9-nine- 幸章   作:Negative Photoshop

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ども。
初めましての人は初めまして。
Negative Photoshopです。
別作品が死ぬほど難産で、息抜きに書きました。
不定期更新にはなりますが、ちょくちょく続けていきますので、よろしくお願いいたします。


扉を閉じて

「……今まで、本当にありがとな。これで、お別れだ」

 

「……」

 

「うん」

 

「それじゃあ――」

 

「またな、相棒!」

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

 

 

『改めて、おかえりなさい』

 

『これで本当にすべて……終わったわ』

 

『イーリスも死に、悲劇の改変、そしてアーティファクトの回収も』

 

『やり残したことは無い。これ以上ないくらいにね』

 

≪あぁ≫

 

『あなたには感謝してもしきれない。本当にありがとう、ナイン』

 

≪気にすんなよ≫

 

≪最初は流されていたようなものだけど≫

 

≪最後は自分の意思で、皆を助けたいと思ったんだ≫

 

『…そう言ってくれるとありがたいわ』

 

『でも、あなたも寂しいんじゃない?』

 

『カケル達とは会えなくなってしまったのは』

 

『巻き込まれて出会ったものとはいえ一緒に歩んできた、異世界のあなた自身。……それが私の勝手な事情で会えなくなってしまったもの』

 

『さすがの私も、罪悪感を抱いてしまう』

 

≪いいんだ≫

 

≪俺は、扉を閉じるという選択をした翔の意思を尊重したい≫

 

≪翔は文字通り世界を救うために戦ったんだ。なら、ただ幸せを求める()もあるべきなんだ≫

 

≪それに、さっきソフィが教えてくれたんじゃないか。干渉はできないけど、観測はできるって≫

 

≪翔たちの幸せな日常が見られるなら。それ以上のことは無い≫

 

≪だから、寂しくないな≫

 

『……そう。ならいいの。』

 

『……本当に、本当にありがとう、ナイン』

 

≪こちらこそ。翔達と出会わせてくれてありがとう、ソフィーティア≫

 

『フフ、なにそれ…』

 

≪ハハハ…≫

 

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

 

 

『ところで』

 

≪?≫

 

『さっき、カケルが扉を閉める直前。何をしたの?』

 

≪何のことだ?≫

 

『とぼけても無駄よ。私にはそういうの隠せないの、わかっているでしょう?』

 

≪……バレたか。まぁ、隠すようなことでもないからいいんだが≫

 

『それで?カケルに何をしたの?…言っておくけど、今さら危害を加えるとか疑っているわけではないのよ。ただ、気になっただけ』

 

≪記憶をインストールするようにしたんだよ。時間がある程度経ったらな≫

 

『まぁ、そんなこともできるようになっていたの?』

 

≪最後の最後にできるようになってたのに気づいたんだ。≫

 

『へぇ……。本当にオーバーロードは複雑ねぇ……。で、何の記憶をインストールしたの?』

 

≪正確には翔だけじゃなくみんなにインストールしたんだがな。≫

 

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≪もちろん四人には、アーティファクトの記憶はインストールしない。ただ、翔があの世界で再び四人で集まれるようにしたかった≫

 

≪あのアーティファクトが存在しない世界じゃあ、都と天はともかく、春風と希亜と仲良くなるのは難しいだろ?≫

 

『なるほどねぇ』

 

『でも何故、そんなことを?』

 

≪決まってるだろ?≫

 

≪俺が、推しカプのイチャイチャしているところを、見たいからだよ!≫

 

『……()()()()()()()()

 

≪もちろん、それだけじゃないさ。さっきも似たようなことを言ったが、俺は翔に幸せになってほしいんだよ≫

 

≪これまで、いろんな枝が生まれたけど……≫

 

≪一つくらいは、翔やあの四人にとって都合のいい、幸せな枝があってもいいじゃないか≫

 

『それがカケルのハーレム計画ってわけ?いい趣味してるわ』

 

≪……そっちの世界にもハーレムって概念あるんだ……≫

 

『でもそれ、カケルが喜ぶとはちょっと思えないんだけど。あなたもそうでしょ?』

 

『要は、あなたがただ見たいだけなんじゃないの?』

 

≪……………………≫

 

『図星なのね』

 

≪いや、まぁ、ね?結局翔も男だし、喜ぶと思うんですよ。そもそも、俺はこの枝でも五人でも仲良くやって欲しいだけだし……≫

 

『今さら取り繕っても遅いわよ。……ていうか、カケルは別の枝で四人と結ばれた記憶に対して罪悪感持っていたでしょうに』

 

≪グフッ≫

 

『でもまぁ、良いんじゃない?』

 

『カケルに幸せになってほしいのは、私も同じだし』

 

『それに、これは扉を閉じる前にカケルにも言ったことだけど……』

 

『頑張ったんだし、ちょっとくらい好き勝手なことしてもいいんじゃない?誰も文句言わないし、言えないわよ』

 

≪……うん、そうだな。俺も頑張ったし、いいよな!≫

 

『だからって、開き直ってもいいわけじゃないわよ』

 

≪……はい≫

 

『まぁ、いずれにしろもう扉は閉じてしまったし、私たちにできるのは見守ることだけよ』

 

≪あぁ≫

 

≪……俺がもちろんお前たちのイチャイチャを見たいのもそうだけど……≫

 

≪幸せになれよ、翔≫

 

『――――そうそう、ところで、私が幻体を使ってそちらの世界に遊びに行くという話だけれど――――――』

 

≪え、あれ、本気なの?≫

 

 




ちょいプロフィール

オリ主:ナイン
翔と一緒にイーリスを倒した9人目のユーザーであり、異世界においての新海翔。
基本的には翔と同じだが、ちょい明るめだったり、まぁまぁオタクだったりと所々違う。
翔のことは相棒であり、親友と思っている。
ヒロイン四人に対しては推しのような感情を持っており、可愛いとは思っているが恋愛感情などは全く無し。各枝の時はめちゃめちゃニヤニヤしながら観測していた。
与一に対しては色々と複雑。憎んでもいるが、仲が良いところも見たかった。それも含め、今回の枝では期待している。
連夜に対しては良い友達になれそうだなと思っている。

※本編ではほぼ出ません。出るとしても番外編ですかね。
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