邪竜系美少女アドラーのヴィラン活動 作:AFOの手下
「もしもーし、聞こえてる〜?」
『・・・聞こえてる』
今、僕は自分の執務室から弔達と通信している。
膝の上にルナを乗せて。
「君達の新しい拠点は用意してあげよう。武器も戦車とか爆撃機くらいならプレゼントできる」
『・・・お前はこっちに来ないのか?』
「ちょーっと用事があってね。暫くはそっちにかかりきりさ」
『・・・そうか』
うーん、なんかしょげてるっていうか・・・落ち込んでるっていうか・・・。
育ての親みたいなものだったAFOが捕まっちゃったからかな?
「あー・・・AFOのことについてだけど・・・。あまり心配する必要はないと思うよ?」
『どういう意味だ』
「いやー、あいつが捕まることを想定してないと思う?絶対なんか仕掛けてるって。だってあのAFOだよ?」
『・・・確かに』
オールマイトと戦い始めるときとか、全部計画通りって感じだったしね。
「AFOは君達に期待してるんだ。いざとなったら、タルタロスに襲撃でもかけて助け出せばいい」
『・・・そうだな』
一旦『先生』から離して、弔達の成長を促すのが目的だろう。『自習の時間』って訳だね。
まったく素晴らしい先生だよ・・・肉体を乗っ取るのが目的でなければ。
「それじゃ、また何かあったら連絡してね!」
プチッ
通信を切断し、ルナを撫でる。
「さーて、あの子達の調整に行こうか!」
『
そこにあるのは、培養液に漬けられた無数の女の子達・・・僕の『コレクション』だ。
向こうの端が見えないほど広い地下空間に、水槽がぎっしり詰まっている。
「うふふふっ!今日もみんなかわいいなあっ!」
「アドラー様。私の頭によだれが垂れてます」
あら、ごめんね。
「今日はこの子を起こしちゃおう!ポチッとな!」
スイッチを押すと、培養液の中の子が目を開き、ガラスを突き破って飛び出してくる。
「アドラーさまぁー!」
「おー、いい子いい子!」
いきなり飛び込んで来るとは・・・なんてかわいい子なんだ!
しかも裸で・・・えっちだ・・・。
「とりあえず、この服を着てください」
ルナが差し出した服を着る女の子。
この子は確か日本から攫ってきた子で、ミツキって名前だ。
海水浴に来てたのを見つけて、1人になった所を攫った。
「こっちはルナ。君のお姉ちゃんだよ」
「よろしくお願いします、ルナお姉ちゃん!」
今の所、調整が終了したのは3000人くらいで、あと15000人くらい残っている。
「僕のイチャイチャハーレム計画は、まだ始まったばかりさ!」
AFOとオールマイトの決戦の翌日、神野。
焼き尽くされたそこでは、ヒーロー達が生存者の捜索を行っていた。
「誰かいますかー!」
崩壊した建物の下へ呼びかけるヒーロー達。
・・・生存者が一人もいないというのは見れば分かるが、それでも捜索しなくてはならないのである。
今回の事件による犠牲は、非常に大きかった。
伝説の敵、AFOとの戦闘で力を出し尽くしたオールマイトは引退、プロヒーローにも死者・重症者が多数出ている。
何より酷かったのが民間人への被害だ。
周辺の町にまで広がった火災は、2万人以上の死者・行方不明者を出した。
・・・アドラー達はまず避難経路を破壊し、避難できなくなった人をまとめて焼き殺すという戦術をとっており、それが被害を拡大させる要因となった。
そして民間人への被害の拡大は、ヒーローへの批判と不信感を生むこととなる。
全ては、アドラーの目論見通りである。
「・・・AFOを捕らえられたのはよかった・・・しかし」
拳を強く握りしめるオールマイト。
「今回最大の被害を出した
AFOと同じく、個性黎明期から暴れまわっているという凶悪敵。
その気になれば、遠く離れた地からでも日本を壊滅させられるであろう彼女を捕らえるチャンス。
それを、無駄にしてしまった。
私が不甲斐ないばかりに、シンリンカムイ達にもいらぬ怪我を負わせてしまった。
「・・・はぁ」
私はもう、事実上の引退だ。
OFAの残り火は消えた。
こんな体では、並のヴィランと戦うこともできない。
「・・・緑谷少年に、会いに行くか」
このまま1人で考えていてもなんともならない。
戦えなくなったって、できることはある。
「・・・よーし!より一層、気合を入れて『先生』するぞっ!」
神野での戦いから数ヶ月。
僕は今、日本に来ている。
何しに来たかって?
いやー、なんかヤクザとの抗争があったとか言ってた弔達へ、お酒をプレゼントしたんだ。
そしたら、ちょうど雄英で文化祭があるらしく、ちょっと見に行こうかなって・・・。
え?
僕が正面から入れるわけ無いだろって?
うん、そうだね・・・。
と、言う訳でレッツ侵入!
ド◯キで買ったペストマスクを着けて、髪も三つ編みに!
これなら僕ってわからないだろう!
雄英の警備システムがどうなってるかはわからないので、とりあえず森の中から様子を見る。
「さーて、どうやって中に入ろうか『ドゴン!』いたぁい!」
なんか飛んできたんだけど!?
まさかもう見つかっちゃった?
飛んできた方向を見ると、見覚えのある緑髪の少年が髭の生えた紳士と戦っていた。
「雄英の生徒!見つかるのはまずいね・・・」
なんとか隠れて・・・むむ!
あっちになんかかわいい子がいるー!
いや、超かわいい。
めっちゃかわいい。
これは連れて帰るしかないよね!
背後から爆速で近寄り、声をかける。
「・・・やあ!君、かわいいね!」
「「「!?」」」
その場にいた全員がこっちを向いた。
いやー、やっぱこの子かわいい!かわいい!持って帰りたい!
「お名前は?一人で来たのかい?何歳だい?」
ポカーンとした顔もかわいい!
「雄英の先生・・・」
「じゃあなさそうだ・・・」
緑髪も文化祭もどうでもいい!
この子を連れて帰ろう!
「うふふふっ!」
「きゃあっ!?」
尻尾を女の子の体に巻き付け、引き寄せる。
ああ、悲鳴もかわいい!
「ラブラバ!!」
ヒゲ紳士が叫ぶ。
「ラブラバって言うんだ〜!名前もかわいい!」
地面を蹴り、空へ飛び上がる。
「いい拾い物をしたよ!じゃ、グッバ「ラブラバを、離せ!」ゴフッ!?」
やっば、せっかく捕まえたのに離しちゃった!
このヒゲ紳士思ったより強いね!?
明らかに少年と戦ってたときより強くないかい?
「暴力的解決は好みじゃないが・・・今はそんなことを言っている場合じゃない」
ラブラバをキャッチしてヒゲ紳士が言う。
暴力的解決が好みじゃないって?
僕にダメージ通るくらいの攻撃しといてよく言うよ!
・・・いや、おかしくない?
オールマイトのパンチもほぼ効かないんだよ?
「ありがとう・・・愛してるわ、ジェントル!」
「えーーっ!それってどうゆ「ジェントリー──」・・・はっ?」
こいつ、さっきより速い!
こんなやつ僕は知らないんだけど、外国のトップヒーローか!?
なんでこんな所「──スマッシュ」
「ガハッ──」
ヒゲ紳士・・・ジェントルの拳が僕のみぞおちにめり込み、ものすごいスピードで吹き飛ばされる。
めっちゃ痛いんだけど!?
・・・内臓までダメージが来てるじゃん。
ラブラバが「愛してる」って言った瞬間から、動きがさらに機敏になってたね。
つまりこれは・・・愛の力ってやつ?
「・・・愛の、力って、すっごーい・・・」
そんなことを呟きながら、僕は退散した。
すごいぞジェントル!強いぞジェントル!
愛の力ってすごいね。
アドラーちゃんはNTRが地雷なので、想い人がいる子には基本手を出しません。
なのでほっといてもラブラバのことは諦めて帰ってました。