邪竜系美少女アドラーのヴィラン活動 作:AFOの手下
「今日まで元気でいてくれてありがとうエンデヴァー!」
荼毘と一緒に、でっかいやつの背中から飛び降りる。
エンデヴァーは固まったままだ。
「僕達に最高の仲間をくれてありがとう。そしてさようなら、エンデヴァー」
さあ、友情アタックでフィニッシュだ!
「「赫灼熱拳 プロミネンス──」」
ドガガガ!
「おわっ、何これ!?」
「ワイヤーだと・・・?」
なんか縛られたんですけど!?
「遅れてすまない!」
なんか変な服のやつが降ってきた・・・ヒーローだな、あれは。
服ダサ。
「ベストジーニスト、今日より活動復帰する!!」
・・・裏切りクソ野郎が持ってきた死体が、なぜ動いてる?
「てめェ・・・!死んでたハズだ、本物の死体だった」
「欲を掻くから綻ぶのだ、粗製デニムのようにな!!」
なんだ粗製デニムって。
もっといい例えがあったんじゃないかい?
「はっ!欲を掻いてるのはそっちの方さ!」
力任せにワイヤーを引き千切り、拘束から抜け出す。
力こそ正義!
「何だと!?」
「ワイヤーなんかで僕を拘束したけりゃ、100回くらい巻きつけなきゃ無理さ!」
まあ、そうされても燃やすなり溶かすなりすればいいんだけど。
「荼毘!僕は弔達を助けてくるから、こっちは任せたよ!」
「おう」
僕の言葉に頷き、荼毘もワイヤーを焼き切って脱出する。
「そーら、邪魔だよっ!」
スピナーと荼毘に攻撃を仕掛けようとした角美少女を蹴り飛ばし、ミノムシ状態の全員を尻尾で掴む。
「全員頭を下げて!禿げるよ!」
「ヒェッ」
ワイヤーを焼き切り、でかいやつから離れた全員*1を回収する。
「ふいー、なんとかなったぁ!」
とりあえず、これで撤退はできるね。
「アドラー!死柄木が目を覚まさない!」
「なんだって!?」
くそ、ダメージが大きすぎたのか?
「血を飲ませる!トゥワイス、ちょっと弔を増やして!」
「お、おう!」
トゥワイスが弔を増やしたので、オリジナルの方に血を与える。
血をあげたことでAFOが弱体化した・・・とか起きたときの保険だ。
「ちなみにトゥワイス、個性はどんな感じになったの?」
「増やしたものの頑丈さが本体と同じになる代わりに、同じものは1個しか増やしておけなくなった」
うーん・・・無限増殖ができなくなったのは痛いけど、まあ僕とか弔が2人になるってだけでも強いか。
「スピナー、弔の口開けて!」
開いた弔の口に、僕の血をドバドバ流し込む。
「飲ませすぎじゃないですか?」
多ければ多いほどいいってもんよ!
たぶん!
「ゴホッゴホッ・・・やめろ、溺れる」
おっ、起きた!
「死柄木!」
「あー・・・どういう状況だ?」
「僕がクソ野郎を粛清して、荼毘が燈矢でファイアーした」
「・・・わかんねえよ」
これ以上わかりやすい説明があるかい?
いや、ない(反語)
「つまり、今から撤退するってこと!」
「いや・・・俺とアドラーがいるなら・・・?」
突然、弔の動きが止まる。
「どうしたの?」
「・・・ない」
弔はなにやら混乱している。
「『崩壊』しかない!」
おや・・・なんだかとっても嫌な予感。
「えーっと・・・AFOが消えたってこと?」
「ああ!しかも『崩壊』も変な感じになってる!」
あぶねー!!
AFOをうっかり消す所だったー!!
増やしておいて助かったよ。
「僕の血で治したから、その副作用だね。慣れるまで時間かかるだろうし、ここは撤退したほうがいいよ!」
「ちっ・・・仕方ない」
よーし、あとは逃げるだけだね!
「荼毘ー!逃げるよ!」
「わかった!」
こっちに飛んできた荼毘を尻尾で掴み、飛び上がる。
「待て!」
飛んできたヒーロー・・・誰こいつ?を躱し、空に飛び立つ。
「脳無!俺達を守れ!」
弔の声に反応し、僕達を妨害しようとするヒーロー達に脳無が襲い掛かる。
「あ、そうだトゥワイス!僕達全員のことを増やして!」
「え?逃げるんじゃないのかよ?」
「うっかりAFOの本物を消したってバレたら殺されちゃうでしょ!?身代わりが必要だよ!」
弔(AFO)が目覚める前に隠れないと!
僕の命が危ない!
「ほい、できたぞ!」
「増やした方のコンプレス!僕達のオリジナルを圧縮して持っといて!」
「了解!」
完璧な作戦だね!
「増やしたほうの僕達がやられたら出してね!頼んだよ!」
突然、外に放り出された。
「おわっ!?」
「いてぇ!」
どうやら、全員圧縮が解除されたらしい。
「おーい・・・。ちゃんと・・・仕事は・・・したぞ・・・」
「コンプレス!?」
目の前にいたのは、血塗れのコンプレスだった。
「ちょっ、大丈夫かよ俺!」
自分(の分身)を心配するコンプレス。
「ああ・・・。致命傷で済んだ」
「ダメじゃねーか!!」
周りも廃墟になった街って感じだし、何がどうなってるんだろうね?
「今、どういう状況?」
「最終決戦中。コンプレスも荼毘もトガも全員やられたし、アドラーに至ってはAFOに殺された」
・・・なんだって?
「どういうことだい?それ」
「AFOが『魔王になるのは僕一人だ』とか言って、不意打ちで個性を奪って殺した」
・・・裏切りクソ野郎!!!
「よし、AFOを殺そう」
「いや決断早っ!」
いやー、いつかやるだろうなとは思ってたけど。
“親友”って言ってたから、ちょっとは期待してたんだけどなぁ・・・
「・・・今あいつはどこに?」
「死柄木の体を乗っ取ろうとしに行ったけど、爆豪に負けて消えた」
「雑魚乙」
だっさ。
何が魔王だよ、雑魚が。
「あっ、もう俺消え・・・」
コンプレス(分身)が消滅する。
「うおー、コンプレスー!!」
「いや、そっち分身だから!お前が増やしたやつだろ!」
こんな状況でもふざけるトゥワイスとコンプレス。
いい年したおっさんが何してるんだい?
「・・・増やした方の弔には、まだAFOが残ってるはずだ。多分、もう体を乗っ取られてるんじゃないかな?」
あの執念の塊が、そうそう簡単に消えるとは思えないし。
「先生・・・」
「ああ、弔。あいつ最初から君の体を乗っ取るつもりだったよ」
「「「「!?」」」」
「まあ・・・そうだろうな」
弔も薄々勘づいてたか。
あいつは結局、自分のことしか考えてないからね。
人を愛するとか、大切に思うとかしなさそうだし。
まああいつに愛される人とかいたらかわいそうだけど。
「あいつのキモさと執念深さを舐めちゃいけないよ。下手したらこれまでの君の人生全てが手のひらの上・・・とかそういう可能性もある」
というか十中八九そう。
生まれたことすらあいつの計画通りだろうね。
「・・・別にいいさ。今からぶっ壊すんだから、過去がどうとか関係ないだろ?」
おお、大人になったね弔も!
僕の血の効果で、精神が安定したとか?
「まあね。少なくともあいつが勝ったら、世界はあいつだけに都合のいいものになるだろうし」
やだなー、僕がクーデター起こす前のソ連以下の世界って。
AFOって人の心とか持ってないから、訳分からんことで粛清されそうなんだよね。
「『自分らしく生きる』どころか、『自分』があるかだって怪しいよ・・・で?どうする?」
トゥワイス達に問いかける。
「AFOに味方して、世界の支配者サイドについちゃう?それとも、AFOをシバいてからもう一回やる?」
どっちにしても、AFOはいつか必ず殺すけどね。
「・・・俺は死柄木と一緒に行く!」
そうスピナーが答える。
さすが弔の親友だね。
「私は・・・そんな世界イヤです。魔王に従って、自分を失くしたりなんかしたくありません!」
「お、俺もだぜ!」
うん。トガちゃんはそう言うと思ったよ。
「・・・荼毘は?」
荼毘って、轟家への復讐以外どうでもよさげなんだよね。
だから、どうするか予想つかないんだけど・・・。
「・・・AFOを倒す」
えっ、マジ?
「AFOがまだ生きてるってことは、エンデヴァーは負けたか他のと戦ってるんだろ?」
「まあ、そうだろうね」
「俺達がAFOを倒せば、エンデヴァーより強いNo.1ってことだろ?」
エンデヴァーより、あの紅白頭よりすごいって証明したいわけか。
確かに、直接対決はできてないしね。
「あと・・・アドラー、お前への恩もある」
「えっ僕?」
なんかしたかな・・・酒はいっぱいプレゼントしたけど。
「お前は・・・俺が『失敗作』じゃなかったって教えてくれた。お前らは、俺のことをずっと見ててくれた。その恩だ」
あー、それかー。
別にそんなの気にしなくてもいいけど、味方は多いに越したことはないからね。
「コンプレスは?」
「俺は・・・世直しがしたくて敵連合に入ったんだ!魔王なんて成敗してやるぜ!」
なんか義賊の子孫だとか言ってたね。
魔王の味方をするわけない、か。
「よーし!じゃあ魔王討伐、行ってみよう!」
「おい私を忘れるな!」
あ、スケプティックもいるんだっけ。
「君はどうするんだい?」
「・・・最高指導者が希望を見出したのは死柄木にだ。AFOにではない」
じゃあ味方してくれるってこと?
「死柄木の分身・・・AFOはここにいる。行って来い」
そう言ってスケプティックが見せたパソコンには、めちゃくちゃになっている富士山付近が映し出されていた。
「よーし・・・それじゃ!魔王討伐、行ってみよー!」
「「「「オォー!」」」」
荼毘からの好感度は結構高めだった!!!
アドラーちゃんは荼毘に血を与えたあと、性能確認のために瀬古杜岳へ赴き、火力チェックを一緒にしました。
弔はアドラーちゃんの持ってきた漫画、ラノベを読んで、ちょっとだけ精神年齢が原作より成長しています。
そしてちょっと中二病になっています。
AFOはアドラーちゃんが爆豪と戦って弱ってる所を不意打ちし、個性を奪って殺しました。お前さぁ・・・。
次回、最終決戦です。