バンビーズのみんなー!   作:覚め

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まあ、更木終わったら直ぐにチャンイチ来て直ぐに霊王宮に行く予定なんですけどもね、客人。


第7話

殴り合い、思い合い。双方の意見に食い違いはあるけど、多分、戦いはしているのだろう。私は、そんな戦いから逃げていた。苦難の手を戻し、そして逃げる。外したものを戻して、捨てた命を取って、逃げている。なんと情けない…でも、逃げなきゃ死ぬもん。バンビちゃんじゃないけど、死ぬのは怖いもんね。群れるのは弱者の特権だし。

 

「ま、知らないで済ませとけば良いか」

 

「良いわけねえだろ」

 

「さっきはようあれだけやってくれよったなぁ?」

 

「平子に…アバライとか言う…!?」

 

「六車もローズもやってくれたらしいな?殺したるで」

 

話してる隙間はない。こっちに来た、というよりも。私の足が届く距離になったら、ちょっと不格好だけど上の方に回し蹴り、下の方にも回し蹴り。私から見た平子の位置と、なんとなく上下反対ならここら辺かな?ってところを360度回って蹴る。当たらなかった。なぜ?

 

「おー、危ない危ない。」

 

「こっち、忘れてるぜ!」

 

後ろから爪が生えたような刀で切りつけられる。この威力じゃ、多分私の血装じゃ防げないかな。でも再生は出来るから、躱さなくても良いか。なるほど、平子はサポート、本命はアバライとか言う奴だな。陛下からの情報で多少知ってる、副隊長なのに卍解を所持している男…

 

「やるか」

 

「!」

 

「雰囲気変わったな。でも俺には敵わね─」

 

それはそう。アバライは霊王宮から落ちたのだとすればある程度強くなっているはずだ。隊長格…いや、目の前にいるはずの平子よりは強いはず。なら。不意打ちが一番効く。特にノーモーションの攻撃。ああいう自信に満ちた奴は防御が疎かになる。副隊長ならそれくらいはわかってるはず。

 

「…おいおい、どこ狙ってんだ?」

 

「こっち!」

 

おそらく平子を蹴飛ばす。全く分かりづらい能力だ。私にはやりづらいことこの上ない。でも、平子の位置が目で把握できるなら。前後逆、左右逆、上下逆…それらを組み合わせて、前後左右、前後上下、上下左右…と、大体六箇所くらいに打ち込めば終わる。そんなことよりアバライだけどな。乱装天傀の応用、空に浮かせた矢を放つ。これやるの、意外と大変だけどね。

 

「近づけるかな?」

 

「あのバンビとか言う奴と同じ戦法やん。対策しとらん思うとったか?」

 

「じゃ、自爆するしかないよね」

 

「は─」

 

アバライが出てこないのが気になるが…私の自爆というのは、少し特殊な自爆だ。再生をフルで回す。完聖体で。そうすると過剰再生で細胞がグズグズになる。私の自爆はそれを相手にも強制すること。私自身はあとで直せるからね。

 

「っ!?」

 

アバライの斬魄刀に捕まってしまったか…抜け出せは…しないな。感聖体だから死ぬことはないだろうけど、これが逆に怖い…ま、良いか。とりあえず全力で暴れて、無理なら大人しく逃げまくろうか。

 

「俺の左腕だけやったな、持っていけたんは。」

 

「…虚閃(セロ)

 

「はぁ!?」

 

虚閃とは名ばかりの、集めた霊力を放出しているだけの、単純なモノ。でも、効果はある。アバライの斬魄刀から抜け出して、暴れ出す。縦横無尽に放たれる矢を足場に、平子に近付き、放たれた矢で自分ごと貫く。外しても、その矢から霊力を集め再生する。相手が矢を足場として使うことはできない。全ての矢は私が出し、操れる矢だから。

 

「こいつ!」

 

「チッ…使う気はあんまなかったんだがよぉ!卍解!双王蛇尾丸(そうおうざびまる)!!」

 

「っやばっ」

 

矢に乗って逃げ出す。矢の霊力で壁を作るし、目眩しに矢を放つ。されども、意味はない。どう足掻いても殺される。これなら最初から逃げてればよかった!

 

「…っ」

 

「追いついたぜ」

 

「はっ…良いの?更木剣八の霊圧…なんか危うくない?」

 

「アホ。あんなバケモン追い込む奴らに勝てるかいな。一護じゃないねん、オレら。」

 

良い感じに二人が立ってくれた。今やばいのは年季関係で怖い平子。こっちを揺さぶるのは簡単じゃないから、こっちを消す。

 

「じゃね」

 

逃げ出す。追い詰めたやつはこういう時に弱い。上から大量の矢を降らせて、その隙に思いっきり逃げ出す。いやいや、あれはほんと危ないって。あいつらほんと頭おかしいもん。さて、そろそろ更木剣八の戦いが終わるかと思うんだが、どうなんだろうかね…。

 

「お、終わった…バンビーズが動いてるから、まあ負けたんでしょうな、グレミィは。」

 

「ほんと、無様だよなぁ」

 

「死人に口なし」

 

「ゲェッゲェッ」

 

「ま、俺たちが取れば良いでしょ」

 

「…私は別に。こっちはもらうけど」

 

上を見据える。まだ一人、降りてきていない者がいる。黒崎一護だ。常に警戒して、あれに体当たり、時間を稼げば流石に陛下に評価くらいはされるはず…多分。ていうか、そうじゃなかったらわたし泣く。

 

「来た!」

 

「ぁ!?」

 

「おいおい」

 

「今、墜落したか?」

 

その場に駆け寄り、黒崎一護の顔面を蹴り飛ばす。全力の歩法、間に合いはした。でも…多分、あんまダメージ入ってないんじゃないかな?全力で矢を叩き込んで、全力で飛ぶ。

 

「容赦ねえな」

 

「戦争だよ。容赦はないに決まってるじゃぁっ!?」

 

「どうした!?」

 

何これ!?影!?まず、これ、呑み込まれる!?どうなって…まずい…私、処刑される…?やらかしたな…やらかしたのかな…?

 

「…おぇっ」

 

目が覚めれば、見たことのあるような、白い部屋広がっていた。つまりここは…城の中?それとも陛下の影の中?周りには親衛隊の面々…これだけ見れば、選ばれたって解釈で良いのかな?

 

「君が、下から連れてこられた二人のうち一人か」

 

「もう一人は…?」

 

「そこにいる」

 

「…寝てるけど」




アスキンが出てきた時に下から連れてきてもらったのは俺だけかぁとか言ってたけど、影の中待機の人もちょっとみたかったので、アスキンさんには寝させて影の中待機組をつくりました。
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