湖畔に宿る苗木  ~義兄・グンヒルド~   作:灸丘

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ジンさん誕生日おめでとー!!!


蒼風の章 第一幕(中) 「湖畔、濁りゆく」

 

ジェレミア

「敵は、、12体か思ったより少ないな。

旅人、パイモン作戦通りに頼んだ、増援が来て厳しいと感じたらクレーの援護をしながら退いてくれ、俺が殿を務める」

 

空「分かった」

「クレー?準備は?」

クレー「ばっちり!」

「よしよし、じゃあ今から天蓋を解くからクレーの膝の下まで来たら競争な」

「うん!!」

天蓋????

 

その言葉に俺が首を傾げた間に

「斬り込むぞ」

と口にしたジェレミアの手に長槍が握られ

 

「それっ!!」 「グワっ!」

その活発な掛け声と共にクレーの爆弾が先に当たり、少し遅れてジェレミアの槍が敵を突き刺した。

俺も行こう、と思い遅れて剣を左から引き抜いた時にはジェレミアの槍が新たに2体、3体と敵を切り崩していた。

俺、来た意味ある???いや学べることは多いはずだ。

 

「どうした栄誉騎士!」

「今行く!」

少し振り返り発せられたジェレミアの言葉に対して俺が乗り込むとジェレミアは敵を前にしているのに余裕の表情を浮かべながら片腕だけでアビスの魔物をあしらっていた

「まだ倒れるんじゃねえぞ」

「きっ、貴様ァ ガッ!」

敵の攻撃を正確無比に捌き視界外からの蹴りをジェレミアが入れたその後ろではクレーの爆弾が敵に命中して爆発を引き起こしていた。

 

「さて栄誉騎士!共に斬り込もう!」

「任せて!」 

ジェレミアに背中を任せ、共に元素力を呼び起こし

「泡沫よ!!」「風刃!」

水と風による拡散で俺たちを囲む全ての敵に水元素が付着した。

「この程度で、、お前たち!あの小賢しい餓鬼を狙え!」

その掛け声と共に岩の盾を持った大ヒルチャールが自分達を無視してクレーの方に突撃したが、、

 

「ジェレミア!!!」

先に話した通りに援護を叫んだパイモンの声に

「任された」

と言葉を残し俺に背を向けていたジェレミアは文字通り飛んだ。

 

と思い目を向けると爆発を喰らいながらもクレーに振り下ろしたヒルチャールの大盾を左手で掴み

「気安く触んな」と言葉を告げると共に先程よりも、一層濃さの増した水元素力を槍に纏わせ同時に腕の膂力にものを言わせてそのまま盾を粉々に砕き右手に持った槍、いや元素力を纏わせ斧になったハルバードで文字通り下から上にぶん殴った。魈もそうだったけど、、槍って殴打するものなの???

 

「お兄ちゃん!」

「クレー?怪我はないな?」

「うん!」「なら、全部????」

「ドカーンする!!!」

「よぉし!温めよろしく!!!

 元素爆発だ!栄誉騎士!」

 

その言葉に全員が反応し、水、風、炎の三種の元素が荒れ狂う

「逃げるがいい、逃がさんがなぁ!」

「風と共に去れ」

「ぜぇんぶドカーン!!」

ジェレミアの水元素を更に再び拡散させる事によって再度水元素が敵に付着しそこにクレーの火が着火された蒸発反応による大規模な爆発が起きた。「旅人!」

 

 

「マズい!!」この威力じゃ俺も!!

「天蓋起動」その前に何かが俺の体を包み、爆発の衝撃を吸収した。

 

防御姿勢になったものの一向に爆風が飛んで来ないので腕の間から目を通すと俺の周り以外は全て地面が抉られていた。

「どうして、、、」俺だけ無事なんだろう

と考えていると答えのようにジェレミアが魔物に目を通しながら駆け寄ってくる

「怪我はないか栄誉騎士」

「う、うん、怪我は、無いね」

「良かった、お前に怪我させたとあっては死ぬ覚悟で居るからな」

「えっ?」

「ん??何か変なこと言ったか??」

「俺が怪我したら死ぬの???」

「え?死なないが???」

「ん??」

「ん??」

「ま、まあ良いや。それよりアレはなに?」

 

「王直天蓋の事か??」

「おうちょくてんがい??」

「シールドの事だろ?さっき爆風が来るより先に栄誉騎士に纏わせたアレ」

「うん、もしかして戦闘に入る前も覆ってた??」

「ああ、あれも天蓋の影響の一つだ。

 完全防音と完全不可視化兼元素感知不可の力作」

 

今とんでもないことをさらっと言った気がする

「元素感知不可????元素視覚封じって事?」

「ああ、重宝している」

「それって元素力だけで出来るものなの??」

「いや、元素力と仙術を掛け合わせて漸く出来るものだな」

「ジェレミアも仙術を使えるんだね、、」

「ああ、留雲借風真君に師事してもらってな。

 その時に思いついたのをスメールで完成させた」

「俺にも出来るかな?」

「一定以上の元素収集力と一定の仙術を扱えるようにさえなれば誰でも楽に使えると思う。俺にすら出来たんだ栄誉騎士であれば直ぐに覚えられるさ」

「今度甘雨に教えて貰おうかな」

「おお!流石は栄誉騎士!誰に教えを乞うべきか分かっているな!!」

「いや、だって甘雨って滅茶苦茶強いでしょ?」

 

「そう!!そうなんだよ栄誉騎士!!!さっすが分かっているなぁ!!!」

「ジェ、ジェレミア??」

空気が一変した、、

「そうなんだよ!あのお方は強いんだよ!!今のモンド西風騎士団全勢力で以ってしてもまず勝てない程に!!!俺と湖畔衆なぞ手を払うだけで吹き飛ぶが如き埃扱いが出来るほどにだ!!あの方の一撃を喰らった事があるか!?!?弓から放たれた矢ではなく、仙術を凝縮させてから放たれるあの極大の一撃を!!!あの一撃は俺がこの身に喰らった生涯有数のものだったんだ!アレをこの身に頂いたあの頃の俺は思ったね!俺ってまだまだ弱いんだと!!!いやぁ魏黄と厳史慈以来だよこんな話を同じ視点でできるのは!!!あぁ堪らないな!いつまでもこの話をし続けていたい!!!ハァッハアッ」

 

ジェレミアにこんな一面が、、いや割と見た事あるっけ???

 

「おーい!ジェレミア!全員倒したけどコイツらどうするんだ?素材だけ貰っても良いか?」

「おっと、一旦終わりか。良いぞパイモン!全て取っていっても構わな、、待て!」

と声を大にしてパイモンを静止した。

 

「うわわぁぁ!!ど、どうしたんだよ」

「これ、コレだけ触らない方がいい」

??なんだろ

「コレは、、苗木か???」

「うーん??こんなの見た事ないぞ」

 

「栄誉騎士は?」

「俺も初めて見た」

「そうか、よし帰ってアルベドに調べてもらうか」

「そうだね、何か珍しいものかもしれない」

「め、珍しい!?売ったら大儲けできるかな??」

「いやこれを誰も見た事がない以上は出品したとしても誰も買わないだろう。凄まじいアビス濃度だからな、売られたらそれはそれで困る」

「そっかぁ、、良いお宝だと思ったんだけどな」

「フフフ、パイモン?何かお忘れじゃないかね?」

「え?」

「明日に控えた猛烈なる宴を!!」

「あっ、あああああ!!!そうだ!!そうだったじゃないか!!暫くモラを気にしなくて良いんだな!!」

「いや、モラは気にしてね」

 

「もしモラに困ったらモンドなら騎士団に、璃月なら北国銀行で支給しようか?」

「本当か!ジェレミア!!」パイモン、、絶対これでお腹いっぱい食べられるなとか考えてる、、、

「ジェレミア、待って大丈夫、本当に大丈夫だから」

「そうか栄誉騎士がそこまで言うならこの話は終わりにしよう。だが、本当に困ったときは何時でも気にせず俺を訪ねてくれ、ナタでも、スネージナヤだとしても、お前が望むならば俺はすぐにでも駆け付けよう」

「ありがとう」「こちらこそだ救国の英雄」

「その呼び方は恥ずかしいからやめて」

「えええ、格好いいじゃないか救国の英雄」

「オイラもそう思うぞ!」

「パイモン、悪ノリしないで」

「「えええええええ」」

「なんで2人揃ってそんな不満げなのさ」

「だって、、」「救が呼び名に入ってる方が」

 

「カッコイイからだ!」「強そうに聞こえるだろ!」

 

、、、、もういいや

「クレー、帰ろうか。」「うん」

「栄誉騎士???この木々が生い茂る場所に俺を置いていくのか???」

「いや、寧ろモンドはジェレミアの方が詳しいでしょ。」

「た、旅人ぉ」

「パイモン、ジェレミアからお金借りないでね」

「わ、、分かったぞ」

正規の報酬以外は受け取らないようにするのが冒険者のポリシーでもあるしね

 

「クレー、満足したか?」

「うん!すっごく楽しかった!また行きたい!」

「そっか、じゃあそれまでに2人からの宿題を終わらせるのと俺がいない間の閑秦を頼めるか?」

「うーーーん、秦ね、、言ってることたまにむずかしいの」

「そうだな、、」

「だからクレーじゃ」「そうか分かった」

「え?」「いや大丈夫だ、団長室にいれば何も問題はないだろうしな」

「あ、」「そっかあ、クレーお姉ちゃんなら出来ると思ったんだけどなぁ」

「!!!お兄ちゃん!クレー!お姉ちゃんとして頑張る!」

「ありがとう、クレー。いやクレーお姉ちゃん!」

「!!!うん!!!」

魔法の言葉、お姉ちゃんorお兄ちゃん(別称も可)はやはり最強だ

 

 

「じぇ、ジェレミア、、、狡い大人だな、、お前もそう思うだろ、旅人」

「えっ、う、うん。そ、そうだね!」

妹にお兄ちゃん呼びで何かをお願いされると弱い兄の旅人としては一度持ち上げられたクレーより、ジェレミアもジンさんに兄さん呼びで何かお願いされたら断れなかった経験があったんじゃないかという事を考えるのに必死だった

 

「蛍、、、」どうして、、アビス教団に、、、

「栄誉騎士」

 

「ジェレミア、どうしたの?」

「気づいていないのか、涙がこぼれているぞ」

「えっ、あっご、ごめん」

「謝ることはない、それに、一人と言うのは寂しいものだ。家族というのは他にどれだけ大切なものが出来たとしても決して代わりはいないんだ、泣けるときに泣いておけ」

「もう、、、大丈夫」

「そうか栄誉騎士は強いな」

「そんなことはないよ、ジェレミアの方がずっと強い」

「少なくとも俺ならなんの行動もせずに砂浜で干からびていただろうさ」

 

「シワシワなジェレミア、、、ちょっと面白いかも」

「お!調子が出てきたな!良き良き、さぁ胸を張って凱旋と行こうか!」

「うん」

 

その後モンド城に帰った俺たち4人はクレーリクエストの魚料理を食べ、雑談を続けている間に湖畔衆が城内に戻りジェレミアが一足先に「また明日」と代金を置いて去り、クレーから色々と話を聞きジェレミアの検査を終えてきたアルベドがクレーを連れて帰ったのでそれに併せて騎士団から借り受けている宿に入り明日の事を考えながら床に就いた。明日が楽しみだ。

 




我等がジンさんことジン・グンヒルド生誕祭2026!2026!?!?!?
という事を先程知ったので「丁度いい!書こう」となり少なめだけど書き終わりましたねぇ〜〜。
まぁ本人出てないんだがな!?!?←○すぞ
蒼風の章第一幕は次回で終わりとなります。
「第一幕は」ね。
次回はお待ちかねの大宴会ビュッフェパーティー!
その前準備(調理)の前準備(職務)の為に騎士団内ではモンドの文官達が所属を問わず血反吐を吐いてグンヒルド兄妹の書類処理能力をその身を以て思い知るぞ!お楽しみに!!

感想、高評価されると泣いて喜んで筆が進む確率が普段の5割増しぐらいになるかもしれませんので待ってます。

原作開始前の璃月〜スネージナヤまでの幕間話アンケート

  • ファデュイ隊長麾下篇
  • 召使戦を終わらせてもろて
  • 璃月!!璃月しか勝たん!!!
  • フォンテーヌ、、フォンテーヌを、、、
  • ナタでのアレコレ寄越せ!!
  • スネージナヤ入国から脱北を余さず
  • クロリンデ馴れ初め寄越せ!!
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