たったひとつの願い   作:Jget

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それだけの意味

「7.62をくれてやった?」

「いらないものを抱えても邪魔なだけだからね、いくつかいいルートの提供の引き換えに交換したわ」

「ルートを持ってなくても上げるつもりだったんじゃなかったの?」

 

AK-12が指揮官の事を詳らかに話した後の対応は予想よりも淡白なものだった。

 

「まあいいわ。結局使う機会もなさそうだったし、今回のことはあなたの判断を支持するわ」

「どうも」

「でも、これ以降は勝手な事しないで。反逆小隊の様子でも見に行きなさい」

「その部隊名じゃ、あなたの命令を誰も聞かないでしょうが……」

 

AK-12はセンスのない部隊名、反逆小隊の愚痴を言いつつ、アンジェリアに言われた通りにM4A1の様子を見に来た。

 

「…M4、アンタはユーリにやった事を後悔してる?」

「…いいえ」

「いいえですって?」

「そうよ。あなたもあ感情に流される訳にもいかないんじゃない」

 

いきなり、挑発染みた挨拶をしたAK-12に対して、M4A1は淡白できっぱりとした返事を返す。

 

「やめろ。どうしてお互いの地雷をどうして踏みあうんだ…」

「仲よくしたくないからよ」

「奇遇ね、私もあなたと仲良くしたくなんてないわ。AK-12」

「……素直に指揮官のところに運べばよかったかしら?」

 

もうやめてくれとこめかみを抑えるAN-94、M4A1のふざけた回答が恨めしく掴みかかるAK-12、これでよかったのか?と悩むSTAR-15、

 

「組んだ途端瓦解しそう部隊って、他にある?」

「と、飛び火しないよね?」

「すると思うわよ…」

「どうでもいいけど、さっさと喧嘩やめてよ…」

 

よその火事と嗤うUMP45、どうすれば良いか分からないUMP9、頭を抱えるHK416、さっさと終わって欲しそうなG11返事の内容での周りの反応は様々だ。

 

「彼らのサーバーから、"オーガスシステム"に関する報告を見つけました。彼らの目的に対する推測も…」

 

反逆小隊が喧嘩しているころ、

アンジェリアは通信サーバーから、何者かに報告をしていた。

 

<推測は証拠にならない。それは君も知っているはずだ。証拠がなければ此方も公での調査の許可が得られない>

 

証拠がなければ、動けない…それは言われている通り、アンジェリアもよく理解している事だ。

 

「ですが、彼らの計画の準備は着々と進んでいます。ここで阻止しなければ…」

 

だが、動く事が遅くなればそれは相手に大きなアドバンテージを与えてしまう。そうなった際の巻き返しは容易い事ではない。

 

<分かっている、委員会もこの動きに不満を持つものが多い。だが、今の所誰も動くことは出来ていない>

「ここに来て、保身ですか?」

 

はぁ…とアンジェリアから溜息が出そうになる。

 

<第三次世界大戦以降、権力が高い者は皆目の敵にされている。公聴会の件もある。私のいるビルの目の前では人間や人形問わず、保安局は解体しろというデモが盛んだ。もし、シークレットサービスの護衛プロトコルを外されてみろ>

「保安局はソ連首脳部のスケープゴートとして…生贄に差し出される」

<その通りだ。今ですら、新ソ連に汎ヨーロッパ連合に加入する動きには反対意見が多い。近々大きな異動の可能性も出るだろう、内務部も簡単には口出し出来まい>

「異動…」

 

…汎ヨーロッパ連合、第三次世界大戦で敗北した欧州の仲間入りをしたいと頭を下げてなんて到底言えるわけがないだろう。

こちらに恨み骨髄なヨーロッパ側も此方に厄介な条件を出してくる可能性だってある。

 

<いずれにせよ、最上級の人間の命令が無い限り。軍との衝突は"国"を裏切ることになる、すでに圧力をかける様に部長に申請したが、結果は不明だ>

「だから、周りの部隊も何も出来ない…ということですか…しかし、ことの重要性は一刻を争います!!」

<分かっている、だからこそ君が任務を続けているんだ>

「私1人と数体の人形では奇跡が起きない限り、KCCOの部隊に勝つことは出来ません!!」

 

強化歩兵、装甲車、戦車、自分達とは比較にもならない数の人形…核でも使えと?生憎そんなもの持ち合わせていない。

 

<状況はすでに上も理解している。少なくとも駐留集団軍指揮下の4つの主力師団を動かす権限もないし、空軍も此方に味方している。今いるのは、監督条約に含まれない自立人形のみだ>

 

だから、勝ち目があると?

 

「最終計画の実行を申請します、このままではリスクが高すぎます!!有力な証拠が無くとも、今回は奴らの思い通りにさせる訳には行きません!!」

 

ここで逃して仕舞えば、その協力しない部隊やその組織でさえ、手出しできなくなってしまう。

 

<ダメだ、ここで作戦が行われている区域を爆撃すれば……西側に内乱が起きている認識される。それは非常に危険な事だ>

 

こんな状況で他人の目を気にしている場合か!?

 

<今は談判している重要な時だ。相手に口実は与えられない、それに確定されていないが、外務省がこの件を嗅ぎ回っている可能性がある、彼らはこちらに口出ししないと言っているが、西側関係者と接触しているといううわさ話もある。下手したら西側だけでは無く、同調して外務省も牙を剥く可能性は十分ある>

「何ですって…!?」

 

外務省…今までおとなしくしていると思ったら、仕返しの時をずっと待っていたと?の行動のツケがこんな所で払わされているというのか…!!

 

「ここで我々が負けたらどうなります?」

<部長は負けても、クーデター側に打撃を与える策を考えているらしい。そもそも、我々が行っているのも転ばぬ先の杖が必要か見極めているだけだ。杖を突く必要はない>

「その杖が今すぐ必要になったら?」

<それはドローンで見張っている火力偵察中隊が状況を判断する、今はその時ではない常規の手段で行動しろ。以上だ>

 

通信が切られる。

 

「チッ…簡単に言わないでよ、はぁ…ユーリにはこんな女でごめんなさいだわ」

 

隠していた、タバコが入っていない。

タバコ入れから写真を取り出して眺める。

 

「謝っても許してくれないよね…」

 

その写真には、朝焼けをバックに楽しそうな笑顔で並んでいる、ユーリとアンジェリアの写真だった。

 

「AK-12」

「どうしたの?」

 

アンジェリアが呼ぶと、何処からともなくふらりとAK-12が現れた

 

「さっきはM4A1と楽しく話せたようね」

「お世辞にしては辛すぎるわ」

 

軽口の挨拶にAK-12は辛口の返事を返した。

 

「本題に入りましょう、使用な可能なリソースを全部チェックして、厳しい戦いになるわ」

「了解、もうやっているわ」

 

行動や性格はともかくとして相変わらず、有能な人形だ。

 

「後、UMP45に伝えて、M4A1の信号は全て無視する様にと」

「それじゃ、誰かがM4A1に何かしらの用件でも提示した…という判断でいいのかしら?」

 

恐らく、好奇心で言っているのだろう…言われたくはないが…まぁいい、軍がどうしようもないくらい強いならどうにかなるエルダーブレインをやる以外ない。

 

「そういう事よ」

 

何故か、エルダーブレインはM4に興味もある様だし…まぁ、UMP45は黒幕に辿り着けないとゴネリそうだが…

 

「後それと、もう1つ…これはとっても重要な事なんだけど」

 

 

────────

 

<私は愛国者だ、君に支援できる事がある────>

 

あの後、自分の上司と話した後に、連絡していた”友人”の提案には怖気が走る。

少しでも落ち着きたくて、じっ…と空を見る、何が愛国者だ。

同意した事とはいえ、要は都合の良いスケープゴートじゃないか、とすら思える。

 

「……自分で使いなさいよ、手を汚す時は手袋を付けるってこと?」

「何…弱音吐いてるのよ、こっちだって吐きたいわ」

 

AK-12はアンジェリアの"最終手段"を知るとため息を吐きながら端末で作戦の内容を再確認していた。

 

「えぇ…結局私は"アイツ"に償ってあげられる事が出来なかった…引きずってるんでしょ?"父親の事"」

 

「そうね…その通りよ」

 

空虚な空気が流れる、まるでこの後世界が終わってしまうような…

 

「"パパ"に会いたい」

「…そうね、私も会いたい」

 

AK-12が懐に持っていたヨレヨレの写真を取り出して眺める。

 

「…あの時、パパの喉をつかんだ時の感覚は今でも残っている。……最悪だった。言いたくもない罵倒を浴びせて、浴びせて、必死に自分に止めて、止めて、叫んで体の動きが鈍った時に感じたのは命令を達成できない焦りじゃなくて、安心感だった」

 

AK-12は、机に両手を乗せて軽く項垂れた。

 

「初めはようやく自分がどんな奴か、生きている意味があったと、そう思っていたのに……その意味を自分で崩した」

「…そして、それを唆したのは私たちの組織よ…そして、今そのツケが回ってこようとしている」

 

写真にはAK-12とそれを取り囲む様に10前後の兵士達が写っているAK-12の両隣には、比較的大きめな拳銃をピストルカービンにカスタマイズした物を所持した、鉄血人形とユーリの姿があった。

このころは鉄血の決起もなかったのだ。だから、鉄血人形が同じ部隊にいた。

今思えば、あの決起も私にとっての天罰だったかもしれない。

 

「外務省が今回の事を観察しているとしたら……終わり方次第では腹を決めた方が良いかもね」

 

"アレ"は誰もが憎む物だが、人一倍憎むのが彼らだろう。

叶うことなら、そんなモノを使わなくても作戦を成功させればいいが……

だが、全てこの国の自業自得だ。

 

「ブリーフィングを始めるわ、みんなを集めて」

 

 

────

 

「それで…?あの感動的な言葉をもらったけど、実際に私達だけじゃあの主力部隊にはどうしようもないわ」

「そうね、私達が空中投下された物質が"アレ"だったとしても、時間を稼ぐには不十分…M4がエルダーブレインを引き付けたとしても結果は…」

 

万一の事態に備えて、エルダーブレインの確保と最終手段を使う為の布石…先ほどM4達に命令させた作戦はそれであり、AK-12が"処刑宣告"だとボヤいたのもそれが原因だ。

 

「…仕方ない、ここまできてしまった以上。ユーリに助けてもらうしかないわね」

 

そう言って、アンジェリアは件の物質の送り主から教えられた、無線のコードを入力していく。

 

「分かってるわね?あの時、助けたのは責任を取るため。…そして、これは借りを一つ作る行為だから」

「…ハイハイ、アンジェも無責任に見えて、律儀ねぇ…」

 

律儀…と言うより、コレは見方を変えれば"保身"なのかもしれない…先程は保身だなんだと文句を垂れたが、実際やってみると「自分は仕方ない」と言う雰囲気に陥る。

無線が繋がった様だ。

 

「あー…あー…もしもし?グリフィンの指揮官さん?」

 

 

 

 

 

────

───

 

「私達は人間よ、そうするだけの理由があるわ」

 

あの時…微かに、だが…はっきりと聞こえた聞き覚えのある声…エージェントに喉を踏みつぶされそうになったころ、その声が聞こえた。

何を話したかは詳しくは分からないがエージェントとが納得するとその姿は消えた。

 

「よく生きてたね……」

「運がよかったんだ」

 

自分を探しに来たMP7の手を取り、焼け焦げた地下室から這い出ることができた。

微かに明るくなった空を眺めながらユーリは呟く。

 

「…アンジェリアなのか?」

 

あのかすかな声はきっと、自分の聞き間違いではなければアンジェリアの声だ。

彼女は保安局の人間……今回のクーデターはカーター将軍のKCCOだけではなくて、保安局も絡んでいるのか。

 

いくつか想定されることを何度も想像した結果、空を切り裂くような甲高い音と全身を押しつぶすような空気のプレッシャーが襲い掛かる。

 

「来た…本当に来た!!」

 

人形の1体が歓喜の声を上げる。

要請した、とはいえ望みが少なかった…

 

「おい、嘘だろう…!!…マジかよ…!」

 

だが、その悩みを吹き飛ばす様に凄まじい轟音が整備した滑走路の上に降り立った。

 

「C-130…か。世界一、命を救った航空機…」

 

着陸が済んでいないのに、人形は避難民は空港に思わず駆け寄ってしまう。

”西側の機体”と我が国では散々小馬鹿にされているし、この場にいる人形達も愚痴を並べているが、実際に救いの手を差し伸べるように降り立つ姿を見て、皆その存在には熱狂せざる終えなかった。

 

ユーリですら、悠然と降り立つ姿を目にして、安堵の溜息を吐いているのだ。

 

「確かに、天使みたいだ」

 

C-130はフレアを放出するときに見える煙が天使の羽を思わせるから、”エンジェルフレア”なんて呼ばれる。

そして、数々の人道的救出に運用された経歴もある。

まさに、航空機として…輸送機として、有るべき完全な姿形だろうか。

コレほど美しい機体は、新ソ連であっても"絶対に"作れない。だって、自分たちを助けるためにおりてくれたことなんて一度もないし。

 

認めるのもアレだし、事実がどうなのかもわからないが、この機体を作り上げたロッキードはまさに天才なのだろう…と言うほかない。

 

────

───

 

「ユーリ!!待たせたな!!」

 

「キャスター!!お前本っ当に最高だよ!!!こんな、C-130出来てくれるなんて!!大型ヘリで来るんじゃないかと思っていたのに…!これで全員が助かる!!」

 

撤退する際に協力を要請したのはAR小隊捜索の際に手伝って貰ったキャスターだった。

 

「みんな!!まずは民間人を乗せるのが先だ!!それに遺体の収容と…生き残りの確認だ…!!」

 

────

───

 

「そうか…それで全員か…」

 

カリーナから最終確認のリストを見る、負傷した人形からこの戦いで命を落とした人形の記録など、様々だ。

 

「…大勢逝ってしまったね」

「…はい、みんなバックアップがあると振る舞っていましたが…作戦に参加した人形の全体から見て、今いるのはその3割だけです…遺体も含めて…」

 

人形の7割は死体袋に詰められている。

だが、残りは野ざらし。彼女たちを入れるが足りなかったのだ。

 

「悪い…もっと早く来られたらよかったんだが…電波妨害が酷くてな」

 

キャスターが申し訳なさそうに、謝罪してきた。

 

「お前が謝る事じゃ無い、お前が来なかったら俺達は全員死んでいた。ここにいる民間人と人形達を救ったんだ」

 

今は、この救われたと言う事実を受け止める必要がある。

心の傷は癒えないが和らげる事が出来る…それがいま俺が出来る生き残った連中に対する、唯一の事だ。

 

「さぁ、帰ろう」

「…そうですね、指揮官様」

 

遺体は運び終えた。

さて、燃料がある内に…私も乗り込まなければ…

 

「座席は余りあるほどたくさんあるけど…是非とも乗り込んでみたい席があるんだよなぁ…」

 

もう、イヴァン指揮官とDSR-50は乗ってしまった。

自分も乗り込もうとしたその時。

 

< あー…あー…もしもし?グリフィンの指揮官さん?>

 

だが、そのうちに帰れると言う希望も容易く一本の無線で阻まれてしまった。

 

「えー…っと貴女は?」

「アンジェリア?」

 

通信に応じたカリーナの無線から知っていた声が流れたので通話を変える。

 

<ユーリ、久しぶり…あの大きい輸送機が降りた時点でここを離れようとして居るのは把握してる。…ねぇ、折角の脱出するムードで悪いんだけど>

 

とても、バツが悪そうな表情でアンジェリアが驚愕の発言をした。

 

<今、私とAR小隊…そして、404小隊は今、"私達"にとって最悪の事態を防ぐ為に全力を尽くしてる…でも、軍の装甲車の部隊を巻くにはどうしても支援が欲しいの>

「はい!?鉄血じゃなくて…軍!?」

「…アンジェリア、アナタは正気ですか!?」

 

ハッキリした表現をすれば耳を疑う発言だ。

部下の人形にひき肉になれと言った挙げ句、そうならない為に、その代わりの生贄になれと言っている。

 

「ユーリ、聞かなくていいぜ。アイツの罠だ。アンジェリア、テメェ!…ユーリをあんなフリ方したのにまだ縋ろうとしてんのか?」

<アナタ、”イリッチ”?まだ生きてたのね>

 

アンジェリアとキャスターは知り合いらしい。

彼が今の名前を呼ぶ前の名前を呼んでいた。

 

<無茶なお願いだし、私にその権利がない事だってよくわかってる!!でも、コレを切り抜けない限り、私達がこの後の道を切り開く事はできないの!!M4を助ける為に…お願い>

「ふざけないでください!!!貴女の目的が何だか知りませんが!!私達はもう、丸一日寝ていませんし!!こんなクソが垂れ流しされている様なところからさっさと逃げ出したいんです!!AR小隊をダシにして、勝手な事言わないでください」

 

カリーナも積もり積もったストレスから遂に感情を爆発させてしまった、逃れたい想いから、必死にアンジェリアを拒否したがっていた。

 

<どれほど、グリフィンが軍の侵攻を遅らせる事が出来るかに勝負の分かれ目が掛かっている、手が空いたらサイドから私の部隊が支援する>

「確約しないんですね」

 

余裕がないのはわかったが…まさか"手が空いたら"とは、

 

「はぁ…分かりました」

<引き受けてくれるの?>

 

少しアンジェの声が明るくなった気がする。

 

「でも、参加するのは志願した人形だけ。それ以外には無理強いしないで民間人の保護を優先して輸送機に乗って、離脱してもらいます。ワガママに全員は巻き込まない」

<…それでいいわ。健闘を祈りましょう>

 

────

───

 

「行き先は伝えてある!!ほとぼりが覚めるまではそこで滞在させてもらえ!!仕事はキツいが…ここまで来れたんだ!!この後も大丈夫だ!!」

「何から何までありがとうございます!!」

 

甲高いエンジン音が聞こえる、C-130が離陸する前兆だ。

イヴァン指揮官たちは付き合わないことにしたらしい、当然だ。

命を優先するべきだ。

 

<ユーリ!本当に良かったのか!?アレで、彼女いたのなりゃ…当然あいつも…>

 

あぁ…分かっている。

いるのはきっとM4だけじゃない、きっと"彼女"も

だが、それはいいんだ。今はC-130の中にいる志願しなかった人形とここに住んでいた民間人を見る、

 

「君も離脱するんだ。ここまでも多大な迷惑を掛けた、これ以上君に迷惑はかけられない」

「いいえ、指揮官様。なんか、ここまで来たら帰ってもろくな事が無い気がします!出来る限りの力で戦い抜いて見せましょう!!」

 

そうか…カリーナ、君は覚悟を決めたのか…

 

「よし行け…!!」

 

自分の号令と共にC-130は加速した後、滑走路から空に飛び立っていった。

それを見届けた後、カリーナと志願した僅かな人形達の前で端末を展開して…

 

「それじゃあ、最後のブリーフィングに入ろう…フェーズ5だ」

 

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