キョウセイプログラム   作:獄華

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殺戮者

 

 『お前みたいな女最初から金と肉体しか興味ねぇんだよ』

 

 ――――それが私があのクズ男に最後に掛けられた言葉だった……。

血が頭に登った私はあのクズを刺した。

テメェ!なんて驚いていたがそんなの興味ない。

私はソイツが肉塊になり何も喋らなくなるまで刺したのだ。

 

 

 

私がことの大切さに気付いたのはそれから数十分後だった………。

 

 

 

 

 

 「ハァハァ……」

 

 ―――――動悸が止まらない……吐き気がする。

 私の前には赤い塊になったクズがいる。

 吐瀉物をこいつに掛けたいくらいだ。

 

 「……なんでこうなったのよ……!。健治!」

 

 依然として止まらぬ怒りを私は死体となった健治にぶつける。

 これから私が辿る人生を容易に想像出来てしまう。

 どんな理由があれ私は人を殺した。

 待ってるのは狭い塀での生活だ。

 自分でも愚かな事をした自覚はある。

 

 でも仕方ないよね………ワタシガヤッタンダカラ。

 イインダヨ、ジンセイガオワッテモ――――。

 

 

 コイツガワルインダカラ。

 

 

 

「きゃっ……!」

 

 その時眩い光が走り私の視界が変わり見ず知らずの場所にいた。

 見る限りここは高校のようだ。

 唐突に場所が変わった事に驚き探索をしているとスマホの着信音が鳴った。

 画面を開くとそこにはこう書かれていた……。

 

   

 

 

 

    『愚かな女よ。貴様にはプログラムが課された。貴様がいる空間には他の二名の人間がいる。高校生の女と幼い男だ。貴様の危険レベルはAである。然しその二名を殺せばお前の罪は軽減される』

 

 

  「何よこのわけの分からないメールは……でも面白そうではあるわねぇ。罪が軽減される上に人まで殺れるなんて」

 

 私にとってはこのメールは甘美な誘いだ。

 しかも男のガキを殺せるなんて……コジンテキニスゴクウレシイ。

 シツケテ、ナンカイモブンナグッテカラコロシテヤル………。

 

 

 

 私はその瞬間から殺戮者へと変貌したのだ。

 

 

 

 「逃さないからね?。クソガキ1とクソガキ2」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 家庭科室に着いた美咲と一樹は、包丁を可能な限り同じく家庭科室にあるエコバッグを詰めていた。

 女の声は近づいて来ている。

 

 『私は生まれ変わる―♪。哀れな仔羊を二人殺して♪』

 

 めっちゃ悪趣味な歌だね……と小声で呟くと一樹はコクリと頷いた。

 カツン、カツンと響く足音は不気味でしかない。

 ………その不気味な足音は突然止まった。

 家庭科室の前で……。

 

 二人は直ぐ様入口から死角になるように調理台の裏に隠れると同時にガラガラガラガラとゆっくりと家庭科室の扉が開いた。

 

 「ん〜……。馬鹿な思春期の女の匂いとまだまだ青臭い男の匂いがする――――――」

 

 

 

 

 

 『殺してあげるから出ておいで♪』

 

 

 低い女の声に二人の体に身震いが走る…。

 

 「覚悟を決めるよ一樹君……!」

 

 「うん……!」

 

 

 小さく二人は会話を交えた。

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