遊戯王 スノーホワイト/ブラック   作:xxxg

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第三話 「主人公は意外とモテるけど鈍くて気付かないのが鉄則」

 フユが不良をフルボッコにした次の日の放課後、つまりはフユと龍一が初めてお互いに本気のデュエルをこれからするという時、昨日のようにフユと千鳥は校庭へと歩を進めている。

 しかし雰囲気は全くの別物だった。

 

「ねぇ、一つ聞いていい?」

「何?」

「どうして中学の時はわざとデュエルに敗けてたの?」

「勝ってばかりで友達がまたいなくなるのが嫌だったからさ」

 

 即答だった。

 

(こいつってば『本当の理由』知らないの?)

「あ、あのさぁ・・・、」

「さ、そろそろ会話パートも終わりにしよう。うちはよそ様と違ってLPが8000でスタートだし、今回は結構長くなるらしいから」

 

 これ以上雰囲気が暗くなるのを避けるためか、千鳥の言葉を遮り、明るく振る舞った。この対応に千鳥は少々機嫌を損ねながらも心中で決意した。

 

(二人のデュエルが終わったら、伝えなきゃね。真実を・・・)

 

 

 

 フユと龍一、二人の視線がぶつかる。

 

「分かってるよな?フユ」

「ああ、全力でいかせてもらう」

 

「「デュエル!!」」

 

二人の声でデュエルが始まった。

 

 

フユ LP8000

 

 

龍一 LP8000

 

 

「俺の先攻、ドロー!オレは手札から速攻魔法《手札断殺》を発動!これにより互いのプレイヤーは手札を二枚墓地に送り、デッキからカードを一枚ドローする!」

 

(さっそく手札入れ替えか・・・)

 

 フユは墓地へ送るカードを選びながら思考する。

 

「俺は《アックス・ドラゴニュート》を召喚!」

 

 黒い龍が手にした大斧を身構えた。

 

 

アックス・ドラゴニュート 星4 闇 ドラゴン族 攻2000/守1200

 

 

「俺はこれでターン終了だ。さぁ見せてみろ、お前の本気を!」

 

 

龍一 LP8000 手札5

モンスター/《アックス・ドラゴニュート》

 

 

「ああ、そうさせてもらう。僕のターン、ドロー!」

(彼の基本戦術は《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》から上級ドラゴンを呼び出し、制圧していくこと・・・。なら、その前に一気に攻める!)

「僕は《ジャンク・シンクロン》を召喚!」

 

 

ジャンク・シンクロン 星3 闇 戦士族 チューナー 攻1300/守500

 

 

「《ジャンク・シンクロン》の効果発動!このカードが召喚に成功した時、墓地のレベル2以下のモンスター一体を効果を無効にし、守備表示で特殊召喚できる!僕は墓地の《神聖なる球体(ホーリーシャイン・ボール)》を特殊召喚!」

 

 パッと見は光る水晶みたいなモンスターが現れた。

 

 

神聖なる球体 星2 光 天使族 攻500/守500

 

 

「なっ!?いつの間にそんなモンスターを!?」

「さっきの《手札断殺》で捨てさせてもらったカードだよ。だがまだこれで終わりじゃあない!僕はレベル4以下のモンスターが特殊召喚に成功したことにより、手札から《TG ワーウルフ》を特殊召喚する!」

 

 半身が機械化した二足歩行の狼が低いうなり声をあげる。

 

 

TG ワーウルフ 星3 闇 獣戦士族 攻1200/守0

 

 

「レベル3の《TG ワーウルフ》とレベル2の《神聖なる球体》にレベル3の《ジャンク・シンクロン》をチューニング!!」

 

 小さき機械戦士が背のエンジンを始動させ、三つの光の輪となり、二体のモンスターを囲む。

 

「シンクロ召喚、轟け!《スクラップ・ドラゴン》!!」

 

 全身ボロボロの機械竜が召喚された。

 

 

スクラップ・ドラゴン 星8 地 ドラゴン族 攻2800/守2000

 

 

「いきなりレベル8のシンクロモンスターだと!?」

 

 龍一が驚きの声を上げる。

 

「驚くにはまだ早いよ。僕はカードを一枚セットし、《スクラップ・ドラゴン》の効果発動!僕が今セットしたカードと、君の《アックス・ドラゴニュート》を破壊する!スクラップ・クラッシュ!!」

 

 《スクラップ・ドラゴン》の尾が伏せカードと《アックス・ドラゴニュート》を弾き飛ばした。

 これで龍一の場はがら空きとなった。

 

「《スクラップ・ドラゴン》でダイレクトアタック!スクラップ・ストリーム!!」

 

 

龍一 LP8000→LP5200

 

 

「グアッ!」

 

 《スクラップ・ドラゴン》のブレス攻撃をなんとか耐える龍一だが、かなりのダメージを受けたことに変わりはない。

 

「僕はカードを一枚セットしてターン終了」

 

 

フユ LP8000 手札2

モンスター/《スクラップ・ドラゴン》

魔法・罠/リバース×1

 

 

「クソッ、俺のターン、ドロー!」

 

 ドローしたカードを見た龍一から、一瞬笑みがこぼれた。

 

「俺は、《ガード・オブ・フレムベル》を召喚!」

 

 

ガード・オブ・フレムベル 星1 炎 ドラゴン族 チューナー 攻100/守2000

 

 

「シンクロ召喚が狙いかい?」

 

 フユが尋ねた。それに龍一が笑って答える。

 

「いいや、違う。だが、これで一気に押し切ってやる」

 

 その龍一の自信にフユはハッと気づく。

 

「俺は《ガード・オブ・フレムベル》を除外し、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を特殊召喚!!」

 

グオオオオオォ――――――――!!!

 

 

レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン 星10 闇 ドラゴン族 攻2800/守2400

 

 

二頭の機械龍が相対する。

 

「俺は《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》の効果発動!俺の墓地の《ダークストーム・ドラゴン》を特殊召喚!!」

 

 一陣の風と共に漆黒の龍が現れた。

 

 

ダークストーム・ドラゴン 星8 闇 ドラゴン族 攻2700/守2500

 

 

(伏せカードが怪しいけど、ダメもとで攻撃してみるか)

「俺は《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》で《スクラップ・ドラゴン》に攻撃!

ダークネスメタルフレア!!」

 

黒き機械龍から放たれた火球がボロボロの機械龍に直撃した。

                 

 ・・・・・・・ように見えた。

 

 爆炎の中から無傷の《スクラップ・ドラゴン》が姿を見せた。

 

「どういうことだ!?」

 

 龍一は声を荒げた。フユが冷静にそれに答える。

 

「墓地の《ネクロ・ガードナー》の効果を発動させてもらった。これも君の《手札断札》で墓地へ送らせてもらってたカードだよ」

「チィ!俺はカードを二枚セットしてターン終了だ!!」

 

 

龍一 LP5200 手札2

モンスター/《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》《ダークストーム・ドラゴン》

魔法・罠/リバース×2

 

 

(あの二枚の伏せカード・・・・。攻撃に対して発動するタイプのトラップかな・・・?)

「僕のターン、ドロー!――――僕は《スクラップ・ドラゴン》の効果発動!僕と君の伏せカードを破壊する!」

「やっぱりそうきたか!」

「さらに!!」

「何!?」

 

 フユが予想外な言葉を発したことに龍一は驚きを隠せなかった。

 

「それにチェーンする形でリバースカード《サイクロン》を発動し、選択していない方の伏せカードを破壊する!」

「クソッ!奈落も《次元幽閉》も破壊されたか!」

 

 その言葉にフユはほくそ笑んだ。

 

「フッ、僕はさらに《神秘の代行者 アース》を召喚!」

 

 

神秘の代行者 アース 星2 光 天使族 チューナー 攻1000/守800

 

 

「《神秘の代行者 アース》の効果発動!デッキから《創造の代行者 ヴィーナス》を手札に加える!――――そしてバトルフェイズ。《スクラップ・ドラゴン》で《ダークストーム・ドラゴン》に攻撃!スクラップ・ストリーム!!」

 

 

龍一 LP5200→LP5100

 

 

「僕はこれでターン終了」

 

 

フユ LP8000 手札3

モンスター/《スクラップ・ドラゴン》《神秘の代行者 アース》

 

 

「俺のターン!」

(とにかく、《スクラップ・ドラゴン》を何とかしねえと・・・)

「ドロー!・・・・・・・・俺は《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》をリリース」

「何だって!?」

 

 今度はフユが龍一の言葉に驚いた。

 

「俺は《ストロング・ウィンド・ドラゴン》をアドバンス召喚!!」

「げっ!?」

 

 筋骨隆々とした緑色の龍が現れた。

 

 

ストロング・ウィンド・ドラゴン 星6 風 ドラゴン族 攻2400/守1000

 

 

「知ってるだろ?《ストロング・ウィンド・ドラゴン》はドラゴン族をリリースして召喚した場合、そのモンスターの攻撃力の半分の数値を追加する」

 

 

ストロング・ウィンド・ドラゴン 攻2400→3800

 

 

「攻撃力・・・」

 

 千鳥が呟いた。フユがそれに続く。

 

「3800・・・・・!!」

(ダメージを優先するならアースを狙うべきだが、やっぱり《スクラップ・ドラゴン》を叩くべきか)

「俺は《ストロング・ウィンド・ドラゴン》で《スクラップ・ドラゴン》に攻撃!ストロング・ハリケーン!!」

 

 一気に吐き出された風が《スクラップ・ドラゴン》を粉々にした。

 

 

フユ LP8000→LP7000

 

 

「いよっしゃあ!!俺はこれでターンエンド!」

 

 

龍一 LP5100 手札2

モンスター/《ストロング・ウィンド・ドラゴン》

 

 

 龍一が喜びの表情を浮かべるが、フユの方からは厳しい表情は見えない。

 

「さすがだね、龍一」

 

 フユはさらに言葉を続けた。

 

「でもまだ甘い」

「何?」

「僕のターン、ドロー!――――僕は《創造の代行者 ヴィーナス》を召喚!」

 

 どこか神々しさすら感じさせる女天使が自身の周りに赤、青、紫の球を浮遊させながら、地に降り立つ。

 

 

創造の代行者 ヴィーナス 星3 光 天使族 攻1600/守0

 

 

「《創造の代行者 ヴィーナス》の効果発動!LPを500ポイント払うことで、手札、またはデッキから《神聖なる球体》を一体、特殊召喚できる!」

 

 

フユ LP7000→LP6500

 

 

 《創造の代行者 ヴィーナス》の周囲を浮遊していた球の一つが《神聖なる球体》となった。

 

「レベルの合計は7。《ブラックローズ・ドラゴン》か?」

「いいや、僕はもう一度《創造の代行者 ヴィーナス》の効果を発動!」

「もう一度だと!?」

 

 

フユ LP6500→LP6000

 

 

「レベル3の《創造の代行者 ヴィーナス》に、レベル2の《神秘の代行者 アース》をチューニング!!――――シンクロ召喚!殲滅せよ、《A・O・J(アーリー・オブ・ジャスティス)カタストル》!!」

 

 足と思われるパーツをいくつか備えている、まるで白い虫のような機械。

 

 

A・O・J カタストル 星5 闇 機械族 攻2200/守1200

 

 

「フン、それじゃあ敵わねえぞ?」

「さらに僕はレベル2の《神聖なる球体》二体で、オーバーレイ!」

 

 フユの足元に宇宙のような空間が広がる。そして二つの《神聖なる球体》が光となり、その中へ吸い込まれる。

 

「二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!現れよ、《ガチガチガンテツ》!!」

 

岩の巨人が地面が揺れるほどの勢いで落下してきた。

 

 

ガチガチガンテツ ランク2 地 岩石族 攻500/守1800

 

 

 龍一もエクシーズ召喚には驚いたようだが、すぐに余裕を取り戻した。

 

「ヘッ、だがそれでも俺のモンスターは倒せねぇぜ」

「そうでもないさ。《ガチガチガンテツ》の効果により、このカードのエクシーズ素材一つにつき、僕のフィールド上のモンスターの攻撃力と守備力は200ポイントアップする!」

 

 

A・O・J カタストル 攻2200→2600/守1200→1600

 

 

ガチガチガンテツ 攻500→900/守1800→2200

 

 

 

「だがそれでもカタストルの攻撃力は2600。これならまだブラックローズを召喚した方が良かったんじゃないのか?」

「じゃあ、試してみるかい?《A・O・J カタストル》で《ストロング・ウィンド・ドラゴン》に攻撃!ダーク・カタストロフィ!!」

 

カタストルの頭部と思しき部分からビームが放たれる。そしてそれはいともたやすく《ストロング・ウィンド・ドラゴン》の体を貫いた。

 

「馬鹿な!?」

「《A・O・J カタストル》は闇属性以外のモンスターとバトルする時、ダメージステップの前にその相手モンスターを破壊する効果を備えている。たとえ相手の攻撃力がどれほど高くてもね。―――僕はこれでターンエンド」

 

 

フユ LP6000 手札3

モンスター/《A・O・J カタストル》《ガチガチガンテツ》

 

 

「クッ・・・・・!俺のターン」

(・・・・・強いな)

 

 それが龍一の正直な感想だった。

 

(でも、まだだ。まだ俺のライフは尽きてねえ!!!)

 

「ドロ――――!!!」

 

 目をつぶってドローした。

 そして恐る恐る目を開けた瞬間、龍一は歓喜した。

 

「来た来た来たぁ!!!俺は、《ダーク・アームド・ドラゴン》を特殊召喚!!」

「な・・・!?」

 

 背に二本の刃を備えた黒龍が現れる。

 

 

ダーク・アームド・ドラゴン 星7 闇 ドラゴン族 攻2800/守1000

 

 

「《ダーク・アームド・ドラゴン》の効果発動!墓地の《アックス・ドラゴニュート》を除外して、《ガチガチガンテツ》を破壊!ダーク・ジェノサイド・カッター!!」

 

 《ダーク・アームド・ドラゴン》の背の刃が《ガチガチガンテツ》に向けて放たれる。

 

「攻略できないカードもコンボも存在しない!僕は手札の《朱光の宣告者(パーミリオン・デクレアラー)》の効果でこのカードと手札の《ダーク・ヴァルキリア》を墓地へ送り、《ダーク・アームド・ドラゴン》の効果を無効にし、破壊する!」

 

 一見すると単なるオレンジ色の石ころみたいなモンスターが強い光を発し、《ダーク・アームド・ドラゴン》を消滅させる。

 

「・・・俺はこのターンのエンドフェイズに墓地の《真紅眼の飛龍(レッドアイズ・ワイバーン)》の効果でこのカードを除外し、墓地の《レッドアイズ》と名のつくモンスター一体を特殊召喚する。俺は《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を特殊召喚・・・!」

(まだだ。まだ可能性は残されてる!)

 

 

龍一 LP5100 手札2

モンスター/《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》

 

 

「・・・僕のターン」

 

 フユの引いたカード。それは――――――。

 

「僕は墓地の《神秘の代行者 アース》を除外」

「この召喚条件は・・・!」

 

「天空に住まいし太陽神よ、矛を向ける者全てを灼き払え!!来い、《マスター・ヒュペリオン》!!!」

 

 地に降り立つは絶対の大天使。

 

 

マスター・ヒュペリオン 星8 光 天使族 攻2700→3100/守2100→2500

 

 

「《マスター・ヒュペリオン》の効果発動!墓地の《神聖なる球体》を除外し、《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を破壊!!シャイニング・デストラクション!!」

 

 マスター・ヒュペリオンが小規模な太陽のような火球を生み出し、レッドアイズに向けて放つ。

 

(・・・・・・・・終わった)

 

 龍一にはもう諦念しかなかった。

 

 

 

 フユもフユなりに自問自答していた。

 

(このままいけばこのターンで確実に勝てる。でも、そうしたら・・・・。いや、もうしょうがない、よね)

 

 そしてフユは全モンスターに攻撃を命じるのだった。

 

 

龍一 LP5100→LP0

 

 

 

「ハハ。フユ、お前ってやっぱりすげぇ奴だったんだな」

 

 龍一もそうは言うものの元気がない。

 

「龍一、千鳥から聞いたんでしょ?・・・・・僕だって勝ちたくないわけじゃない。でも、それ以上に、友達を失うのはもっと嫌なんだ!!」

 

 フユが本音を吐露し、三人の間に再び重苦しい雰囲気が漂う。

 ように思われた。

 

「あ~あ。アンタってホントに馬鹿ね」

 

千鳥がため息交じりに言った。

 

「千鳥・・・。どういうこと?」

「友達が減ったのは、別にアンタがデュエル強いからじゃないのよ」

「えっ・・・・。じゃあ、どうして?」

 

 千鳥は呆れたような目を向け、フユを指さして言った。

 

「アンタ、モテんのよ」

 

「・・・・・はい?」

「はい?じゃなくて・・・。顔が良くて、成績優秀、スポーツ万能、高身長で挙句の果てに(デュエル以外では)性格がいいって、およそ主人公にあるまじきパーフェクト人間じゃない。で、モテまくりだったアンタのことを他の男子は嫉妬してたってわけ。・・・でも嫌よねぇ、男の嫉妬ってのもさぁ」

 

 最後の一言は妙に演技臭かったが、フユはそんなことは気にせず、思い出したように言った。

 

「あー、言われてみれば確かに昔下駄箱とか机の中に手紙とかいっぱい入ってたなぁ」

「でしょ?」

「でもあんまり多いから間違えて入れたんだと思って適当に周りの人のに入れといたんだよねぇ」

 

フユはそう言って笑っていたが、

 

「サイッテ―。っていうかそれも友達減った理由の一つなんじゃないの?」

 

千鳥は軽蔑の眼差しを向け、

 

「だな」

 

龍一も同意する。

 

「ま、私はそろそろ帰るわ。伝えるべきことは伝えたんだし」

 

 そう言って帰ろうとする千鳥を

 

「あ、ちょっと待って」

 

フユは呼び止める。

 

「何よ?」

「僕がモテてたってことは、君も僕のこと好きだったの?」

 

 などととんでもないことを悪びれもせず聞いたりする。

 

「はあ!?な、な、な、な、な、何言ってんのよ!!べ、べ、べ、別にアンタのことなんか・・・」

「じゃあ嫌い?」

「い、いや嫌いってわけじゃなくて・・・・・。あーもう!私帰る!!」

 

 紅潮した顔を隠すように走り去っていく千鳥。

 

「あ、待ってよー」

 

 その後を追っていくフユ。

 そしてその光景を見て龍一は一言呟いた。涙混じりに。

 

「いやぁ、青春だねぇ」

 

 

 

「・・・・・みたいなことがあったんっすよぉ」

 

 ここはデュエルアカデミアの体育館裏。今は不良達のたまり場となっている。

 で、今話していたのは昨日フユにワンターンキルをされた不良だ。その話し相手は一人の少年。

 

「そうか・・・」

 

 少年はそれだけ答える。その声に感情や抑揚は感じられなかった。

 

「その男の使用していたカードと戦術を教えろ」

「おお!じゃあ―――さん!仇討ってくれるんっすね!?」

「貴様のことなど知るか。だが、少々興味が湧いたのは事実だ」

 

 




 前回、前々回に比べるとそこそこ長めの第三話です。
 友達減った理由が「モテモテだったから」ってww ですが読者諸兄、特に男性の方々はそういう異性にモテモテという体験味わってみたいんじゃないでしょうか?え?作者はモテモテライフを送ったことはあるのかって?一生ないんじゃないかな。
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