拾ったコーディネーターと生きる転生C.E. 作:yatagesi
C.E. コズミック・イラ
ガンダムの世界に転生できるとして、転生したくない世界トップ3を選べと言えば絶対に入るであろう世界である。
この世界に転生…しかもナチュラルとしてというのは運がないとしか言いようがない。
「まぁ、こうして食い扶持があるだけましか」
俺はこの世界に転生した、第二の人生ではアラン・スミシーとして生を受け、普通の家庭で普通にすごし、今は廃品回収業をしている、まだジャンク屋組合も誕生していない時代だ。
ただすでにプロト・ジンが投入され、MSが軍関係者に知られ始めている時期である。
血のバレンタイン、そしてそこから始まる長い戦乱の時代がもうすぐ始まるということは理解している。
だからと言って、今の俺に何かできるわけではないが。
「この沈没船は、どうしてここにいるのやら」
俺は今、メンデル近辺で沈んだ貨物船を探索している、あのC.E.の闇の大半が生まれたメンデルコロニーのすぐ近く、岩礁の中に沈むこの船には、宝が眠ってる可能性は高い、一発資金を得てどこか安全なコロニーにでも避難したいところだが。
「生存者はもちろんなし、内部からの爆発で沈んでるところを見るにテロか何かか」
メンデル関連ならブルーコスモスにやられたか?連中プラントでも理事国が逮捕しないどころか支援するせいで好き勝手暴れてるし、あれは独立運動されてもしょうがないよ、まともに統治しないのに利益納めろは都合がよすぎる。
そう考えならがしばらく探索していると、コンテナブロックへとたどり着く、その中身は。
「カプセルか…人が冷凍されてるのか?」
そこに並んでいたのは多数のカプセル、確か一部宇宙船に積まれてるコールドスリープ用のカプセルだったか。
大半が壊れているのか、中の人間が生き返りそうには見えなかった。
「どれも死んでるか…いや、一つ二つくらいは」
これだけの数があれば一つ二つは生きてるかもしれない、根気よく探せば…やっぱりだ。
「中の人間は無事みたいだな、正常に機能してたんだろうな」
俺は見つけたカプセルを回収する、同業他社は来てないし、時間はたっぷりある。
この世界は原作と全く同じわけではないらしく、少し変わっているところもある。
俺が今母艦にしているのはVガンダムで出てきたホワイトアークによく似た船、まぁアストレイの方でシノーペがジャンク屋の船で出ていたし、一々気にしてもしょうがない。
似てるだけで武装もビームシールドもないし、中身もこの世界仕様で別物だ。
「さて、カプセルの中身は…」
冷凍保存カプセルの解凍は専門知識がなくても何とかはなる、そもそも船から脱出するための設備だから解凍設備さえあればどうにかなるよう作られている、少なくとも地球圏で作られたものに関しては。
解凍を待つ間、船について調べてみるが、何も出てこない、どうも怪しい船のようだ。
「何かしらの密輸か?そもそも第一世代コーディネーターの製造は表向きは禁止だしな」
ジョージ・グレンが後先考えずコーディネーターの製造法を公開したのち、世界には多数のコーディネーターが生まれた、もちろん禁止はされたがそんなのお構いなしに今もコーディネーターは誕生してる。
それの是非はともかく、表向きには禁止されているから宇宙で生まれたコーディネーターを地球に戻すのに正規の船はあまりよろしくないらしい。
密輸よろしく非正規の船が使われるというのも、不思議な話ではない。
そうこうしているうちに、解凍が完了したとメッセージが入る。
「さてさて、鬼が出るか蛇が出るか」
解凍設備に向かうと、端末を操作してカプセルを開放する、中身は人間なのは間違いないが。
「少女?」
中学生くらいか?髪は白でロング…目の色は青か。
体つきはかなりいいが…
「…」
「初めまして」
「…」
「えっと、お名前は」
「…コッペリオン社製生体ダッチワイフシリーズ3プロトタイプ、この度はモニター」
「待ってくれ」
「はい」
「生体ダッチ…つまり愛玩用ってやつか」
まぁ遺伝子弄ってコーディネーター作り出す科学者連中がいる世界だ、理想の少女を作り出そうといういかれた連中も買う連中も存在するか。
しかし、どうするか…メンデル関連企業なら確実に倒産してるだろうし残っていても受け取らないだろうし。
「貴方はモニターではないのですか?」
「いや、君を救助したんだが」
「救助?私は拾得物でしょうか?」
「いや、救難者だ」
「救難者ですか?」
「そうだが、君はコーディネーターか?」
「広義でならそうなります」
「そうか」
とにかく、今は彼女を保護することだ大事だ、ブルーコスモスに知られると厄介だし。
とりあえず、まともな知識を教えないといけないな。
一般公開しても
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いいんじゃない?
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チラシの裏がテメェの居場所だ