石田雨竜の補佐。と言うわけで、石田雨竜の部屋に来ています。うわぉ、綺麗。というよりも、物が少ない。ミニマリストってやつ?まあよくわかんないけど、とにかく物が少ないので、私が時間を潰せる物は一つもない。寝転がって、ダラーっとしてるだけ。石田雨竜に稽古頼もうかな。陛下許してくれるかな?
「どうした?」
「いやぁ、石田雨竜様の実力測ってみたいなって」
「様はつけないで欲しい。雨竜で良い」
「…雨竜、私と戦ってみない?」
「断る」
断られてしまった。まあ無理もないことだね。そんなことは外に置いといて。どうやって話せば良いんだろ…陛下とハッシュさんが望んでるのは多分陛下とハッシュさんのような関係だろうけど、私にはああいうの無理だし。というか、側近じゃなくて補佐役だから最初から無理か。
「…」
「あの」
「なんですか?」
「いや、後ろから見られるのは気になるんだが」
「そもそも今何やってるんですかね」
「っ…」
「
「…ああ。そうだ。これを使って滅却師最終形態になり、一度力を失っている。」
「へぇ。私も使ったことありますよそれ」
嘘だな、と帰ってきてしまった。本当のことなんだけど…まあ、着けて三日で辞めたのは事実。そんなもんより滅却師完聖体の方が良いし。霊子の強制隷属は確かに強いけど、滅却師完聖体でも訓練すればそれと同等のことはできる。つまり本当に辞めてよかったってこと。完聖体との併用が出来れば良いけど、それも多分無理だろうし。
「無理?」
「滅却師最終形態は片翼。完聖体は両翼。片翼だけ大きいのはあり得ないと思いますが」
「そういうことか…まあ、そんなものだろうけど。君、えーと…」
「リーベです」
「リーベ。好きなものは?」
「音です」
「一番好きな音は?」
「特にないですね。心地の良い音、としか」
「抽象的だな」
そんなことを言っていたら、陛下に雨竜共々呼ばれた。まだ会って三日だというのに、何かあったのか。まあ私は雨竜の後について行くだけだから別に良いか。こういうのは星十字騎士団よりラクで良いね。私が好きなラクさ。まあそれは置いておき。今から直ぐに侵攻するらしい。私は雨竜のそば…ではなく。自由に動いて良いらしい。
「では行くが良い。」
「わかりました陛下」
配置はない。とにかく、大物を倒す。記憶が確かであれば、剣八に敵うほどの隊長は手で数える程度。十番隊、新一番隊、十三番隊の隊長格。霊圧そのものや、技術、死神としての年数などを入れての判断らしいけど、知らないね。後は涅マユリっていう奴にも気をつけろって言われたかな。
「で、私の目の前にはあんた、ってことね」
「あ?悪いかよ俺たちじゃ」
「拳西、二人でやる気かい?」
「エセ虚の奴等が…」
「言ってくれるじゃねえか」
「女の子と言えど、今のはダメじゃないかな?」
六番隊、三番隊の隊長二人。更木剣八は一人で二人の隊長格と戦い勝利したらしいが、私はどうだろうか。虚になれる隊長格というところが私としては厄介。陛下は私がここに立つのを見えていたのか、それとも私がここに立つよう誘導したのか…わかんないけどやるしかないよね、これ。
「卍解」
早速の卍解。天女の羽衣のようなもん着やがって。奪うか。なんとも奇遇、卍解を奪う小道具は私も持っている。完聖体の能力がなくても勝てるだろうから、奪っても問題はない。動血装に回して、とにかく卍解を奪うことに集中。
「
「もらうよ、その卍解」
奇妙な光景だ。変なのがこの小道具からぱらぱらと出てそのまま相手の卍解に結び付き、卍解が形を失う。これで一人の卍解は奪った。残るは一人の隊長格…こっちの卍解の方が厄介であれば、あまり嬉しくない話。始解出来ることも考えて、まずは奪った方から片付けるしかない。
「卍解」
「っ」
「鐵拳断風」
「ローズ!」
「OK!」
白髪の隊長に忍び寄り、殴り飛ばす。今の感覚…それだけでみれば、拳を当ててる間打撃が続くような卍解。ちょっと良いな、この卍解。クセがなくて扱い易い。でもその分、持ち主の身体能力に依存してるのがなんとも…ミニーだったらもう少し大きい打撃だったろうに。
「ちっ…」
「これは…僕も卍解すべきだね?」
「させるわけないでしょ」
金髪の方は地面と挟んで打撃を喰らわせる。動血装で強化された私の鐵拳断風は痛かろう。卍解越しに振動が伝わってきているし、何よりも。吐血が止まらないように見える。この隊長の卍解も知りたいところだったが、奪う小道具は一人一つ。もう奪えないのでここで殺してしまう方がいい。
「一人にばっか目向けてんじゃねーぞ」
「!」
殴り飛ばされた。私、油断はしてないと思ったんだけど。オンミツキドーって組織?それとも、私がザルなだけ?しかし、これが始解の威力なら卍解は奪って正解だった。今のを連続でやられてたら間違いなく次の日からお腹関係で悩むことはないね。トイレに篭るから。
「女の子のお腹殴るなんて、野蛮すぎない?」
「お前みたいなのを女の子とは言わねえよ。」
「あっそ。でもさぁ…卍解壊すべきだったんじゃない?これの持ち主なら、これの怖さわかるよね?」
「性格がコロコロ変えやがって…知ってるからローズを助けたんだよ。」
「は?」
「卍解」
しまった。そっちを忘れていた。あれだけ長い間喰らわせたのに何故動ける。今から止めに行こうにも、白髪の隊長の言い分では死んでも止めるつもりだ。死んでも止める奴は厄介。始解の能力も考えて、ここは弓で対処すべきだ。
「─っ」
「邪魔させねえよ」
━少しの構えでわかるものじゃないでしょ、普通━
なんて思いが口に出そうになると同時に聞こえた言葉。
「
マスクマン戦において、鼓膜破っても多少の音は聞こえるから金沙羅舞踏団の敗因は演奏を辞めたこと説好き