どうやら俺は須川君に憑依したようだ   作:葬炎

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少年期②

少年は走るーー

 

 

「はぁ....はぁ....くそっ、身体能力が高い? 頭がいい? それがあってなんの役に立つ....!」

 

 

どんだけ最高の身体能力があっても、どんだけ頭がよくても、その問題は解決しなかったーー

 

 

 

「くそぅ! なんでだ! なんで現実はこんなにも厳しい!」

 

 

とある場所で少年は叫ぶ。

なんで自分はーー

 

 

「くそーーなんでエロ本を買うことができないorz」

 

 

ーーまだ子供なのだろうか。

昔おっさん、現子どもは本屋の中心でエロ本読ませろと叫んでいた。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

 

よぉ、少し取り乱したが須川だ。

くそぅ、自分一人で行動できるようになったからエロ本買いにきたら店員の人に止められたorz

店員を振り切ろうと全力で駆け抜けようとしても、どっちにせよ店員にエロ本を差し出して買わなきゃ窃盗になるし、俺には打つ手がなかった。ちゃんと金持ってきてるし、精神的にはおっさんなんだから許してくれてもいいじゃん......おっさんグレちゃうぞ☆ うぇ、キモイ....

 

 

「....もうここにいてもしゃーないか」

 

 

俺は、エロ本が買えないのに本屋にいてもしょうがないので店から出ることにした。

 

 

ウイーン

 

「ふぅ、外は熱いーーん? げ」

 

「奇遇ですね。須川君」

 

 

外に出て最初に見たのはTS根本君だった。女だし根本ちゃんとでも言うべきか?

 

 

「恭子と呼び捨てで構いませんよ」

 

「心を読むな。そして名前では呼ばん」

 

「それでいいのですか?」

 

 

なにやら根本が言ってるが、無視することにーー

 

 

「名前で呼ばなかったらーー部屋にまた侵入して私がお嫁さんにいけなくなるようなことしますよ?」

 

「また!? ってかお前がいけなくなるのかよ!」

 

 

まさか、この前服が数枚なくなって代わりに女物の服があったのはこいつの仕業か!?

俺が知らない間に自分に女装趣味でもできたのかと心配になってたよ。

 

 

「ええ、それはもうめちゃくちゃに」

 

「....はぁ~、わかったよ恭子」

 

「......はい/// ふつつか者ですが、よろしくお願いします」

 

「OKしてもしなくてもそうなんの!?」

 

 

俺は大人だからしょうがなく、本当にしょうがなく名前で呼ぶのを認めると、根mーー恭子は顔を赤くしながら、まるで嫁入りする娘みたいなことを言う。

てか俺子供になってから叫ぶこと多くなったな。精神が体に引っ張られてるのか? おっさんになってからは無表情だったのに、子供になってから感情の起伏が激しい。

 

 

「それでですね、ハネムーンはどこに行きましょうか? それと、子供は何人欲しいですか?」

 

「保護者呼んでこーい!」

 

 

信じられるか? こんな会話してるけど、まだまだ小学生の低学年なんだぜ?

 

 

「あぁ、今から楽しみです」

 

「....おっさん、もう人生に疲れたよ」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

 

俺は恭子と別れたあと、適当に街中を散策していた。

 

 

「はぁ、てかあいつ本屋の前にいたけど、本屋に用があったんじゃないのか? 本屋にまるで興味ないと言うかのごとく俺と会話したあとまっすぐ帰ってったが......ま、まさか俺を尾行してきて、外で待ち伏せてた......?」

 

 

なにやら恐ろしいことに気がついてしまったような気がするが、きっと気のせいだろう。気のせいだと思わせてくれ。

きっと尾行してたのは俺の行動範囲を知るためーー気のせいなんだ!

 

 

ドン!

 

「っと、ごめんなさい」

 

「おや、こちらもすみません。ほら、あきくんもあやまりなさい」

 

「おねえちゃんがぶつかったのになんでぼくがあやまるの!?」

 

「まったく、それだからあきくんはだめなのです。それでははやくこうえんにいきましょう」

 

 

なにやら見覚えのある顔だったけど気のせいだ。俺は恭子以外に子供の知り合いはいない。

とりあえず事故があったから周りを気にしながら散策を再開する。

 

 

『奥さん! この魚なんていかがでしょうか!』

 

『あら....安いわね』

 

『むむむ、この子いいわね....幻想郷に持ち帰ろうかしら?』

 

『駄目ですよ紫様。その子はこの世界の主用人物の一人なんですから』

 

『ヤ ら な い か』

 

『うほっ、いい男』

 

 

色んな意味で危ない人たちが少しーーいや、多数いるが気にしないことにする。

とーーあれは本っ当に典型だな....

 

 

『うへへへ、おねーさんいっしょにおちゃしなーい?』

 

『おごってあげるからさー』

 

『いやっていってんでしょ!』

 

 

要するにナンパだ。ただしーー彼、彼女も見た限り俺と同年代(つまり小学生低学年)だが。....親はいったいなにを教えてるんだ。てーかお前らにはそんな会話は早すぎるだろ......俺は少年たちがいったいどんな情操教育を受けてるのかすごい気になる。

と、とりあえず少女のほうを助けるか。

 

 

「ほら、お前らやめてあげなさい」

 

『あん? なんだおまえー! じゃまするなー!』

 

『やーいやーい! おまえなんかこっちにくんなー!』

 

「ほぇ?」

 

 

俺は少女の隣に立つ。ーーん? なんか前にもあったシチュエーションで、嫌な予感がビンビンするんだが....

俺のそんな考えなど知ったこっちゃないとでも言うように状況は進む。

 

 

『じゃま!』

 

ブン

 

「よっと」

 

ぱん!

 

『え? ーーわわわ!』

 

とっとっと、ビターン!

 

 

効果音だけでわからなかっただろう。

少年Aが殴りかかってきたので、その伸びてきた腕を横から叩いて軌道をズラしただけだ。そしたら少年Aは殴りかかった勢いを殺しきれず、片足でけんけんした後バランスが取れなくなり転んだのだ。

 

 

『ふぁ......』

 

「あ、まずい。逃げるぞ」

 

「へ? ーーはわわ!」

 

『う、うわ~~~~!!』

 

 

少年の泣き声を背中に、俺は少女の手を取って走り出す。

さて、どうするかーー

 

 

 

 

「ふぅ、大丈夫?」

 

「はぁ....はぁ....だいじょーぶ、です」

 

 

一番近いとこにある公園まで走ってきました。

俺は全然大丈夫だけど、少女には少しきつかったかな?

 

 

「さて、それじゃーー」

 

「あ、まって!」

 

 

俺は今日疲れたので帰ることにした。

すると、少女に呼び止められる。

 

 

「おなまえを、きいていいですか?」

 

「俺か? 俺は須川亮だ」

 

「すがわりょーくん......りょーくんですねっ」

 

「いやーー....まぁいっか」

 

 

いきなり下の名前で呼ばれたから訂正しようかと思ったが、あんな嬉しそうな、眩しい笑顔を無くすことなんておじさんにはできんよ....

 

 

「わたしはーー久保(くぼ)光希(みつき)

です! よろしくおねがいしますねっ!」

 

「ーーは?」

 

 

とても、可愛らしい顔で、そんなお名前。

久保....みつ? 久保、利光? ......はははは....

さすがに、無いよね?

無いと言ってくれーーーー

 

 

 

 




これで少年期終わり。次から原作です。

ちなみに、現在書いてあるのは1問ずつくぎって問3、つまり3話分ですね。それが終わってからは投稿の速度がかなり落ちます。それでもいい方はお付き合いのほど、よろしくお願いします。
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