なにやら息子が鮮烈(ヴィヴィッド)しまくってる女の子を拾って「私は恋人ですから!」と叫ばれている件。お母さん、ちょっと分からないわ 作:SUN'S
無人世界カルナージ。
現在、リンジ・ミヤザワはヴィヴィオ達と一緒に無人世界の一つへと合宿にやって来ていた。もともとベルカ自治領でトレーニングをする予定だったが、アインハルトの「着いてこないのであれば私も其方に行きます」という脅迫とも言える言葉にリンジは折れた。
「リンジさん、どうしました?」
「いや、ええ天気やと」
「はい、
アインハルトの切返しに「アカン。何を言うても勝てへん」と思いつつ、リンジは茂みを駆け抜けるニンジャの様な生き物を目撃し、ここも退屈しそうにない世界だと嬉しそうに息を吐く。
そんなリンジの横顔を見てアインハルトも出来る限りニッコリと微笑んだ。
「アタシ達は何を見せられてるんだ?」
「さあ?」
二人の後ろを歩いていたスバル・ナカジマとティアナ・ランスターはどこか危機感を抱いた様な表情で苦笑いを浮かべ、リンジ達のやり取りを見ている。
「そう言えば、ヴィヴィオ」
「はい、何ですか?」
「お前のお母さんってどくし、ぐぇっ!?」
何処からともなく唐突に放たれたエネルギー弾を後頭部に受けたリンジは少しだけバランスを崩した。が、すぐに身体を捻って体勢を立て直す。
もっともアインハルトとヴィヴィオ、その他の女性の冷ややかな眼差しに気がついたリンジは「すんません」と小さな声で謝罪する。
「(俺の好みはなのはさん…!)」
「?」
熱烈な視線を送るリンジ。
しかし、ヴィヴィオの母親である高町なのはに彼の熱烈な好意は届いておらず、彼女は「なんでリンジ君は私を睨んでるんだろ?」と首を傾げてしまっている。
「うぐっ」
その様子を見ていたアインハルトの肘打ちがリンジの脇腹に突き刺さり、ヴィヴィオがリンジの右足を踏みつけ、リンジの良からぬ考えを即座に遮る。
「リンジさんの彼女は私です」
「ママはダメですよ」
「ウスッ。さーせんした」
そうリンジは二人に謝罪する。
「分かれば良いんです」とアインハルトはリンジに寄り添い、ガッチリと関節技を極めながらリンジを押さえつける。この程度の関節技なら直ぐに脱出できるけれど。
報復が怖いのでリンジは素直に従う。
「リンジさん、今日もスパーリングしますよね!」
「おう。するで」
「わ、私もお願いします!」
リオの言葉を肯定するとコロナも続くようにスパーリングの相手をしてほしいと頼み出す。ギリギリッ、と締め付けられる片腕に冷や汗を掻きつつ、リンジは美幼女のお願いに答え続ける。
〈高町なのは〉
管理局の白い魔王
高町ヴィヴィオの母親。リンジ・ミヤザワの事は予め調べており、基本的に喧嘩を仕掛けなければ無害な青年だと思っている。ちなみに彼女はリンジの好みのドストライクらしい。