冒涜的なヒーロー   作:月ノ蛇

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今日は投稿できたので初投稿です。

内容は題名の通りです。


劇場版:先にパーティーにいたら捕まっちゃった。てへっ

「へぇ〜、メリッサさんってデヴィット・シールドさんの子供なんですね!!」

「……………誰?」

 

場所は変わり太陽たちはカフェに来ている。

緑谷やメリッサ、女子たちと大所帯になりいくつかのテーブルを使わせてもらっている。メリッサの自己紹介からスタートし、すぐに意気投合する葉隠。葉隠が誰でも知ってる有名人のように出した『デヴィット・シールド』という名前に太陽は一切心当たりがない。太陽の疑問の言葉に緑谷は食い付く。普段のオタク気質が露わになって早口で説明してしまう。

 

「あのデヴィット・シールドだよ!?ノーベル個性賞を受賞した人!オールマイトのサイドキックを一時期務めていてアメリカではデヴィットさんがいたから沢山の事件を解決できたと言われるほどの人物!!」

「お、おぉ…」

「もう、そこまでは言い過ぎだよ」

 

実の親を褒められるのは嬉しいのかメリッサは照れたように緑谷の説明を遮る。太陽はいつも通りの圧に少しだけ押される。そんな距離が近いメリッサと緑谷の様子を恨めしそうに麗日は見ているが太陽たちは気がつかないだろう。

 

日が傾き始め太陽と葉隠は一度緑谷たちから離脱する。それは、レセプションパーティーに参加するための葉隠のドレスを探すためであった。

断りを入れた際に女子たちに同じようにドレスを選ぶ時間や着る時間があるのかなどを聞いたが「大丈夫」と楽観的な意見が多かったので太陽は一応葉隠だけでも時間いっぱい選ばせようと粋な計らいをしたのだ。ペアチケットで来ていたからという理由もなくはない。

 

「え〜!!どれも可愛い〜!!」

 

葉隠は当たり前だがドレスを持ってきていないのでI・アイランドにある紳士服や淑女服の貸し出しのところで借りることにした。何百種類もありどれも一目見て数十万から数百万あるだろうドレス。金銭感覚がバグっている太陽は問題ないが葉隠は一生に一度しかない体験にキャーキャー言いながら選んでいる。選ぶだけでも30分は経過しているだろう。早めに来ていて良かったと思ってしまう。ここからドレスアップに数十分掛かるだろう。あの時に楽観的だった女子たちはどうなっているのだろうか。

 

「てか、高っ!?貸し出しでもこんな値段するの!?」

「あ、一括で。カード使えますか?」

「大丈夫ですよ」

「えっ!?支払えるの!?」

 

漸く選んだ葉隠が見せたドレス*1は1日貸し出すだけで結構な値段がした*2。太陽はものは一括で買うことが多く、それのためのお金も有り余っており簡単に支払う。

 

「じゃあ、着替えとか化粧をお願い………あ、透明だったわ。じゃあ、《イブン=グハシの粉》をひとつまみ」

「あ、ありがとう!!」

「可愛らしいお嬢さんですね。髪の毛も長くて綺麗ですし張り切って化粧しますね!!」

「お願いします。じゃあ、俺は先行ってるから」

「え、まって。太陽くんの服は!?」

 

太陽の姿はラフな服装。これでレセプションパーティーに行くのは言語道断だろう。太陽は逡巡すると《個性》を使う。

 

「確かに……《変質 赤の女王》」

 

太陽の姿が変化する。真っ赤なドレスを着たAPPが18くらいありそうな女性がそこに立っていた。出る所は出て引っ込む所は引っ込んでいるまさに全ての女性の理想を体現した存在。金髪ショートに赤眼、肌は真っ白で絹のように細やか。肩や上乳がガッツリ開いたドレスに黒いオペラグローブをつけている。本来ならここに大鎌とかの武器を携えているが今日はそういったものはない。

 

「はぁ〜!?なにそれ!?」

「いや、思いの外綺麗になったな」

「いやいや、こんな綺麗なのと一緒にいたら私が霞んじゃう!!」

「大丈夫大丈夫!そこの人が俺より綺麗にしてくれるって!!安心しな!!」

「えっ、まっ……えぇっ!?」

 

太陽の発言が太陽の姿に見惚れていた女性にクリーンヒットする。知らないところから刺された女性は驚いて目を見開いている。

そんなこともつゆ知らず太陽は自撮りをしてクラスチャットに載せる。

 

「『先に行ってるよ〜』っと。じゃあ、先行ってるわ」

「え、待って!!なんで載せたの!?今、クラスチャットが地獄絵図なんだけど!?」

「面白いからだけど」

 

キャッキャッと笑いながら太陽は走っていく。葉隠はドレスアップがあるため追いかけることができず無駄にやる気が出た女性スタッフに連行されていく。

太陽がレセプションパーティーの会場へと着くともうすでに多くの人で溢れていた。太陽が会場の扉を開けた瞬間にパーティー開始の合図がオールマイトによって宣言された。全世界の重鎮や有名ヒーローがたくさんおり、ヒーローを少しでも知っていればその豪華さに目を輝かせることだろう。しかし、太陽は一切ヒーローについて知らない。

 

「オールマイト!!」

「おっ!私のファンかな!?どうしたんだい!?」

 

太陽が声をかけると茶髪の男性と話していたオールマイトが振り向く。それに釣られて茶髪の男性も太陽の方を見る。

太陽は肉体を変化させているためオールマイトは太陽だと認識できていない。「そういえば」と太陽は自己紹介をする。

 

「忘れてた。俺ですよ、夢見太陽です」

「……はっ!?…いや、変身できるんだったか」

 

オールマイトは体育祭のこともありすぐに順応する。しかし、茶髪の男性は何が何だか理解しできていない。それを見たオールマイトはその茶髪の男性に太陽を紹介する。

 

「この少女は、夢見少年!私の教え子だよ!!今は女子だけど一応男子さ!!」

「少年…?…………………夢見……あぁ、君がサムの怪我を治してくれた少年か?」

「ん、ん〜〜。あ、そういえばそんなこともありましたね」

 

数分かけてじっくり茶髪の男性は太陽を見て考える。女子なのに少年と言われたことについて考えるのをやめて『夢見』という言葉に対して一つのことを思い出して質問する。太陽にとってはなんでもないことのため頑張って思い出して答える。

茶髪の男性はその答えに感極まって太陽の手を取りぶんぶんと振る。

 

「君が!ありがとう、本当に…ありがとう」

「あぁ、全然」

「やめてくれよ。デイブ。夢見少年が困っているではないか」

「あぁ、すまない。自己紹介が遅れたね。私はデヴィット・シールド。一介の科学者さ」

 

太陽は『シールド』という姓に聞き覚えがあり記憶から引き出す。そして最近出会った1人の少女を思い出す。

 

「あ、メリッサさんの父親でしたっけ?」

「メリッサと会ったんだね。トシの教え子ってことは緑谷くんと同級生なのかな?メリッサとは仲良くしてくれたかな?」

「少し話したくらいですけどね。優しい人ですね」

「そうだろう!!大切な愛娘なんだよ」

 

オールマイトを挟んで話しているデヴィットと太陽。これから話がさらに弾むという時に突如、銃声が鳴り響く。

 

「なんだ!?」

 

オールマイトが部屋の中を見渡す。そして、一応のため避難をさせようと移動する瞬間、部屋の中にいるヒーローに拘束具が絡まる。地面から現れた拘束具は体に巻き付くと伸びて体を蓑虫のように包み込む。オールマイトも同様に捕まってしまう。

 

「ここは俺が乗っ取った!!」

 

扉をバンッと蹴り破って数人の男性が入ってくる。先頭に立っているのは金属の仮面を被った赤毛の男。自動小銃を持ち天井に何発も打ち込む。それだけで多くの参加者は怯えて座り込む。ヒーローは対応しようとするも頑丈な拘束具のせいでなにもできない。

赤毛の男の後ろから入ってきた同様に自動小銃を持っている男たちが部屋中に散らばり参加者に銃を向ける。太陽の元へも1人やってきて頭に銃口を向ける。太陽は面倒臭そうに両手をあげて彼らの言う通りにする。ヒーロー以外の参加者は中央にまとめて座らされる。

赤毛の男はオールマイトを足蹴にすると高らかに目的を宣誓する。

 

「俺はウォルフラム。俺たちは今このセントラルタワーの制御を掌握した。お前らヒーローが危険を犯す可能性があるから先に言っておく。この島にいる全員が人質だ。いつでも俺の合図で殺すことができる」

 

拘束されながらも脱出を考えていたヒーローは絶句する。続けてウォルフラムと名乗った男は言う。

 

「目的はそうだな…デヴィット・シールド。着いてきてもらおうか」

 

ウォルフラムはデヴィットを連れて会場から出ていく。この部屋にはウォルフラムの部下と思われる人が10人ほど待機している。銃を構えておりいつでも発砲できるだろう。

太陽は面倒臭そうに辺りを見渡して敵の数と配置を確認する。ふと、オールマイトの目元に光が当たっているのが見える。それを辿って天井付近を見ると緑谷たちがいるではないか。耳郎の個性でオールマイトの声を聞いているのか青ざめている。

緑谷たちは何かを決心したように頷き合うと階段を登っていく。太陽はそれを見て制御を奪い返しにいくのだろうと考える。

緑谷たちが行動するのなら太陽も何かしないといけない。そう考えると太陽も行動を開始する。

 

「…あ、あの〜」

「なんだ!?」

 

太陽は弱々しい声をあげる。すぐ近くにいた部下が銃口を太陽のこめかみに突きつける。太陽は怯むことなく弱々しい令嬢のRPを続ける。

 

「ちょっと…お花を摘みに……だめでしょうか…?」

「チッ、着いてこい」

 

部下は舌打ちをすると太陽の背中に銃を突きつけながら歩くように指示する。そして、部屋を出たところにある女子トイレに連れていく。

部下は念のためといい女子トイレの中まで入ってくる。下心があるようにしか見えない。

女子トイレの中、その部下以外に見られないところまで来ると太陽は呪文を唱える。

 

「《支配》」

 

部下の目が虚になる。太陽はいつもの調子を取り戻すとさらに呪文を唱える。

 

「《神格招来 赤の女王》」

 

そこには太陽と瓜二つの女性が現れる。と言うより、太陽がその女性と瓜二つに変身していると言った方が正しい。呼び出された赤の女王は面倒臭そうに太陽に質問する。

 

「何の用?」

「俺の代わりに捕まっといて」

「はぁ、了解」

 

赤の女王は《支配》された部下を連れて戻っていく。変身を解いた太陽はどう行動するかを考え、一つの《個性》を使う。

 

「《肉体変質 トルネンブラ》」

 

太陽の肉体はだんだんと薄くなり最終的には目に見えなくなる。音そのものになったのである。太陽は女子トイレを脱出し誰にも見られることなく移動する。目的は一応緑谷たちとの合流にしている。その間にウォルフラムをぶっ倒すもしくはデヴィットの救出ができればいいと考えている。

*1
適当に脳内補完してください

*2
よくわからない。貸し出しとかって本当にあるんだろうか……てか値段もよくわかんない




なんか短かった気がする。1話を1万字とかにする人が凄すぎて俺もしたいと思ってもできない現実。あとは映画は見たんですけど細かい内容が思い出せないのでミリしらです。最後に見たのが今年のゴールデンウィークあたりなので。
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