ドラゴンボールAT   作:澄ましたガール大好きおじさん

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 閲覧ありがとうございます。

 思いつきでやりました、後悔はないので初投稿です。


其之二十四 極めろ!究極奥義″魔封波″

 

 武天老師と餃子が、命を落とした。

 

 大魔王封印の為に命を燃やして放った究極の封印術、魔封波を放ち。

 全ての力を使い果たし倒れた。

 

 続いて、餃子も…後一歩のところで願いを奪い取れると言うところで大魔王の気功波に焼かれ、死んでしまった。

 

 師匠の命で一人待機していたヤムチャは飛び出したくなる焦燥を必死に抑えた。

 今自分が出て何になる…!

 蛮勇に駆られて命を落とせば…それこそ死んだ二人は本当に犬死になってしまう。

 

 幸い、まだ天津飯が生きている可能性がある…物陰に身を潜め、息を殺し…大魔王の飛行船が遥か彼方へ飛んで行くのを見計らって飛び出す。

 

 「天津飯…!!生きていたか…!」

 「…俺の、せいだ。俺のせいで…餃子まで…!」

 

 二人の亡骸を前に彼は怒りに震えている。

 

 「落ち着け、今俺たちが焦っても…何にもならない。」

 「……そうだな、ヤムチャ…少し付き合ってくれないか。」

 「…何をだ。」

 

 ーーー魔封波の特訓さ。

 

 かめはめ波を一度見ただけでその技を模倣した彼にとって

 魔封波も、例外ではなかった。

 気で相手を捕まえ…圧縮し…容器の中に閉じ込める。

 難しい技だ。

 しかし気の扱いに長けた鶴仙流の麒麟児、彼にはできる。

 

 当然、彼の修行の申し出を快諾する…が、その前に仲間たちに彼らの訃報を伝えねばならない。

 …神龍が大魔王によって殺されたと言う事実も。

 

 二人は一度カメハウスに戻り…技の特訓を開始した。

 天津飯と、ヤムチャが互いに魔封波を習得する。

 これで片方が失敗しても…なんとか相手を封じることはできる。

 二人はたった1日と半日で魔封波を完成させた。

 武天老師が聞けば卒倒するレベルの習熟の速さである。

 

 既に世間ではピッコロ大魔王が王の座について、世の中はめちゃくちゃになろうとしていた。

 高らかに王位についたことを生放送にて宣言する忌々しい仇敵の姿に、二人は奥歯を砕く勢いで噛み締める。

 

 そして、彼は西の都を破壊すると言うではないか…!

 ブルマの顔が青褪める。

 あそこには彼女の実家がある。

 

 早くあの悪魔をなんとかしなければ…!

 

 「許さん…!」

 「すぐに封じ込めてやるぞ…悪魔め…!」

 

 電子ジャーを引っ掴み飛び出す二人…その留め具にヒビが入っていた。

 

 「ちょっと、それ壊れてるじゃない!」

 「なんだと!?」

 「これじゃダメなの?」

 

 カメハウスの炊飯器を持ち出す。

 後ろでランチが嫌な顔をしているが、この際選り好みは言ってられない。

 全部終わったら新しいの買えばいいでしょと、ヤムチャの手に握らせる。

 

 「今度こそ、二人で帰って来なさいよ!?」

 「…ああ、約束する。」

 

 

 

 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 さて、キングキャッスルにたどり着いた二人…。

 ピッコロは今まさに、飛行機に乗って出発しようというところだった。

 

 「待て!」

 「おい、下に降りな…目にもの見せてやるぜ…!」

 

 愚かな…大魔王はほくそ笑む。

 しかしこれは人間どもへ見せしめする良い機会だ。

 あの小娘同様、思わぬ楽しみが見られるやもしれぬ。

 くくく、と笑いながら大魔王はその挑発にのった。

 

 「ピアノよ、余興だ…テレビに中継をさせろ。」

 「成る程…見せしめですな?」

 

 大魔王様もヒトが悪い…。

 そういう側近の彼も大変愉快そうに笑う趣味の悪さを滲ませている。

 彼らの誘いに乗った彼が降り立つ。

 

 「今日は特別だ、遊んでやるぞ虫けらめ。」

 「ふふ、精々ほざいてろ。俺たちがぶっ飛ばしてやるぜ…行くぞ天津飯!」

 

 二人同時に飛び降りる。

 若き武闘家が構えを取る。

 

 「ほう…貴様らなかなかやるな?…しかし哀れだ…その半端な強さが己の寿命を縮めてることに気づかないとは。」

 「気の早い野郎だ。」

 「まあ待て天津飯…大層な自信だな?勿論…偉大な大魔王様は()()()()()()()()()遊んでくださるんだろう?」

 

 明らかな挑発、しかしピッコロにそのような小細工が瑣末な程にレベルの差は開き切っていた。

 

 「いいだろう、この俺様自ら…相手をしてやる光栄に思うがいい。」

 

 彼は敢えてその策略に乗っかってしまった。

 目の前の二人が…彼の天敵足り得ることも知らずに…。

 

 「おいおい…天津飯…国王様は俺たち二人をお相手下さるようだぜ?…どうでしょうか…そこまで自信がおありなら…俺たちのとっておきを一度披露させて貰えませんか?」

 「ほう、この俺様にとっておきか…、良かろう。地獄に落ちる前に一花咲せてみせろ。」

 

 ーーーかかった…!その油断が、お前の命取りだぜ…ピッコロ大魔王…!

 

 余裕を持って腕組みする彼を二人が挟み込む。

 気功波か?それとも連携技か?

 いずれにせよどのような技も、大魔王を害するにこの若者は余りにも未熟。一発くらってやり、絶望の縁に落としてやる。

 

 「貴様の城は…こいつがお似合いだぜ…!」

 

 投げられたカプセルからは…彼のトラウマを呼び起こす物体…!

 

 「なっ……!」

 「くたばれ…!魔封波だぁぁぁぁ!!」

 

 ヤムチャの両手から彼の悪夢が飛び出す。あっという間にピッコロの全身を絡め取り…その体を圧縮していく。

 

 ーーーあァァァァぁぁぁぁぁァァァァ!?

 ーーーお、ォォォォァァァァァ!?

 

 「だ、大魔王様ァァァァ!?」

 

 ピアノの絶叫、ピッコロの断末魔と共に()()()()()の中にピッコロが閉じ込められる…

 

 ーーーぱき…!

 

 直後蓋が…中からの圧に耐え切れずに砕け散る。

 中から飛び出されたピッコロが浅い呼吸を繰り返し…術者であるヤムチャを睨む!

 

 「そ…そんな…馬鹿な…!…壊れていたというのか…!?」

 「…はぁ!はぁ!…許さんぞ小僧…!そうか貴様、あのジジイの関係者だな…!だが、残念だな!…貴様の策は失敗に終わったぞ…!」

 「…もう、ダメだ…お、おしまいだ…!」

 「楽には殺さんぞ…この俺様をたばかった愚かな虫けらめ…!」

 

 カタカタと震えるヤムチャにピッコロが歩み寄る。

 やはり雑魚だ…!さぁ生きたまま腕でもちぎってやろうか…

 悪の含み笑いをし絶望に歪む顔をたっぷり楽しむピッコロの背後に、全く同じ構えを取った天津飯がいた!

 

 「ヤムチャ!」

 「おう…!」

 「なにぃ!?」

 

 ーーーこっちが本命だ…!喰らえ!!魔封波ぁぁぁぁぁぁぁ!!!

 

 足元には新品同然の()()()()()()()()()()()()()()()

 油断に対する不意打ち、隙を生じない二段構え。

 しかし、ピッコロの口角が吊り上がった。

 

 「馬鹿め!対策をしていないとでも思ったか…!」

 

 ーーー閉じ込められるのは貴様だ!魔封波返し!!!

 

 「「な…なんだと!?」」

 

 緑の奔流が逆に天津飯目掛けて跳ね返される。

 ガハハハ!!

 勝利を確信するピッコロの背中にとびついたのはヤムチャだ。

 

 「なに!?」

 「そう来ると思ったぜ…大魔王さんよ…!やれぇ!天津飯!」

 「魔封波返しができるのが…貴様だけだと思うな!!」

 

 ーーー魔封波・返し!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 天津飯とヤムチャは二重三重に罠を仕掛けていた。壊れた電子ジャーで封印できるのならよし

 ダメならサブプランとして天津飯の不意打ちによる本命を…

 

 そして…もし彼が…万一にでも魔封波の対策をしていた場合。

 彼ならこちらに跳ね返し、逆に封じ込めることを狙って来るはずだ。

 

 天津飯は一日で魔封波を会得し…()()()()()()()()()()()()()()()()()()使()()()のだ。

 

 しかし…これには致命的な問題がある。

 魔封波返しまでされてはその後どのような行動に出るか想像もつかない。()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 『そうなったら、いつか俺を封印から解放してくれ。』

 

 ニヒルな微笑みの裏に隠された彼の覚悟に殉じた苦肉の策、最後の手段。

 

 「ば、バカな!貴様も巻き込まれるのだぞ!」

 「覚悟の上だ…退屈な炊飯器のルームメイトになろうぜ!大魔王さんよぉ!!」

 「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?!?」

 

 二人の身体が圧縮されていく…

 そして…武天老師と同じ失敗はしない。天津飯は実に正確に…

 ピッコロ大魔王を友人諸共炊飯器の中へと、完全に封じ込めてしまった。

 

 





 戦闘力更新
 ピッコロ 300
  フルパワー 550
  爆力魔波 670
  魔封波返し 750

 天津飯 200=>220
  魔封波 700
  魔封波返し 800

 ヤムチャ 110=>130
  魔封波 600

 ヤムチャしやがって………。

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