蓮ノ空×イナズマイレブン 〜英雄たちのヴィクトリーロード〜 作:松兄
第87話:帰ってきた蓮ノ空
蓮ノ空に
先生は俺たちを褒めてくれたが、慈先輩には「同じくらい勉強も頑張ってほしいな」と、ぼやいていた。
そして、授業が終わり放課後。サッカー部に戻っての練習が始まる。
天馬「よし。じゃあまずは軽いアップから!」
監督の指示でランニングからのアップを始める俺たち。
晴也(ん?)
俺は何か違和感を感じて、他の代表に選ばれた4人を見る。
さやか・綴理・梢・慈「「「「……………?」」」」
どうやら、4人も感じているようだ。
天馬「…………………」
そして軽くリフティングの練習も終わり、1on1での練習。キーパーは梢先輩で、ディフェンスとオフェンスに別れる。
天馬 ピッ!
天馬監督が笛を吹き、最初は瑠璃乃先輩と小鈴。
瑠璃乃「行くよ小鈴ちゃん!」
小鈴「は、はい!!」
瑠璃乃先輩のシザース。小鈴を揺さぶり体勢を崩させようとする。
―――だが、
晴也(? 瑠璃乃先輩、あんな程度だったか?)
小鈴も食いつくが、瑠璃乃先輩には抜かれてしまい、瑠璃乃先輩は必殺技を放つ。
瑠璃乃「行くぜぇっ![極・天空サンダー]!!」ドゴォオォオォオオオンッ!!
瑠璃乃先輩の必殺シュート。以前とは違い最終進化しており、俺達がいない間もちゃんと練習していたようだ。
―――けど、
梢「……………?」バッ!
バシイッ!!
梢先輩は的確に反応し、ゴール隅に向かっていたボールに対して跳躍。ノーマルキャッチでワンハンドキャッチしてしまった。
瑠璃乃「えっ!?」
これに驚く瑠璃乃先輩。
梢「瑠璃乃さん? 全力で蹴っていいのよ?」
瑠璃乃「いやいや!! ルリ全力で蹴りましたよ!? しかも技も進化してるから前よりパワーアップしてる筈ですし!!」
梢「え?」
噛み合わない両者。
晴也(これは…………)
晴也「確かめる必要があるな。ソジ! 姫芽!」
兵太「なんだ?」
姫芽「どったの〜?」
晴也「2対1で良いから相手してくれ! ちょっと確かめたいことがある!」
兵太「は? 2対1!?」
姫芽「確かめたい……ってことはなめてるわけじゃ…なさそう?」
晴也「ああ、そういうわけじゃない。頼む。監督! 良いですよね?」
天馬「ああ。俺も晴也と同じ事考えてると思う」
天馬監督は予想付いてるのか。そして位置につく俺たち。
晴也「思いっきり行くぞ!」
兵太「こい!」
姫芽「いいよ〜」
俺がダッシュでドリブルすると、すぐに姫芽が止めに来る。
姫芽「取るっ!」ドンッ!
姫芽が自慢の俊足で奪いに来る。けど―――
晴也(そんな遅かったか………?)トンッ、
軽く左足の
姫芽「!?」
兵太「なっ!?」
花帆「姫芽ちゃんがあんな簡単に抜かれた!?」
吟子「うそ!!」
兵太「くっ!!」
姫芽が持ち直すまでの時間を稼ぎにソジが止めに来る。肩と肩をぶつけるチャージングでタックルを仕掛けてきており、ソジの体幹を活かすディフェンス。
――が、
晴也(っ!)グルンッ!
ソジの身体を背にしてソジを軸にターンして
姫芽・兵太「「!?」」
俺はシュート体勢に入る。すると、水の竜巻が俺を包みこんで上昇……するタイミングで、足で竜巻と同じ方向の回転をボールにプラス。
竜巻はボールの回転によって全て巻き取られて水のエネルギーを100%コントロールする。
晴也「[ネオ・激流ストーム・G4]!!」ドゴォォオォオオォオオオンッ!!
舞い上がったボールに、オーバーヘッドキックを叩き込む。俺の放った必殺シュートのあまりの威力に、全員驚愕していた。
丈二「な、なんだこの威力!!」
来夏「うそでしょ………?」
梢「止める!」
梢先輩が迎え撃つ。梢先輩は[ゴッドハンド]のオーラを右手に圧縮し、密度を高めて硬質化。シュートに掴みかかる。
梢「[極・ダイヤモンドハンド]!!」ガキィイイィイイィイィイインッ
拮抗する力と力が衝撃波となってフィールドを走る。
吟子「な、なんなんこれ!!」
小鈴「風圧……っ衝撃波……!」
梢「ぐぅうううっ!!!」
梢先輩もなんとかこらえるが、やはりこのシュートはキツかったのか弾き飛ばされる。
梢「きゃあっ!!」
バシュウンッ!!
シュートはネットに突き刺さった。
姫芽「うそ、何今のパワー……」
花帆「っ! 梢先輩! 大丈夫ですか!?」
花帆先輩が梢先輩に駆け寄る。――すると、
梢「ええ。大丈夫よ」パンパン
梢先輩が土埃を払ってケロッとした顔で立ち上がる。その様子を、みんな驚いた顔で見ていた。
これは―――、
晴也「監督、やっぱり……」
天馬「みたいだね」
姫芽「えっ、なになに?」
瑠璃乃「どゆことですか?」
天馬「この5人は、代表として世界レベルの敵と戦ったこと、そしてそれに備えた代表の練習で実力が極端に上がってしまったんだよ。他のメンバーとは比べものにならないくらい……」
花帆「えっ!」
天馬「今からみんなが追いつくとなると……相当キツいトレーニングを積み重ねないと厳しいかな………」
来夏「…………」
丈二「そんなにか………」
天馬「晴也、君たちが代表としてイタリア戦に備えた練習を教えてくれるかい?」
梢「はい。えっと………」
そして俺達が練習内容を教えると、みんな顔を青ざめさせていた。まあ、キツい練習たからな。
吟子「それを毎日やってたなら、あのパワーアップは頷けるけど……」
天馬「まあ、体を壊したら元も子もないから、無理のない範囲で少しずつ差を埋めていこう」
蓮ノ空「はい!」
天馬「花帆や丈二たちは、今以上にキツい練習になるけど、やれるね?」
花帆「はい!」
丈二「分かりました!」
吟子「頑張らないと……」
姫芽「はい〜」
瑠璃乃「はい!」
小鈴「ちぇすと〜! 気合を入れましまた!」
兵太「頑張んないとな……」
来夏「また鍛え直しだね……」
天馬「よし、じゃあ次はオフェンス、ディフェンスに別れて!」
次の練習は攻めと守りの集団vs集団戦の練習。
ディフェンスはオフェンスを止める。
オフェンス側はシュートまで持っていってゴールに叩き込むまでが目標だ。
晴也「ほら丈二先輩いきましたよ!」
ボールは丈二先輩へ。先輩は周りを意識し、マークの緩い味方にパスを出す。
丈二「百生!!」
丈二先輩から吟子にパスが飛ぶ。
綴理「ボクが行く!」
綴理先輩が吟子を止めに行く。しかし吟子は
吟子「来夏先輩!」
吟子からボールは来夏先輩へ。来夏先輩はすぐさま花帆先輩にだす。
来夏「花帆!「はい!」」
パスを次々と連続で繋ぐ蓮ノ空オフェンス陣そこにディフェンス陣が立ち塞がある。
さやか「小鈴さんいってください「はい!」」
花帆先輩に対し、さやか先輩の指示で小鈴がすぐに止めに入る
花帆「抜く![イナビカリ・ダッシュ・G4]!!瑠璃乃ちゃん!」
小鈴を抜いた花帆先輩から瑠璃乃先輩ににパスが通る。それに対し――、
慈「木曽路! 行って!」
兵太「は、はい!」
今度はソジがディフェンスに入る。
兵太「止める![真・イグナイトスティール]!!」
ソジの必殺技。瑠璃乃先輩も躱そうとするが、ギリギリで食らってしまった。
瑠璃乃「ぬあっと!!」
瑠璃乃先輩がボールを取られる。そしてディフェンスボールになった所で、天馬監督が練習を止める。
天馬「そこまで! まずみんな、特に1年生と花帆は、自分の頭で考えて判断できるようになろうか。お互いに言葉に出さなくても、各々が最適を判断して無言で連動して動けるように」
天馬監督の言ったことの難しさに吟子や姫芽、花帆先輩たちも顔をしかめる。
兵太「難しいな………」
吟子「でも、それができれば連携のレベルはもっと上がりますよね……」
丈二「ああ………」
姫芽「イタリア戦、5人……梢先輩はキーパーだから除外して、めぐちゃん先輩含めた4人はできてましたよね〜」
さやか「はい」
天馬「晴也たち、何かアドバイスある?」
監督が俺たちに問いかける。と、
綴理「視野の使い方だよ」
晴也「!!」
俺はビックリした。綴理先輩ってこんな考え浮かぶ人だったか?
小鈴「視野……ですか?」
綴理「うん。ボールじゃなくて、周りを常に見ながらプレーして、今味方がどこにいるか、相手が何を狙っているかを常に把握して計算しながらプレーするんだよ。ね? はる」
晴也「あ、はい。知ってたんですか?」
綴理「あの試合でボクもはるから学んだんだよ?」
そんな事を学んでたのか……急についてくるようになったからもしかしてとは思ってたけど。本当にそうだったのか………。
慈「あとは、味方と相手の位置から突かれると一番不味い所をすぐにカバー入れるように動いたりとか」
さやか「相手の動きのパターンから狙いを読んだりもしましたね」
先輩たちや俺の言葉にみんな唖然とする。まあ、難しいからな。
晴也「まあ、基本練習に取り入れられる練習方法はあるんですよ?」
来夏「え?」
晴也「リフティングして、1回1回をボールをある程度高くまで上げて、浮いてる間に首を振って周りを見渡してっていうふうにして続けるんです。ボールタッチしながら周りを見るにはいい練習かと」
みんなが「なるほど……」と、声を漏らす。
天馬「よし、じゃあもう2セット連携練習だ。今言ったことを意識しつつやってみよう。それが終わったらクロニクルルームのトレーニング室で基礎体力強化の筋力トレーニングにする」
蓮ノ空『はい!!』
そして、連携練習を終えてクロニクルルームに移動。重りのついたケーブルマシンを使って上半身の腕や肩、背筋周りを鍛えたり、ランニングマシンを使ってダッシュ・ウォーク・ダッシュのインターバルトレーニングで肺活量含む心肺機能向上の練習。
レッグプレスなどで脚力強化などの練習を積んだ。
― クロニクルルーム・フィールド ―
そしてクロニクルルーム室内の、ホログラムとの試合に使うフィールドルーム。ゴールには梢先輩が立つ。
晴也「合わせられるかやってみますね」
瑠璃乃「うん!」
瑠璃乃先輩と俺が同時にダッシュし、勢いを付けて瑠璃乃先輩と同時に同方向に回転。地面に足を擦り付けて静電気を纏わせた足をしならせる。
瑠璃乃「ふっ!」ドッ!
瑠璃乃先輩のしならせた足からボールが渾身の力で蹴り戻され、それを即座に俺がカウンターシュート。
晴也・瑠璃乃「「[フルメタルファントム]!!」」ドッ!!
俺と瑠璃乃先輩の連携シュート。だがボールはゴール枠を逸れて飛んでいってしまった。
瑠璃乃「あぁ……ゴメン。ルリだ。晴也クンのスピードに合わせられなかった。ちょっと遅れちゃったよ……」
晴也「大会までに感覚を戻さないとですね」
瑠璃乃「だね〜」
すると、
花帆「梢センパイ?」
花帆先輩が入って来た。
晴也「花帆先輩?」
花帆「あっ、晴也くん。瑠璃乃ちゃんも…ってそうだ。梢先輩、アタシのシュート受けてもらえませんか?ちょっと感想を聞きたくて……」
梢「? いいわよ。来なさい!」
花帆先輩がボールをセットポジションに置く。
花帆「行きます!!」
すると、花帆先輩はボールを足で前後で挟んで後ろ足でボールを前に浮かせる形で蹴る。
すると軸足にボールが擦られる影響で回転がかかる。
梢「!?」
晴也「新技!?」
花帆先輩は回転がかかり落ちてきたボールの中心に、思い切りトーキックを叩き込む。
花帆「[スティンガーショット]!!」ギャルルルルルッ!!
ボールにはドリルのような強烈な回転がかかり、強烈な空気摩擦の影響で燃えながらゴールに向かう。
あれは見た目はシンプルだが、威力は[サンライズブリッツ]よりも段違いに上がっている。
梢「ふっ!」ガチィイイィイイッ!!
梢先輩は片手で止めにかかる。ノーマルキャッチだ!
梢「ぐっ!!(これは……必殺技じゃないと無理ね……!)」
梢先輩は空いてる方の腕で[ゴッドハンド]を発動。シュートに掴みかかり止めてみせた。
シュゥゥウウウ………
花帆「止められたかぁ………」
いや―――、
梢「花帆、あなた私たちがいない間ちゃんと練習してたのね。えらいわ。こんな威力の技、今までのあなただったら想像できなかったわ」
花帆「えへへ。頑張りました!」
瑠璃乃「花帆ちゃん、いつの間に……」
花帆「アタシだっていつまでも初心者じゃないって事だよ!」
晴也「瑠璃乃先輩の[天空サンダー]が最終進化でノーマルキャッチで止められたことを考えるとストライカーとして花帆先輩のほうが強くなったんじゃあ………」
瑠璃乃「うっ、ルリ頑張んないとだ……」
そしてその日は練習が終わったのだが、寮の外では俺の言った改良リフティング練習をしているサッカー部員が大勢いたという。
― つづく ―
スティンガーショット
使用者:日野下花帆
キャプテン翼(RONC)のオランダ代表、ブライアン・クライフォートの必殺シュートです。ドリルのような回転で貫通力が凄まじい
感想・評価宜しくお願いします!!
ぶっちゃけ本編とNEXT DREAM編どちらの方が面白い?
-
本編
-
NEXT DREAM
-
コラボ回(キャプテン翼サンシャイン)
-
コラボ回(二つの世界のサッカー)