バカとテストとスポンサー   作:アスランLS

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【前書きコーナー】

蒼介「前回のあらすじ……さくらテレビ、警察の協力によりキラ容疑者・火口を逮捕することに成功した月とL。しかしノートに触れたことによりキラとしての記憶を取り戻した月によって火口が殺害されてしまった」

飛鳥「真面目にやりなさいよ……それはDEATH NOTEのあらすじでしょうが」

蒼介「仕方がない……北斗のザコはやっぱりモヒカン、以上」

飛鳥「よりによってそこを抜粋するの!?」


ギブ・アンド・テイク

雄二「そうか。姫路の転校か……」

 

Fクラス教室にて、和真、明久、雄二、美波、秀吉の五人が集まっていた。

 

雄二「そうなると喫茶店の成功だけじゃ不十分だな」

 

オンボロの教室内を見渡しながら雄二は冷静にそう告げる。

 

明久「不十分?どうして?」

雄二「姫路の父親が転校を勧めた要因は恐らく三つ」

 

そう言って、雄二は指を三本立てて見せた。 

 

雄二「まず一つ目。ござとみかん箱という貧相な設備。快適な学習環境ではない、という面だな。これは喫茶店が成功したらなんとかなるだろう」

 

そういいながら指を一本引っ込める。

 

雄二「二つ目は、老朽化した教室。これは健康に害のある学習環境という面だ」

明久「一つ目は設備で、二つ目は教室自体ってこと?」

雄二「そうだ。これに関しては喫茶店の利益程度じゃ改善できそうにない。教室全体の改修となると学校側の協力が必要になる」

 

教室の改修となると業者の出入りや手続きが必要になる。これは生徒個人にできることではない。

 

雄二「そして、三つ目。レベルの低いクラスメイト。つまり姫路の成長を促すことのできない教育環境だ」

 

能力を伸ばすために実力の近いもの同士を競わせる事は普通によくある話だ。逆に言えば、周りの人間が遥かにレベルの低い人ばかりでは、その人は落ちていく一方だということだ。

 

明久「……あれ?それは問題無くない?和真とか霧島さんがいるし、雄二もAクラス並の成績だったよね?」

雄二「それはそうだが、やはりFクラスというレッテルはお前が思っているより重いんだ。なにかしらの結果を出す必要がある」

明久「なるほど……参ったね、随分と問題だらけだ」

秀吉「そうじゃな。一つ目だけならともかく、二つ目と三つ目は難しいのう」

 

惜しむらくは、それら全てを解決できる試召戦争があと二ヶ月できないということだろう。

 

雄二「そうでもないさ。三つ目の方は既に姫路と島田で対策を練っているんだろう?翔子も何故か参加するみたいだし、和真、お前も出るんだろう」

和真「まぁな」

 

確かに、今日のLHRで姫路は『お父さんの鼻をあかす』と姫路は言っていた。もし和真達が勝ち進められたらFクラスにも学年トップクラスの生徒達と渡り合える生徒がいるという証明になるだろう。

 

美波「この前、瑞希に頼まれちゃったからね。『どうしても転校したくないから協力して下さい』って。召喚大会なんて見せ物にされるだけみたいで嫌だけど、あそこまで必死に頼まれたら、ね?」

 

その優しさを少しでいいから明久にも分けてあげれば、もう少し色々と上手くいくであろうのに。

 

雄二「本当なら姫路抜きでFクラスの生徒が優勝するのが望ましいけどな。というか和真、お前が翔子と組んでいたら全て丸く収まったんだが」

和真「だって翔子とも闘ってみてぇし」

雄二「この戦闘狂が…」

 

思考回路が完全にサイヤ人のそれである。ちなみに雄二は今呆れたように嘆息しているが、ある理由から和真が翔子と組んでなくて良かったと心から思うことになるだろう。

 

秀吉「まあお主等の誰かが優勝したら、喫茶店の宣伝にもなるじゃろうし、一石二鳥じゃな」

和真「あ。明久、一石二鳥っていうのはな…」

明久「それくらい知ってるよ!?一つの石で鳥を二羽撃ち落とす熟練の技のことでしょ!?」

明久以外「………………」

明久「…………あれ?」

 

美波「……そ、それはそうと坂本。二つ目の問題はどうするの?」

 

いたたまれない空気に耐えきれなくなった美波のファインプレーによって上手く話題を変えることに成功する。

 

雄二「どうするも何も、学園長に直訴したらいいだけだろ?」

明久「それだけ?僕らが学園長に言ったくらいで何とかしてくれるかな?」

雄二「あのな。ここは曲がりなりにも教育機関だぞ?いくら方針とは言え、生徒の健康に害を及ぼすような状態であるなら、改善要求は当然の権利だ」

和真(…………さて、それはどうかね?)

 

明久「それなら、早速学園長室に行こうよ」

雄二「そうだな。学園長室に乗り込むか」

和真「一応俺もついていくわ。ばーさんとは面識あるし」

雄二「秀吉と島田は学園祭の準備計画でも考えておいてくれ。それと、鉄人が来たら俺達は帰ったと伝えてくれ」

秀吉「うむ。了解じゃ。鉄人と、ついでに霧島にも見かけたらそう伝えておこう」

美波「アキ、しっかりやってきなさいよ」

明久「オッケー。任せといてよ」

 

 

 

 

 

 

『……賞品の……として隠し……』

『……こそ……勝手に……如月ハイランドに……』

 

新校舎の一角にある学園長室の前まで来ると、扉の向こうから誰かが言い争っている声が聞こえてきた。

 

雄二「どうした、明久」

明久「いや、中で何か話をしているみたいなんだよ」

和真「取り込み中みてぇだな。出直すか?」

雄二「そんなもん面倒臭い。さっさと入るぞ」

明久「そうだね。失礼しまーす!」

 

学園長室の立派なドアをノックして、明久と雄二は中にずんずんと入っていった。

 

和真「…………まあいいか♪」

 

和真もそれに続いて入っていった。

 

「本当に失礼なガキどもだねぇ。普通は返事を待つもんだよ」

 

その室内で明久達を迎えたのは、長い白髪が特徴の藤堂カヲル学園長だ。試験召喚システム開発の第一人者でもある。元々は技術畑出身だからか、随分規格外なところが多いらしい。

 

「やれやれ。取り込み中だというのに、とんだ来客ですね。これではまともに話を続ける事もできません。……まさか、貴女の差し金ですか?」

 

眼鏡を弄りながら学園長を睨み付けたのは教頭の竹原先生だ。鋭い目つきとクールな態度で一部の女子生徒には人気が高い。

 

学園長「どうしてこのアタシがそんなセコい手を使わなきゃならんのさ。さっきも言ったように隠し事なんて無いね。アンタの見当違いだよ」

竹原「……そうですか。それではこの場ではそういう事にしておきましょう。では、失礼します」

和真「…………」

 

そう告げると、竹原先生は部屋の隅に一瞬視線を送り、踵を返して学園長室を出て行った。

 

学園長「んで、ガキ共。アンタ等は何の用だい?」

 

竹原先生との会話を中断された事を大して気にした様子も無く、和真達に話を振ってくる学園長。

 

和真「よぉばーさん、久しぶり」

学園長「学園長と呼びなクソジャリ」

 

どうやら和真は学園長と軽口を叩き合う仲のようだ。

 

雄二「今日は学園長にお話があって来ました」

学園長「私は今それどころじゃないんでね。学園の経営に関する事なら、教頭の竹原か生徒会にでも言いな。それと、まずは名前を名乗るのが社会の礼儀ってもんだ。覚えておきな」

 

こんな横柄な人が礼儀を説くとは、世も末である。

 

雄二「失礼しました。俺は二年F組代表の坂本雄二。それでこっちが―

 

二年生を代表するバカです」

明久「なぜキサマは普通に名前を言えないんだ」

学園長「ほぅ……。そうかい。アンタ達がFクラスの坂本と吉井かい」

明久「ちょっと待って学園長!僕はまだ名前を名乗っていませんよね!?」

和真(…………明久、ドンマイ)

 

どうやら学園長は雄二の紹介で連想して明久だと分かったみたいだ。明久が今にも泣きそうな顔をしている。

 

学園長「気が変わったよ。話しを聞いてやろうじゃないか」

 

そう言って映画の悪役のように口の端を吊り上げる学園長。どうみても聖職についている人がしていい顔ではない。

 

雄二「ありがとうございます」

学園長「礼なんか言う暇があったらさっさと話しな、ウスノロ」

雄二「分かりました」

和真(相変わらず口悪いなぁ……にしても、雄二にしては随分冷静に対処してるじゃねぇか)

雄二「Fクラスの設備について改善を要求しに来ました」

学園長「そうかい。それは暇そうで羨ましい事だね」

雄二「今のFクラスの教室は、まるで学園長の脳みそのように穴だらけで、隙間風が吹き込んでくるような酷い状態です」

和真(あ、ダメだ。早くもボロが出始めてやがる)

雄二「学園長のように戦国時代から生きている老いぼれならともかく、今の普通の高校生にこの状態は危険です。健康に害を及ぼす可能性が非常に高いと思われます」

和真(落ち着いてんのは見かけと言動だけだな。完全にキレてやがる)

雄二「要するに、隙間風の吹き込むような教室のせいで体調を崩す生徒が出てくるから、さっさと直せクソババァ、と言うワケです」

和真(まあつまり、いつもの雄二だな)

 

しかし学園長は雄二の慇懃無礼な説明を受けても、思案顔となって黙り込んでいた。

 

「……ふむ。丁度良いタイミングさね……」ボソッ

 

和真(ほう……)

学園長「よしよし、お前達の言いたい事は良く分かった」

明久「え? それじゃ、直してもらえるんですね!」

学園長「却下だね」

明久「雄二、このババァをコンクリに詰めて捨ててこよう」

雄二「……明久。もう少し態度に気を遣え」

和真「暴力団かお前は」

雄二「まったく、このバカが失礼しました。どうか理由をお聞かせ願えますか、ババァ」

明久「そうですね。教えてください、ババァ」

和真「俺からも頼むわ、ばーさん」

学園長「……お前たち、本当に聞かせてもらいたいと思っているのかい?」

 

呆れ顔で相手を敬う気ゼロの明久達を見る学園長。

 

学園長「理由も何も、設備に差をつけるのはこの学園の教育方針だからね。ガタガタ抜かすんじゃないよ、なまっちろいガキ共」

明久(こ、このババァ……!)「それは困ります! そうなると、僕等はともかく体の弱い子が倒れて」

学園長「―と、いつもなら言っているんだけどね、可愛い生徒の頼みだ。こちらの頼みを聞くなら、相談に乗ってやろうじゃないか」

和真「あんたが可愛い生徒とか言っても普段の言動のせいで説得力0だけどな」

学園長「いちいち揚げ足を取るんじゃないよ」

雄二「……………」

 

口元に手を当てて何か考えている雄二。

絶対何か裏がある。

雄二はそう考えてるのだが、おそらく正解だろう。

 

明久「その条件って何ですか?」

雄二が黙りこんでいるので、仕方なく明久が話を進める。

学園長「清涼祭で行われる召喚大会は知ってるかい?」

明久「ええ、まぁ」

学園長「じゃ、その優勝賞品は知ってるかい?」

明久「え?優勝賞品?」

和真(んなもんあったのか)

 

召喚大会は和真にとって強敵達との闘いがメインなので優勝すればどうなるかなど毛ほども気にしていなかった。

 

学園長「学校から送られる正賞には、賞状とトロフィーと『白金の腕輪』、副賞には『如月ハイランド・プレオープンプレミアムチケット』が用意してあるのさ」

 

プレオープンチケット、と聞いて雄二が何かしら不都合な点が見つかったようにピクッと反応した。

 

明久「はぁ……。それと交換条件に何の関係が」

学園長「話は最後まで聞きな。慌てるナントカは貰いが少ないって言葉を知らないのかい?」

和真「あまり明久をバカにすんなよばーさん、ひじきだってこと位わかってるさ。なぁ明久?」

明久「も、勿論だよ!『慌てるひじきは貰いが少ない』!常識だよね」

和真「すまん。実は乞食が正解だ」

明久「キサマァァァ!謀ったなァァァ!これじゃババァに僕がバカだと思われるじゃないか!」

学園長「もう手遅れだよバカジャリ。

話を戻すが、この副賞のペアチケットなんだけど、ちょっと良からぬ噂を聞いてね。出来れば回収したいのさ」

明久「回収?それなら、賞品に出さなければ良いじゃないですか」

学園長「そうできるならしているさ。けどね、この話は教頭が進めたとは言え、文月学園として如月グループと行った正式な契約だ。今更覆す訳には行かないんだよ。如月グループは桐谷グループの傘下、そんなことをすれば桐谷の口煩いクソガキが難癖をつけてくるだろうしね」

 

自分のスポンサーをクソガキと呼ぶ人間は世界広しと言えどそういないだろう。

 

明久「契約する前に気付いて下さいよ。学園長なんだから」

学園長「五月蝿いガキだね。白金の腕輪の開発で手一杯だったんだよ。それに、悪い噂を聞いたのはつい最近だしね」

 

そう言って眉をしかめる学園長。口調とは裏腹に、若干責任を感じているようだ。

 

明久「それで、悪い噂ってのは何ですか?」

 

つまらない内容なんだがね、と前置きを言って学園長は噂の内容を言い始める。

 

学園長「如月グループは如月ハイランドに一つのジンクスを作ろうとしているのさ。『此処を訪れたカップルは幸せになれる』って言うジンクスをね」

明久「? それのどこが悪い噂なんです? 良い話じゃないですか」

学園長「そのジンクスを作る為に、プレミアムチケットを使ってやって来たカップルを結婚までコーディネートするつもりらしい。企業として、多少強引な手段を用いてもね」

雄二「な、なんだと!?」

 

突然雄二が明らかに動揺した表情で大声を上げた。  

 

和真(なーるほど……翔子がこういう大会に出るのは珍しいと思ってたが、そういうことか)

明久「どうしたのさ、雄二。そんなに慌てて」

雄二「慌てるに決まってるだろう! 今ババアが言った事は『プレオープンプレミアムペアチケットでやって来たカップルを如月グループで強引に結婚させる』って事だぞ!?」

明久「うん。言い直さなくても分かってるけど」

 

いまだかつてないほど狼狽える雄二。実に面白い光景である。

 

学園長「そのカップルを出す候補が、我が文月学園って訳さ」

雄二「くそっ!うちの学校は何故か美人揃いだし、試験召喚システムと言う話題性もたっぷりだからな。学生から結婚まで行けばジンクスまで申し分ないし、如月グループが目をつけるのも当然って事か……」

学園長「ふむ。流石は神童と呼ばれていただけはあるね。頭の回転はまずまずじゃないか」

 

学園長が坂本の独白に頷く。

雄二について随分と詳しい。学園の長と言うだけあって、生徒のことは把握しているのかもしれない。

 

明久「雄二、取り敢えず落ち着きなよ。如月グループの計画は別にそこまで悪い事でもないし、第一僕等はその話しを知っているんだから、行かなければ済む話じゃないか」

雄二「……アイツが参加したのはこのためだったのか……。行けば結婚、行かなくても『約束を破ったから』と結婚……。俺の……将来は……!」

和真「大体事情は把握したが、お前もそんな約束しなきゃいいのにな」

 

本人の迂闊さに加え、清涼祭に対して消極的だった弊害がこんな所で出てきたようだ。

 

学園長「ま、そんな訳で、本人の意思を無視して、うちの可愛い生徒の将来を決定しようって計画が気に入らないのさ」

和真(だから説得力無ぇっての)

明久「つまり交換条件ってのは―」

学園長「そうさね。『召喚大会の賞品』と交換。それが出来るなら、教室の改修くらいしてやろうじゃないか」

明久(ふむ、召喚大会の賞品と交換か。それなら、)

学園長「無論、優勝者から強奪なんて真似はするんじゃないよ。譲ってもらうのも不可だ。私はお前達に召喚大会で優勝しろ、と言ってるんだからね」

 

学園長が釘を刺すかのように言ってきた。

 

和真「明久達のペア、もしくは俺のペアが優勝すりゃいいの?」

学園長「アンタの相方は別のクラスじゃないか。それは認められないね」

和真「……やれやれ、つーことは明久達とあたった場合わざと負けるか」

明久「え?和真、いいの?」

 

闘いが大好きな和真とは思えない発言に思わず確認する明久。

 

和真「正直不本意だが、事情が事情だしな」

明久「でも、相方の人怒らない?別のクラスの人なんでしょ?」

和真「大丈夫だ、俺が強引に誘った奴だから」

 

このように和真は意外と(いや、別に意外でもないか……)傍若無人ところがある。

 

明久「それで、僕達が優勝したら、教室の改修と設備の向上を約束してくれるんですね?」

学園長「何を言ってるんだい。やってやるのは教室の改修だけ。設備についてはうちの教育方針だ。変える気はないよ」 

 

まあ確かに、こんな取引で設備を導入なんてしたら他のクラスに示しがつかないだろう。

 

学園長「ただし、清涼祭で得た利益で何とかしようって言うなら話は別だよ。特別に今回だけは勝手に設備を変更する事に目を瞑ってやってもいい」

和真(おいおい西村センセ……勝手に設備変えたら駄目らしいじゃねぇか)

 

和真は心の中でこの場にいない生徒指導教師を詰る。

 

明久「そこを何とかオマケして設備の向上をお願い出来ませんか?僕等にとっては教室の改修と同じくらい設備の向上も重要なんです」

学園長「それで?」

明久「もしも喫茶店が上手く行かずに設備の向上が危うかったら、そっちが気になって集中出来ずに僕等も学園長も困った事に……」

学園長「なんだ、それだけかい。ダメだね。そこは譲れないよ」

明久「でも!設備の向上を約束してくれたら大会だけに―」

雄二「明久、無駄だ。ババァに譲る気が無いのは明白だ。この取引に応じるしか方法はない」

和真「気持ちはわかるが諦めろ。このばーさんは年寄りらしく大分頑固だからな、そう簡単に意見は変えねぇよ」

 

和真と、いつの間にか正気に戻った雄二が明久を宥める。

 

明久(……くそっ。悔しいけど、元々僕たちには取引に応じる以外の選択肢なんてないんだった)

「……分かりました。この話、引き受けます」

学園長「そうかい。それなら交渉成立だね」

 

『……勝った……計画通り』と言わんばかりの表情をして学園長はニヤリと笑った。

 

雄二「ただし、こちらからも提案がある」

学園長「なんだい?言ってみな」

雄二「召喚大会は二対二のタッグマッチ。形式はトーナメント制で、一回戦は数学だと二回戦は化学、と言った具合に進めて行くと聞いている」

 

一回戦の科目が数学だと決まれば、一回戦に参加する全員が数学で戦う。勝ち上がる度に教科が変わるのは、一回戦で消耗した点数でそのままやり合うと、試合の派手さに欠けるからだろう。

 

学園長「それがどうかしたのかい?」

雄二「対戦表が決まったら、その科目の指定を俺にやらせてもらいたい」

 

まるで学園長を試しているような目つきで雄二が告げる。

 

学園長「一応聞いておくが柊、アンタはそれで言いのかい?」

和真「構わねぇっすよ」

学園長「ふむ……。いいだろう。点数の水増しとかだったら一蹴していたけど、それくらいなら協力してやろうじゃないか。」

雄二「……ありがとうございます」

 

目つきが更に鋭くなった。これは 何かしらの疑念が確信に変わった目だ

 

学園長「さて、ここまで協力するんだ。当然召喚大会で、優勝出来るんだろうね?」

雄二「無論だ。俺達を誰だと思っている?」 

 

不敵な笑みを浮かべる雄二。試召戦争の時に見せた、やる気全開の表情だ。

 

明久「絶対に優勝して見せます。そっちこそ、約束を忘れないように!」

 

そしてお返しと言わんばかり学園長に念を押す明久。

 

学園長「それじゃ、ボウズ共。任せたよ」

「「「おうよっ!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?「なるほど、やはりFクラスの問題児コンビに学園の未来を託しましたか」

竹原「学園長も耄碌したものだな。あのようなバカどもにすがるとは」

?「……彼らをどうします?」

竹原「放っておけ。どうせ一回戦で敗退するだろう」

?「油断は禁物ですよ?」

竹原「君も用心深いな。なあに、もし上がってきた場合は手を打つさ」




ここ最近詰め込み過ぎていると思う……

竹原の協力者はコナンの犯人スーツをイメージしてください。

では。
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