島田家長男はDMPです   作:緑単デリート

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初めてのSSなので生暖かい目で見てくだせぇ


迫真(じゃない)デュエマ部

私立出江間高校 群馬県にある男子校及びその学園艦である。偏差値がとても低い学校でどのくらい低いかと言うと…

 

一部生徒の答案用紙

 

問題 次の図形が合同であることを証明せよ。

回答 見ればわかるだろ。

 

問題 次の空白を埋めよ。 「春は○○○○」

回答 「春はあげもの」

 

問題 次の文章を英語に訳せ 「これはペンです」

回答 「I am a Pen」

 

この始末☆

 

本日、そんな出江間高校にある危機が迫っていた。

 

 

校長「は?」

 

辻「ですから、この学校は廃校となります。」

 

校長と話している男の名は【辻廉太】

文科省から来た役人である。

 

校長「ちょっと待って下さい!!何故我が校が廃校に!?」

 

辻「なんの実績も無く偏差値も低い。しかも年々入学希望者は減っている。そんな学校を残す理由なんて無いでしょう?学園艦の運営も無料では無いので」

 

校長「そんな…なにか実績があれば廃校は取り消されますか?」

 

辻「はい?」

 

校長「実績があれば廃校は取り消すのかと聞いているんだ!!」

 

辻「…何かしらの大会やコンクールで賞を取ったり、入学希望者が定員以上いれば可能性はあります」

 

因みに出江間高校の定員は150人で今年の希望者は100人にも満たなかった。

 

校長「…二言は無いな」

 

辻「え、ええ…」

 

校長の眼光とドスの効いた声に辻は恐怖していた。

 

校長「わかりました。誓約書を作るので明日また来てください。貴方の様な人は"口約束は約束ではない"などと言いかねないので」

 

辻「…失礼します」

 

辻が退室したのを確認した瞬間、校長の顔が真っ青になった。

 

校長「やべぇよ…やべぇよ…この学校真面目に部活やってる生徒なんていないし…入学希望増やすのだって無理だろ…これでやっぱ廃校受け入れますとか言ったら格好悪いよなぁ…」

 

 

コンコン

 

校長が絶望していると突然ドアの方からノックの音が響いた。

 

校長「ん?誰だこんなときに…どうぞ!」

 

???「失礼します!」

 

校長「ああ、君か」

 

校長室に来たのは出江間高校2年B組の【箱石ホマレ】だった。

 

ホマレ「校長先生、この間の件まだメンバーが集まらなくて…もう少しだけ待って貰えませんか?」

 

校長「その話か。今はそれどころでは…いや…そうだ!!」

 

ホマレ「え?」

 

校長「箱石くん!この間の件、我が校に【デュエマ部】を作るのを許可しよう!!」

 

 

ホマレ「本当ですか!?でも何故急に…」

 

校長「実はカクカクシカジカで」

 

ホマレ「そんな…この学校が廃校に…」

 

校長「頼む箱石くん!君が前に言っていた【デュエルマスターズ日本一決定戦】で勝てば実績として認められる筈だ!」

 

 

デュエルマスターズは今やEスポーツに次ぐゲーム競技となっており、多くの学校でデュエマ部が作られている。

ホマレは今年開催される日本一決定戦に出場するためデュエマ部を作ろうとしていたのだ。

 

ホマレ「でもまだメンバーが足りなくて…」

 

校長「大丈夫だ。一人くらい少なくても私が適当に部活届を偽装し…」

 

ホマレ「偽装は駄目だろ…そうじゃなくて大会は三人一組のチーム戦なのであと一人必要なんです!」

 

校長「ファッ!?どうにかならんか!?」

 

ホマレ「そう言われましても…」

 

校長「頼む!どうにかして大会までにあと一人集めてくれ!!私も協力するし、部費いっぱい出すから!!」

 

ホマレ「部費!?お任せ下さい!部費…じゃなくて、我が校存続のため全力で部員を集めます!!」

 

 

ホマレは部員を集める方法を考えるため教室へ戻った。

 

???「おかえり。どうだった?」

 

教室に戻ると二人目のデュエマ部員【黒森アオイ】が待っていた。

 

ホマレ「デュエマ部作れたわ」

 

アオイ「は!?」

 

ホマレ「実はカクカクシカジカチピチピチャパチャパで」

 

アオイ「そんな事が…ん?猫ミーム混ざってね?」

 

ホマレ「どうすれば良いかな?」

 

アオイ「大会優勝目指すなら強い奴を入れなきゃだよな…でも俺達以外にデュエマやってる奴なんていないし…」

 

ホマレ「前にメンバー集めで学校中に声掛けたけど小学生の頃にやってた奴しかいなかったしな」

 

アオイ「この学園艦カードショップ無いからな」

 

ホマレ「うーん…どうすっかなぁ…」

 

ホマレ達が頭を悩ませているとある男の声が聞こえてきた。

 

???「忘れ物、忘れ物…あれ?童貞ちんぽこ箱石?」

 

ホマレ「ぶち殺すぞ」

 

初登場で下ネタをぶち込んできたこの男は【島田ユキムラ】今年からホマレ達と同じクラスになり、気の合うホマレとはすぐに仲良くなった。

 

ユキムラ「悪い悪い。箱石は今日もメンバー集めか?」

 

ホマレ「まぁな。てか、お前入ってくんね?」

 

ユキムラ「いや俺小学生くらいまでしかやった事無いし。それに部活に入るのも面倒だしな。」

 

ホマレ「頼む!」

 

ユキムラ「そう言われてもな…」

 

ホマレ「実はチピチピチャパチャパドゥビドゥビダバダバで…」

 

ユキムラ「そんな事が…」

 

アオイ「なんで通じるんだよ…」

 

ユキムラ「でもそこまでこの学校に想い入れ有るわけじゃ無いし、ここに住んでる人達の就職先とかも向こうがなんとかしてくれるんだろ?だったら問題無いだろ?」

 

ユキムラは去年、本土からこの学園艦に来たばかりでホマレや校長よりも出江間に愛着が無いのだ。

 

ホマレ「それはそうだけど…ここは俺達の故郷なんだ!絶対に失いたくない!!だから頼む…力を貸してくれ!!」

 

ユキムラ「箱石…でも…」

 

アオイ「なぁ、島田はなんでこの学園艦に来たんだ?」

 

ユキムラ「え?親に言われたんだよ。"色んなことを知るために学園艦で暮らせ"って。ここを選んだ理由は入れる学校がここしか無かったんだ。俺頭悪いから」

 

アオイ「ふーん…」

 

ユキムラ「な、なんだよ…そんなに見つめんなよ///」

 

アオイ「顔赤くすんな!お前廃校になった後生徒達はどうなるか知ってるか?」

 

ユキムラ「い、いや…」

 

アオイ「俺も噂程度にしか知らんが、山奥の古い校舎に通う事になるらしい」

 

ユキムラ「山奥!?」

 

アオイ「だがそれも一時的なものだ。山奥で暫く過ごした後何が待ってると思う?」

 

ユキムラ「いったい…何が待ってるって言うんだよ…」

 

アオイ「次の学校に編入するための…試験勉強だ!!」

 

ユキムラ「イヤァァァァァァァァッッ!!」

 

ホマレ「イヤァァァァァァァァッッ!!」

 

アオイ「お前まで驚いてんじゃねぇ!!いいのかよユキムラ!!この学校でもお前の成績はトップレベルでヤバイんだぞ!!」

 

因みに冒頭の答案用紙はユキムラの物である。

 

ユキムラ「うぅ…勉強やだ…」

 

アオイ「学校が残れば勉強しなくていいんだぞ!!」

 

いや勉強はしろよ

 

ホマレ「それだけじゃないぞ!」

 

ユキムラ「え?」

 

ホマレ「今回の件は校長先生が全面的に協力してくれる。つまり!校長に言えば俺達の成績でも、留年を回避できる可能性がある言う訳だ!!」

 

ユキムラ「おおおおおぉぉぉぉ!!」

 

アオイ「ちょっと待て!お前ら留年レベルでヤバいのか!?」

 

ユキムラ&アオイ「「……テヘッ♡」」

 

アオイ「テヘッじゃねぇよ!!…まぁでもこれで入らない理由は無いだろ?ユキムラ」

 

ユキムラ「そうだな…よし!入ってやるぜデュエマ部に!!」

 

こうしてユキムラを迎え入れ大会へ出る為に必要なメンバーを揃えた。だが、残ってる問題が一つ…それはユキムラが初心者だということだ。そのため今日から暫くの間ユキムラの強化に時間を使う事になった。

 

出江間高校 理科室

 

ここは放課後だれも使わないので部室として使っていいと校長に言われた。

 

校長「いやー箱石くん、よく残りのメンバーを集めてくれた。…しかし大丈夫かね?」

 

ユキムラ「心配いりませんよ校長。俺に任せて下さい!」

 

校長「いや、君だから心配なんだけどね?」

 

アオイ「まぁ、勉強できなくてもデュエマが強いなんてよくありますし、裁定や戦術をしっかりと覚えれば大丈夫だと思いますよ?」

 

ユキムラ「そうですよ!それよりも廃校阻止したら今後どんなに成績が悪くても留年させないって約束忘れないで下さいよ!」

 

ホマレ「そうだよ(便乗)」

 

校長「いや協力するとは言ったけど…はぁ…まぁいいだろう!とにかく何としてでも全国大会で優勝したまえ!!」

 

三馬鹿「「「はい!!!」」」

 

 

 

校長「成績なぁ…どうやって偽造しようかなぁ…」

 

なにか呟きながら校長は理科室を後にした。

 

ホマレ「よし!記念すべき部活初日なわけだが、まずはユキムラに強くなってもらおう」

 

ユキムラ「やっと名前で読んでくれたね///」

 

ホマレ「これからはチームだからね///」

 

アオイ「そこのBL需要ねぇからとっとと話進めろや」

 

ユキムラ「で?強くなるって具体的になにすればいいんだ?」

 

ホマレ「とにかくデュエマをやりまくる!そうすれば自然とプレイングも良くなるし裁定も覚える!」

 

アオイ「脳筋だなぁ…まぁ実際それが一番手っ取り早いけど」

 

ユキムラ「よし!じゃあ早速…あ!俺デッキ持ってねぇや…」

 

ホマレ「フッフッフッ…大丈夫、俺はデッキを10個持ってきてる」

 

ユキムラ「マジで!」

 

アオイ「リュック重かったろ?」

 

ホマレ「いやリュックは重く無かったぞ」

 

アオイ「リュックは?」

 

ホマレ「これを見ろ!」

 

ホマレは制服の内側を二人に見せた。

 

アオイ「なっ!…」

 

ユキムラ「これは!!」

 

制服の内側には大量のデッキが収納されていた。まるでバンデットキースのように。

 

ホマレ「マジで今までずっと重かったから取り合えず制服脱ぐわ」

 

アオイ「重いなら着てくんなよ…」

 

ホマレ「ほら、好きなデッキ選べよ。ドラゴンデッキしかねぇけど」

 

ユキムラ「つってもどれが強いかわかんねぇしなぁ…」

 

ホマレ「自分がかっこいいと思った奴を使えばいいよ。最初は皆そんなもんだ」

 

ユキムラ「うーん…お?これ…ボルシャック?」

 

ホマレ「ん?それにするか?」

 

ユキムラ「…ああ」

 

 

 

ユキムラにツインパクトやスター進化等の最近出たカードを軽く説明し、早速デュエマを開始した。

 

ホマレ「行くぞ!」

 

ユキムラ「ああ!」

 

 

ユキムラ&ホマレ「「デュエマスタート!!」」

 

 

先攻はホマレで1ターン目は互いにマナチャージするだけで終了した。

 

2ターン目

 

ホマレターン

 

ホマレ「俺のターン、ヴィルヘルムをマナに埋めてターンエンドだ。」

 

ユキムラターン

 

ユキムラ「ドロー!決闘者チャージャーをチャージ、2マナでメンデルスゾーン!効果で山札上2枚を表向きに」

 

捲れたのは

ボルシャック決闘ドラゴン

メンデルスゾーン

 

ユキムラ「1ブーストだけか…まぁいいターンエンドだ。」

 

3ターン目

 

ホマレターン

 

ホマレ「俺のターン、ステゴロカイザーをチャージ。3マナで龍世界を出してターンエンド。」

 

ユキムラ「横向きのカード…あれがフィールドって奴か」

 

アオイ(次のターン龍世界を除去できなきゃ厄介だな)

 

ユキムラターン

 

ユキムラ「俺のターン。」

 

ユキムラ(あのフィールドを退かす手段なんて無いし取り合えずブーストするか)

 

ユキムラ「3マナで栄光ルピアを召喚。1枚ブースト!」

 

マナにはクロスNEXが置かれた。

 

ユキムラ「マナに置かれたのがドラゴンだからもう一枚ブーストしてターンエンドだ。」

 

ホマレ「俺のターン開始時に龍世界の効果を発動!山札の上を墓地に置きそれがドラゴンなら龍世界を破壊してバトルゾーン出せる」

 

ユキムラ「来んな来んな…」

 

ユキムラの祈りも虚しく墓地に置かれたのはドラゴンだった。しかも…

 

ホマレ「今墓地に置かれた【ボルシャッククライシスNEX】をバトルゾーンに!」

 

 

アオイ「えげつねえ…」

 

ユキムラ「なんだそのドラゴン!?(驚愕)」

 

ホマレ「こいつはスピードアタッカーでワールドブレイカーだ!さらにクライシスで攻撃するとき、山札を捲ってそれがドラゴンならバトルゾーンに出せる!クライシスで盾を攻撃する時…」

 

山札から捲られたのは…

 

破壊の限りを尽くす偽りの王

 

ホマレ「ヴィルヘルムをバトルゾーンに!効果でバトルゾーンの栄光とマナの決闘ドラゴンを破壊して2ブースト!クライシスでワールドブレイク!!」

 

クライシスNEXの刃でユキムラのシールド5枚は呆気なく割られてしまう。

 

アオイ(クライシスの効果でヴィルヘルムはスピードアタッカーを持っている。ここでトリガーを引けなければ…)

 

ユキムラ「シールドチェック…ハハッ!」

 

ホマレ「ん?」

 

ユキムラ「ホマレ…デュエマって楽しいな!!」

 

無邪気な笑顔を見せながらユキムラがシールドから出したカードは…

 

天空を照らすまばゆき光

 

ユキムラ「シールドトリガー発動!スーパースパーク!!そっちのクリーチャーを全てタップだ!!」

 

ホマレ「なっ!?」

 

アオイ「中々の運だな」

 

ホマレ「やるな。ターンエンドだ。でも俺のクライシスをどうにかしないと次のターンで負けだぞ?」

 

ユキムラ「大丈夫。このターンで終わる…俺のターン!まずは王来英雄モモキングRXを召喚!!」

 

ホマレ「ファッ!?」

 

ユキムラ「RXの効果で手札の英雄タイムを捨て2枚ドロー、そしてモモキングに進化できる7以下のクリーチャーをバトルゾーンに!」

 

ユキムラが出すのは…

 

決闘の魂を受け継ぐ新時代の英雄

 

ユキムラ「モモキングRXをボルシャックモモキングNEXにスター進化だ!!モモキングNEXの登場時効果で山札の上を捲って火のクリーチャーをバトルゾーンに!来い!ボルシャッククロスNEX!」

 

ホマレ「まだジャスキルじゃない…モモキングからSAが出なければ!」

 

ユキムラ「だったら出してやるよ。モモキングNEX攻撃するときに…」

 

運命の分かれ道…この1枚がこの戦いの勝者を決定する…捲れたカードは…

 

ユキムラ「…ドギラゴン剣をバトルゾーンに!!」

 

ホマレ「クッ!…」

 

ドギラゴン剣は自分の多色クリーチャー全てにスピードアタッカーを付与する。そしてドギラゴン剣自身も多色クリーチャーであるためスピードアタッカーを付与されているのだ。

 

ユキムラ「モモキングNEXでトリプルブレイク!」

 

モモキングの熱き拳が3枚のシールドを貫く

 

ホマレ「トリガーは無しだ…」

 

ユキムラ「クロスNEXで残りのシールドをブレイク!!」

 

クロスNEXの剣が残り2枚の盾を切り裂く

 

ホマレ「トリガー無し…」

 

ユキムラ「ドギラゴン剣でとどめだー!!!」

 

ドギラゴン剣がとどめの一撃をホマレに命中させこの勝負の決着が着いた

 

勝者 島田ユキムラ

 

 

ユキムラ「ヨッシャァァァァッ!!」

 

 

ホマレ「くっそー!!負けちまった!!」

 

 

アオイ「二人ともお疲れ。ユキムラ、久々にデュエマをやった感想はどうだ?」

 

ユキムラ「最高だぜ!あの逆転する快感を久しぶりに思い出した!!」

 

ホマレ「シールドやトップ次第でどんな不利な状況も打開できる…それがこのゲームの理不尽であり面白い部分だ」

 

ユキムラ「ホマレ!アオイ!もう待ちきれねぇ!早く次のデュエマやろうぜ!!」

 

アオイ「よし!それじゃ次は俺が相手だ!」

 

ユキムラ「おう!」

 

ホマレ「…」

 

テーブルに向かうユキムラの背中を見つめるホマレ

 

ホマレ(コイツが居れば本当に日本一を取れちまうかもな…)

 

ホマレ「ユキムラ!」

 

ユキムラ「ん?」

 

ホマレ「…これからよろしくな!!」

 

アオイ「よろしくユキムラ!」

 

ユキムラは照れくさそうに笑いながら二人に応えた。

 

ユキムラ「おう!よろしく!!」

 

 

 

そして次回、迫真な奴らが登場する。

 

やりますねぇ!!

 

 

 




さて、次回は誰が出るんでしょうね(白目)
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