『なぁ、恭子』
『なんですか須川君?』
幼いころに交わした約束ーー
『俺、さ。この戦いが終わったらお前とーー』
今にも死にそうな状況で、まだ諦めてない表情の彼が発した言葉ーー
『絶対、帰ってきてくれますよね....?』
『ああ、当たり前だ。俺はお前だけのーー騎士だからな』
そう言って、彼は私に口づけをした後、優しく押し倒してきてーー
「なんてもの書いてやがる!」
「ああっ、須川君なにするのですか」
ーーあぁ、今まで書いてた小説が取られてしまいました。
けっこういい出来でしたので、あとでオカズにしようと思ってたのですがーー
「なんでおまっ、R18の書いてるんだよ! お前まだ16歳だろ!?」
「16歳と言ってもあとちょっとで17歳です。だとしたら一年くらいフライングしてもかまわないでしょう?」
「アウトーーーーーー!」
そう言う彼の顔は、とても真っ赤でした。
うふふ、相変わらず初心で可愛いですね。
「とりあえず、これは没収だからな」
「ああっ」
しかし原稿は帰ってきませんでした。こうなったら後で本人に実践をーー
ーーーーーーーーーー
第一問問
以下の問いに答えなさい
『調理の為に火をかける鍋を製作する際、重量が軽いのでマグネシウムを材料に選んだのだが、調理を始めると問題が発生した。この時の問題点とマグネシウムの代わりに用いるべき金属合金の例を一つ挙げなさい』
須川亮の答え
『問題点・・・・・マグネシウムは火にかけると激しく酸素と反応する為危険であるという点。
合金の例・・・・・ジュラルミン』
教師のコメント
正解です。合金なので『鉄』では駄目だという引っ掛け問題なのですが、須川君は引っかかりませんでしたね
根本恭子の答え
『問題点・・・・・私が作った愛情(媚薬)を入れたら溶けてしまったこと』
教師のコメント
それの原材料がとても気になります
霧島翔子の答え
『合金の例・・・・・私の家では愛情もいっしょに作れるチタン合金製の鍋を愛用してる』
教師のコメント
だから君たちはいったいなにを作ってるのですか
ーーーーーーーーーー
「だー....」
どうも。須川だ。
ただいま高校二年生。ーーの、Fクラスの教室。
ああ、ようやく原作が始まる。あのギャグとコメディーに溢れた世界が。
ただいまHR始まる20分前。俺はいつもこの時間までにきてる。なにかトラブルがあったときに猶予時間があると便利だからだ。
根本と 久保のことだが....聞かないでくれ。この世界にきてからの人生10年間、いや、恭子と会ってからの10年間と言ったほうがいいか。すんごい疲れたんだ......それはもう、フィクションや非現実とは見れないくらいに。
あと、俺はもう原作なんて参考程度にしか考えてない。だって、根本TS、久保TS、これだけでももう原作なんて存在しないとーー
『おはよーぅ』
『ちーっす』
『んぁー....眠てー....』
ーーと、そんなこと考えてるうちにクラスの面々が登校してきたようだ。にわかに騒がしくなる。
そして、その中に俺と親しいヤツらもいた。
「よォ、相変わらずお前は早いンだなァ」
「おお、おはよう美波」
「あァ」
こいつは俺が原作を絶対だと思わない理由の一つ。ーー島田美波だ。
ん? 別に変わってないだろって? ああ、名前は変わってない。しかしーーこいつもまた、TSした一人だ。
島田美波。通称『島田さん』。その身体能力の高さと口調ゆえに目立ち、付近の不良連中を束ねている存在。
しかし美波は決して不良ではない。というか、そんなことをするほど頭が悪くない。
俺の友人の一人だ。なにかとからかったりするとキレて暴れるので、からかうのには細心の注意が必要。
美波は軽く挨拶をしたら適当な位置に自分の席(ちゃぶ台)をみつけ、そこに腕を枕にして寝始める。
「うぃーす」
「お、雄二か。おはよ」
「ん? ああ、本当にFクラスに来てくれたのか」
そう言って軽く頭を下げるのは坂本雄二。どんな人物かは言わずもがな。こいつはまったく変わってなかった。霧島さん関係含めて。あ、霧島さんは普通に友達です。たまに彼女が雄二に振り向いてほしいから男視点でのアドバイスがほしくて俺のとこにくるのは内緒な話し。
いやー、高校生の恋愛は初々しくて可愛いのぅ。大人になると現実を見なくちゃいけないからなぁ......なにごとにも金がないとやっていけないんですよ。あとリア充モゲろ。
「なんだその反応は。お前が土下座してまで『霧島さんを振り向かせるためにAクラスに試召戦争を仕掛けたいからーー」
「うぉぉぉぉ! なに言おうとしてんだてめえ!」
俺が適当なことを言おうとしたら口を塞がれた。
むぅ、まぁFクラスの連中が睨んできてる(雄二を)からやめてやるか。あの『抜けがけしたらコロす』って目はマジだ。
「はぁ、ったくめんどそうなことはヤメロ」
「ふん、だったら素直に感謝すりゃいいのさ」
「ああ、そうだな。俺の無茶な願いを聞いてFクラスにきてくれてありがとな」
「ん、よろしい」
雄二が軽く頭を下げながらお礼を言ってきたのでよしとする。
うん? なんの話しかって?
あー、俺はAクラス上位の成績がある。テストは別に失敗しないようにできた。ここまで言えばわかるか? わからなかったら....まぁ気にすんな。そんなに重要なことじゃない。
「んー、先生こないな」
「まぁ職員会議かなんかだろ。よっし」
雄二は立ち上がると、壇上に向かう。
「あァ? なにしようとしてンだ雄二?」
「ん? 美波か。いやなに先生がいないから代わりに壇上に立ってようかと」
「はァ、相変わらず意味のねェことしてンな」
雄二が壇上に向かう途中、軽く雄二と美波が言葉を交わす。
あいつらはああ見えて高校以前からの知り合いだ。......友達とかではなく、知り合いだ。どういう知り合いかは言わずもがな。
「ま、どうでもいいが。やりすぎんなよ?」
「それは保証できないな」
ニヤリ、と笑う悪友。
雄二の性格やほとんど宛にできない原作の知識からすると、明久をからかうためだろう。あいつはこういうときに限って遅刻とかするやつだし、それに変な勘違いを起こしてくれそうだ。
たぶん、自分が遅刻した理由が大変なことだと思ってクラスのみんなが心配してくれてるはずっ! とか考えてるんじゃないだろうか? そしてその妄想の中の心配してるクラスメイトに心配いらないことをアピールしようと、愛嬌を出そうとーー
『すいません、ちょっと遅れちゃいましたっ♪』
『早く座れこのウジ虫野郎』
ーーと、ちょうど明久が来たようだ。同時に雄二の罵倒が冴え渡る。
『聞こえないのか? あぁ?』
まぁ、頑張りなさい。おじさんはできるだけ君たちを応援しよう。
....俺にできるのは、それだけさ。
まぁこんな感じです。須川君はほどよく学生のテンションになってきました。
少年期の説明を軽くすると、フラグ建てとこの小説はこんな感じですよ、という説明的な感じですかね。別になくてもよかったのですが、私的にけっこう気に入ってますので。
人物プロフィール
根本恭子
恭子ちゃん。この作品のメインヒロイン(?)。ストーカー気質でヤンデレ要素もあります。容姿は原作根本君の顔をもうちょっと女の子っぽく丸くし、長髪にした感じで。たれ目美人。
子どものころ、いじめられていたときに狙ったかのように現れてささっと解決してしまった須川君に一目惚れ。その想いは年々大きくなりーー現在に繋がる。
久保光希
クールガール。いわゆるクーデレ。私が一番好きな部類だったりします。
メインヒロイン(断言)②。クールです。クールなんです。しかし須川君に惚れていることを隠そうとかはしてません。堂々と抱きついてきたりします。好きです結婚してくだs(ry。
クールですが情熱的。そんな感じのキャラにしたい(願望)です。須川君に惚れた理由は恭子ちゃんに同じ。
島田美波
不良。島田さん。
モデルはとある一方さん。男らしい→ツンデレ→暴力的→個人的に好きなキャラ→と考えていたらいきつきました。しかし一方通行なんてチートはないし、そこそこ頭はいい(Aクラスには入れる程度)ですが、当然とあるの一方さんほどじゃありません。FクラスにいるのはAクラスが性に合わないからです。