拾ったコーディネーターと生きる転生C.E.   作:yatagesi

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パソコン寿命、病気等で遅れました。

誤字脱字報告、いつもありがとうございます。


25.2

ロウ・ギュール。

SEEDの外伝作品であるアストレイの主人公、技術屋としてはこの世界でも指折りで、それゆえに問題も起こす男。

そんな男が目の前にいるなんて。

 

「マスター?」

「なんだ?俺の顔に何かついてんのか?」

「失礼、それでジンの1機はそちらに」

「確認だが、いいのか?」

「シルヴィを助けてくれたお礼です」

 

ステーションについて、後処理となったが、ロウ本人と話すことになるとはな。

こっちが2機であちらが1機、本当は最初のやつ以外全部渡してもいいんだが、シャン主任に反対された。

 

「それと、メビウス2機と我々にとってのジャンク品を」

「そっちはプロフェッサーから聞いてるぜ、代金も振り込んでるはずだぜ」

「仕事が早くて助かります」

 

 

しかし、引き渡し先がロウ一行だったとは、本編開始前どこで何をしていたかは知れなかったが、まさか接触することになるとは。

 

「さて、仕事はここまでにして、襲われていた理由を」

「やっぱり聞いてくるか」

「無関係ではいられない立場なので」

 

いくらロウでもレッドフレームもないのに襲われるとは思えんからな、ロウの名前が売れ始めるのはそこからで、いまは腕のいいジャンク屋の兄ちゃんのはずだが。

 

「理由つってもなぁ」

「マスター、相手は人狩り」

「そうは言ってもだなぁ」

「…あいつらは俺の仲間、プロフェッサーとキサトを狙ってきたんだ」

 

女狙いか、難民狙ったほうが早いだろうに…いやプロフェッサーは狙われるかあのマッドサイエンティスト。

 

「本社に連絡はしてますので、不届きものが殲滅、もしくは無力化されるまでここで待つことは?」

「そいつはできねぇ、次の現場が決まってるんだ」

 

組合に所属してる以上、回された仕事をこなさないと収入もなければ、次の仕事の受注にも影響が出るか。

 

「マスター、彼らを護衛するのは」

「無論、そのつもりだ」

「いいのか?」

「仕事はありませんでしたし、それに、こちらとしても手を出されたのは一緒なので」

 

先に手を出してきたのは向こうだからな、ロウ達だけでもなんとかなるだろうけど、万が一もあるし。

 

「出港日時が決まったらお知らせください」

「すまねぇ」

「困ったときはお互い様ですよ」

 

ロウ達の護衛はこれで決まり、あの有名人を守ることになるとはな。

ここでいい関係を築けたら、いろいろと便利そうだな。

 

「なら、よろしく頼むぜ」

「こちらこそ」

 

握手して、こっからはお互い船に戻ってだな。

敵のことが、何かわかってるといいんだが。

 

「アレンさん、シルヴィさん、お帰りなさい」

「ただいま、ソキウス、そっちはどうだ?」

「収穫はありましたよ」

 

捕虜二人いたからな、まったく無しは回避できたか。

詳しい話は、艦橋でか。

 

「クナさん、資料のほうを」

「はいです」

「で、相手の名前くらいはわかったんだろ?」

「相手は複数のPMSCをまとめた形で、集団名としては仮面騎士団と自称してたようです、プラント系でマイスター社とのつながりはありません」

「リスク分散か何かか?」

「プラントなら、徴兵されるのでは?」

 

シルヴィの疑問はもっともだな、脱走兵はいるが、戦争中だから傭兵なんかしてたら真っ先に徴兵されそうだが。

 

「雇い主は元海賊や犯罪者の保釈金を払い、保有する複数のPMSCのどれかで雇用してるようです」

「懲罰部隊か何かか?」

「軍との関係は薄いようです」

「人狩りするのも、納得です」

 

そりゃ、軍としても使いにくいか、軍規を最低限守れるかも怪しい連中。

しかも一つ一つの会社は小さくして、丸ごと徴兵されにくくしてるんだろうな。

 

「そんな連中で、傭兵なんてよく続けられるな」

「傭兵と名乗ってますが、実態は金持ちお抱えの海賊です」

「そんなところだろうな、プラントは資産家が多いし」

 

プラントの市民ってわが子をコーディネイターに出来て、プラントに移住できるくらいの資産家がゴロゴロいるからな。

私兵持てるだけの金持ちも、それを使いたい金持ちもいるんだろうな。

 

「で、そいつらの雇い主については?」

「詳しくは、ただ女狙いの人狩りは現場判断だけではないとだけ」

「本社は?」

「圧力をかけて撤収させると」

「従いますか?」

「全面抗争になれば、元軍人の比率が高いこちらが圧倒的有利です」

 

元々は海賊に犯罪者、コーディネイター排斥運動の中で居場所をなくした軍人を相手にするには厳しいか。

 

「ロウ一行の護衛はそれまでの間だな」

「ソキウス様、戦闘にならない可能性は?」

「残念ながら、相手も名誉挽回の機会をうかがっています、一部に動きがあったようで」

「MSは?」

「少ないながら」

「いるんだな」

 

5機も失ってるのに、挑んでくるのはすごいな。

 

「ロウ一行の次の仕事については?」

「プロフェッサー氏から」

 

宙域図が出て、次はデブリ帯の向こうか。

 

「放棄された居住用人工衛星が軌道を外れていて、それの解体だそうです」

「待ったなしというわけか」

「マスター、このサイズの衛星なら燃え尽きるのでは?」

「サイズ的にはそうだな」

 

元は宇宙用別荘だったのか?それなりに大きくはあるが。

 

「だが、燃え尽きる保証がない、小さくても市街地に落ちたらまずいからな」

 

人工衛星が燃え尽きずに大変なことになる、少なくても実例があるからな。

これを向こうが知っていたら、使わない手はないか。

 

「今回はクナもジンで出てもらう」

「本当ですか?」

「頭数が欲しい、ブリッジにはシャン主任にも挙がってもらう」

「了承してもらえるでしょうか?」

「してもらわないと困る」

 

相手がどれだけ出てくるかわからんし、ホームも守らないといけないからな。

 

「ソキウスもそれでいいな」

「ロウ一行の直掩は必要ですからね」

「そういうことだ、出港までに可能な限り訓練を」

「了解です」

「シルヴィは手伝ってやってくれ」

「了解」

 

さて、出来るのはここまでか?

 

「今回、相手は確実に仕掛けてくると俺は思う、こちらからすれば相手はならず者、手加減無用、思う存分殴り倒せ」

 

皆頷いてるな、あとは出たとこ勝負だな。

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