蓮ノ空×イナズマイレブン 〜英雄たちのヴィクトリーロード〜   作:松兄

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第82話:自分型・世界型

ピィイイイーーーーッ!!!

―― 後半開始!! ――

 

 イタリアボールから後半開始。イタリアはパスを回して攻め上がってくる。

 

仁王(イタリアの攻撃の起点は……)

 

 そして、ブルーノにパスが渡ると同時にイタリアの動きにスイッチが入り加速する。

 

仁王「そこっ!」ガッ!!

 

ブルーノ「!!」

 

 仁王がブルーノにパスが渡った瞬間スライディングタックル。ボールを弾く。

 

綴理「ナイスりゅう!」

 

 綴理先輩はこぼれ球を抑え、そのままドリブルで切り込んでいく。

 

カロージェロ「っ!止める!」

 

 

MATCH UP!!!

綴理 vs カロージェロ

 

 

 カロージェロが急いで止めに入るが……

 

綴理「(周辺視野……だいじなんだね)ハル!」

 

 ここで綴理先輩はサイドにボールを振る。ボールは円堂へ。

 

ハル「よし!」

 

 ハルはドリブルで攻め上がるが、ベルティーナが止めに入る。

 

 

MATCH UP!!!

円堂 vs ベルティーナ

 

 

ベルティーナ「行かせない!」

 

 すると、ベルティーナは一気に急加速。相手に暇を与えずにスライディングタックルを仕掛けてくる。

 

ベルティーナ「[超・トップスピードタックル]!!」

 

ハル「っ!?」

 

ドガァアァアアアッ!!

 

ハル「うわあっ!?」

 

 ハルを吹っ飛ばしてボールを奪うベルティーナ。

 

ベルティーナ「ブルーノ!!」

 

 ベルティーナはブルーノにパスし、再びボールはブルーノへ。すかさず晴也()が止めに入ろうとするが、

 

晴也「止める!!」

 

仁王「バカ!お前は休め!」

 

 代わりに仁王が止めに行った。

 

 

MATCH UP!!!

仁王 vs ブルーノ

 

 

ブルーノ「っ!!」

 

 ブルーノはドリブルを仕掛けてくるが、仁王も腕使い(ハンドワーク)で相手を押さえつけて肉弾戦。

 デュエルを仕掛ける。

 

ブルーノ「っ!ビアージョ!」

 

 ここでボールはビアージョへ。

 

仁王「っ! このっ…!」

 

 仁王が急いで向かった瞬間……

 

ビアージョ「…………」トンッ

 

仁王「あっ!!」

 

 ボールをリターンされてボールはブルーノに。ブルーノを自由にしてボールを持たせてしまった。

 

慈「っ! くるよ、攻撃警戒!(ボールはブルーノ。読み切る!ここから起こる、全員の満点の設計(デザイン)を!)」

 

 慈先輩が警戒する。

 

慈(イタリアのメンバーにはこっちも各自キッチリとマーク着けてる……。って事はドリブルで少し進んでこっちを迷わせてからパスを出す確率が高い!)

 

ブルーノ「こないのか? なら行かせてもらうぜ!」

 

 ブルーノがドリブルで攻め上がってくる。

 

慈「(読み通り! なら!)蜂楽くん!」

 

蜂楽「っ!」

 

慈「………」コクッ

 

 慈先輩と蜂楽はアイコンタクトで意思疎通。蜂楽がプレスに向かう。

 

 

MATCH UP!!!

蜂楽 vs ブルーノ

 

ブルーノ「(来た!)ボニート!」

 

 一気に駆け上がってきたボニートにパスを出すブルーノ。だが!

 

慈「はいカット!! 残念!」

 

ブルーノ・ボニート「「なっ!?」」

 

 これは慈先輩の誘導。パスをカットする。

 

慈「仁王くん!」

 

仁王「おし! ナイス藤島!」

 

 ボールを受け取る仁王。

 

 だが―――、

 

アデリーナ「余所見は厳禁よ!!」ガッ!

 

仁王「っ!」

 

 アデリーナの死角からのタックルにボールを奪われる。再びブルーノにパス。ボールが渡る。

 

慈(っ! また!?)

 

 ――すると、

 

ブルーノ「ほいっ!」トンッ

 

日本代表『っ!?』

 

綴理(バックパス……!?)

 

ブルーノ「フィールド全員の意識は前のめりに熱くなる。瞬間――ビーチェのパスがぶっ刺さる」

 

綴理「マズい!!(ゴール前の警戒と、自分のプレーに集中しすぎて、一瞬だけみんなビーチェの存在を忘れてた!!)」

 

慈(フリー。くる、シュート……いや、パス!!)

 

 ビーチェからのパスが飛んでくる。

 

慈「ここ!!(選択肢はアウローラだ!)」

 

 慈先輩が競り合いに飛ぶが、

 

フワッ!

 

慈「!?(絶妙な逆回転(バックスピン)上昇(ホップ)。アウローラへのパスじゃない! だとしたら、30m超えのロングフィード。そんなの私の想定してない――)」

 

千切「べリザリオ!(あいつだけ全力疾走で反応してる!)」

 

晴也(っ、まじか!? ベリザリオ、ボールを見てない!)

 

べリザリオ「良し来たナイス!!」

 

晴也「なんだそれ!(即興(アドリブ)で、それぞれが自分の最高を求めた結果、最高の共鳴………)くそ!」

 

梢「くっ!!」バッ!!

 

 梢先輩も反応するが、それよりも先にべリザリオは来た球をダイビングヘッドでゴールに押し込んだ。

 

 

 

ザシュゥッ!!

 

 

GOAL!!!

日本 2 ー 3 イタリア

 

 

実況『ゴォオオォオオオルッ!! イタリア逆転!!』

 

 イタリアのサポーターから歓声が上がる。

 

 くそ………。休んでる場合なのか………?

 

 いや、頭の切り替え………。

 

晴也(今の結果(ゴール)方程式(カラクリ)を分析しないと。間違いなく慈先輩も、綴理先輩も、仁王も、ていうか、全員自分にできる完璧なプレーをしてたはず。だけど、あの2人の連動を止められなかったってことは、こっから先、個人技レベルじゃゴールは奪えない可能性が高いってこと)

 

仁王(この試合の今までの流れだと1、2点決まってたレベルのプレーが、試合の雰囲気や流れのせいで全員がより高水準に引き上げられて決まらなくなってる……)

 

慈(ていうか……、まだ上があるの? あいつら……さっきのなんていうか………)

 

晴也「(フィールド全員の想像力(イマジネイション)をあざ笑うような、あれクラスの化学反応を起こさなきゃゴールにならない魔境……)イカれ試合(ゲー)かよ」

 

 ―――すると、

 

綴理「はる、りゅう、めぐ、ちょっと考え方変えたいから整理したいんだけど、付き合ってくれる?」

 

晴也「はい。最高表現(トップパフォーマンス)とは何かって俺も考えたかったことです」

 

仁王「ああ。まず理解してるとは思うが、何より大事なのは飢餓(ハングリー)。自分が今何を欲しているかが自己独創性(オリジナリティ)な鍵」

 

慈「それが次に自分にとっての適度な目標を生み出すヒントになって、その実践が挑戦的集中(FLOW)を呼んで、そして自分の思い描く最高への挑戦を突破(クリア)したとき、最高表現(トップパフォーマンス)になる」

 

仁王「よし、だいぶ整理できたな。でも今のゴールは……」

 

綴理「うん。1人の最高表現(トップパフォーマンス)だけじゃなくて、うん。他人との最高表現の連動が必要。だとしたらボクらは……」

 

 ここで、鬼道監督が俺たちに声をかけてくる。

 

慈「監督?」

 

鬼道「再現しろ―――。お前たちの今までのゴールを超える最高の一撃を。今のお前たちならできるだろう」

 

仁王「はい」

 

鬼道「ではまず、大海涼太。べリザリオの自由を奪え」

 

涼太「……はい!」

 

慈「頼むよ。――さあ、逆襲の時間だよ!」

 

梢「次止める」

 

千切「まだ1点差!こっから捲るぞ!」

 

 

 

ピィイイイーーーーッ!!!

RESTART!!!

 

 

 リスタートと同時にボールは晴也に渡り、晴也()はハルにボールを渡す。

 

 そしてフィールドを見渡しながら次のプレーを考えて動く。

 

慈(でも、理屈ならわかるけど、自分自身が最高表現に至るのは簡単じゃないよ……)

 

仁王(何より、今俺たちに必要なのはフィールドの未来を予見できるくらいの情報)

 

綴理(べリザリオみたいなやり方じゃなくて……)

 

晴也(自分より外の世界を知るほど、………え、ちょ、待てよ。……単純に自分の最高を求めてプレーすればいいと思ってたけど、そもそも人によってその道程(かてい)や集中できる方法は違う……!)

 

 俺はあることに気づく。

 

晴也(いや、てことは、そうか。最高表現(トップパフォーマンス)っていうのは、大きく2種類に分けられる。一つは、兄ちゃんや蓮華のように周りを顧みず、自分の『快感』を追求するタイプ。もう一つは俺や仁王みたいに周りや環境を理解して計算して世界の『ツボ』を突くタイプ)

 

晴也(言い換えるなら、「ゴールを決めた『俺』を見ろ!」の、《自分型エゴ》。そして、「俺が決めた『ゴール』を見てくれ!」の、《世界型エゴ》。これはどっちがいい悪いじゃなくて、どっちの精神性(メンタリティ)を持ってプレーする方が自分の能力を発揮しやすいかという晴也(オレ)の性格や性質のタイプ仮説)

 

晴也(自分型エゴのタイプは自分にとっての価値を最重要視する。世界の規範(ルール)は二の次で、自分の感情やこだわりに没頭すれば能力を発揮できる自発方。それに対して、世界型エゴのタイプは、世界にとっての価値を最重要視する。自分の感情や感性よりも、世界から見た意味や功績のためになら能力を出せる相対型)

 

 ―――それに当てはめれば、

 

晴也(蜂楽や慈先輩はおそらく自分型エゴ。蓮ノ空で言えば、綴理先輩や姫芽も絶対こっちだ。逆に征也とか花帆先輩、梢先輩、小鈴にさやか先輩、吟子は100%世界型)

 

 ―――で、あるならば。

 

晴也(べリザリオは功績にこだわる世界型か? アウローラやビーチェ、ブルーノは……いや、もっと分析しなきゃ駄目だ。戦場(フィールド)読み切って俺が最高表現(トップパフォーマンス)にたどり着くには、それぞれの型を見極めて、もっと情報を集める必要がある。他人を知れ。世界を入力(インプット)しろ。俺自身の最高のために!!)

 

 

 

 ――すると、

 

ガッ!

 

カールラ「奪ったよ!」

 

ハル「くっ!!」

 

 ボールがこぼれ球になるが、

 

千切「まだだ!!」

 

 千切がまたしてもスプリント。ボールを抑える。

 

千切「ごっそさん!」

 

晴也「ナイス千切!」

 

千切「行くぞ!(あの3人のゴールを想像(イメージ)するなら、晴也に出すんじゃなく、俺の世界一の理想(イメージ)を思い切りぶつけ……)」

 

 ――だが、

 

仁王「っ! 千切! 後ろ!」

 

千切「えっ?」

 

べリザリオ「いいな。赤髪お嬢……。良い読みしてる」

 

 べリザリオにボールを掻っ攫われる千切。

 

千切「マジか!?(こいつ俺のパスカット読んでた)」

 

綴理「マズい! パスを出させないで!」

 

 すぐにディフェンスの立て直しを測る日本。

 

仁王「くっそ!(まさかこいつ、捕食者視界(プレデターアイ)だけじゃ飽き足らず、超越視界(メタビジョン)まで持ってやがるのか!? 晴也の再現とかそれ以前に、こいつを倒さなきゃ何も起こせない!!)」

 

 ボールをドリブルで運ぶべリザリオ。だが、

 

涼太「止める!!」ガッ!!

 

 

MATCH UP!!!

涼太 vs べリザリオ

 

 

 兄ちゃんが戻って来て身体をぶつけてべリザリオにハードプレス。肉弾戦を披露する。

 

べリザリオ「っ!(コイツ、力をいなし辛い!)仕方ない! アウローラ!」

 

涼太「させるかっ!」

 

チッ!!

 

 そこから、間髪入れずにパス。ボールはアウローラへと飛ぶが、寸前で兄ちゃんが触っており軌道が想定とは狂っている。

 

アウローラ「来た!」

 

 アウローラが跳躍する。―――が!

 

慈「まだだ!!」

 

 しかし、慈先輩がコースに割り込んてヘディングカット。ボールは外に出てスローインになった」

 

仁王「っ! ナイス藤島!!」

 

梢「良いわよ慈!!」

 

慈「うん。でも、このままじゃあ防戦一方だよ……?」

 

涼太(……ギリギリか)

 

 

 

後半:19分

 

日本 2 ー 3 イタリア

 

 

― つづく ―




感想・評価宜しくお願いします!!

ぶっちゃけ本編とNEXT DREAM編どちらの方が面白い?

  • 本編
  • NEXT DREAM
  • コラボ回(キャプテン翼サンシャイン)
  • コラボ回(二つの世界のサッカー)
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