ドラゴンボールAT 作:澄ましたガール大好きおじさん
閲覧ありがとうございます!
もうだめだぁおしまいだぁ…みんな殺されるので初投稿です。
あんころ餅様!鋼龍様!いつも誤字報告ありがとうございます!!!!!
誤字というか誤用が目立ちますね!!!!
学の無さがバレるwwww
小籠包の″気を読む力″は類い稀なる才能が産んだ奇跡と言っていい。
戦う前に相手の力量を読む一種の指標となる。
この技術に彼女は何度も助けられた。
ある程度の力を持つモノなら気を感知することで…何度も不意打ち、暗殺を返り討ちにしてきたし、気が読めない程極小な実力ならそもそも彼女には届かない。
気を磨いた事で得られたこの技術があったからこそ…彼女の力はここまで高まったと言えるし、″鬼姫″として名を馳せられたと言っても過言ではない。
彼女は今、心の底からこの力の存在を呪った。
ーーー勝てない…!
2人がかりでならなんとかなる…と言うレベルを超えている。
ただそこに立っているだけだと言うのに、大魔王を名乗る厄災の気は彼女のフルパワーを大きく超えているのだ。
身体の底から震えが止まらない。
武天老師が逃げろ、と言った意味を今やっと、正しく理解した。
もう遅い、彼はきっと自分たちを逃がさない。
ぎょろり、と老いた瞳が小籠包を捉えた。
「ほう…そこの娘…貴様だな?タンバリンを退けたというのは。」
大魔王は自分を見つめると満足そうに笑う。
「良いぞ、貴様は身の程を弁えている。今どう逃げるか…その算段を立てているな?」
「…そんなつもりは…ないのでしょう…?」
「無論、そこの小僧は殺す。だが、貴様は気に入った、見れば我ら魔族に入るに相応しい美貌をしておる。どうだ、命乞いをするのなら、末席にでも加えてやろう。」
まるでゲームのラスボスのようなことをいう。
世界を半分くれてやる、より遥かにスケールダウンしているが…。
「だ、大魔王にそんな風に言われるだなんて光栄ね…でも、お断りします。貴方のところでは…楽しく過ごせなさそうだから。」
「残念だ…貴様は良い悪の心を持っているというのに…反吐の出る善人に絆されてしまったか…。ククク、では友人がワシに殺されるのを、特等席で拝ませてやろう…!」
そこまで話したところで、ピッコロは漸く悟空に向き直った。
「よくもタンバリンをヤリおったな小僧…!貴様は殺してやる。」
「うるせぇ!こいつだってオラの友達を殺しやがったんだ!」
「黙れぃ!貴様の都合など知ったことか!楽には殺さんぞ…?」
「お前こそ覚悟しろ…オラがやっつけてやる…!」
来い…と大魔王が先手を譲る。
一発見舞わせてやる。
その言葉を聞くと共に悟空の姿が消えた。
ーーーばし!
「!」
放たれた超スピードのパンチ、身の丈を優に超える高さを飛び越えて…大魔王の頬に一撃を見舞ったそれはあっさりと片手で止められてしまった。
「どうした、一発見舞わせてやるといってるんだ。早く打ってみろ。」
「ば、バカにしやがってぇ〜!」
自慢のフットワークで彼の周りを駆け回る。
ヤジロベーの目には追えない。
小籠包は気の位置と、大魔王の視線で理解する。
悟空の動きは全て見切られてることを。
「遅いわ!」
「ぁぐ!?」
彼の周りを駆け巡る悟空の体躯をあっさり蹴り飛ばす。
アレだけ老いた身体なのになんてスピードか。
あの悟空が手も足も出ていない。
ソレはつまり…この世の武道家ではピッコロ大魔王を倒すことはできないことを意味している。
「なんだ、もうへばってしまったのか?」
腹に一撃くらい崩れ落ちた悟空の頭を掴み実に悪辣な嗤いを浮かべる。
そのまま彼を吊るしたまま片手で何度も何度も悟空をうちのめす。
まるでサンドバッグだとでも言うように…!
小籠包とて、黙ってはいられない…しかし、付け入る隙がないのだ。
彼は悟空を痛めつけている間もこちらを視界の端にしっかり捉えている。
身構えるままで一歩も動くことはできない。
動けばその指先が自身の胸を貫き、首を跳ね、脳天を砕かれる。
明確な死のイメージが脳裏に焼きついて離れない。
「…ほう、隙を晒しては見たが、なかなか誘いに乗らんな。ワシとの力の差を正しく理解しておるようだ。」
悟空の身体を何度も撃ち込む、その威力は殺さぬよう手加減しているのがよくわかる。急所を敢えて外し、ダメージを与えて痛めつける事を目的としている。
数十発のパンチを悟空に浴びせて漸くその体を解放する。
ボロボロに傷ついた悟空と、汗の一つも流してないピッコロ大魔王。
先ほどタンバリンを一方的に叩きのめしたのと同じだ。
両者にはソレほどの力の差が存在している。
「しょ、小籠包…!お前、ヤジロベー連れて…逃げろ…!」
「で、…でも…!」
「オラがなんとか時間を稼ぐ…!」
できない、仮に逃げ切ったとして…その後はどうする?
この世で大魔王を倒せる可能性をもった人間は数少ない…ソレは決して自分ではないのだ。
ソレを差し置いて…自分だけ逃げる訳にはいかない。
「…私も、戦うよ。」
「…へへ、ありがとな。」
「くく、作戦会議は終わったか?踏み潰してやるぞ小僧ども!」
気の解放を続けて数日、少しだが小籠包の戦闘力は向上した。
焼け石に水でしかないが、
「だぁ!」
「はぁぁ!」
悟空が先陣を切り、小籠包があとにつづく。
下からピッコロの顎を狙って打ち上げる拳を容易く受け止められる。
掴んだ腕を振り回し…悟空が隠した死角から飛び出る小籠包目掛けて投げつける。
「ぁぐ!?」
そのまま悟空を蹴り飛ばし、大魔王に跳ね返す。その反動を利用した飛び蹴りすら首を傾ける程度で回避され、その足を掴んで地面に叩きつける。
「がは…!?」
追い討ちにと片足を振り下ろす所に小籠包の気功波が悟空を吹き飛ばし、追撃を回避。
受け身を取り直した悟空と2人で挟み撃ちに飛びかかる。
小籠包のローキックと悟空の脳天を狙うハイキック。
ソレすらも大魔王は見切り、小僧2匹の頭を掴むと互いの額を打ちつけあって投げ捨てる。
小籠包の額から鮮血が噴き出て、視界が半分赤く染まる。
「いいぞ小僧ども、良い運動になる。ジャーの中に閉じ込められて身体が鈍っておったからな…!もっと楽しませろ。」
ーーー馬鹿にしてェ…!
強い、あまりにも強い。
勝てる見込みがこれっぽっちもない。
隙を見て逃げ出す他ないが…その隙が見出せない。
「おい、大丈夫か…!」
「全然…ッ」
「全然ってお前…に、逃げるぞ…孫を見捨てれば見逃してくれるかもしれねぇ…!」
「…いいよ、貴方一人で逃げて…私は、ここで彼と死ぬから…!」
幸い、大魔王はまだ楽しむつまりらしい、この会話すら敢えてさせることで余興にして楽しんでいる。つくづく悪趣味だ。
「お、おい…アイツらこれ狙ってるんだろ。渡せば見逃してもらえるんでねぇか?」
そう言って彼は首に下げたドラゴンボールを差し出す。
「…!ヤジロベー、これ借りるよ!」
「ちょ、おい!」
首にドラゴンボールを提げて飛び出す。併せて悟空も続く。
その様子を、ヤジロベーはただ見ていることしかできない。
自分より小柄な悟空が、女である小籠包が、命をかけて戦っている。
…さっさと逃げちまおう、今日出会ったばかりのあいつらにかける義理なんてないじゃないか。
小籠包が地面に叩きつけられる。悟空が腹を撃たれる。
何度も立ち上がり大魔王に立ち向かう二人の勇者。
それに感化されてか…ヤジロベーが立ち上がる。
腰に差した武器に手を掛けて、地面を蹴る。
神速の刃が大魔王の頬を掠めた…!
「ヤジロベー…!?」
「いいから…こんな奴ぶっ倒して食っちまうぞ!」
三人が横にならぶ。
しかし力の差は歴然…
三人の士気が高まった…運命共同体が出来上がったその時…大魔王の様子が、変わった。
刃の切先により破れた皮膚に触れる…出血を理解して…ワナワナとふるえた。
「き、貴様らァ…!このワシ…大魔王たるこのワシの顔に…き、き、き、傷をォ……!!」
気が膨れ上がる。これは、マズイ…!と本能的に小籠包がやばさを理解する。
「悟空くん!やるよ!」
「おう…!」
両手を合わせる…師に禁じ手と言われた。あの技を使う。
指先に気を集中させる
ーかぁ…めぇ…はぁ…めぇ…!
鶴仙流と亀仙流の奥義が並び立つ。高めた気を掌で使った三角の窓に集約させる。
ーーー気功砲!!!
ーーー波ぁぁぁぁぁぁ!!!
二つの気の奔流が混ざり合い…螺旋を描きながら大魔王に迫る。
「死ねぇぇぇ!!爆力魔波ァァァァ!!」
二人の最大の技が混ざり合ったソレを…ピッコロ大魔王の放った気功波があっさり飲み込む。
自分たちの気功波を飲み込んだ超エネルギー…これは、三人まとめて跡形もなく吹き飛ぶ。
小籠包はこの瞬間、生き残ることを諦めた。
ーーーどん!
「え…?」
小さな手が自身とヤジロベーを突き飛ばす。
間一髪、1秒前まで二人の立っていたところには爆光が飲み込む。
受け身を取ることもできずに彼女の身体が地面に転がる。
大魔王のカウンターをたった一人で受けきった少年は、仰向けに倒れ
呼吸をしていなかった。
戦闘力
孫悟空 かめはめ波 300(ダメージによるパワー低下)
小籠包 気功砲 250(ダメージによるパワー低下)
ヤジロベー 超本気の斬撃 200
ピッコロ大魔王
油断 200
本気 300
爆力魔波 650
ヤジロベーは割とやればできる子だと思ってます。やらないだけで。
本日も多分夜くらいに投稿します!
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