ドラゴンボールAT   作:澄ましたガール大好きおじさん

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 閲覧ありがとうございます!

 誰が優勝するのかわからないので初投稿です。

 誤字訂正ありがとうございます!!!
 マジでマジで助かります!!!!
 今後ともよろしくお願いします(丸投げ、


其之十六 武道会終了!仙士たちの新たな道

 

 小籠包達が会場に戻った時、二人はダブルノックアウトされていた。

 天津飯の背中から伸びた2本の腕…″四妖拳″まで使われていたことに、驚きを隠せない。

 しかもその上で、悟空は彼からダウンを取った。

 最早二人のレベルは次元が違いすぎると言っても過言ではない。

 

 カウント9…!

 

 ソレが二人が同時に立ち上がったタイミング、互いに満身創痍。

 どちらが勝ってもおかしくない。

 鶴仙流だの、亀仙流だの、その様なことは二人の間には最早どうでも良いことだった。

 

 コイツに勝つ!

 

 勝利への執念、鶴仙人を処理するためとはいえ、このわずかな時間を見逃した事を、小籠包は生涯後悔したというのは別の話。

 

 「この技だけは…使うつもりはなかった。」

 「今度はどんな技だ…!」

 「貴様は殺したくない、だから避けろ!」

 

 彼の身体が舞空術で空高く上がっていく。

 天高く、ソレこそ悟空の脚力すら及ばないところまで。

 これまで悟空は何度も″殺す気″だった彼の奥義を耐え抜いてきた。

 しかし、今回ばかりは流石に事情が変わる。

 鶴仙流にして最強の秘奥義″気功砲″を打つつもりであると理解した小籠包が絶叫する。

 

 「天兄ダメェ!…気功砲を打ったら…!天兄が死んじゃう!!」

 「な、…なんじゃと!?気功砲じゃと!?よせ天津飯!死にたいのか!?」

 

 彼らの言葉は、届かない。ソレほどまでに孫悟空は彼の魂に火をつけたのだ。

 今彼の心にあるのは孫悟空に勝つというその一心のみ。

 

 

 ーーー天兄お願いやめて!!そんな身体で気功砲なんて無茶よ!!

 ーーー天さんダメ!やっちゃいけない!

 ーーー安心しろ二人とも…死ぬつもりはない、加減はできる。

 

 それは万全な状態でのみ許される言い訳だ。

 今の彼は二度もダウンをさせられ…体力も落ち、ダメージも負っている。そんな状態で…命の危険を伴う技を打てば…

 

 間に割って入り試合をやめさせたい。しかしあの高さを昇る前に恐らく技の発動準備は終わってしまう。

 もう彼らが生き残ることを祈るしかできなかった。

 

 「絶対に避けろよ孫悟空!貴様とて、命の保証はない!」

 「馬鹿いえ!オラ絶対逃げないぞ!」

 「だめ!悟空くん!受けちゃだめ!」

 「馬鹿な意地を張るでない悟空!」

 

 二人の声は相変わらず届かない。

 そうしている間に天津飯の両手に莫大な″気″が集約していく。

 かめはめ波を圧倒的に超える密度の気。

 

 彼の両手が狙うのは、武舞台。その全てを破壊して孫悟空を場外負けにするつもりだ。

 対する悟空は身構える。本当に、あの絶技を…途方もない気の暴力を受け止めるつまりなのか…!

 

 「行くぞ!孫悟空!」

 「来い…!」

 

 ーーー気功砲!!!!

 

 彼の掌から恐ろしいエネルギーの奔流…いや壁とでも言うべきか、真っ直ぐ武舞台にむけて堕ちてくる。

 その場の誰もが悟空の死を覚悟する。

 まるで隕石の様な巨大なエネルギーの塊が武舞台に激突したその瞬間…太陽拳など比較にならないレベルの爆光がその場にいた全ての人間の視界を奪った。

 

 「あ…あァ……」

 

 視界が開け…クリリンが絶望の声をあげる。

 武舞台が消えたのだ。

 正確には、武舞台のあった場所には奈落が広がっている。

 武道会の係員やアナウンサーに危害を加えず、綺麗に武舞台ごと地面を抉り取ったのだ。凄まじい破壊力である。

 そして、孫悟空の姿はどこにもない。

 まさか、武舞台と共に消し飛んでしまったのか…!?

 最悪のケースが皆の脳裏に過った。

 

 天津飯と小籠包以外は。

 

 ーーー上から…彼の気…!

 ーーー大した、奴だ…!

 

 悟空は生きていた!

 迫る気功砲を飛び上がって回避し…更にその爆風をも利用して空高く飛び上がることで彼の絶技を回避したのだ。

 

 だが、それまでである。

 既に武舞台はない、舞空術を扱えない悟空は重力に従う他ないのだ。

 その先は…場外である。

 誰もが天津飯の勝利を確信した。

 

 「…流石だ、あの一瞬でよくここまで飛び上がった。だが、これまでだ。俺は舞空術で飛ぶことができる。お前の負けだ。」

 「まだわかんねーぞ…!空中なら、お前は素早く動けねぇ!」

 「なに…!?」

 

 ーーーかぁ…めぇ…!

 

 天津飯はほくそ笑む。その技は何度も見て、受けて、放った、技の性質は見切っている。

 気を扱うことに長けた鶴仙流にとって、気功波の塊であるかめはめ波を受ける事は容易い。

 既に()()()()()()()()()()()()()()()()()

 いくら最後の力を振り絞り、巨大なかめはめ波を撃ったところで、無効化されてはなんの意味もない。

 やはりこの勝負、天津飯の勝利は揺るがない。

 

 ーーーはぁ…めぇ…!!

 「来い、その技は見切った、呆気なく無効化させてやろう!」

 

 気を纏う必要もない、身体に触れたその気功波を受け流すだけでいい。

 後は力尽きた悟空を悠々と見下ろしながら自分は舞空術を維持すればよい。

 天津飯はすべきでない油断をした。

 相手はあの、孫悟空だというのに。

 

 悟空の体が翻る。

 後ろを向いたその瞬間…

 

 「!?」

 ーーー波ァァァァァァァァ!!

 

 巨大な気功波を推進力に、小柄な彼の体が弾丸の様に迫る。

 天津飯には避けられない、この速度を反応するだけの体力が、気が、彼に残されてはいなかった。

 風すらも超えた悟空の超頭突きは腹に綺麗にめりこむ。

 度重なるダメージに、気功砲という大技、彼があっさり意識を失うのは必然だったと言える。

 

 形勢大逆転!

 

 意識を失い、自由落下する天津飯と…なんとか彼の頭上へとたどり着いた悟空。…その決着は…………

 

 悟空が走行中の車両にぶつかったことで…先に地面に落下するという、運転手にとっても悟空にとっても不運としか言えない結末だった。

 

 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 観客たちの祝福と共に、第22回天下一武道会は幕を閉じた。

 

 「餃子、シャオ、少し付き合ってくれ」

 

 天津飯率いる、鶴仙流の三人組は決勝の健闘を讃えあう亀仙流のもとへと足を運んだ。

 目的はいくつかある、その一つが…優勝賞金を孫悟空に渡すことだった。

 あの試合、彼は負けていた。

 もし吹き飛んだ先がただの荒野だった場合、先に地を舐めていたのは自分の方だ。

 だからこの賞金を受け取るわけには行かない。

 

 「いらねぇ。」

 

 ソレをあっさりと突っぱねるのが孫悟空という少年である。

 もとより彼は金という文化圏の外にいた人間。

 金が欲しかったのではない。

 

 ″強い奴に会いに行く″

 

 これが彼の最大の目的であり、そして彼は得難い好敵手を二人も得た。

 50万ゼニーなどと言う金では到底釣り合わないほど大きな物を既に彼はもらっているのだ。

 

 「その代わり、3年後に、またやろうぜ!」

 「望むところだ…!次こそは、俺が完全勝利してやる!」

 

 二人の熱い握手をよそに、物々しい様子のヤムチャが歩み寄る。

 天津飯とは少なからず予選から因縁のあった相手、

 時に理不尽な言葉を投げ、怒りを誘うなどと言ったこともした。

 結果的に互いを害することはなかったが…

 ソレでも多少の確執は生まれると言うもの。

 

 「………優勝、おめでとう。」

 

 その空気からは想像もつかない、祝福の言葉。

 見れば、ヤムチャの口角は柔らかく上がっていた。

 至らぬ点が改まったのなら、過去のことは蒸し返さない。

 ソレがヤムチャと言う男だ。

 

 「…すまなかった、お前には…いやお前たち亀仙流には…随分無礼を働いた。」

 「…いいさ、あまり妹さんを困らせるなよ。」

 「ああ、そうしよう。」

 

 それと…、続けてヤムチャは後ろの少女に鋭い視線を向けた。

 

 「まだ悟空を殺す気でいるのか?」

 

 誰もが口にできなかった事、だからこそヤムチャは口火を切った。

 彼女が友人の命を狙うのなら、それを看過することはできない。

 その目は…真っ直ぐ彼女の黄色の瞳を捉えていた。

 

 「ありません、もう私は、誰も殺しません。」

 「…そうか。…次は俺もライバルに含めてくれよ。」

 

 そんな気障な言葉と共にヤムチャは一人、一団から離れていく。

 …とはいえ、この後の打ち上げ会場に一人先に抜けていっただけなのだが。

 

 「おぬしら、これからどうするつもりじゃ。」

 「三人で、何処かに暮らそうと思います。」

 

 これは、先ほど三人で決めたことだ。

 鶴仙流を裏切った自分たちが亀仙流に鞍替えをするのは、余りに不義理と言える。

 例え、師から破門とされたとしても、彼を見限ったのは事実だ。

 人里離れたところで、穏やかに暮らし、武の道を極める。

 新しい鶴仙流として…歩いていく。

 

 それが三人の結論だった。

 

 「…ンだよ!カメハウスに来れば!オレが面倒見てやったのによ!」

 

 ちぇ!と舌打ちを打つランチからの熱いアタックは続いた。

 一緒に住まないのならせめて文通はしよう。

 ちゃんと住所を構えろよ。などと散々釘を打たれてしまう。

 

 ーーーにひ、スミにおけないね、天兄。

 ーーーう、うるさいぞシャオ。

 

 和やかな雰囲気のまま…鶴仙流の三人も含めて…打ち上げをすることとなった。勿論お財布は…天津飯の優勝賞金である。

 その道中…バスの中でのこと。

 

 ーーーざわ…!

 

 ブルマとランチ、女三人で姦しく話をしていたところに突如走る嫌な気配。

 感じたことのない…人の悪意を固めた様なドス黒い気。

 具体的な位置まではわからない。

 このパパイヤ島のどこかにいるのは確かだ。

 

 「おい、シャオラン…顔色が悪いぞ、どうした。」

 「…な、なんでも。ちょっと車酔いしちゃったのかな」

 「そうかい…。」

 

 誤魔化しキレてはないが、流石のランチ(悪)も同性相手には多少の手心はするのだろう。納得の行かない様子を見せながら、一応は矛を収めてくれた。

 

 ーーーいやな、予感がする。

 

 背筋に走る冷たい汗を感じながら残る時間、彼女は静かにバスに揺られていた。

 

 

 





 無印から現代にかけてここまで使われる技ってかめはめ波と気功砲くらい?あ、太陽拳もありますね。意外とあって草なんだ。

 第22回天下一武道会編 完!!!!!

 ピッコロ大魔王編も多分ノンストップでこのままお届けできるかと思います!武道会編より短くなりそうです。解せぬ。

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