バカとテストとスポンサー   作:アスランLS

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【前書きコーナー】
蒼介「前回のあらすじ……長年の夢だった画家セリアルの絵を見ることができた小暮 君明はこの世に未練が無くなったことにより、スイッチを押してしまうのであった……」

和真「今度は『スイッチを押すとき』かよ……」

蒼介「そろそろこのくだりも飽きてきたな……よし、前回のあらすじ今回で最終回だ」

和真「いや待てぇ!?ストック切れるまで続けるんじゃなかったのかよ!?」

蒼介「ああ、それなら―」火→ストックの山

蒼介「たった今切れたぞ」

和真「そんな切らせ方でいいの!?」

蒼介「何度でも言わせてもらうが、ここではわたし私がルールだ」

和真「このスペースでのお前傍若無人過ぎて最早別キャラだぞ!?」

蒼介「本編にまるで関係無いから間違ってはいないな。しかしお前にだけは傍若無人とか言われたくないな、今回の
話であんなことをしたお前には」

和真「………………それもそうだけどよ」





必殺の武器

「それでは、試験召喚大会一回戦を始めます」

 

校庭に作られた特設ステージ。ここで召喚大会が催される。

 

「四回戦までは一般公開もありませんので、リラックスして全力を出してください」

 

立会人は数学の長谷川先生。つまり勝負科目は数学。そして闘うのは……

 

和真「いきなりお前らとはなぁ、気乗りしねぇなぁ」

佐藤「あの、柊君?……どうみてもノリノリに見えるんだけど……」

 

凶悪そうな笑みを浮かべた和真にボブカットのメガネが特徴的な少女、佐藤美穂がひきつった笑みを浮かべつつそうつっこむ。

 

徹「実際にノリノリなんだよ佐藤さん」

愛子「やっぱりやる気満々だねー。でも、ボク達も負けないヨ?」

 

黄緑ベリーショートのボーイッシュな女子、工藤愛子が挑戦的な笑みを浮かべている。

 

闘うのは、第二学年6~9位の生徒達だ。

一回戦とは思えないそうそうたるメンバーが揃ったものである。

 

長谷川「それでは召喚してください」

「「「「試験召喚(サモン)!」」」」

 

長谷川先生の合図で四人同時にキーワードを唱え!それぞれの召喚獣が幾何学模様から出現する。

黒ジャケットに赤シャツ、規格外に大きい槍を装備した和真の召喚獣が。甲冑に鉄のガントレット装備の徹の召喚獣が。セーラー服に斧装備の愛子の召喚獣が。カンフー着に鎖付き鉄球装備の佐藤の召喚獣が。

 

 

《数学》

『Fクラス 柊 和真 241点

Aクラス 大門 徹 442点

VS

Aクラス 工藤 愛子 283点

Aクラス 佐藤 美穂 387点』

 

 

長谷川「それでは、一回戦を開始します!」

 

佐藤「……点数差はほぼ互角、ね」

徹「というか、僕と闘ったときと比べて大分点数が上がったようだね和真」

和真「この俺が苦手なもんを苦手なままにしておくわけねぇだろ」

愛子「あはは、和真君らし―」

和真「だりゃぁぁぁ!」

愛子「えぇっ!?」

佐藤「いきなり!?」

 

愛子が喋っている途中いきなり〈和真〉が持っている巨大な槍をぶん投げた。槍はそのまま凄いスピードで回転しながら飛んでいき、〈佐藤〉はガードするも力負けして吹っ飛ばされた。

 

 

《数学》

『Fクラス 柊 和真 241点

Aクラス 大門 徹 442点

VS

Aクラス 工藤 愛子 283点

Aクラス 佐藤 美穂 299点』

 

 

ガードしたのにもかかわらずこのダメージである。もし直撃していたら戦死一歩手前まで削られていたかもしれない。しかしそんなことどうでもいいと言わんばかりに、和真の行動に女子二名が抗議する。

 

佐藤「まだ工藤さんが話してたでしょ!」

愛子「不意討ちなんて見損なったよ!」

和真「バカヤロー、勝負はもう始まってんだよ。それとあれは攻撃じゃねぇ、邪魔な荷物を捨てただけだ」

徹「そんなダイナミックな捨て方しなくてもいいじゃないか……」

 

自在に扱えない武器などいらない、しかしただ捨てるだけではつまらない。だったら相手にぶん投げちゃえばいいじゃん、という発想から生まれた必殺技…『カズマジャベリン』。

 

佐藤「……ふふふ……上等よ……」

愛子「そっちがそう来るなら……こっちも容赦しないよ?」

 

何かのスイッチが入ったのか、怒りのオーラを纏い臨戦態勢に入る二人。

 

和真「ハッ、上等じゃねぇか。徹、俺達のコンビ技をこいつらに見せてやろうぜ!」

徹「ちょっと待て!?コンビ技ってなんだよ、聞いて無いぞ!?」

和真「説明している暇は無ぇ、ぶっつけ本番で行くぞ!お前はまず腕輪を発動させてくれ!」

徹「…仕方ないな、君に任せるよ!」

 

そう言って〈徹〉は腕輪能力『リフレクトアーマー』を発動させた。

 

愛子「っ!?佐藤さん、何かするつもりだよ!早めに攻めよう!」

佐藤「了解!」

 

何かを察知したのか、猛スピードで飛びかかる二人の召喚獣。

 

和真「残念ながら準備は終わったぜ」

 

そう言うと何を思ったのか、〈和真〉はおもむろに〈徹〉の足を掴み…

 

徹「は?和真、何を-」

和真「必殺・カズマハンマァァァ!!」

 

……あろうことか、そのまま二人の召喚獣をぶん殴ったではないか。

 

「「「えぇぇぇ!?」」」

 

驚愕する三人を尻目に〈和真〉は〈徹〉を鈍器のように振り回し、次々と相手にぶち当てていく。ヒットするたびに『リフレクトアーマー』の効果でぶつかった衝撃の一部が反射され、さらに傷だらけにしていく。

 

和真「おらおらおらおらおらぁぁぁ!」

徹「いやちょっと待てぇぇぇ!?テメェ人の召喚獣をなんだと思ってやがる!?」

和真「戦場においてその場にある物は全てが武器!敵を叩き潰す鈍器になるんだよ!」

徹「僕の一番の敵は間違いなくテメェだぁぁぁ!」

 

一切躊躇することなく〈和真〉は愛子達の召喚獣をしばき回していく。

 

佐藤「あぁ!?このままじゃまずい!」

愛子「でも立ち上がろうとするたび的確に転ばせてくるから態勢も立て直せない!」

和真「見たかお前ら!俺と徹の一心同体のコンビネーションを!」

徹「こんな独り善がりなコンビネーションがあるかぁぁぁ!あと一心同体ってそういうことじゃねぇよ!」

 

まさに血も涙も無い鬼畜の所業。

味方の召喚獣を武器にいたいけな女の子の召喚獣を容赦無く殴りまくるその姿はどう見ても悪役である。

 

長谷川「……教育者としては、柊・大門ペアにはぜひとも負けてもらいたいものです」

 

公平な立場である審判としては少々問題発言であるがそう思うのも無理は無い。

もし一般公開されていたら中止になりかねないほどグロテスクな光景が出来上がりつつあるのだから。

 

佐藤「くっ、このぉ!」

愛子「えぇいっ!」

 

二人はなんとか体勢を立て直し、〈和真〉に反撃する。しかし〈和真〉にカズマハンマーという名の〈徹〉であっさりとガードされ、

 

「「きゃあああああ!?」」

 

『リフレクトアーマー』による衝撃の反射を喰らって吹き飛ばされる。

 

和真「それじゃあ……とどめぇ!」

 

〈和真〉は素早く接近し、カズマハンマーを倒れている〈愛子〉と〈佐藤〉とに全力で叩きつけ、二人の召喚獣は潰れて見るも無惨な姿に成り果てた。最後まで欠片も容赦が無い。

 

 

《数学》

『Fクラス 柊 和真 241点

Aクラス 大門 徹 331点

VS

Aクラス 工藤 愛子 戦死

Aクラス 佐藤 美穂 戦死』

 

 

長谷川「……勝者、柊・大門ペア」

 

凄く、それほもうスッゴく不服そうに、長谷川先生が勝者の名を告げる。

 

佐藤「うぅ……負けちゃった……」

和真「まぁこれは真剣勝負だしな、悪く思うなよ」

愛子「和真君って試召戦争になると性格変わるよね…」

和真「お前らにフィードバック機能なんざついてねぇからな、安心して殺れるぜ」

佐藤「なんか“やる”のニュアンスがおかしい気がするんだけど、気のせいかしら……」

工藤「まぁ仕方ないか…ボク達に勝ったんだから、この先絶対勝ち進んでよ」

和真「最初から誰にも負けるつもりはねぇよ」

徹「………………」

 

その後四人は特設ステージから退場した。

 

 

 

 

 

和真「……さてと、」

徹「和真ァァァァァァ!」

 

徹は鬼気迫る表情で和真に掴みかかるが和真はケルビステップで華麗に避ける。

 

和真「なんだよ徹、文句でもあんのか?」

徹「文句しかねぇよ!なんだよあの試合!?僕の召喚獣、武器になってただけじゃねぇか!」

和真「わりぃわりぃ、以前あれを思い付いてやりたくなっちゃった♪」

徹「そんな理由であんな冷徹なことやってのけたのかテメェは!なにその満足顔!?すげぇイラつくんだけど!」

 

面白いことを思い付いたらとりあえずやってみるのが和真のスタンスだ。周りからすればはた迷惑この上ないが。

 

徹「とにかく、次あんなことしたらもう僕は棄権させてもらうからな!」

和真「はいはいわかったわかった反省してまーす」

徹「まるで説得力が無ぇよその言い方!……ったく、君はいつもいつも……」

和真「はいはい。じゃあ俺はあれを回収して教室に帰るから」

徹「? あれ?」

 

和真は校庭の別のステージを指差す。

 

雄二「さっきの決着つけるぞクソ野郎!」

明久「それはこっちの台詞だよ馬鹿野郎!」

 

和真「じゃあまた二回戦で!」

 

そう言って和真は明久達がいるステージに駆けて行った。

 

徹「……コンビネーションは僕達と五分五分だね……」

 

勿論、団栗の背比べ的な意味で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?「あなたの予想に反して吉井・坂本ペアが勝ち上がりましたね、どういたしましょうか?」

竹原「君は何もしなくていい。私達の協力者にFクラスの出し物を妨害するよう指示を出した。彼らはどうやら召喚大会で勝たなくてはいけないと同時に喫茶店も成功させなければいけないらしいからな」

?「なるほど……喫茶店を妨害することで召喚大会に集中させなくするというわけですか。フフフ、クールな外見に反してかなり悪どい作戦ですね」

竹原「知略に富んでいるといいたまえ」

 

 




はい、今回は和真君やりたい放題回でした。
味方を盾にしたり囮にしたり生け贄にしたりするのがFクラス流ですが、和真君は味方を武器にしました。
まあ徹君に禁止されたためもう出て来ないでしょう………………………………多分。

今回は惜しくも(?)敗れた佐藤さんの召喚獣

佐藤 美穂
・性質……攻撃重視型
・総合科目……3450点前後 (学年8位)
・400点以上……なし
・ステータス
(総合科目)
攻撃力……B+
機動力……B
防御力……B

やや攻撃型だがほとんどバランス型と言っていい。
理数系の科目ではステータスがより強くなる。
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