ドラゴンボールAT 作:澄ましたガール大好きおじさん
鶴仙流を活躍させたかったので初投稿です。
大魔王編を履修する理由が欲しくて書きました。
ガバ多数だろうけど、原作もガバ多いから許して♡
序話 運命を超えた少女 小籠包
宇宙には無限の可能性がある。
例えばそれはある人が気まぐれにいつもと違う道を選んだことで、本来出会うはずのなかった人間と出会う。
この物語は…ある武術家のふとした気まぐれで運命を大きく変えられた少女の物語。
絶望、眼前の黒光りする穴は…そう形容するしかない。最早背景と化した肉親だった物、その悲しみを上書きする圧倒的な恐怖。異形の血の証である褐色の肌をした少女は確信する。
ーーー今日ここで、私は死ぬんだ。
絶望の引き金にかかる指先がキチリ、と音を立てる。その音に少女は肩を震わせる。その様子がおかしいのか彼女の肉親を骸にした下衆共は愉快そうに笑う。ギャハハと品性のカケラもない笑い声…その声音に少女の心が揺れた。
ーーー何が、そんなに楽しいの…?
決して多くない僅かばかりの金品の為に両親を殺し、遊び半分に自分まで手にかけようとするこの連中に…怒りを感じた。
ここが、彼女の分岐点。
多くの「彼女」はその瞳に宿した炎を見せた事で、男達の不興を買ってあっさり凶弾に散り…誰に知られることもなくその命を散らせた。
…後に、彼らは魔人の手にかかり…異星の龍からの慈悲を与えられることなく地獄に堕ちるのだが…それは別の話。
しかし、
睨むのではなく、男に飛びかかり拳銃を握る手に突然噛み付いた。彼女を屠るはずだったソレは暴発し…仲間の一人の腹に風穴をあける。
ーーーぎゃああああ!?
下品な笑い声をあげていた男は悲鳴までも品がない。少女は腕にまとわりつき…男の腕に何度も何度も…小さな犬歯を食い込ませる。子供とはいえ、本気で噛まれればそれなりのダメージが入る。次第に男の腕からは血が滴る。
踏み潰されるだけの存在にいきなり襲われた彼らの動揺は著しい…しかしそれだけだ。彼女の運命は変わらない。男に噛みついた少女の眉間に別の男が拳銃を突きつける。やっぱり、ダメか。
ーーー死にたくない。
ぶしゅ、と口の中に広がる鉄の味が、最後に味わうモノになるのか。
ーーーだれか、たすけて…。
誰でもいい、この悪人達から自分を救ってくれ。
心の中で必死に祈る。
神様神様神様!
冷たい銃口から弾丸が発射されるまでのたった1秒間。
本来通ずるはずのない祈りは…届いた。
ーーーそこで何をしている。
誰も通らないはずだった道に現れたスキンヘッドの大男と、
鶴仙流の麒麟児、天津飯と餃子、二人と少女…小籠包(シャオランポー)の出会いはまさしく運命のイタズラだったといえよう。
主人公の生い立ち?を軽く触れました。
異形の肌と触覚はお父ちゃん譲りです。お母ちゃんがクソ美人なので、彼女もヒューマンタイプの美人さんになります。
ザーボンさんあたりが気に入りそうなツラだと思う。