湖畔に宿る苗木  ~義兄・グンヒルド~   作:灸丘

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サム(OOO)の「私は大海に火を点ける」とかいうとんでもなく厨二心を全力疾走させてくるあの台詞、、、、良いよね。こう、、不可能に挑む姿勢が好き。
まあ作者のスターレイルはVer2.0から進められてないんですが、、、

というわけで第3話です、どうぞ。

っていう前書きを二週間くらい前に描いた記憶がある炙丘です。
続きを待たれてた方々、遅れてしまい本当にすみません。
お気に入り登録やらなんやらありがとうございます。



承 2/3or4  返ってきた日常

ジン・グンヒルド、昨日モンドにて獅牙騎士、または蒲公英騎士の称号を得たジェレミアの妹。

真面目が服を着ていると同期や先輩から言われ、他人に厳しい分自分にはもっと厳しい一面がある彼女だが16年の生涯最大の動揺に陥っていた。

 

 

マズイマズイマズイ、、調子に乗って兄さんを怒らせてしまった!

いや、落ち着けジン・グンヒルド、、駄目だ落ち着けない!いや、兄さんは私が何をしても味方でいてくれるといったなら、いやそれだとしてもマズイマズイマズイ。兄さんが前みたいに接してくれたことで調子に乗って浮かれ過ぎだバカッ!

また兄さんが離れて行ってしまう、そんなのは嫌だいやだいやだいやだ。

布団を握る手が次第に強くなっていくのが分かるし体も小刻みに震えている。先ほどまで喜びの感情で震えていたのに今は恐怖だけが体を包んでいく。

 

 

部屋の戸をゆっくりと閉めて厨房に向かうとアインさんが本を読んで待機していた。

「アインさん」

「はい、いかが為されましたか。坊ちゃん」

「もういい年なんだし頼むから坊ちゃん呼びはやめてください、昔は違ったじゃないですか」

俺の記憶が正しければ、たしか様付けだったよな??

「いくつになっても頭が上がらない存在という者はいらっしゃるべきでしょう」

「分かりましたよ。それでいいです。お湯と砂糖入れたミルクお願いしてもいいですか?」

「はい、すでに準備を済ませてあります」「え」ウソでしょ

「もう一度言った方がよろしいですね、すでに準備を済ませてあります」

「聞いてたんですか??「いえいえそんな滅相もない。」いやいやいや

「、、、、ありがとうございます、お休みなさい」

「はい、お休みなさいませ」

給仕さんというかメイドってすげえなって思うけど多分アインさんだけだろうここまでスムーズに出来るのは、ということにしたい。

ふと小腹がすいた時の為になんか持っていこうかという考えが脳裏によぎるが、あんだけ食ってまだ足りないのは食い過ぎだという理性とまあいいだろうという本能が10秒ほどぶつかり本能が理性を消し去った。ということでチーズと蜂蜜を混ぜた菓子を棚から手に取って部屋に戻る。少し待たせたががまあジンも少しは落ち着いたことだろう。という思考で部屋に戻ったら、ジンが俺の枕掴んでクッションに顔埋めて寝息を立てていた。苦しくない??

「その姿勢で寝ると明日寝起きが悪いよジン」「、、、、、、、」

無反応か、どうやら本当に眠ってるらしい。さて、どうしたもんかね。取り敢えず菓子とチーズだけ片付けるか。半刻もあれば全部胃に入るだろう。

さて、まずは焼き菓子から、一口かじると甘すぎず薄すぎない蜂蜜の味が口の中に広がっていく。こう、なんというかとてつもなく悪いことをしている気分になる。飲み込んだところにほんのりと温かさを残したミルクを掻っ込む。

ウンま、いや本当にうまいな、、と至高の時間が過ぎ去るのと同時に読み残しのページを捲る。

幸せだ。自分の未知が少しずつ埋まっていく感覚、先人たちの思考とその時に各々が取る行動、そしてその後を書いた伝承。全てがきれいにまとまっている。で後ろにはジンが安心して眠りについている。もう俺の世界ここだけで完結しているんじゃないかという感覚に陥るがみんながいるから今の俺がある、それを忘れずに生きていきたい。

さて、チーズの方は、、夕食でジンが使っていた方のチーズか?いや、少し酸味を感じるから別のか?まこれもうまいな。チーズには湯だな、、ふと思考がとんでもない方向に脱線する。

(精子ってどんな味なんだろうか)湯とチーズが混ざった粘着性の白濁としたものが口の中に存在するのを想像してしまった所為かもしれない、つい行儀など気にせず舌を出す、白濁とまではいかないが透明とも言えない何かが舌に滴っていた。一旦の仮定として多分マズイ、もしくは食生活によって味が変わるというのを出してこの疑問にケリをつける。読了したところでチーズが残っていたので30秒でかっ込み厨房に持っていき籠に塵を入れる。アインさんもいなかったので片付けて寝る姿勢に入ろうと掛布団を手繰り寄せようとしたところで思い出した、(俺のベッド、ジンに占領されてんじゃん!!)、、、如何しよう、床で寝るか。と速戦即決だ、野外での野宿よりは何倍もマシだからな。

「お休み、ジン。今日からまたよろしくな」と改めて昨日までのケジメとして一言言っておいた。唯の自己満足ではあるが言うと言わないでは天と地の差である。

寝る前の温かいミルクは睡眠を促進させる、、というのを裏付けるかのように意識は沈んだ

 

 

 

「少年、聞こえてるかしら??今そっちは深夜で君はぐっすり夢の中なはずよ。聞こえてるなら返事をしなさい。ちょっと、ミス*****、いえ今はジェレミアって言った方がいいかしら?

まあともかくこれからもあなたの行動を一方的に見守っているわ、こういうのを映画っていうのかしらね、フフフ。また会いましょう、さようなら」

 

 

 

 

なんかすげー変な夢を見た気がする、風俗店に出てきそうなのに理知的な雰囲気のお姉さんがなんか言ってた気がする、、

昨日ばかみてーなこと考えたからか?体が重い、、体が、、動かないんだけど???何かがのしかかってるような、、、そう思って半開きの目を下に動かすとジンがいた。

「ああ??」どうしてこうなった。いやいやいや俺は確かにジンをベッドに寝かせてから【ベッドに】寄りかかって寝たはずだ、酒は淹れてないし入れてない。よく誘われるが成人したときにディルックと飲むと約束したからな。で、だ、どうしてこうなった!!「フゥゥフッふっハッ」、、、服の布地を貫通して聞きたいけど聞きたくはなかった声と大きな吐息が聞こえてしまった。

「ジン、、、離れて。ほらもういい時間だろ?そろそろ騎士団行かないと、「今日は2人で有給を取ってある、大団長と督察長にディルック先輩。3人の印も入った許可証も出ている。嘘だと思うなら机の上に置いてあるから後で確認してくれ」と言われたので寝起きの頭と体を起こして立ち上がると俺の腰に巻き付けた手に更に力が入りジンも一緒に浮かんだ。

よく頑張ったな、違うそうじゃない。「動きにくいから一旦降りてくれジン、抱っこの方がいいだろ」と言うとイタチも斯くやと言わんばかりの速さで腕を放し、立ち上がり両の手を目いっぱいに広げた。姿を見て途端に俺は正気に返った(何言ってんだ俺)「訂正させてくれるか」

「駄目」「分かったよ、ほいおいで」

「ふふーん」と上機嫌な声を上げて突っ込んできた。ので腰に手を回して抱える。

「念のため、首に手まわして」落ちて痛めたら嫌だし「うん」当たり前だけど5年も経って重くなったな。「大きくなったな、」「うん、兄さんに追いつきたかったから」

「そうか。でも睡眠はしっかりとれよ」「それ兄さんにだけは言われたくない」

「ハハハ、それもそうだな」「ふふっ」

「で、今何時?」「私が起きて朝食を食べた後に時計を見た時は10時半を過ぎていた」

「、、、、、まあいいか。今日は休みだ。取り敢えず腹ごしらえだな、話はそれからだ」

 

 

部屋を出てダイニングに向かうとメイドさんが立っていた。

「ジェレミア様おはようございます。朝ごはんはどうしますか。」

一つ聞きたい、なんでこの状況に驚かないんだ??

「身支度整えてくるから、10分程度でできるものを軽めで頼みます」

「かしこまりました。それとお昼はどうされますか」

「そ「外で済ませてくるから今日の私たちの分は大丈夫だ」と、顔の真横でジンが答える。

そう、これなんだよ。ジンが離れないんだよ!!いやたしかにさぁ断らない俺が悪いのかもしれないけどさぁ!断れないじゃん!ずっと関係を一方的に絶ってた妹にどう拒絶すれば良いのさ!俺は悪くないもん!

というわけで顔を洗うにも一苦労だ、洗面台の各所にジンの頭をぶつけないように俺の膝にジンの腰を当て片手は頭に当てて顔を洗う、鏡に映る自分の姿勢がやべえって事しか分からない。

片手片膝でジンを支え蛇口から出る水を少しずつ顔に当て右の目脂を擦って流す。

あと映ってないけど片膝である。

タオルで顔と首を拭き服を着替えに部屋へ戻るとジンの瞳孔が大きくなったように感じる。

「着替えるから椅子座ってくれ、ジン」「、、、あと10秒。兄さんからも手ぇ回して」「分かった、これでいいか」と声を掛けてからベッドに腰を掛ける。

「っつ、うん」「ごめん、強かったな「いやそのままでいい。」

 

「い~ち。にー、さ~ん、あ~~~~

 

  し~~~ごーーー~~~

        

 

         ろく、、、、、し~~ち~~~

          

 

 

 

                 は~~~~ち、、きゅ~~~~~~~う~~~~~

ジンはゆっくりとカウントを開始したが10は一向に言わなかった。

 

 

 

 

、、、多分二分くらいたった。頼むからメイドさんと騎士団に行ってるはずの母さんだけは入ってこないでくれ、ちゃんと見られたら恥ずかしい。

「兄さん、」「ん~どうした??」「もう10秒経ってると思う」「知ってるよ」「良いの?」

「ジンの気が済むまではこのままでいいよ」

「疲れたろ。頑張ったな、ジンは本当に偉いよ、同年代の子たちとは仲良くやれてるか?きちんと適度な休憩も挟めよ、具体的には最低でも3時間に一回。ジンは根っこが真面目だからな、ほかの人の分の書類まで確認しちゃうだろ、確かに完璧にやるのも重要だとは思うよ。騎士爵位を貰った今なら前にも増して尚更そう感じるだろ。でも限界の一歩、いや三歩手前で誰でもいいから頼りになる人に相談しなさい、もちろん俺でもいいし友達でもいい、きっと助けてくれるから」と言い終わると途端に体温が上がりジンの身体が震え始める。「ジン、心のままに進みなさい。言っちゃ駄目だけど全てを捨ててただのジンとして歩む道もあるし一生暮らせるだけの金が手に入ったらとっとと騎士団に辞表叩きつけて別の国で暮らしてもいい。俺はジンを、ジンの意思を尊重するから」

さて、恐らく泣いてるジンに何て声を掛けるべきか。

「うん、ありがとう兄さん。いつか限界が来たら必ず誰かに助けてもらう。」あり??

「強くなったな」「ん?どういうことだ兄さん」「昔なら多分泣きじゃくってたと思ってさ」

「成程、少しは強くなれたかな?」ああ、強いよいつかは追いつかれちゃうんじゃないかってくらい。「それどころか追い越されるかもしれない」

「うん、精一杯頑張るよ」「ああ、満足のいくようにな」

「よしスッキリした!」「よし、じゃあ午後は外出るか、んじゃダイニングで待ってて」「うん」

ジンがしっかりと閉めたのを確認して服を着替える。紺のシャツの上に薄手な水色のYシャツ、あとは掛けてあった普段使いのグレーのズボンでいいか。あれ、鎖骨のあたりに蚊にかまれた跡ある。まあほっときゃいいか。よし、朝食ぱっぱと済ませて行こ。

 

 

 

 




読了有難うございます。なに?この二人結婚してんの?いえ唯のスキンシップです。
次回は未定ですが有給中の湖畔騎士と獅牙騎士の両名がとうとう出陣するかもしんないです。やっとのことで戦闘パートです、ディルガイもワンチャン、ディルは入れる、ガイアは半々。あと二日に一話投稿とかイキってしまい本当にすみませんでしたぁぁ!ということで不定期投稿になります。出来て週2とかです。長~い目で見守ってくれると何よりです。
今のガチャでトーマが欲しいのに40連程度じゃベネとセトスしか来ねえ。
一体でええんです!エッチな(主観、全開!)長身男性パが組みたいんじゃああ!
ヌヴィレット卿 白せんせ トーマ 空
トーマが来れば完成なんだよおおおおお
神里家で10連引いたらセトスが1凸できました、嬉しいんだよ??嬉しいんだけどさあ

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