誤字報告も来てたのでありがとうございます。
今回の話はちょっと短いです。
体育祭を入れるにしたら長くなるしと思うので今回は短くして次回結構長くなる気がする。
USJ襲撃事件を受けて次の日は臨時休校になった。
太陽は事情聴取から解放されて警察署を後にする。
「警察とかマジクソ無能よなぁ*1」
事情聴取中もぐちぐち文句を言われたり言外に
TRPGでもよく黒幕の隠れ家になっていたり普通に何もできずに被害を拡大させたりするクソ雑魚ナメクジみたいな警察。
ここの警察も同じようなものだろうと決めつける。
「家帰って寝よ。《門の創造》」
警察署の目の前で《門の創造》を使用する。
繋がっているのは家。長時間拘束されて久々に感じる。
家に帰ると両親が待っていた。「ただいま」を言う前に抱きしめられる。
「よかった……本当に無事で」
「心配してたんだぞ!?」
そんな両親を淡白な感情で見つめる。
どこか他人事のように感じる。
(あぁ、なんだろう。この肉体が別のものだからかな)
ひとしきり泣いた両親は太陽が疲れていることに気がつき離れる。
太陽は当たり障りない言葉をかけて部屋に戻る。
部屋に戻ると扉の鍵を閉めてベッドに横たわる。
両手を伸ばして電気にすかして見る。
「人死になんて、いつものことだと思ってたんだけどな………なんでだろ………なんであの時戻ろうとしたんだろ」
両手を握りしめて胸元に持ってくる。
足をあげて振り下ろしその反動で起き上がる。
「友達を大切に思ったのかな………よくわかんない」
今でも太陽は目的のためなら見ず知らずの人を殺すことはできるだろう。
それでも、クラスメイトが死ぬのは嫌な感じがする。
それは太陽がヒーローじゃなくなってもそう思うだろう。
─────────────
朝のHRが始まり、いつもと同じ寝袋に身を包んでいる相澤先生が教壇に立つ。
「さて、わかっていると思うが5月に雄英体育祭が迫っている」
「「学校っぽいの来た〜!!」」
学校が襲撃されたと言うのに呑気なものだ。
それに気がついた人もいたようだ。
「あの、先生。USJで襲撃されたってのに本当にやるんですか?」
いつもの元気な声ではなく心配そうな声で切島が質問する。
相澤先生は「ああ」と言葉を切り出す。
「体育祭は全国から注目を集めるイベントだ。襲撃程度で止めるわけにもいかない。さらに、襲撃されても問題ないと示す必要もある。まぁ、対策として前年よりも多くのヒーローを警備として配置する」
それは確かに理にかなった話。
襲撃されたから中止しますではヒーローや学校のイメージが崩れる。
それならば対策を多くして開催する方がいい。
トランプタワーを作っている太陽はそう結論付ける。
「あと、夢見。お前はちゃんと話を聞け」
相澤先生の持つ捕縛布がトランプタワーの土台の一つを吹き飛ばす。
重力に従って他のトランプも崩れていく。
「うわあぁぁぁぁ!?せっかく50段*2目指してたのにぃぃぃ!?!?」
─────────────
放課後。
帰りのHRも終わりクラスがザワザワとしている時。普段とは違うことが起きた。
教室のドアを開けると廊下を占領するように多くの生徒が見ている。
見た感じ同じ1年で普通科ヒーロー科関係なくいる。
全員物珍しそうにクラスメイトを見ている。
(キッショ、蝿かよ)
「うわぁ!?なんだよこれ!!人多すぎんだろ!?」
「通れねぇんだけど!?」
1番に教室を出ようとした切島と上鳴が驚いている。
しかし、誰も避ける様子がない。と言うか満員電車のようにパンパンに詰まっているので避けようとすると転んでしまうだろう。
それをお構いなしに爆豪が道を無理やり開けようとする。
「敵情視察だろ、雑魚共がヴィランの襲撃を切り抜けた連中を体育祭前に見ときてーんだろ。そんなことしても意味ねーからな。退けモブども」
「おぉ、めっちゃいやがるなぁ」
人混みの中から心操が出てくる。
前までのような気難しい表情が取れてどこか優しくなっている。
爆豪に文句を言うと思ったがそんなことはなく爆豪の隣を素通りすると太陽の元へとくる。
「よっ。大変だな、お前らも」
「心操君じゃ〜ん。どうしたの?」
太陽がやってきた心操に肩を組みながらだる絡みする。
心操は呆れたような表情をするも質問にはしっかりと答える。
「クラスの奴らが
「ふーん、暇なんだな。あいつらも」
「言ってやんな。普通科とかは体育祭で高成績を残したらヒーロー科に編入できるチャンスなんだよ」
「そうなんか。心操はどうなん?編入するのか?」
「当たり前だろ。だからお前ともライバルだ!!頑張ろうぜ」
「面白い。やってやろうじゃあないか。…………《門の創造》。さぁ、お前ら玄関まで門作ったからこれで帰ればいいよ」
太陽は心操を連れ立って颯爽と門に入る。
クラスメイトもそれに合わせて入って帰っていく。
残った普通科とかの生徒らは転ばなように動くため結構時間を喰っていた。
「あれ、心操は帰んないのか?」
「いや、俺は相澤先生に指導してもらうから残るわ。じゃあな」
心操はそういうと職員室へと歩いていく。
太陽は一緒に帰る人を失いどうするか辺りを見渡す。
誰も太陽と目を合わせようとしない。
ギュインギュイン顔を動かしても的確に顔を逸らす。
「あれっれぇ?何してるのかなぁ?」
「あ、劣化版コピー君!!」
「何を言ってるのかなぁ!?」
「顔面偏差値が高いくせに性格がゴミクソみたいな君がどうしたのかな?強靭!無敵!最強!な俺になんのようかな?」
「君結構酷いこと言うねぇー!?」
「へへへ〜、褒めても蜂蜜酒くらいしか出ないよ」
「褒めてないし、そんなものなんで持ち歩いてるのかな〜?!」
背後から嫌味を垂れ流しながら物間がやってくる。
太陽はポケットに入れていたスキットルを取り出して物間に手渡す。
物間はすぐさまそのスキットルを太陽に投げつける。
「こんな頭のおかしい奴がA組にいるなんて世も末だね〜!!」
「いやいや、君には及ばないよ。雄英の負の面」
「これだからA組は!!やっぱりB組の方が上なんだよぉ!フゲッ」
太陽と物間、2人仲良く(?)煽りあっているといきなり物間が気絶する。
後ろには呆れた様子の拳藤が立っている。
「ごめんね。放課後になってもこいつが煽ってるなんて思ってなくて」
「いえいえ。こちこそすみません。………それより今からこいつを捨ててお茶でもしませんか?*3」
「ふふふ、今さっきまで物間と煽りあっていたの見ているからね。気持ちは嬉しいけど、ごめんね」
「あなたのような美しい人ならいつでも馳せ参じて見せますよ」
拳藤は物間を引きずって保健室の方向へと歩いていく。
太陽は飽きたのか下駄箱から靴を取り出して帰る支度をする。
「さぁ〜、帰ろ帰ろ」
夕日に照らされている街並みを見て太陽は感慨深くなる。
ここまで綺麗な夕日だと何かをしたくなる。
発狂でもしてやろうかと考えていると一つのことに行き着く。
「あ、そうだ」
太陽はポケットから竹輪*4を取り出す。
周りの同じく下校をしていた生徒はいきなり竹輪を取り出した生徒にギョッとする。
太陽はそんなことなど知る由もなく竹輪を夕陽に向かって突き出す。そして、5回ほど捻る。
プルン×5
なんとも言えない音が辺りに響き渡る。
太陽は不思議そうに竹輪の穴の中を覗き込む。
なんの変哲もないただの竹輪であるはずなのに穴の中にはおかしな工場が見える。
幻覚でもなければ竹輪がおかしくなった訳でもない。何故か竹輪の中には工場があった。
太陽は数分間、その工場を見ているとハッと目線を上に上げる。
「あ、これじゃねぇわ」
竹輪を後ろに放り投げて太陽はポケットから鍵を取り出す。
後方から「フゲッ」と雄英の負の面の悲鳴が聞こえた気がしたが気にしない。
どうせ玄関から出てきたコピー機くんの顔面に竹輪がぶつかっただけだろう。
「こっちこっち」
夕陽の直線上に空間に突き立てて鍵を捻る。
すると空間が歪み太陽の家の前と繋がる。
そのまま太陽は家へと帰っていく。
心操くん強化フラグが立ちました。
本来の時空であればもう少し先の相澤先生から捕縛布を教えてもらうことを少しだけ早めました。
あとは筋トレでもしてもらいましょう。大丈夫、オールマイトのように結局は筋肉が全てを決めるんですから。