四葉真夜と七草弘一の子供(非公式)ってハードすぎない⁉︎ 番外編   作:例示

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真昼さん視点だとやべーとこしか見れないので、外から見た研究所が一般人目線でどんなところかご案内。

後半はやべー新人視点。


相模野魔法研究所は完全民間主導の民生研究機関です

一般研究員のインタビュー

 

Q:相模野研究所での業務はどんな感じですか?

A:大変ですけど、とても充実しています!

就業時間はきちんと守られていますし、福利厚生もしっかりしているので快適に働けます!

 

Q:外に出るのが大変ですが、そこのところはどうですか?

A:確かに旅行には行きにくくなりましたが、逆に言えばそれ以外は街の中にあるので不便は感じません。

保養地として湖畔のコテージが使えるので、リラックスしたいときはそこに行っています。

最初は街の雰囲気含めて戸惑いましたが、壁や最新技術で安全を確保してもらえているので、今では安心して生活できています!

 

Q:どのような経緯で就職したのでしょうか?

A:実は他の研究所に就職しようとして、不採用だったのでここに来たんです。

一応魔法師なんですが、本当に初歩的な魔法しか使えなくて…

魔工技師になる道もあったんですけど、やっぱり魔法の研究者になりたかったんです。

それでダメ元でここに来たら採用してもらえて。今は私レベルの魔法師でも魔法を実用的に使える研究をしています。

他にも魔法の素質がほとんどないけど魔法に関わりたい、という人が多いですよ。

 

Q:魔法が使えないとなかなか研究が大変だと思いますが、どのように進めているのでしょうか?

A:誤解されている方が多いのですが、『魔法が使える』ことと『実用的に使える』ことはかなり違います。戦闘では一瞬で魔法を発動する必要があるので高い魔法スキルを要求されますが、研究ではとりあえず発動さえできれば良いので、発動まで数分かかっても問題ないんです。

研究所では可能な限り術式に必要な魔法力を引き下げて使っていますので、その辺りで困ったことはないですね。

 

Q:最後に一言、これから就職を考えている人達にメッセージをお願いします。

A:現代魔法の理論は、まだ100年ほどしか歴史のない新しい学問分野です。

今まさに歴史が作られている、その一部に携われるというのはとてもすばらしいことだと思っています。

ぜひ皆さんも我々と共に『歴史』を作りましょう!

 

            

 

 

「ここは秘匿研究所です。これからは仕事も生活も全てここで過ごすことになります。外に出るには許可が必要ですので、出ようと無駄な努力をしないでください」

 

気づくとそこは窓のない部屋だった。

困惑する同僚……いや、元同僚か?

皆が目を覚ましたのを見ていたように、無表情な女性が部屋に入ってきてそう告げた。

……そういえば、海軍の研究所から脱出したときに乗ってた機体が爆発したような…

 

「質問よろしいですか」

「どうぞ」

「これから何をされるんですか?」

 

すげぇな。

俺は心の中でその質問をした勇者に敬意を捧げた。

こんな怪しいところに連れてこられて、最初に直球で聴けるなんて。

間違いなくソイツは死んだと思ったが、その予想は裏切られた。

 

「仕事をしてもらいます。皆さんは宇宙空間での軌道変更術式の開発チームに配属になりますね」

「スケジュールはどうなっていますか?」

「当研究所では完全成果制を採用しています。期間内に成果を出していただければ勤務時間は自由にしていただいて結構です」

「期間内に成果を出せない場合は?」

「それはありえません。()()()()()()()()()()()()()()()

 

不思議な言い方をしたその女性は、壁にある二つのデジタル時計を指し示した。

一つは普通に動いているが、もう一つは止まっていてかなり前の時刻が表示されている。

 

「この部屋は特殊な魔法によって時間の進みを変えています。ここで1時間過ごしても、外では1秒しか進みません。期限は外の時間で決めますので、必要なだけ時間を伸ばしてください」

「……は?」

 

思わず声が漏れた。

そんな魔法聞いたこともない。

それこそ世界がひっくり返るような大発見だ。

 

「あとで案内しますが、リフレッシュルームは各々の仕事部屋時間の3600倍に時間設定されています。気力が充填されたと判断したらこちらの測定器で身体情報を記録してください。時間加速分の老化を巻き戻す際にその時点を基点にします」

 

淡々と進められる説明。

ひとまずここの研究所がいろんな意味でヤバいのはわかった。

そんな気はなかったが、前みたいに逃げることは無理だな。

その後は簡単に施設を案内されて、さっそく先人のチームに混じって仕事を始めることになった。

とはいっても、顔合わせみたいなものだが。

 

「よう、その顔だと一通り驚き終わったみたいだな」

 

馴れ馴れしく話しかけてくるのは、俺と同年代に見える男。

とはいえ、さっきの話が本当なら何年働いているかわからない。

 

「はい。よろしくお願いします」

「ああ、堅苦しいのはいらないぞ。そういうの気にするような奴はあんま居ないからな」

「…そうか。なら遠慮なく」

 

正直そういうのは苦手なので助かった。

そうしてこの男から、ここで暮らすためのライフハックを色々と聞くことができた。

例えば測定器に新品の服を記録しておけば、汚れた時に『戻せば』洗濯する必要がないだとか。

いったん記録してしまえば肉体の障害については完璧に『戻せる』ので、記録した後に覚醒剤を使えば仕事の効率が爆上がりするとか。

死ぬほど単純作業しなきゃいけない時は測定器の精度を最大にすれば記憶も『戻せる』ので、何万回繰り返し作業しても実質一回で済むとか。

あとは…

 

「死にそうな作業するときは、体細胞クローン使うといいぞ。自分の遺伝子を使う限りは許可されてるから」

「そこまでやっていいのか?」

「さすがに同じ顔で溢れるとやべぇから一人一体までだけどな」

 

いやそういうことじゃない。と言いたかったが、こんな研究してて今さら法律も何もあったもんじゃないか。

とにかくここでは『脱走すること』『他人に危害を加えること』以外はほとんど許されているとのこと。

この男も、ここに来た時の身体は歳を取っていたので他の研究成果とクローンを使って()()()()()()()()()()そうだ。

……方法については、聞かないでおこう。

 

「そういうわけだ。封印区画にようこそ。必要無くなるまで生かされ続けて、気が済んでも研究させられる最高で最悪な地獄の研究所だ。気が狂うか気まぐれで殺されるまで、どれだけの付き合いになるかわからんがよろしく」




一般研究員の話は書きたかったので、ようやく書けて満足…
表の研究所はすごいクリーンでまともな研究してます。
研究資金についても先代までの人脈で出資してもらったりしている、ということになってます。

裏研究所についてもちょこちょこ。
ブラックな研究してますが、労働環境は最高にホワイトです。
見た目若々しく清潔感溢れてるのに、内面の狂気が隠しきれていないのが裏研究員のデフォです。
ちなみに裏の研究員はまあまあ貴重なので、気が狂っても戻してなんとかなるレベルなら復帰させます。
扱いも風紀も終わってますが、真昼さんが更生を諦めるレベルなので……
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