリア代表の選手が既に待っていた。

 

晴也(こいつらがイタリア代表か)

 

 そして時間になると選手入場口から選手が入場し、フィールドに横1列に整列する。

 審判と観客、お互いの選手に挨拶し、それぞれのチームベンチに行く。

 

鬼道「それでは、スターティングメンバーはこの間の選考試合で決めた通りにいく。晴也、涼太、蓮華」

 

晴也・涼太・蓮華「「「はい!!!」」」

 

鬼道「この試合、お前たちが獲得した新必殺シュートしか、おそらく相手キーパーには通用しない。絶対に点を取ってこい」

 

晴也・涼太・蓮華「「「はい!!!」」」

 

鬼道「行ってこい!」

 

晴也「行くぞ!!!」

 

 そして日本代表イレブンはフィールドに散っていき、センターサークルに兄ちゃんと蓮華が入る。キックオフは日本からだ。

 

実況『さあ、両チームのスターティングメンバーが発表されます』

 

STARTING MEMBER

イタリア代表

 

GK        ベルナルド

 

DF  アデリーナ カロージェロ ベルティーナ 

 

DMF        ブルーノ

 

OMF ボニート ビーチェ ビアージョ カールラ

 

FW      アウローラ べリザリオ

 

日本代表

 

FW      蓮華      涼太

 

OMF   秋     晴也    乙夜

 

DMF         綴理

 

DF  蜂楽   さやか  征也   千切

 

GK          梢

 

チームレベル

U-18日本代表   55

U-18イタリア代表 60

 

 

 両チーム位置につき、スタジアムのパネルにカウントダウンが表示される。

 

観客『5!、4!、3!、2!、1!、キックオフ!!』

 

ピィイイイーーーッ!!

KICK OFF!!!

 

 審判の笛と同時に、日本ボールで試合開始。

 まずは蓮華、兄ちゃん、俺の中央のトライアングルでボールを回し、ゲームを組み立てる。だが―――、

 

晴也(どういうことだ?)

 

 イタリアの選手は誰1人として動かない。こちらがボールを持って攻め上がり、どんなに上がっても、全く微動だにしない。

 

晴也「蓮華!」パスッ!

 

 ボールは蓮華に渡る。そのとき、相手キーパーベルナルドは手をクイクイとやりこちらを挑発してくる。

 撃ってこいということか!

 

蓮華「馬鹿にして!」

 

 蓮華が激昂する。だが、蓮華はちゃんと冷静で、ならばとペナルティエリアの中まで侵入する

 

晴也「蓮華! 相手がなめてるっていうんだったら、お前のあのシュートぶち込んでやれ!!」

 

蓮華「わかってるわ!」

 

 蓮華がシュート体勢に入る。蓮華がボールを思い切り踏みつけてバックスピンをかけてボールを浮かせる。

 その強烈な回転が吹雪を巻き起こし、ボールが氷漬けになり、強風と雪のエネルギーをも巻き起こす。

 

 その際に軸足を力強く踏み込み、その力で地面にヒビ割れが起こる。

 

蓮華(ぶっ殺ス……!

 

 相当な力で踏ん張っている証拠だ。――そして、蓮華は眼を憎悪に滾らせ、振り上げた右足を思い切り振り下ろし、ボールを渾身の力で蹴り飛ばす。

 

蓮華「くらえ![真・ワイルド……パンサァアァアアッ]!!!

 

ドゴォオォオオォオォオオオォオンッ!!

 

 とてつもない勢いで迫る蓮華の必殺シュート[ワイルド・パンサーブリザード]。

 ブラックボールによるキック力強化で、以前とは比べ物にならない、とてつもないキック力になっている。

 しかも技の強化進化のおかげで、二重の意味でパワーアップ。

キーパーベルナルドは必殺技を発動して止めにかかる。

 

ベルナルド「[極・白金の右腕]!!」ガチィイイイッ!!

 

 背後に現れた白金の腕の装甲と共に、ボールを掴むベルナルド。

 

 しかし――、

 

ベルナルド「な、何だこの威力は!?」

 

 予想。いや、想定をも遥かに上回る威力のシュートに驚くベルナルド。そして――、

 

ドゴォオォオオォオオオンッ!!!

 

ベルナルド「がぁあぁあああっ!?!?

 

 蓮華のシュートは、コチラを舐め腐っていたイタリアを成敗。ベルナルドの身体ごとゴールに叩き込まれた。

 

イタリア代表『!?』

 

 

GOAL!!!

日本 1 ー 0 イタリア

 

 

実況『ご、ゴォオォオオオオルッ!! FW、冬真蓮華の必殺シュートが、試合開始早々にイタリアゴールに突き刺さった!! 日本を舐めていたイタリア、これは手厳しい授業料を払わされたぞぉっ!!!』

 

蓮華「っ、しゃあぁあああっ!!!!

 

 吠える蓮華。

 

 イタリアはと言うと………、

 

ベルナルド(なんだあのシュートの威力は……俺が腕を鍛えていなかったら、確実に腕の骨を砕かれていた………)

 

ブルーノ「べ、ベルナルド………」

 

 イタリア選手はなんと声をかければいいか分からない。

 

ベルナルド「アイツにはシュートを撃たせるな……次にまともにシュートを撃たれて、それをキャッチなんかしたら、間違いなくオレの腕は粉々になる」

 

イタリア代表『なっ!?』

 

 驚くイタリア代表。

 

アデリーナ「そ、そんなに威力があるの? あのシュート………」

 

ベルティーナ「ベルナルドが止められないって、あり得ない威力よ? それを女の子、しかも日本人が………」

 

ブルーノ「仕方ない。アイツには2人着けよう。アデリーナ、ボニート、レンゲのマークに着け」

 

アデリーナ・ボニート「「分かった(わ)……」」

 

 そして、イタリアボールで試合再開。

 

 

 

ピィイイイーーーッ!!!

RESTART!!!

 

 

 

 蓮華のシュートがゴールに突き刺さり、それどころかベルナルドの腕に甚大なダメージを残したことで、意識を改めるイタリア。

 

 リスタートしてボールを回し、パスを繋いで攻め上がってくる。

 

アウローラ「べリザリオ!」パスッ!

 

べリザリオ「ブルーノ!」パスッ!

 

ブルーノ「ビアージョ!」パスッ!

 

ビアージョ「アウローラ!」パスッ!

 

 的を絞らせないパス回しを繋いで上がってくるイタリア。

 

 ――そこへ晴也が止めに入る。

 

晴也「行かせるか!!」

 

アウローラ「抜くっ!!」

 

 アウローラが必殺技の体勢に入る。一気に急加速し、陸上のスプリンターも真っ青の超スピードで晴也を抜き去る。

 

アウローラ「[スプリントワープ・G4]!!」

 

 1回の技の間に、ボランチの綴理先輩の列まで抜き去るアウローラ。

 その前のパス回しの間に、既に見越してフォワードを通り越せる位置まで上がってきていたビーチェ。

 アウローラはビーチェにパスを出すと、ペナルティエリア内に入ったビーチェに飛ぶパス。

 

 しかし――、

 

さやか「甘いですよ!」

 

 さやか先輩が飛び出す。凄まじい速さで凍ったフィールドをスケートの要領で滑り、足を伸ばしてパスをカットする。

 

さやか「[スピードスケートカット]!!晴也くん!!」

 

イタリア『!?』

 

 今度はパスカットの必殺技に驚くイタリア。これはまあ納得できる。

 

 ボールをカットし、俺に戻してくれたさやか先輩。

 

晴也「よし行くか」

 

 俺がドリブルで攻め上がると、次々とプレスをかけてくるイタリア。

 

 イタリアの意識が、完全に俺に集中していた。

 

晴也(よし、サイドから切り崩せ。乙夜!)ドッ!!

 

 俺は完全に無警戒になっていたサイドへとパスを出す。

 

ブルーノ「は!? そんなとこ誰も………」

 

 イタリアは完全にミスプレーと思っている、

 

 ――だが、

 

乙夜「ちゅーす」

 

 だが、走り込んできていた乙夜がトラップ。完全に意識の逆を突いた、

 

イタリア代表『な!?』

 

 驚くイタリア。急いでディフェンダーのべルティーナが乙夜を止めに入る。

 

ベルティーナ「どっから湧いてでたの!?」

 

乙夜「どけ……」

 

 乙夜が必殺技の体勢に入ると、乙夜の身体が幻のように揺らぎ姿が消え失せた。

 

ベルティーナ「っ!?」

 

イタリア『なっ!?』

 

乙夜「[ファントムドライブ・A]」

 

 乙夜は、相手が自分を見失ってる間に裏へと抜け出す。その間に、日本攻撃陣が、イタリアゴール前へと雪崩込む。

 

 

実況『乙夜影太! ディフェンスを突破してチャンスメイク! 日本攻撃陣がイタリアゴール前に雪崩込む!!』

 

 

涼太「乙夜! よこせ!!」

 

 兄ちゃんがパスを要求する。が、

 

乙夜「いや、俺が撃つ」ドガァアァアアッ!!

 

 乙夜のシュート。だが、

 

ベルナルド「これ以上やらせるか!」

 

ガチィイイイッ!!

 

 ベルナルドはシュートを間一髪ダイビングキャッチ。ピンチを凌いだ。

 

ベルナルド「危ない危ない」

 

乙夜「ちっ!」

 

ベルナルド(日本、思った以上に………いや、世界でもかなりのレベルの強敵と見るべきみたいだな………)

 

 ベルナルドは心の中で日本を舐めていたことを後悔していた。

 

 

 

前半:6分

 

日本 1 ー 0 イタリア

 

― つづく ―




感想・評価宜しくお願いします!!

ぶっちゃけ本編とNEXT DREAM編どちらの方が面白い?

  • 本編
  • NEXT DREAM
  • コラボ回(キャプテン翼サンシャイン)
  • コラボ回(二つの世界のサッカー)
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