四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハードすぎない⁉︎ 番外編   作:例示

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研究所の調整体との話第二弾です
またしても原作キャラは出ません。


研究所の育児日記

黄昏の園(ヘリペリデス)

研究所で作られた調整体の中で、外に出せるレベルの子供達が教育を受けている場所。

現在は『紋章』シリーズが収容されており、『綾目』シリーズは近日中に社会復帰予定である。

なお、『獅子神』シリーズについては研究所内での活動に留めることが決定されており、『鷲見』シリーズは経過観察中である。

 

            

 

「おねーさま!」

「おねーちゃん‼︎」

 

部屋に入るととてとてと走って抱きついてくる『鷲見』シリーズの娘たち。

もう二人の男の子はおもちゃで遊ぶのに夢中なようで、まだ気づいていない。

今は……だいたい一歳半ぐらいだったっけ?

時間加速で育ててるから倍ぐらいの成長速度だけど、それにしてもすごい成長が早い。

いつもつけているCADによる神経刺激の影響がないとは言わないけど、あれは魔法演算領域しか基本的に成長を促さないはず。

『精神構造干渉』も同じだし、やっぱり遺伝子的な影響があるのかもしれない。

 

「あそぼ!」

「おはな!」

「はいはい。しばらくいますから大丈夫ですよ」

 

はー、めちゃくちゃ癒される…

この子たちだけは私が実権握った後に製造された子たちだから、教育はめちゃくちゃ気をつけているんだよね。

本当に普通に育って欲しい…

その成果があるのか、今のところすごくかわいい。

世話係が多いからみんな余裕を持って育てられるからか、すごい素直でいつもニコニコしているかわいい子に育っている。

もう本当に研究放り出してこの子達とずっと遊んでたい…

 

「あげる!」

「綺麗なお花ですね。ありがとうございます」

「はい!」

「紬もありがとうございます」

 

施設の中庭から採ってきた花を次々とくれる綾乃と紬。

頭を撫でてお礼を言うと、もっともっとと頭を擦り付けてくる。

ヤバい、かわいすぎて謎の母性が溢れそう。

 

「おねーちゃ! きたの」

「おねーさん、これ、あそぼ」

 

男の子の方も気づいたみたいで、おもちゃを手にやってくる。

一人は総司、もう一人は賢人と名付けたけど、こっちもかわいい。

遺伝子ベースが綾乃と総司は同じで、紬と賢人は別。

だから異性一卵性双生児が二組って感じなんだけど、性格もやっぱり似ている。

元気いっぱいでやんちゃなのと、ちょっと落ち着いてて姉兄ぶっているので別れている。

でもどっちもかわいい…

 

「おねーちゃ! まえの! まえのみせて!」

「わたしも! みたいみたい!」

「ええ、いいですよ」

 

どうやら前に魔法を見せたのが気に入ったようで、せがまれたのでまた披露する。

地面の砂、その中の二酸化ケイ素を液化して上へ上へと成長させる。

そのまま結晶にしたり、花やトンボの形にしたり。

一部はシリコンにしてボールにしてみたり、色々なものに変えるとみんな大興奮で殺到していた。

 

「すごいすごい!」

「おねーちゃ、ありがと!」

「ふふふ、すぐにあなた達もできるようになりますよ」

「ほんと⁉︎」

「ええ、ちゃんとお勉強したら簡単ですよ」

 

きゃいきゃいと騒ぎながら遊ぶみんなとしばらく戯れる。

途中で着けているCADも確認するけど、問題ないみたい。

遊び疲れたみんなが寝たのを確認すると、後ろ髪を引かれる思いで部屋を出る。

次は、『綾目』と『獅子神』の部屋だ。

 

「お姉様、お待ちしておりました」

「ええ、ありがとう」

 

『綾目』シリーズの長女、イリス・フローラ。

私の一つ下で、本来ならこの子を護衛にすべきなんだけど……

 

「それでは、今日こそ私の実力を認めていただきます」

「……ええ、かかってきなさい」

 

この通り、敵対心バチバチなんだよねぇ…!

まあその、仕方のないところはある。

『綾目』シリーズは一つの到達点で、製造目的は『遺伝的な能力強化と魔法演算領域融合の両立による最高の魔法師を実現する』というもの。

そのため素の性能では私含めた『和音』と『烏羽』の中間ぐらいで、安定性も『和音』シリーズに遜色ないぐらいはある。

正直、深夜様がいなければおそらく最強はこちらになったと思う。

ただ『精神構造干渉』が手に入ったこと、その使用を前提とした『鷲見』シリーズが製造されたことで『綾目』の立ち位置は微妙なものになった。

いわば旧世代の最強って感じかな。

フローラは『綾目』のファーストロットだから、後のロットに比べると性能的には安定していない。

だからこそ、というべきか。自分の価値や『綾目』の存在意義を過剰に意識していて、長女として振る舞ってちょくちょく私や他のシリーズの調整体に勝負を挑んでいる。

今のところ私が全勝だけどね!

やっぱり戦闘経験の差は大きいよ。

また悔し涙を流して倒れているフローラは妹達に任せて、『獅子神』の方を見に行く。

こちらは『鷲見』製造のためだけに作られたような調整体なので、『綾目』みたいな危険性はない。

ただ空間魔法を習得している調整体だけは厳重に管理しているけど、それ以外は他と同じように育てている。

目的が目的だけに外に出すことはできないんだけどね……ごめん。

 

「お嬢様、こんにちは」

「こんにちは。最近なにか問題はありませんでしたか?」

「大丈夫です。訓練の怪我もすぐに治してもらいましたし」

 

大体小学生高学年ぐらいの年齢の『獅子神』シリーズを呼び集めて話を聞く。

『和音』ほどじゃないけど、やっぱりこの子達も自我が薄め。

こちらに関しては時間はあるのでゆっくり対応するとして、時間をかけて色々と魔法を見せたり、遊んだりした。

こういうので、少しずつでも精神が回復するといいね…

そして最後にもう一度『綾目』を確認する。

フローラの一つ下、ローズはかなり強かな性格をしていて、立ち回りが上手い。

フローラが一直線に敵に立ち向かうタイプなら、ローズは裏からこっそり状況を整えるタイプだ。

そのため、表立って私に対立したりはしない。

うまく取り入って戦闘訓練を見学したり、訓練に参加しようとしたりして実力を蓄えようとしているから、そういう面では姉より賢いかもしれない。

まあフローラは毎回戦ってるから、なんだかんだで経験値は得ているのかもしれないのだけど。

私としてはローズの方を護衛にしたいと思っているので、どうにか再来年の入学に性格矯正を間に合わせたい。

校内でも別に私だけでも大丈夫といえばそうなのだけど、念には念をという言葉もあるしね。

 

「ローズ、貴女を護衛候補に任命します。再来年の一高入学を目指して今後の訓練や勉強に取り組んでください」

「かしこまりました、お姉様。しかしフローラお姉様はよろしいのですか?」

「フローラを同じ学校に入れると問題でしょうから。考えはあります」

「そうですか。それでは戦闘訓練をつけてください」

「ええ、甜奈や遠夜も受けている訓練に参加してもらいます。それ以外は今までと同じです」

「かしこまりました。よろしくおねがいします」

 

うん、目がギラギラしてるね!

ちょっと緊張感のある学生生活になりそうだけど、確実に狙いにくる相手よりはマシ……かな?

あとは実力差を感じて屈服してくれると良いんだけど…




世代が下になるにつれてどんどんヤバくなる研究所調整体。
『鷲見』シリーズがマジで癒しです。
でもウェアラブルCADで魔法演算領域の成長促進してるんですよね……
成長したら旧世代と新世代の最強対決があるかもしれません()
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