なにやら息子が鮮烈(ヴィヴィッド)しまくってる女の子を拾って「私は恋人ですから!」と叫ばれている件。お母さん、ちょっと分からないわ 作:SUN'S
ミッドチルダ首都、クラナガン近辺。
アインハルト・ストラトスに連絡を貰ったリンジ・ミヤザワは『猛人注意』というロゴの入ったシャツとラフなズボンを履いた状態で待ち合わせ場所のカフェで悠々と珈琲を味わっていた。
「リンジさん、遅くなりました」
「いや、そんなに待ってないぞ」
むしろ遅れて来い。
そう云わんばかりに珈琲を飲んだまま後ろに振り返ったリンジは少しだけ困惑し、ゆっくりとアインハルトに視線を向ける。
しかし、彼の予想では、また仕合を申し込んでくるはずだったのだが、何故か三人の美少女、三人の美女を引き連れてアインハルトはやって来た。
「この人は私の彼氏のリンジさんです」
おおよそ予想していたものとは違う紹介に対してリンジは物申したい気持ちに駆り立てられるものの。ヘタに反論したら、マジっぽく思えるので反論や異論は口にせず、ただ黙ってアインハルトを見つめる。
「そういうところやぞ?」
「どういうところです?」
二人の会話をキラキラとした純粋な眼差しで見つめる美少女にリンジは多少罪悪感を感じつつ、アインハルトとは知り合い程度の間柄だと必死に否定するものの。やっぱり逆に信憑性を増してしまうのだった。
「ゴホン。とりあえず、自己紹介しよう。あたしはノーヴェ・ナカジマだ」という言葉を皮切りに、リンジは次々とうら若き美少女達の名前を教えられる。
三人は「私は高町ヴィヴィオです!」「リオ・ウェズリーです!」「コロナ・ティミルです、初めまして」とノーヴェ・ナカジマに続き、喋り始める。
「おう、よろしく。それでさ、イングヴァルト。俺を呼んだ理由は?」
「特に無いです」
「さよか」
「一応、真剣に理由を挙げると『リンジさんが暇そうだから』ですね。あと皆さんは
その一言にリンジは僅かに反応を示す。
「待て待て。アインハルト、流石に成人間近の、それもワールドチャンピオンと公式戦未経験のコイツらをやらせるのはダメだ」
「「「ワールドチャンピオンっ!?」」」
そうノーヴェはリンジを指差して、明らかに自分の教え子と屈強な男を戦わせようとしているアインハルトに抗議の声を上げる。だが、彼女の言ったワールドチャンピオンという単語に三人は即座に食い付いてしまった。
やってしまった。という表情を浮かべるノーヴェにリンジは苦笑いを向けつつ、三人の期待に応えるように「DSAA男子の部ワールドチャンピオン、リンジ・ミヤザワだ」と自己紹介をする。
「ミヤザワって、あの〈灘神影流〉のですか!?」
「なんだ、知ってたのか?」
「そりゃあ知ってますよ!私の〈春光拳〉に似てる格闘技ですし」
リンジは嬉しそうにリオの話に聞きつつ、然も当たり前のように自分の隣に腰掛けるアインハルトに驚く。いきなり仕合を申し込んできたかと思えば、今度は彼女(実際はいつでもリンジおバトル出来る立場を確保するために)と、そう名乗っているのだ。
〈ノーヴェ・ナカジマ〉
ストライクアーツの使い手
リンジとの仕合を経て技量を得てしまったアインハルト・ストラトスの辻殴り行為に遭遇し、なんとか撃退することに成功して、少しずつ交流関係を築いている。