湖畔に宿る苗木  ~義兄・グンヒルド~   作:灸丘

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取り敢えずカッコいい隊長が書きてえなあって思ったので書いた。
思った何倍も筆が進む進む。やっぱ隊長しか勝たん

魔人任務と交互に各キャラごと2話ぐらいにまとめてピックして書いていこうと思います。
ジェレミアのプロフのいっちゃん下見てくれれば何を書いていくか予想がつくもんかと思います。相変わらず遅筆ではありますが何卒末永~くお付き合いください。


ファトゥス第一位「隊長」 (前)

テイワット北方にて

 

一人の男が暗闇の中を一歩、また一歩と進む。

有りえないことだが芸術家がその光景を一目でも見ることが出来ていたのなら自身の生涯における偉作として残したいとすら思うほどに威風堂々とした軍人の立ち姿がそこにはあった。

外の気温は氷点下を大きく下回り永久凍土の名に恥じない極寒の地だ。

しかし彼の身体はそのような些事で止まることもない。

数多の戦場を駆け抜け、鍛え抜かれたその身体には周囲の冷気をものともしない熱が籠められている。

 

氷の玉座を前にして、膝を下ろす。

自身の仕える偉大なる女皇(ツァリーツァ)を前に臣下の礼儀を取り声を上げた。

 

「女皇陛下、召喚に応じ参上しました」

 

「はい早速の参上に感謝しますスラーイン。

 さてと前置きはなしに、ジェレミア・グンヒルド、どうですかあの者は?いずれ来たるその時に我等の悲願に際して共に轡を並び立つ事が出来る勇士なのか、それとも500年前の災厄のような不倶戴天の敵なのか、此処で結論を出しましょう。どう見えましたか?こういった事は早ければ早い方がいい、貴方もそう思いませんか?」

 

「いかにも、以前の私も同じ感想を抱きました、召使やその麾下の者達より届いた情報のみに耳を傾けた時は、一刻も早くその芽を摘むのが適切な判断だと思いもしました。」

 

「では、やはり?」「ですが今は違います。」

 先ほどまでの深く冷たい口調とは打って変わりその言葉には強い意志が感じられる。

 

 何故なら彼の見たジェレミアと言う男が自信に与えた姿はただ彼を排除せんとする為だけに剣を以て相対した者たちとは視点が大きく異なって映ったからだ。

 

「と、言うと、」

 

「はい、彼は報告にあった残虐非道の輩では決して有りません。

 例えその出生に五大罪人たる奴が関わっていたとしてもです。

 寧ろ個人という枠で見るならばあの公子に近いものを感じました。

 勝手な憶測ながら、女皇陛下に於かれましても気に入られる事でしょう。」

 

「そうでしたか、貴方が言うのならそれは正しいのでしょうね。

 ただ私はあのバルバトスの下に付いていたというこの一点だけでどうしてもあまり好ましいとは言えません。ですので申し訳ありませんが彼からの謁見に対してはやはりあなたの口から断りをお願いしても?」

 

「かしこまりました。

 では、かねてよりの案通りに彼をこのスネージナヤの地より永久追放と致します。」

 

「ええ、そのように。」

 誰の目も耳も届かぬ場所で確かに賽は投げられた。

 

「陛下、彼の追放に際して私、博士、そして少女を除いた執行官三名への命令許可を頂きたく。」

 歴戦の将は高らかに、女皇にとっては不思議に思える事を当然のように口にする。

 

「まったく、、貴方は本当に武人の鏡ですね。

 元々貴方には長年の忠節と武功への恩義として私と道化以外の全執行官に対する上位命令許可権を預けていると言うのに、、。ええ、分かりました。私から三人に命じておきます。

異邦人ジェレミア・グンヒルドを追討せよと」

 

  その場で静かに戦いの幕は開かれる

 

「寛大な処置をありがとうございます。私の部隊には緘口令を敷いておきます」

 

それは分かる、情報の伝達というのは何事にも優先して行われるべきものである。

だがやはり依然として大きな疑問は残る。

「念には念を、ですね。一応確認なのですが、執行官3人というのは過剰戦力では??

 彼らも貴方達には及びませんがまごう事なき私の精鋭たちです。それでも追討ではなくあくまでも追放という結果になりえますか?」

 

彼女からすれば当然の問いかけだ。

11人の執行官、氷神直属の精鋭たち。

その内の3人を駆り出すというのならば誰もが持ち得、脳裏に浮かぶ疑問。

 

 

だがこの男は知っている。短い間とは言えその勇姿を最も近くで目にして来たのだから。

「はい。私の精鋭達、異色三連星を模擬戦とは言えあの若さで正面から打ち破って見せたのです。

 寧ろあと1人足りないとすら思う程です。

 彼は最後まで断固認めませんでしたが充分に強者の域に足を付けています。」

 

「そうですか、わかりました。ではそうですね。散兵、淑女、あとは、、、傀儡の3名に第一級命令を出しましょう。古来より、英雄とは苦難を乗り越える者ですからね」

 

「感謝いたします、陛下もお身体にはくれぐれもお気をつけ下さい。それでは」

翻るロングコートと共に見えるは歴戦の将。

 

その姿に女皇は心を奪われる。

歴戦の将軍、自身の同志にして武の面においては自らを上回る文字通りの人類の頂点。

そして改めてもう一人の同志への礼を伝えなければならないとも思った。

 

 

 

 

無人の廊下に響く男の重厚な足取りは軽い。

自身の弟子が国を出られずこの地で息絶えるなどとは微塵も考えていない。

(客観的に見れば無謀とも言える戦力差、来た道を戻るだけと言えば聞こえはいいがスネージナヤの情報線に限ればあの2人に利がある。だがお前の力を考えれば、楽ではないが決して難しい事ではないはずだ。お前の全力を賭して、走り抜けろ、ジェレミア。)

 

 

 




改めて、、隊長かっこよすぎワロタ

スカーク師匠ウウウウウウウウウウウウウウが今から楽しみですね。
申鶴PU来てスカークがさらに強くなる、、、やってくれたなmiHoYo

あ、後半に続きます。 

次回 「VS執行官第一位! ジェレミア戦場に散る??」です。
デュエルスタンバイ!!

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