遊戯王 スノーホワイト/ブラック   作:xxxg

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第二十一話 「彼の成長っぷりを見てやって下さい」

 なんか普通に勝った千鳥の次はチームACE最弱の英雄のデュエル。

 なんちゃってヒーローと、元泥棒もどき、二人のデュエリストが向かい合った。

 

「それでは・・・、デュエルスタートだァァァァ!!!」

 

 今回もハイテンションな秋人。

 

「「デュエル!!」」

 

 

英雄 LP8000

 

 

黒羽 LP8000

 

 

「先攻はもらった!オレのターン!」

 

 先攻は黒羽だ。

 

「あの人のデッキって、絶対アレだよね?」

 

 フユがケイトに言った。

 

「オレに振るか?」

 

 ケイトは少し嫌な顔をしたが、すぐにいつものようにニカッと笑う。

 

「ま、いいんじゃねえか?この世界ではカードは普通に紙のカードなんだし」

「生々しい発言を、しない」

 

 千鳥がケイトに軽くゲンコツする。

 と、そうこうしている内にデュエルは進むわけで。

 

「オレは《BF-蒼炎のシュラ》を召喚!」

 

 

BF-蒼炎のシュラ 星4 闇 鳥獣族 攻1800/守1200

 

 

「カードを二枚セットして、ターンエンド!」

 

 結構スタンダードな滑り出し。

 

 

黒羽 LP8000 手札3

モンスター/《BF-蒼炎のシュラ》

魔法・罠/リバース×2

 

 

「俺のターン、ドロー!―――俺は《E・HEROエアーマン》を召喚!」

 

 毎回毎回よく制限カードを初手で引けるな。

 

 

E・HEROエアーマン 星4 風 戦士族 攻1800/守300

 

 

「俺は《E・HEROエアーマン》の効果発動!このモンスターが召喚に成功した時、デッキから《HERO》と名のつくモンスター一体を手札に加えることができる!俺はこの効果で《E・HEROオーシャン》を手札に!」

 

 ここしばらくの特訓でエアーマンの効果を使うことは覚えたようだ。

 

「さらに手札から《E―エマージェンシーコール》を発動!デッキから《E・HERO》一体を手札に加える!」

「サーチカードを初手から二枚も握ってただと!?」

 

 黒羽は目を見開くが彼にとってはこれが普通なのだ。

 

「このカードの効果で《E・HEROザ・ヒート》を手札に加え、続けて《融合》を発動!」

「彼の場合、Zeroじゃなくてノヴァだろうね」

 

 フユが次に話しかけたのは零士。

 

「だろうな。だが奴の引きを考えたらそれでも問題ないだろう」

 

 零士はフユの方を見向きもしないで答える。

 

「俺は手札のザ・ヒートとオーシャンで融合!」

 

 二体のモンスターが結束して一つの強大な力となる。

 

「燃え上がれ!《E・HEROノヴァマスター》!」

 

 現れる紅蓮の戦士。

 

 

E・HEROノヴァマスター 星8 炎 戦士族 攻2600/守2100

 

 

「行くぞ!《E・HEROエアーマン》で《BF-蒼炎のシュラ》に攻撃!」

(!攻撃力が等しいシュラに攻撃!?何か狙ってやがるのか?)

 

 そう黒羽は深読みしたが、実際は、

 

(しまった〜!間違えた〜!!)

 

いつものプレイングミスでした。

 

「させるかよ!シュラをリリースして、罠発動!《ゴッドバードアタック》!破壊するのはエアーマンとノヴァマスターだ!」

 

 以前のデュエル同様にシュラが火の鳥となり、二体の戦士に突撃してくる。

 

「それには何度も痛い目にあったからな!ただではやられんぞ!速攻魔法《マスク・チェンジ》を発動!」

「何!?」

「このカードはフィールドの同じ属性の《HERO》を《M(マスクド)・HERO》に変身させるカードだ!」

 

 ノヴァマスターが光に包まれ、火の鳥はそれをすり抜けた。

 

「現れろ!《M・HERO剛火》!!」

 

 光の中から現れたのは赤い○面ライダーみたいなので、ベルトの中心部分には『火』の字が。

 

 

M・HERO剛火 星6 炎 戦士族 攻2200/守1800

 

 

「チッ、リリースエスケープか。だがエアーマンは破壊させてもらうぜ!」

 

 エアーマンは一瞬にして燃え尽きた。

 

「だが、剛火は仲間の魂を力に変える!」

 

 

M・HERO剛火 攻2200→2600

 

 

「攻撃力が上がった!?」

「《M・HERO剛火》は、俺の墓地の《HERO》一体につき100ポイント攻撃力が上がる」

 

 よく本家が言っているような説明をする英雄。

 

「もう一度攻撃だ!《M・HERO剛火》でダイレクトアタック!バーニングナックル!!」

 

 キックと見せかけてからのパンチ。

 

 

黒羽 LP8000→LP5400

 

 

「グアッ!」

 

 剛火の攻撃で少し後ろによろけた。

 

「俺はカードを一枚セットして、ターンエンド!」

 

 

英雄 LP8000 手札1

モンスター/《M・HERO剛火》

魔法・罠/リバース×1

 

 

「チッ、オレのターン!」

 

 黒羽は引いたカードを見て目つきが変わった。

 

「相手フィールドにしかモンスターがいない時、こいつはリリースなしで召喚できる!《BF-暁のシロッコ》を召喚!」

 

 でかい鳥の被り物を被った鳥人一体の男が現れる。

 

 

BF-暁のシロッコ 星5 闇 鳥獣族 攻2000/守900

 

 

「さらに《BF-疾風のゲイル》を特殊召喚!」

 

 

BF-疾風のゲイル 星3 闇 鳥獣族 攻1300/守400

 

 

「《BF-疾風のゲイル》の効果発動!《M・HERO剛火》の攻撃力と守備力を半分にする!」

 

 

M・HERO剛火 攻2600→1300/守1800→900

 

 

「そしてオレは伏せカード《デルタ・クロウ―アンチ・リバース》を発動!」

 

 黒羽の伏せカードが表になるのとほぼ同時に英雄の伏せカードが爆発した。

 

「なっ!?《ヒーロー・シグナル》が・・・・!!」

「とんでもねえ引きしてやがんな・・・。だがそんなもんじゃこの黒羽様は止めらねえぞ!《BF-暁のシロッコ》で《M・HERO剛火》に攻撃!ダークウイングスラッシュ!」

 

 シロッコがその爪で剛火を切り裂く。

 

 

英雄 LP8000→LP7300

 

 

「次に《BF-疾風のゲイル》でダイレクトアタック!ブラックスクラッチ!」

(攻撃力1300なら耐えられる!)

「ハッ、甘ぇな!」

 

 英雄の心でも読んだのか黒羽はそんなことを言う。

 

「オレは手札から《BF-月影のカルート》を墓地へ送って、攻撃力を1400ポイントアップ!」

「何で【BF】使う奴は皆毎回都合よくカルート握ってるんだ!?」

「三積みしてるからさ・・・・。あとお前が言うな」

 

 英雄の悲痛な問いにケイトは爽やかに答えた。

 

 

BF-疾風のゲイル 攻1300→2700

 

 

 でもってパワーアップしたゲイルは執拗に英雄を引っ掻いてくる。

 

「アダダダダダダダ!!」

 

 

英雄 LP7300→LP4600

 

 

「そしてレベル5の《BF-暁のシロッコ》にレベル3の《BF-疾風のゲイル》をチューニング!――――黒き疾風よ!秘めたる想いをその翼に現出せよ!シンクロ召喚!舞い上がれ、《ブラックフェザー・ドラゴン》!」

 

 名前に反して白い翼のドラゴンが召喚された。・・・・・・効果を使えば黒くなるけど。

 

 

ブラックフェザー・ドラゴン 星8 闇 ドラゴン族 攻2800/守1600

 

 

「おぉ―――――っとぉ!!ここで黒羽選手、ロマンに走った――――――!!」

「余計なお世話だ!オレはこれでターンエンド!」

 

 秋人に文句をつけてからエンド宣言をする黒羽。どっちの言い分もわからなくはないが。

 

 

黒羽 LP5400 手札1

モンスター/《ブラックフェザー・ドラゴン》

 

 

「ここでエースのお出ましか・・・。うおおおお!!燃えてきたぜぇ!!俺のターン、ドロー!」

 

 さらに気合が入る英雄。

 

「俺は手札から、魔法カード《貪欲な壺》を発動!墓地の剛火、ノヴァマスター、エアーマン、オーシャン、ザ・ヒートをデッキに戻し、カードを二枚ドロー!―――俺は《E・HEROエアーマン》を召喚!」

「何ィ!?」

 

 これには敵味方含めこのデュエルを見ていた全員が驚かされた。

 

「どんな引き運持ってんだよ・・・!?」

 

「エアーマンの効果でデッキから《E・HEROフォレストマン》をサーチして、速攻魔法《超融合》を発動!!」

 

 来ました【HERO】一のチートカード。

 

「今手札に加えたフォレストマンを墓地に送り、エアーマンと《ブラックフェザー・ドラゴン》で融合!来い!《E・HEROエスクリダオ》!!」

 

 刺々しくシャープな漆黒のHEROが召喚された。

 

 

E・HEROエスクリダオ 星8 闇 戦士族 攻2500/守2000

 

 

「エスクリダオも、墓地の《E・HERO》の数だけ、攻撃力がアップする!ダークコンセントレイション!」

 

 

E・HEROエスクリダオ 攻2500→2700

 

 

「バトル!エスクリダオでダイレクトアタック!Dark diffusion(ダークディフューション)!!」

 

 

黒羽 LP5400→LP2700

 

 

(クッ・・・。だがライフは残った。これならまだチャンスが・・・)

 

 黒羽がそんなことを考えている時だ。

 

「・・・・・・・・・・」

 

 英雄は手札と睨めっこしていた。

 

「?どうしたんだよ?」

「ん?あぁ、スマン。ちょっと考え事を・・・・。えーと、コイツをこうすれば・・・・・」

 

 また少し悩む英雄。

 

「・・・・よし!このターンで勝てる!」

 

 何か閃いたようだ。

 

「何!?」

「俺は速攻魔法《フォーム・チェンジ》を発動!エスクリダオをエクストラデッキに戻して、レベルが同じで名前の異なる《M・HERO》、カミカゼを特殊召喚!」

 

 

M・HEROカミカゼ 星8 風 戦士族 攻2700/守1900

 

 

 白いマントを付けた黄緑色の戦士が召喚された。

 

「決まっ・・・」

「《M・HEROカミカゼ》でダイレクトアタック!」

(だから最後まで言わせて・・・・・)

 

 カミカゼの攻撃が迫る瞬間、黒羽はこの一言。

 

「っていうか、そんぐらいすぐ気付けよォォォォォ!!!」

 

 

黒羽 LP2700→LP0

 

 

確かにね。

 

「決ぃまったああぁぁぁ!!!デュエルフェスタ一回戦、第一試合を制したのは、チームACEだああああああ!!!!」

 

 秋人の言葉で観客もドッと沸く。

 

「いいデュエルだったね、英雄」

 

 ねぎらいの言葉をかけるフユ。

 

「おう!これもお前らとの特訓のおかげだな!」

「!おい、ちょっと待て!」

 

 ケイトが急に真剣な顔つきになる。

 

「どうしたの?」

「今気付いたんだけどよ・・・・・・。今回千鳥一回しか喋ってなくね?」

「「「あ・・・・・」」」

 

 千鳥、フユ、英雄も、そう言えば、と振り返ってみる。まあここ最近出番多かったからその反動だと思ってもらえれば。

 

「ダメだよ、千鳥。ヒロインが空気になったら」

 

 なんてポンポンと冗談のつもりで肩を叩くフユに

 

「余計なお世話じゃ、ボケぇぇぇ!!」

 

千鳥はアッパーカットでお返し。

 

「言っただろう。信じろと」

 

 フユに話しかける零士。

 

「そ、そうだね・・・・」

 

 答えるフユは顎を抑えて、ちょっと涙目。

 

「とりあえず、この調子で次のデュエルも頑張ろう」

 

 と、最後はいい感じに締めるフユだった。

 

 

 

「ククク・・・。勝ったのは一年のガキどもか」

 

 彼らのデュエルを観客席の物陰から見やる者が五人。彼らも出場者だろうか。

 

「一回戦、勝てば次に当たるのは彼らですね」

「ああ、絶望を味わわせてやる・・・・・」

 

 某カマセトロフを思い出した方、ほぼ正解です。

 

 




 すぴばる版をご存知の方はラストターンで「あれ?なんか違くね?」と思われた方もいるんじゃないでしょうか?というのも実はあっちのはミスで、どう考えても手札の枚数が合わなかったんですよね。それで今回は特別にニュー《M・HERO》に登場いただきました。近いうちにすぴばる版も修正します。
 そして次回、彼らは5D’sもどきに続き、カマセトロフもどきと対決します。
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