拾ったコーディネーターと生きる転生C.E.   作:yatagesi

13 / 42


地球に降りていたのは1か月ほどだったが、宇宙の状況は大きく変わっていた。

月での戦いは連合がエンデュミオン基地を友軍もザフトも巻き込んで自爆させて、その被害の大きさからザフトが月から撤退。

その一方でL4に浮かぶ東アジア共和国の資源衛星「新星」にザフト軍が侵攻、周辺のコロニーにも被害を出しながら今も継続中だが連合が撤退するという予想が大半だ。

 

「地上じゃ情報統制されていたから、知らないことも多いな」

「そうですね、マスター」

 

久々の宇宙に情報収集する俺に対してシルヴィは不機嫌、まぁ仕方ないよな。

 

「仕方ないだろ、今は月面都市に降りれないから」

「おりたかったです、コペルニクス、フォンブラウン、グラナダ」

「状況が改善されたらな」

 

コペルニクスは原作に合った中立の月面都市、フォンブラウンとグラナダはラウンドテーブル社の関係者が作り上げた月面都市になる。

3つの都市は中立なんだが、いまは連合軍のローレンツ・クレーター制圧作業に新星をめぐる戦いのせいで降りるのにも制限がかかってる。

原作だと月基地吹き飛んだのにどうやって宇宙艦隊再建したのかと思っていたが、この世界ではローレンツ・クレーターを制圧したことで追加の造船所を得たという形か。

 

「マスター」

「はいはい、今日はいつもよりべったりだな」

「そんな日があっては、ダメですか?」

「ダメじゃないよ」

 

頭を撫でてやれば笑顔になる、なんか犬とか猫みたいだな、かわいい少女だうん。

 

「そろそろニア・ルールにつくぞ、席についてシートベルトを」

「了解です…マスター」

 

港に着いたら、満足するまで甘やかすか。

そう思ってるうちに、シャトルはニア・ルールの港に入港する、簡単な検査を受けて港に降りると、ソキウスが待ってくれていた。

 

「わざわざお出迎えか?」

「ソキウス様、お元気そうで」

「必要なので来たのですよ、話もありますし」

 

ソキウスに案内され、港を移動する。

入港している船も増えているが、傷ついてる船の方が多かった。

 

「宇宙は厳しいのか?」

「連合軍の指揮官が我々を捨て駒にすることをためらいませんからね、例の大型戦艦を引き渡してご機嫌取りはしましたが」

「あれか?」

「はい、あれです」

 

大型戦艦、あれの外観は別作品のあれなんだが…設計思想が古いからな、火力はあるけどMS時代にはついて行けないだろうな、まぁ今の連合には関係ないか。

 

「で、俺たちは今どこに行ってるのかな?」

「そうでしたね、まずはマイスター社上層部からの言伝を」

 

上層部か、なんだろうね。

 

「テルエルの一件の事は感謝していると、その御礼は現在用意していると」

「すぐにはくれないってことか」

「仕方ありません、建造中なんですから」

 

建造中…ということは船か?まぁ新しい船はうれしいが。

 

「シルヴィさんにもお礼を用意してます」

「シルヴィにも」

「はい、そろそろつきますよ」

 

港にいるのはアガメムノン級…この前回収した奴か?

 

「アガメムノン級カツラギ、新型受領まえに大型艦に慣れてもらうため貸与するとのことです」

「貸与?」

「整備費用の事もありますし、新造艦はこれ以上に凄い船ですよ」

「ソキウス様、クナ様は中に?」

「はい、クナは乗艦してます」

 

俺が拾ってきたのに…しかしこれよりすごい船ってなんだ?

まぁそう考える必要はないか。

 

「格納庫へ、シルヴィさんへの御礼はそちらにあります」

「ソキウス様、それって」

「えぇ、おそらく予想通りのものです」

 

シルヴィへの御礼、おそらくMSだな、まぁジンかプロトジンか、そのあたりだろ。

 

「こちらです」

「ソキウスさん、皆さん、おかえりなさい」

「クナも元気そうだな」

「クナ様」

 

格納庫で整備服きて作業してたのか、そういえば整備士とかどうしようか、簡単な整備は身に着けたが…。

 

「クナさん、機体の方は整備できましたか?」

「はいです!」

「クナ様、新型?」

「そうです、あれですよ」

 

クナの指さす先にいたのは…うん?あれってシグーだよな?

 

「ソキウス、あれはシグーじゃないか?」

「そうですよ」

「シグー…新型」

「そうです、新型ですよ」

「…」

 

待て待て待て、いったん落ち着かないとダメだなこりゃ、うん。

よく見たらいろいろ違うけど、あれは何だほんとに。

 

「ソキウス、新型なんてどうやって手に入れた?」

「試作機のフレームだけを横流ししてもらったそうです、スラスター類はマイスター社で設計したものを取り付けています」

「横流しって」

 

危ない橋を渡って手に入れたんだな、なんでそれをシルヴィに。

 

「本来はメレディス・スー氏に渡す予定でしたが、本人が辞退されまして」

「プロペラントタンク付きのジンよりこっちの方がいいと思うんだが」

「新型はまだ信用できないとのことです」

「初期不良を警戒したか」

 

エースは乗り換えに手間かかるって聞くしな、なんせ今の機体は自分のくせに合わせたセッティングも完璧、一方新型はそこからしないといけない、そんな感じだろうな。

 

「まぁどんな理由であれ、シグーが回ってきたのはありがたい」

「マスター、乗ってみていいですか?」

「シルヴィの機体になるんだ、クナ、調整の方を手伝ってくれないか?」

「はいです!」

 

シルヴィとクナはシグーのコクピットへ、まぁ新型だしな。

しかし、ここまでしてもらえるほどの事をしたかね?

 

「しかしシグーとはな」

「テルエル空港の一件は、マイスター社の信頼に関わることでしたからね」

「やっぱりか」

 

テルエル空港の一件、現地の上司が優先度間違えてと聞いていたが、顛末は詳しくは知らないが。

 

「あの空港に保管されて旅客機の制圧直前の数は不明ですが、多くとも50機ほどが持ち出されたそうです」

「結構持ち出されたな」

「それでも開戦直後に持ち出してた分を引けば130機近くの旅客機があったと言いますので」

「半数近く持ち出しを阻止したわけか」

 

130機も自由に使える旅客機があればザフトの負担は減っていただろうな、それが半数しか手に入らなかったとなれば、いろんなところに影響でるだろうな。

 

「それと、ここだけの話なんですが」

「ん?」

「上層部は何かしらの取引の代価として、この機体を入手したらしいと」

「オルジュ基地襲撃の事か?」

「そこまでは」

 

まぁ、上層部とプラントのつながりはよくわからん、食料や難民支援、そして傭兵契約、いろいろ関わってるみたいだしな。

まぁ口を閉ざしてもらいたいことなんていろいろあるんだろ。

 

「まぁここまでしてもらったんだ、その分の仕事はするよ」

「そうしてください、仕事が入り次第お知らせしますので」

「すぐにってわけじゃないか」

 

まぁ、カツラギになれないといけないし、シルヴィもシグーになれないといけないしな。

 

「ひとまずは、豪華な飯でも食うか」

「マスター、ケーキバイキングを所望します」

「わ、私もです!」

「なら、バイキングを予約しておきますね」

「頼む」

 

ひとまずはこれだけもらったんだからそのお祝い、それが終わったらそれに答えるよう努力することだな。

 

一般公開しても

  • いいんじゃない?
  • チラシの裏がテメェの居場所だ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。