ドラゴンボールAT 作:澄ましたガール大好きおじさん
お待たせしました。想像したより早く終わりそうなので初投稿です。
「ちッく、しょぉ…油断、したぜ。」
小籠包が聞けばノータイムで拳が飛びそうな言い訳を並べてラディッツは立ち上がる。
そしていつの間にか大きく力をつけたダイーズや他の面々に取り囲まれていることを理解する。
「け…ッ、嬉しいぜ。八つ当たりの相手がたくさん居てよ…!」
「強がるなよ、貴様は一人、俺たちは五人。勝負するまでもねえ。」
「そう思うならさっさと殺してみろ。俺は警告した、もう容赦はせんとな?」
力関係は確かに詰められ、これでようやく1vs多数の図式が完成したと言っていい。
アモンドを筆頭にラディッツ目掛けて飛び出す。
神精樹の実で大幅に強化されたとはいえ、その動きはラディッツには遅いと言わざるを得ない。
その弱さをアモンドに続くダイーズの波状的な攻撃がカバーする。
攻撃を避けた先を塞ぐ様に彼の蹴りが捩じ込まれる。
それを肘打ちで叩き落としながら背後から迫るカカオ目掛けて後頭部を叩きつける。
左右から迫る二人組のレズンとラカセイ目掛けて両手を突き出し、強烈な気功波を放って吹き飛ばす。
漸く自身の攻勢を掴み取ったラディッツの三白の瞳が前のめりに拳を突き出す赤い巨漢を捉え、大きな足首を捕まえると、ジャイアントスイングによってダイーズを巻き込み、そのまま岩壁へと叩きつける。
ーーーちッ…こいつら、良い連携をしやがる。
彼らのコンビネーションは実に見事だった。
一人が被弾しダメージを負ったとしても、背後を奪う形で立ち位置を常に調整しており、追撃へと踏み込めないのだ。
ーーーだが、それはこいつらとて同じだ…!
いくらコンビネーションが良かろうと、彼らとラディッツとの戦力差は明白。
クラッシャー軍団は有効打が与えられず、ラディッツは決定打に欠けている状況。
ーーーそれも時間の問題だがな…。
ダメージを与え続ける自分と、ダメージを受け続ける相手。
これがジリ貧の勝負だと相手もわかっているはずだ。
だからこそ、余計な手数を許さず次の激突で全てを終わらせてやる。
ラディッツの口角が残忍に歪む。
戦闘民族サイヤ人の血が疼いている。
ベジータ達との死闘から1ヶ月ほどしか経っていないというのに、ラディッツはこの戦闘で久々の渇きを潤すかのようだった。
弱虫と彼らに嗤われた自分が随分な変わりようである。
余計な思考を払って、視覚ではなく気の探知に意識を向ける。
今もフォーメーションを崩した後だと言うのに既に自身を中心に五角形の対角線を維持し続けている。
「どうした、勝負をするまでもないんじゃなかったのか?」
「ッ…!黙れ!」
飛び出したのはこの中では最も頭ひとつ抜けた戦闘力の持ち主であるダイーズ。
馬鹿め、ラディッツがニタリ、と笑い全身の気を昂らせる。
お遊びはもう、終わりだ。
「ま、待て!ダイーズ!」
誰かの制止が響くが、もう遅い。
彼はフルパワーの舞空術で突撃してしまった。
ここで無理に止まることは逆に隙を晒すことになる。
そして…ラディッツの気がぐん…!と急激に上昇した。
「わざわざ、自分から殺されに来るとはな!死ねェ!!」
およそ地球を守る戦士とは思えない口調、そして禍々しい紫のオーラを纏い、そのエネルギーを片腕に集約させる。
瞬間的に高められたエネルギー、気功法と界王拳をモノにすることはできなかったが、攻撃の瞬間己の基本戦闘力を超えるパワーを瞬間的に放出する技を、彼は小籠包から盗み取ることができた。
ーーーサタデェ…クラァァッシュ!!
「な…!?そん、な…ば、か…なーーー。」
その強烈なエネルギーがプライドを踏み躙られて飛び出してしまった哀れな男目掛けて放出される。
紫の奔流に飲み込まれたダイーズはあっけなくその身を焼かれながら地面に叩きつけられる。
あのダメージでは最早まともに動くことも叶わないだろう。
ーーー俺も、甘くなったものだぜ。
容赦はしない、そう言いながらも彼は結局手心を加えてしまった。
エネルギーの指向性を破壊ではなく衝撃に重点を置いたのだ。*1
だが、動けないからと言って見逃すほど彼は甘くない。
倒れ伏したダイーズ目掛けて追撃する。
背後から慌てて追い縋るアモンド達だが遅い。
辛うじて意識のあった彼の腹部目掛けて膝をめり込ませて、今度こそ意識を手放した彼の胸元から…あの禍々しい実が転がり落ちた。
神精樹の実、これも恐らくどこぞの惑星を死の星にした代償で得たモノなのだろう。…このままでは地球も同じ結末を迎えるのだが。
ーーーいざと言うときの為に、いただくぞ。
Z戦士たちなら、どこかの星の命を踏み台にした実など踏み潰しただろう。
彼もまた、記憶を失い地球で過ごしかなり穏やかになったと言える。
それでも本来の残忍性、あるいは小籠包の影響か、彼は勝ちの為には手段を選ばない。
故にラディッツはそれを懐へとしまい、迫る4人の戦士に意識を向ける。
相変わらず先頭はアモンド。しかしその攻撃は先ほどよりも精彩を欠いている様に見える。
そこに思う所があるラディッツだったが、それとこれとは話は別。
突き出された拳をあっさり片腕で弾きいなすとその背後から波状攻撃へと続くカカオより更に素早く、アモンドの腹部を撃ち抜く。
「がは!?」
そのまま空中で錐揉みに回転しながら回し蹴りによりアモンドを吹き飛ばし、その背後からスラスターを全力で噴いてせまるカカオの顔面をアイアンクローで鷲掴みにして、全速力で地面目掛けて急降下。
「ン、ダ…ァァァァ!?」
余剰エネルギーが地面へと伝播して、衝撃波と共に巨大なクレーターを生み出し、全身に火花を散らしながら彼もあっさり戦闘不能になった。
恐ろしいコンビネーションだったが、ピース一枚が欠けてしまった今では脅威ではない。
ーーーやはりこいつらの連携は5人であること前提か。
これで残る戦士はレズンとラカセイの双子の戦士だけとなった。
「ふん、しぶとい連中め…未だ生きていやがる。だがどうする?こいつらはもう虫の息…今尻尾を巻いて逃げるというのなら、見逃してやるぞ?」
「へ…!ほざけ、貴様などターレス様には遠く及ばん!」
「そうか、そんなに死にたいのなら全員仲良くーーー」
ぞくり…!
唐突に背筋が粟立つのを感じる。
彼は反射的に背後目掛けて気功波を放った。
その標的は先ほど下したはずのダイーズ。
ばしゅ!
仰向けに倒れたままその気功波を片脚で…まるでサッカーボールを蹴るみたいに軽々と弾き飛ばす。
ゆらり、と起き上がる彼はその全身から漆黒の焔を噴き出して立ち上がる。
歯を砕く勢いでギリギリと歯軋りし…その隙間から噴き出る彼の吐息はその精神性がまともではないことを示している。
その様子に双子の片割れが思わず叫んだ。
「ど、どうしたんだダイーズ!」
「うゥゥゥゥォあァァァァ!!!」
獣の様な雄叫び、そして迸る狂気のオーラ。
血走っているだけでは説明がつかない真っ赤な瞳はどう見ても普通ではない。
獣と化した戦士は一直線にラディッツ目掛けて突撃した。
「速い…!」
力任せの攻撃をなんとか片腕で受け止める。
びり、びり…と響く全身への衝撃は先ほどまでと完全に別人。
それもそのハズ。
ダイーズが食した神精樹の実は暗黒魔界の科学者により魔改造された特殊なモノである。
その実はオリジナル以上にパワー与える代わりに、暗黒魔界のパワーもその身に宿すのだ。
ただのチンピラも同然である彼にこのパワーが使いこなせるはずがなく、暗黒パワーに完全に飲み込まれてしまったのだ。
今はその敵意はラディッツに向けられているが、それもいつ他のモノへと向くかわかったモノではない。
だが、幸いなことに力は増したが動きに精細を欠く。
ただただ速いだけの攻撃に惑わされるほどラディッツは弱くはない。
「うぉぉぉぉォォ!?」
力任せに振るわれる拳、その一撃一撃が致命打となる。
それをひたすら受け流し相手の攻撃の隙間を伺う。
「くくく、ダイーズばかりにかまけてて良いのかよ…!」
「ごあ…!?」
そこを見逃す彼らではない。
目の前の防御に徹するラディッツの背中目掛けて気功波を放つ。
ダメージこそ少ないが、それによって彼の防御がワンテンポ遅れ、凶悪化したダイーズの強烈な拳が腹へとめり込む。
更に続け様に放たれた顔面への拳がその頬を撃ち抜いて、地面へと超スピードで落下していく。
「すげえぞダイーズ!これであとは、あの女を蹂躙してーーー」
「がァァァァァァァァ、!?」
「がふ!?」「だ、ダイーズ!お、落ち着け!俺たちは味方ーーーうぎゃ!?」
超強烈な一撃が二人の腹と脳天を撃ち抜く。
死んではいない。正気を失った状態ではまともな狙いをつけられないのか、辛うじて彼らは一命を取り留めた。
「馬鹿め…!どう見ても普通ではないだろう!」
彼らがやった事は見境なく暴れ回る獣の前に立ちはだかるに等しい。
少し考えればわかることだ、今の彼に近づくのは悪手だと。
クラッシャー軍団は幸いにも全員まだかろうじて生きている。
運のいい連中だ、と鼻で笑いながらラディッツは狂敵へと向き直る。
「おぉぉぉぉォォォォ!!」
「ちッ…!」
迫る獣が再びラディッツに牙を向き立てる。
攻撃を受けた腕は更に大きな衝撃に軋みをあげる。
先ほどよりもパワーが上がっているのだ。
いつまでも攻撃を受けてばかりでは居られない。
大振りの攻撃はそれ即ち反動がデカいことに直結する。
攻撃を受け、隙だらけのダイーズ目掛けて拳を突き出す。
それをノーガードで顔面に受けるもダメージをものともせずに再び大振りの拳を返してくる。
それをなんとか掴みとり、ならばと身体を引き寄せて渾身の頭突きを叩きつける。
「がぁ!?…おぉぉぁぁおぁぁぁぁ!?!?」
「ッ…その耐久力、ナッパかよ!?」
一瞬の怯みを見せたが獣は止まらない。
拳を連打する強力なラッシュで再びラディッツへと迫る。
ダメージは与えているはずなのにその動きには全く翳りがない。
むしろ加速しているようにも見える。
「こいつ、不死身か…!」
地球に来てから彼は大きく変わったとはいえ、その本質は臆病で卑怯者である。
自身の道理に合わない敵にワクワクするのではなく恐怖する。*2
だからこそ、ダメージを好調に与え、優勢なはずのラディッツの動きが次第に鈍って行くのだ。
凶悪の光に支配されたダイーズの瞳がそれを見逃すことなく、或いは理解しても居ないかもしれないが、弱る獲物に対して更にその動きを苛烈にしていく。
本来の実力を出しきれないラディッツと、暗黒魔界の力によって無尽蔵にパワーを底上げされていくダイーズ。
その天秤は確実にダイーズへと傾きつつあった。
動きは見えているのに、身体が追いつかない。
そんな不思議な感覚にラディッツは困惑する。
困惑はより恐怖を増大させる。
「ぐるぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「しまーーーごふ…!?」
遂にラディッツは強烈な一撃を腹目掛けてもらってしまった。
衝撃の慣性に乗せられ地面へと叩きつけられる。
同時に腹の底から逆流してくる鉄を吐き出した。
内臓にダメージでも負ったのだろうが、戦闘民族サイヤ人の身体はこの程度で脱落するような柔な肉体ではない。
しかし、心は別だ。
現にラディッツは戦った事もない未知の存在に恐怖を覚えてしまっている。
彼の様子から完全に形勢逆転を察したダイーズが獣のような雄叫びを上げる。まるで勝ち鬨を上げるかの様だ。
「な、舐め…やがって…!」
立ち上がるラディッツの拳に力が籠る。
気を昂らせて湧き上がる恐怖を無理矢理沸かせた怒りで捩じ伏せる。
片腕にパワーを集約、先ほどダイーズを戦闘不能に堕としたあの技。
「今度こそ殺してやるぞ!」
渾身のパワーをこめる掌に熱が集まっていく。
先ほど手心を加えたが今度こそ殺してやる…!
「死ぬが良い!サタデークラァァァァァッシュ!!」
さながらそれは悪人のセリフ。
放たれた禍々しい紫のエネルギーが真っ直ぐダイーズ目掛けて突き進む。
避ける様子も受ける気配もない。
何をするつもりかと思えば、獣はまっすぐ、気功波のど真ん中を突っ切ってきたのだ!
「…な!?が…は…!?」
先ほど腹部に一撃を貰った同じところに攻撃が突き刺さる。
そんなバカな、先の一撃は最高のパワー。
幾ら相手が得体の知れぬパワーで底上げされてたとて、ノーガードで突進できる様な柔な攻撃ではないはず。
ラディッツは気づいていないがこれは捨て身。
既にダイーズはダメージを無視したバーサーカーとなっているのだ。
幾ら気功波によって身体を焼かれようが関係ない。
それに加えてラディッツ自身もダメージによりパワーを落とし、何より彼の精神状態によりそのパワーは大きく下振れているのだ。
本来の威力の半分近くまでの威力になっていただろう。
崩れ落ちるラディッツの後頭部を容赦なくダイーズが踏みつける。
「がァァァァ!?」
今度こそ、本当の勝ち鬨を上げるダイーズ。
己の戦意を完全に砕かれたラディッツには最早握る拳は存在していない。
「パワーが上がったとて、所詮は下級戦士、無様だなラディッツ。」
「…ターレーーーぐぅぅぉ!?」
相棒と戦っていたはずの強敵の愉快そうな笑い声にぎり!と奥歯を噛み締める。
その顔をあげようとしても、ダイーズがそれを許さず、めき…!と更に地面にその顔面が食い込むことになる。
「きさ、ま…小籠包は、どうした…!」
「安心しろ、玩具をあっさり壊すようなヘマはしないさ。」
ソレは彼が小籠包を下したことを雄弁に語っている。
当然だ、今の彼はフリーザの第二形態にすら迫る程のパワーを得ている。
今の彼らでは逆立ちしたとて勝てる見込みはない。
「最期にもう一度だけ聞いてやる。俺の元へ来いラディッツ。」
「ほ、ほざけ…!誰が貴様の…ぐ、ぉぉ…!」
ラディッツが口を開く度に、めき…!と彼を踏みつける力が強くなる。
「ダイーズ、その足をどかしてやれ。」
「ぐ、あぁぁ…!」
「どうした、俺の命令が聞けんのか。」
「うゥゥぉぉあァァァァ!!」
すでに正気を失った彼の仲間は遂にラディッツから標的をターレスへと切り替えた。
「ち…ッ、面倒な…!」
明らかにまともではない彼の挙動。
自分が食らったのと同じ、科学者を名乗る女から受け取った品種改良した神精樹。
やはりあの実はまともな代物ではなかったかと、彼は舌打ちする。
クラッシャー軍団の中でダイーズは頭ひとつ抜けたパワーを持っていた。
或いは耐え得るのではないかと思っていたが、こうなってしまっては倒す他ない。
「がァァァァ!!」
何の躊躇いもなく、自らのボスに拳を打ち立てる。
それをノーガードで受けたターレスにダイーズの拳は逆にダメージを受けた。
彼が今のターレスを殴るのは、コンクリートの壁を思いっきり殴った様なものである。
殴った衝撃は全て自分の拳に返り、自壊するのだ。
せめてその痛みで正気に帰れば…あるいは違った結末があったのかもしれない。
「あ…がァァァァ!!」
狂った彼は元に戻らない。もとより彼の食した実はそれほどまでに危険な代物だったのだ。
「俺の命令が聞けないというのか!ダイーズ!」
最後通告。
これで響かないというのなら、ダイーズは処分するしかない。
そして、ターレスの願いは無情にも届くことはなかった。
「うォォォォォォ!!」
再び迫る拳、利き腕は再起不能となっている。
故に突き出された力任せの腕には先ほどの様な威力はない。
それをノーガードで顔面に受ける。
「…馬鹿め、俺に敵うと、思うのか。」
悪態の様に吐き捨て、彼は手のひらを部下だった男に向ける。
彼は何の躊躇いもなく、ダイーズをこの世から跡形もなく消し飛ばした。
「……ラディッツ、貴様もこうなる。俺は仲間だろうが容赦はせんぞ。」
「…その割には随分と動揺しているようだな。」
「使える駒を失った。それだけだ、また補充すればいいだけのこと。」
ダメージに堪えながらも、ラディッツは懸命に立ち上がり、身構える。
そのパワーは小籠包は愚か、先ほどのダイーズよりも劣る。
戦力差は余りに絶望的だ。
しかし、その余裕そうな口ぶりとは裏腹に、彼の体はかなりのダメージを負っているようだ。
「いいだろう、貴様はここで殺してやる。同胞を殺すのもまたサイヤ人としてまた一興だ。」
「す、すまん…カカロット、俺はここまでらしい。」
彼の言葉にターレスの眉根がぴくりと動いた。
「…カカロット…だと?死んだのではないのか?」
しまった…ラディッツは迂闊な口を呪った。
彼らの行き先をターレスに知られるわけにはいかない。
彼は頭が回る。行き先を知れば、その目的にも辿り着くだろう。
ドラゴンボールの存在を知られるわけにはいかないのだ。
「何故この場にいない。」
「貴様に関係ないことだ。」
「ほう、つまりこの俺に知られたら不味いこと、というわけだ。」
ニヤリ、と残忍な笑みをターレスは浮かべる。
「ではあの女の体に聞いてやるとしよう。」
「き、貴様…!」
なけなしのパワーで飛びかかるラディッツの拳はあっさりと掴まれてしまう。
彼はラディッツの体をまるでタオルでも振り回すような気楽さで、地面へと叩きつけた。
「ごあ!?」
「俺とてあの女をこれ以上痛めつけたくはない、再起不能にするには余りに惜しい。ではこうしよう。奴らの行き先を教えたら、この星は見逃してやる。」
「ふん、バカめ!そんな話を信じるとでもいうのか!」
そこまでしても口を噤むラディッツの姿勢は、寧ろ逆効果だった。
それほどまでにターレスに隠す理由があるのだと自白している様なものである。
「では神精樹から地球を救ってやろう。」
「!?…できるのか?」
「もちろんだ、だが時間はないぞ?この星の養分を吸い尽くした後ではもう助からん。」
ターレスの言葉に嘘はない。
事実、あの樹は成熟しきる前に破壊すればその実は大地に落ち、土へと還る。
吸い尽くす前であれば星の自浄作用で元に戻るのだ。
実が地面に落ちるほど熟す頃にはそれができないレベルの死の星に変わっている。故にこの樹は星を食い尽くしてしまう。
ーーーあんな野蛮な実など、こっちから願い下げだからな…
ターレスにとって暗黒魔界のパワーを宿した実を大地に落とした場合どうなるかなど知ったことではないのだ。
「…さぁどうだ?これでもカカロットの行き先を答えないか?」
「…いいだろう。ただし、先にこの星を救ってからだ。」
「余計なことを考えるなよ?今の俺なら一息でこの星を消すくらい訳ないのだからな?」
ラディッツは小さく舌打ちをして、ターレスの言葉を呑み込む。
弟が、ナメック星に行くその道程で、彼を超えていることを祈るしかなかった。
どうナメック星に繋げようかと迷い迷った結果こうなりました(((
戦闘力更新
ラディッツ
恐怖:60000
ダメージにより更に威力低下:40000
ダイーズ
凶悪化:95000