バンビーズのみんなー!   作:覚め

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おっし。犬から逃げるぞ。
犬の卍解が強化されてます。
ジジの標的も少し変わってますが、バンビちゃんが一番狙われてます。


第6話

ここに来てこいつの卍解…デカいな。弓矢で何回も撃ち抜いてるのに、全然効いてる気がしない。でもおかしいね、あの隊長…所々情報と食い違ってる。その上、何故か本体に折られたと思ってた矢も変だった。以前よりもどう見ても強力…どう見てもおかしい。何か見返りがあるはず。何か…

 

「どう見る?バンビちゃん」

 

「どうって…どういうこと?」

 

「どれだけ刺しても再生する、私の矢は通用しない…逃げ一択じゃない?」

 

「そうだけど!」

 

どれだけ逃げても、どれだけ避けても、どれだけ攻撃しても。なんでこいつは倒れない?傷を負うどころかよろけすらしないこの卍解…やっぱり本体を仕留めるべき?それとも…

 

「逃げないで心臓爆発すれば良いのよ!」

 

「笑止千万。儂は今、人化の術を使っておる。儂が人である限り、儂は死なん。」

 

…それだけ?それだけが効果?違う、何か、ああいうのは滅却師最終形態みたいに、デメリットがあるのが常識。詳しいことは聞き取れなかったけど、心臓がないんだから死ぬはず。でも死なないってさっき…

 

「バンビ!逃げて!」

 

血装で精一杯蹴飛ばす。バンビは一対多の時に強いから残しておくべき。それに私には聖文字がある。一撃で殺されない限りは死なないし、仮にそうだとしても完聖体になれば即死でも再生する。後はこの隊長をここに留めておくだけ。こんな奴が目の前に出たら、流石に陛下でも苦戦はするはず…

 

「頭の中こんがらがってもうわけわかんない!」

 

「そうか」

 

剣で斬られる。斬られるというよりも、その速さとデカさからすれば叩きつけるの方が正しい。いったい…本当に痛い…でも大丈夫、私は強い。全力で逃げ回れば不意くらいは着けれる。むしろこのまま、倒れたフリをしたままで…

 

「狸寝入りか?」

 

「!」

 

「隊長は今急いどる。せやからワシがやる」

 

何、このグラサンの男…?もしかして、あの隊長の部下…?なら不意打ちは無理か…。ま、副隊長くらいなら真っ向勝負でも大丈夫。さっさと倒してあの隊長を止めなきゃダメだ。じゃなきゃ、陛下の元へ到達する。なら全力でとめなきゃ…!

 

「退け副隊長」

 

「退くわけにはいがっ」

 

殴り飛ばして進む!見えてるぞ隊長!私が後ろから撃ち抜けば、一歩くらいは止まる。そうすれば。

 

━なぁんか、甘い匂い、してきたなぁ?━

 

聞き覚えのある声と共に、視界が変わる。そんな、バンビちゃんの爆発受けてまだ生きてるなんて…強いな、この隊長。

 

「可哀想なリーベちゃん」

 

「なんや、助太刀か?」

 

「っ…ぁぁぁああ!!邪魔ぁジジ!」

 

ジジを殴り飛ばす。空振り。やっぱりそうだ。左右の反転は確実。視界が変わったことから前後の逆転も確実。あとは上下だけど…それもしてないで確実。足元に地面があるからね。

 

「ジジはこっち!」

 

掴んで投げる。五番隊隊長とは反対方向に。どうにか出来てると良いけど…ま、とにかく逃げるかな。ジジはこういう時に厄介だからね。んじゃ、さよなら!

 

「逃げよった!」

 

「リーベちゃん!?」

 

「さよならね、さよなら!」

 

雨竜の元へ走る。そろそろ、苦難の手の影響か、万全のバンビちゃんくらいには苦戦する程度に疲れてきてる。いや、これは流石にキツイよ。いっそこれ外したり…は出来ないね。そういや、これ外したら滅却師の力失うかそのままかの大博打だったんだ。博打自体嫌いじゃないけど、身を滅ぼす博打は流石に嫌いよ。

 

「っ雨竜」

 

「どうした」

 

「リーベ・クラング。いったい何があった」

 

「犬が、七番隊が…!」

 

「あぁ、倒れたよ」

 

「え?」

 

「それよりも、霊王宮から二人落ちてきた。そっちに目を向けるべきだ」

 

「うぃ…」

 

雨竜に見放されたのでさっさと行く。が、途中で足を止める。なんだか、嫌な予感というか。なんだかおかしい気配を感じる。何も感じないのに、何かいる。何かいるというのも、勘のようなもの。おかしい。どこかでこの感覚を味わったのか?何だか、どこかで同じような目にあった気がする。

 

「っ…!」

 

「あ?…ぉお!」

 

更木剣八…!?あんなに派手に動いて存在を感知できなかったから、てっきり生きてるけど微弱な存在になってるのだとばかり…心臓撃ち抜いたのに、なんで生きてんのさ!?いや、そういうやつなのは聞いてたけど、なんで!しょうがない、聖別の対象になる前に滅却師の力失うのは嫌だけど…苦難の手を外す!

 

「滅却師…最終形態…!」

 

「俺の眼帯見てぇなもんか、それ。お前、やっぱり良いな!」

 

と、さぁ始まるぞ!って時に更木剣八の周りを大量の水が飲み込んだ。咄嗟に上に上がる。更木剣八も付いてきて、そのまま殴られる。嘘でしょ、滅却師最終形態の身体能力に血装も上乗せで、追いつけないの?やっぱり化け物…でも、さっきの水は誰がやったんだろ?水を操る能力なんて、誰もいないはずだし…

 

「まさか」

 

「更木剣八かぁ…強そうだ。想像通りに。」

 

「あぁ?邪魔すんじゃねえよ!」

 

まずいね…まずすぎて私の性格がブレるくらいまずい。片方は死神の化け物、更木剣八。片方は滅却師の化け物、グレミィ。滅却師最終形態の使い損にしないためにも、なんとかしなきゃ…

 

「大丈夫だ。僕は今、滅却師最終形態を使わなかった君を想像した。苦難の手も元通りだ」

 

「なんでそんなことしてくれた」

 

「…リルトットに頼まれてね」




リルトットガチ恋勢である説が多いグレミィ君。
尚リルトットからしてみれば友人程度の扱いの模様。
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