現在時刻は水曜日の2:46。予約投稿するからと言ってもこの時間まで書くのは結構きつい。課題とかもしないといけないのでマジでやばい。終わる気がしないけど頑張ろう。
夏休み。林間合宿当日。1年A組とB組は校舎敷地内の集合場所に集まっていた。
「え〜!?A組にも補修がいるの?てことは赤点取った人がいるって事だよね!?おかしくない?おかしくない?変だよね!?A組はB組よりも優秀のはずなんだけどなぁぁぁぁぁ!?!?!?!?」
「ゆーて、そっちにもいるだろ。変わらん変わらん。あと五月蝿い」
「なんてことを言うんだい!?酷いよ!!僕の何処が五月蝿いんだいぃぃぃ!?!?!?!?」
何故か対抗心を剥き出しに物間が叫ぶ。A組を煽れるからなのか目が輝いている。
太陽はそんな物間に冷静に言葉を返す。物間の声量は何処から声が出ているのかわからないほど五月蝿い。いつにも増して五月蝿い。
見かねた拳藤が物間の首筋に向けて当身をする。トッといい音がして物間が崩れ落ちる。普段からやり慣れていなければできないほどその行動は洗練されていた。
「ごめんね。うちの物間が」
「我が主よ!!会いとうございました!!!」
「…………スッ───────」
B組が集まっているところから塩崎がやってくる。いまにも平伏しそうなほど前のめりになり両手を胸のところで組んで潤んだ瞳で太陽を見ている。雄英体育祭から一切会わなかったため完璧に忘れていた太陽はその姿に戦慄する。
抱きついてしまいそうなほど近づく塩崎は背後からやってきた黒髪の少女に羽交い締めにされる。
「ん」
「?」
「ん!」
「あぁ!*1うちの茨がごめんってこと?」
「ん!!」
「こっちもごめんね。あ、小大さんだっけ?B組も合宿がんばってね」
「ん」
「我が主よ!!これも試練なのですか!?私たちが離れ離れになるなんて……どうしてこんなにもこの世界は私たちを嫌っているのでしょう」
日本語が一切機能していない。その証拠に太陽と共に小大の話を聞いていた葉隠は何もわかっておらずポカンとしているだけだった。それなのに何故か太陽は「ん」という一言だけにも関わらず内容を理解している。
「みんな!!A組のバスはこっちだ!!席順で乗りたまえ!!」
「うぃーっす」
飯田が先導してA組はバスに乗り込む。席順に乗れと飯田は言うが誰もそれを守ることなく好き勝手に座る。太陽はギリギリまでB組と話していたので一番最後に乗り込むことになった。
「あれ、俺の席は………一番後ろか」
太陽は一番後ろの5人掛けの席に座る。数分後、相澤先生も乗り込みバスは出発する。林間合宿という夏休み最初のイベントにクラスは盛り上がっておりバスの中もガヤガヤと騒がしい。太陽は早々に5人掛けの席に横たわって寝ている。用意周到なのか寝袋まで用意している。転げ落ちない様にと寝袋と座席を紐で固定してすやすやと睡眠をとっている。
1時間後、太陽は微睡みから解放されて目を開ける。丁度よく太陽の耳に相澤先生の説明が入る。
「1時間後に一回止まるから、お前ら準備しとけ」
その声もすぐに騒がしいクラスの雰囲気に飲み込まれる。太陽は一応その発言を心に留めておく。こういった発言が後に重要になるのはクトゥルフをやっていればわかる。KPが説明する時は殆ど重要なことであることが多いはず。
「ふぁ〜あ。ゲームやろ」
寝袋を座席の端に片付けると鞄から3○Sを取り出す。ドガシャーン!!という3○Sを開く時特有の無駄にでかい音を響かせながら太陽はNEWスーパーマ○オブラザーズを始める。
「甲羅マ○オ強いんだけどなんで他のやつに出ないんだろ*2」
1時間、太陽はいろいろなゲームをしながら時間を潰すことになった。Wi-Fiがなくてもプレイできるオフラインのゲームが主だが1時間と言う短い時間を潰すには何も問題はなかった。
1時間後─────────────
太陽たちはバスから降ろされる。誰もがパーキングエリアにでもついたのだろうと考えていた。
「休憩だ─────────────…………」
「おしっこ……やば、漏れる」
太陽たちがいたのは森や山を一望できる開けた場所。車もほとんど止まっておらずここが何処かわかる様なものもない。腰ほどまでの柵が彼等の場所と森を分断している。太陽たちがいるところから下あたりに森があり崖の上であることがわかる。パーキングエリアでもないためトイレがあるわけがない。
「つか、ここパーキングじゃなくね?」
「あれ、B組は?」
皆もそれに気がついたのだろう。口々に声をあげる。その質問に答える様に相澤先生が前に出る。
「何の目的もなくでは意味が薄いからな。こう言うふうにさせてもらった」
「よう、イレイザー!」
バスの陰から飛び出す様に二つの人影が現れる。猫の耳の様な機械をつけた女性。それぞれ赤と水色のコスチュームに身を包んだ2人はカッコよくてポーズを決めて口上を叫ぶ。
「煌めく眼でロックオン!」
「今回お世話になるプロヒーロー『プッシーキャッツ』の皆さんだ」
相澤先生の説明に続ける様に緑谷が口を開く。
「連名事務所を構える4人1チームのヒーロー集団!!山岳救助などを得意とするベテランチームだよ!キャリアは今年で12年にもなる大ベテラ「心は18!!」グフっ!?」
12年と言う単語に怒ったのか水色の方が緑谷の顔面に猫パンチを喰らわせる。顔に暗い影を落とした水色の方は緑谷をアイアンクローしながら何度も「心は18」と言い続ける。年齢を気にする年なのだろう。太陽は緑谷を犠牲にそっとしておくことにした。
赤い方は何事もないかの様に説明を続ける。
「ここら一体は私らの所有地なんだよね。んで、あんたらの宿泊施設はあの山の麓ね」
「遠っ!?」
猫の肉球の手袋で彼女は遠くにある山を指す。目測で10km前後だろうか。嫌な予感がした太陽は先んじてバスの中に隠れる。一番バスに近いことや上手に隠れながら移動したこともあって誰にもバレることなく後ろの席の陰に隠れることに成功する。
太陽はひと段落したことで額についた汗を拭う。それから十数秒後だろうか、ゴゴゴッ!!!!と地面が揺れ始める。少しだけ顔を出して窓の外を見ると地面が隆起している。隆起した地面は意思を持っている様にクラスメイト全員を崖下に放り出す。
赤い方が大声を出しているのか窓を挟んでいても説明がよく聞こえる。
「私有地につき〝個性〟の使用は自由だよ!!今から3時間!自分たちの足を使って施設まで来てね!!この…〝魔獣の森〟を抜けて!!!」
プッシーキャッツと相澤先生は一仕事終えたのかそのままバスへと戻ってくる。
その際にバスの影に隠れていた5歳ほどの少年を連れて乗り込んでくる。
「ふぅ、行ったか」
「じゃあ私たちは先回りしよう!」
彼等は前方の椅子に腰掛けて話し出す。そのままバスが動き出そうと言う時、相澤先生が「だが、」と前置きをして後方の座席を見ながら話し出す。
「夢見、お前もさっさと行け」
「え!?誰かいるの!?」
水色の方は驚いた様に後方の座席へと向かう。座席の後ろに隠れていた太陽はその水色の人と目が合う。
「マジだ!?いつ乗ったの!?」
「え、山の麓っていう時」
「勘が鋭いね!!でも、ほら行った行った」
太陽は水色の人に襟を掴まれてしまう。借りてきた猫の様になる太陽は全力で抵抗する。
「や、や!!めんどくさい!!」
「内申を減点するか行くかどっちか選べ」
「や!どっちもや!!」
「駄々捏ねないの!!」
「クッソ、相澤先生。俺だけ最速で移動で移動してもいいんですよね!?」
「まぁ、どうせお前出遅れてるし」
「しゃあっ!!じゃあ早速行ってきます!!1時間くらいで着くだろ!!」
太陽は人が変わった様に颯爽とバスを出る。そしてそのまま崖を飛び降りる。
襟を掴んでいた水色の人はその代わり様にポカンとする。
「ねぇ、イレイザー。あの子1時間で行くとかいってたけど…本当に着くの?」
「それは、まぁ。あいつがこのクラスで一番強いですし」
「へぇ!!将来有望じゃん!!唾つけとこ」
その頃太陽は、空を飛んでいた。
「森の中を移動するより、空を移動した方が速いんだよ。ホークスも言ってた、知らんけど」
背中には準レギュラーにまでなっているであろうナイトゴーントの翼が生えている*3。下を見ると頑張っている緑谷たちの姿が見えた。森の中で木の根っこや葉っぱに気を取られながら土でできた化け物と戦っている。土だからなのか脆いが数が多いのか十分足止めを喰らっていた。
「可哀想。手伝って………面倒くさいしいいか。ついでに煽っとこ」
太陽は高度を下げて緑谷たちが見えるところまで行く。そして大きな声で「頑張れ〜!!!」と言っておく。爆豪辺りが文句を言うんじゃないかと考えていれば、案の定、爆豪がガッツリ「死ね」だの「カス」だの文句を言っている。
「その元気があるならいけるいける!!先行ってるわ!!」
太陽はその後の文句を一切聞くことなく高度を上げていく。雲と同じくらいまであげると一気に速度を上げて一本の矢の様に飛んでいく。5分ほど経った頃、地面に一つの建物を発見する。森の麓辺りにありこれがプッシーキャッツが言っていた宿泊施設なのだろう。
速度を下げて空中に止まると次は高度を下げていく。地面にヒラリと着地し翼を畳む。宿泊施設の前には何もなく一番乗りなのだろう。
「あれぇ!?もう来てるの!?」
「本当だ。ここまで速い奴がいるなんて驚きだよ」
宿泊施設の中から2人の人影が現れる。黄色を基調とした先ほどのプッシーキャッツの2人と同じ服をきた女性、同じく茶色を基調とした服を着た女性、女性?がいる。2人が並ぶことで何故か茶色の方の人がいかつく見える。
「誰っすか?」
「おっと、自己紹介がまだだったね!!あちきはラグドール!!プッシーキャッツの1人だよ!!」
「そして我は虎。同じくプッシーキャッツの1人さ」
「初めまして、夢見太陽です」
虎は太陽をジロジロと観察し背中にある翼に気がつく。
「空を飛んできたのか?それならこの速さも理解できる」
「待って待って!!あちきが〝サーチ〟するね〜!!」
「虎さん。〝サーチ〟って?」
「ん?知らないのか?うちのラグドールは人の〝個性〟や弱点、居場所を見ることができるんだ」
「へぇ〜……………え?やっべ、待って待って」
太陽が止める間もなくラグドールは太陽の〝個性〟を〝サーチ〟してしまう*4。ラグドールの目に初めに映ったのは深淵。情報の羅列でも文字列でもなく深淵。そして、気がついてしまう。ナニカと目があっていることに。ソレはラグドールを認識するとやってくる。生物を冒涜する様な異形。化け物という言葉では片付けることができない。玉蟲色の泡の塊の様な存在。触手が一つに纏まった化け物。異様に大きいタコの様な存在。ソレラは見ているだけで何かを喪失する様なカタチをしていた。ラグドールはその場にへたり込んでしまう。だんだんと自分の意識が持っていかれる感覚に陥る。どれだけ抵抗しても無駄だと脳に意識に刷り込まれているのかラグドールはされるがまま。
「菴輔@縺ヲ繧薙??*5」
「螟ァ螟会シ?シ∫匱迢ゅ@縺。繧?≧*6」
「縺ゥ縺?☆繧九←縺?☆繧具シ?シ滉ソコ繧峨?譬シ螂ス縺梧が縺?s縺?縺代←縺包シ?シ*7」
「菫コ繧峨□縺」縺ヲ螂ス縺阪〒莠コ繧堤匱迢ゅ&縺帙h縺?→縺励※縺ェ縺??縺ォ縺輔=??シ?シ*8」
「蜉?隴キ縺、縺代k??シ溘←縺?☆繧具シ?シ*9」
「縺昴≧縺励h縺?シ?シ√♀繧峨?√d繧九◇??シ*10」
意識が薄くなってきたラグドールには一切理解できない言葉で彼等は喋る。ラグドールは目を瞑る。もう2度と目を開けることはないだろうと本能で気がついてしまう。
ふと、急激にラグドールの意識が引っ張られる。深淵に一筋の光が差し込む。その光は腕の様な形をとるとラグドールを掴み上げる。ラグドールはそのまま光に包まれる。
「……あ、」
「危ねぇえ!!!!永久発狂させるところしたぁ!!!」
「大丈夫!?ラグドール!!」
「う、うん」
「よかったぁ!!SAN値回復させる薬*11なけりゃやばかった………」
虎はラグドールを抱きしめる。虎によると〝サーチ〟をした瞬間、ラグドールがいきなり跪いておかしな言葉をずっと話していたそう*12。それが治ったかと思うといきなり脱ぎ出したそう*13。ギリギリで虎に止められ、太陽が薬をぶっかけた。それによってその行動も治り今に至る。
太陽はラグドールが落ち着いたのを見ると説明を始める。
「マジですいません。ほんとに、俺の〝個性〟のせいで」
「大丈夫。今は落ち着いているし。それよりあれはなんだったのかな!?化け物みたいなのがウジャウジャいたんだけど!?」
「あ、はい。あれは神です」
「あれが!?もっとこう、神々しいんじゃないかな!?」
「邪神みたいなものなんで。あの、本当にすいません。お詫びとしてなんですけど……あいつらがあなたに何かあったら全力で守るって言ってました」
「あちき神様に守ってもらえるの!?」
「あと、2回目以降はなんとか頑張るって言ってたので〝サーチ〟しても問題ないです」
「そうなの!?ありがとう!!!じゃあ、あちきらは作業があるからじゃあね!!」
「明日からの〝個性伸ばし〟楽しみにしてるんだぞ」
少しだけ色々と話を終えるとて虎とラグドールは宿泊施設の奥へと消えていった。残った太陽は額の汗を拭って深呼吸をする。
「焦ったぁ!!!!初対面の女性を発狂死させるのだけは防げてよかった!!!」
久々に本気で焦った太陽は何事もなく終わったことに安堵していた。手持ち無沙汰になった太陽はどうせ3時間じゃあつかないであろう緑谷たちを案じながら暇つぶしとして適当に飯を作ることにした。
現在時刻、午前11:00。
「今日作るのはラーメン。味噌バターコーンラーメンです」
どこに向けたものなのかわからない料理番組の様なものが始まる。
「初めに《製作:料理》をしましょう。これで料理が作れます。続いて《製作:味噌》《製作:バター》《製作:コーン》《製作:ラーメン》。これでそれぞれの素材が作れます」
太陽の目の前のテーブルの上に何故か味噌とバターとコーンとラーメンが現れる。
「そして、これらを合わせるために《製作:味噌バターコーンラーメン》です」
そういうとそれぞれの素材がポンという音と共に味噌バターコーンラーメンになる。出来立てなのか湯気が立っている。何故か作っていないチャーシューや海苔、卵などもついている。
「おっと、最後には忘れずに《芸術:愛情》をたっぷり注がないとな!!………感謝するぜ!!お前と出会えたこれまでの全てに!!………完成!!味噌バターコーンラーメンだ!!」
左胸の前で手を使ってハート作り味噌バターコーンラーメンに向けて放つ。可視化したハートがビビビビと味噌バターコーンラーメンに入っていく。味噌バターコーンラーメンが一瞬淡く輝く。すると味噌バターコーンラーメンはさらに美味しそうになる。
太陽は椅子に座ると箸を取り出して手を合わせる。
「この世の全ての食材に感謝を込めて……いただきます」
初めにスープを一口。味噌とバターが絡み合った濃厚なスープ。これだけでもう胃は感激する。しかし、太陽はそれだけでは満足せず麺に箸を伸ばす。麺はスープを吸い込んで金色に光り輝く。一口啜ると口の中に衝撃を与える。太陽は目を開いてどんどん麺を啜り出す。ものの数分で丼は空っぽになってしまう。太陽は満足気に箸を置くと両手を合わせる。
「ごちそうさまでした」
太陽はナプキンで口を吹くと丼や箸と共に虚空に消し去る。そして、ひと段落し落ち着いた太陽はゆっくりと口を開く。
「みんな遅い!!!相澤先生早くきてよ!!!暇なんですけど!?」
それから十数分後、漸く相澤先生たちを載せたバスが到着する。
いの一番に飛び出してきた赤い服の人。彼女はもうすでにいる太陽を見ると驚きの声をあげる。
「なんでもういるの!?」
「バスのくせに遅かったっすね」
「いやいやいやいや、私たちでも3時間はかかる道のりをどうやってきたの!?」
「空を飛んで」
「あっ……ふーん。そういうことね。ピクシーボブ、本当?」
「え!?空は確認してないけど……」
「ふぅ、まぁいいわ。早く到着する分には問題ないしね」
「それよりすごいね!?こんなに将来有望な子がいるなんて!!唾つけちゃお」
太陽を抱きしめて頬擦りしながらピクシーボブは喋る。
「てか、マンダレイ。お昼はどうするの?用意してないけど」
「え〜、こんなに早くくるなんて想定してないし……イレイザー、なんかない?」
「どうせこいつなら何か食っているだろ」
「まぁ、昼なら食ったんで大丈夫です」
それから数時間後─────────────
午後2:30。森の中からガサゴソと音がする。外でダラダラと待っていた太陽たちがよく見るとそこからはボロボロの緑谷たちが現れた。
「そこそこ早かったじゃない!!」
全員満身創痍で死にそうな顔をしている。
「何が3時間ですか……」
「ごめんね。あれは私たちだったらのことだから」
「腹減った〜〜」
「みんなお疲れ〜〜。頑張ったね」
「てめぇ…」
「もう、太陽くん!なんで置いていったの?」
「そりゃあ、俺がいたら楽勝になっちゃうし。みんなならいけるって思ってたんだよ」
太陽は一人一人の元を回って《癒し》を施していく。《癒し》は《治癒》と異なり自然回復能力を高めるためこう言った合宿では相性がいいのではないかと考えていた。見た感じ変化はないが本来よりも怪我や疲労の回復が早まるので後々効果が出るだろう。
「ねこねこねこ、でももっと時間がかかると思ってたよ。思ったより土魔獣が簡単に攻略されちゃった。特にそこの4人!!躊躇がなかったね。経験値が高いのかな!?なんにしても将来有望そう!!唾つけちゃえ!!」
適齢期なりに結婚のことを考え始めているピクシーボブは将来有望そうな若者に唾をつける様になっていた。ふと、緑谷はマンダレイの後ろにいる少年が気になった。
「ずっと気になっていたんですが、その子は誰かのお子さんですか?」
その質問にマンダレイが答える。
「あぁ、違う違う。この子は私の従甥よ。洸汰!ほら、挨拶しなさい」
「初めまして。僕は緑谷。よろしくね」
緑谷が屈んで右手を差し出す。洸汰はその手を取ることなく緑谷の股間に拳を突きつける。緑谷はそんなことされるなんてわからず身構えていなかったため股間にクリーンヒットしてしまう。そのまま緑谷は前屈みになって沈んでしまう。
「なんてことだ!!緑谷の陰嚢が潰れてしまえば緑谷くんが漢女になってしまう!!!どうしよう、これからは緑谷ちゃんって言わないと!!」
「緑谷くん!?おのれ、従甥!!何故緑谷くんの陰嚢を!?」
「ヒーローになりたい連中なんかとつるむ気はねえよ」
飯田は本気で緑谷の心配をする。それに反して太陽は悪ノリをしながら緑谷の周りをぐるぐると回る。その間に洸汰はスタスタと宿泊施設の中へといなくなってしまう。
「何をしている。さっさとバスから荷物を下ろせ。部屋に荷物を置いたら少し休憩だ。18:00になったら食堂で夕食、その後入浴で就寝だ。本格的なスタートは明日から。さぁ、早くしろ」
相澤先生の合図で緑谷たちはワタワタとバスに向かう。バスが来た時にすでに荷物を運び込んでいた太陽は疲れて荷物を持てないであろう人を手伝うために後から緑谷たちを追いかけていった。
サーチの細かい描写がなかった気がするので適当に決めました。
やっぱ、空飛ぶのが一番早いんで。初めは黒い仔山羊に乗って爆走!!ってのも考えたんですが…まぁ、空飛んだほうが速いよね理論でこっちにしました。