四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハードすぎない⁉︎ 番外編 作:例示
フローラさんの暴れっぷりを見てください!(白目
「居ましたわ! すぐにCADから手を離してくださいまし!」
「クソっ! もう来たのか!」
「『シルキー』かよ! ついてねぇ!」
ケンカしていた上級生の方々を見つけて、即座に準備していた『フリーフォール』を発動します。
一瞬浮いた後に急激な重力をかけられた皆さんは、受け身を取れた方が半数、失神して倒れたのが半数でしょうか。
「イテテテテテ⁉︎ やめろ!」
「想子を鎮めて下さい!」
「わかったから! 引っ張るのはやめろ! イテェ!」
先輩方の悲鳴を聞きながら、抵抗の意思がないことをしっかり確認して追加で放っていた魔法を解除します。
『等重偏加』指定範囲内の物体が同じ重量になるよう不均一に加重を与える魔法で、元の質量が軽いほど強く引っ張られる魔法です。
これによって(主に)髪の毛が引っ張られた皆さんは顔を上げることも出来ずに、痛みに呻いていました。
「相変わらずえげつねぇ…」
「あ、先輩! 制圧完了しましたわ!」
遅れて駆けつけた風紀委員の先輩にそういうと、ちょっと引きつった笑顔で了解、と返してくれました。
「あ、フローラちゃん! 見回り中?」
「はい! 先輩方も部活がんばってくださいませ」
ありがと〜、と笑って通り過ぎていく女子の先輩方。
中には軽く頭を撫でていく人もいます。
風紀委員にはあまり女子がいないこともあってか、こうして好意を寄せてくれるのはありがたいことです。
『シルキー』というのも、元々は女子の先輩……主に手芸部の方が、新歓期間に勧誘がてら私の見た目からつけてくださったニックネームでした。
ただ、今では手を出すと酷いしっぺ返しを喰らう、という面で有名になってしまいましたが…
そんなことを考えていると、委員会本部まで帰ってきていました。
ちょうど将輝さんがいましたので、さっきの騒動の報告をしておきましょうか。
「フローラさん。問題はなかったか?」
「将輝さん。はい、大丈夫ですわ! 気絶者はいますが重傷者は無し。先輩に現場を引き継ぎました!」
「了解した。使った魔法について報告書を出しておいてくれ」
指示に従って委員会の端末から、報告書の書式を呼び出してささっと記入します。
このあたりは研究所の実験報告書より楽ですわね。
通信で入ってきた先輩の報告も付け加えて完成させると、将輝さんにチェックしてもらって、OKが出たのでこれで終わりですわ。
風紀委員の仕事というので最初は身構えていましたが、思ったより簡単で助かりました。
先輩への手加減はちょっと大変ですけど…
「フローラさん! 見つけましたよ!」
バン! と開け放たれる風紀委員会室の扉。
そこには将輝さんの近くにいつもいる女の先輩が私を睨んで立っていました。
「あら。えっと……辻先輩でしたか? 私に何か?」
「貴女、一条様のお宅にお邪魔しているそうね! 婚約者でもないのに押しかけるなんて、不純ではないの⁉︎」
「私の滞在については真昼様と一条家の間で話がついています。先輩が仰るように婚約者ではありませんし、同じ敷地内とはいえ別の建物ですから問題はありませんわ」
実際、私が今住んでいるのは一条家の敷地内に建てられた寮のようなところで、母屋で寝泊まりしているわけではありませんわ。
……まあ、元々あった建物は男性向けだったこともあって、新しく建てられたものではあるのですが。
真昼お姉様も費用を出すと言ったのですが、将来的に一条家で使うから構わないとお断りされました。
「一条様は良いのですか⁉︎」
「四葉さんから頼まれて、一条家が了承したことです。俺も納得しています」
「くっ……とにかく! フローラさんはもう少し遠慮すべきです! 放課後だけでなく、委員会でまで…!」
「風紀委員会には勧誘されたのですよ? 首席入学者が校内の風紀を保つのは三高の伝統と伺いました」
「……言ってもわからないようですね。フローラさん、私は貴女に決闘を申し込みます! 既に生徒会の許可は得ています!」
……なるほど、そういうことでしたか。
三年生の先輩ですが……相手としては十分ですわ!
「受けて立ちます! 私の強さの糧にするために!」
「私が勝ったら、一条様から手を引いてもらいます!」
「……当人同士が良いならいいが、家から追い出すことはできないぞ…?」
将輝さんが何か言っていましたが、勝負の前では些細なことです!
審判は生徒会から出してもらえるそうなので、将輝さんには立会人をお願いして演習室に向かいます。
実を言うとこれが初めての試合ではありません。
普通に首席に挑みたいということで申し込まれたこともあれば、今回のような言いがかりをつけられたこともあります。
私としては越えるべき壁は真昼お姉様ただ一人。
そのためにはたくさんの実戦経験が必要なので、申し込まれた試合は必ず受けています。
今回は三年生なので、手応えがありそうですわね!
「フローラ、またお前か……辻、コイツのことは知ってるだろ? 今からでもやめとけ」
「佐々木会頭は黙ってて下さい。これは譲れないことなのです」
若干うんざり顔の会頭が一応宥めるものの、辻先輩は聞いていません。
外には辻先輩を応援する他の取り巻きの方々や、野次馬の人で一杯です。
「ではいつも通り、致命傷や後遺症が残る攻撃は禁止。直接攻撃はあり、ただし『切る』攻撃は禁止。武器の使用は刃引きしたものを使うこと。質問は?」
「ありません!」
「了解致しましたわ」
「では……始め!」
見ていてください、真昼お姉様!
私、三高で強くなって帰ってきますわ!
真昼「そうじゃない」
なお決闘は普通に魔法力ゴリ押しでフローラが勝ちました。
領域干渉で攻撃全防御して、自分の攻撃は干渉力の暴力で無理矢理通すという面白みのカケラも無いので全カットです。
なかなか上手く生成できなかったフローラのAI画像です。
見た目だけは美少女、というのを表現するのが大変でした…
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