遊戯王 スノーホワイト/ブラック   作:xxxg

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第三十二話 「理科の教師は癖の強い人が多い」

千鳥 LP7100 手札3

モンスター/《ガスタの巫女 ウィンダ》

魔法・罠/リバース×1

 

 

ガスタの巫女 ウィンダ 星2 風 サイキック族 攻1000/守400

 

 

山崎 LP7800 手札1

モンスター/《イビリチュア・ガストクラーケ》

 

 

イビリチュア・ガストクラーケ 星6 水 水族 攻2400/守1000

 

 

「くっ、僕のターン、ドロー!―――僕は《リチュア・ビースト》を召喚!」

 

 現れたのは緑色をした獣のモンスターだ。

 

 

リチュア・ビースト 星4 水 獣族 攻1500/守1300

 

 

「《リチュア・ビースト》の効果発動!このカードが召喚に成功した時、墓地のレベル4以下の《リチュア》と名のつくモンスター一体を守備表示で特殊召喚できる!僕は《リチュア・アビス》を特殊召喚!」

 

 緑の獣の咆哮で蘇ったサメ男。(注:ナッ○ャークじゃないよ)

 

「さらに《リチュア・アビス》の効果発動!デッキから守備力1000の《シャドウ・リチュア》を手札に加え、さらに今手札に加えた《シャドウ・リチュア》を墓地へ送って、デッキから《リチュアの儀水鏡》を手札に加えるよ!」

 

 千鳥の影に霞んでいるが、こっちもこっちでモンスターが過労死させられている。

 

「そしてバトルフェイズ!《イビリチュア・ガストクラーケ》で《ガスタの巫女 ウィンダ》を攻撃!」

 

(!?儀式召喚を行わない?手札にモンスターがいないのかしら?)

 

 千鳥がそんなことを考えている間にウィンダに触手が這い寄ってきた。

「これで○○○○○とか始まったら一部読者は喜ぶだろうね」

「いやおい!全部伏せ字って何をぶち込んだのよ!?」

「何をって、しょ・・・」

「やっぱり言わんでいい!!本気でR-18タグ付けるつもりかお前は!!」

 

 もはやこの二十五話の間に魔王モードになってもつっこんでしまう体質になっている千鳥だった。

 

 

千鳥 LP7100→LP5700

 

 

「破壊された《ガスタの巫女 ウィンダ》の効果発動!デッキから《ガスタ・ガルド》を守備表示で特殊召喚!」

 

 二体目のガルドは流石に守備表示。

 

「だったら《リチュア・ビースト》で《ガスタ・ガルド》を攻撃!」

 

 召喚されてもすぐに破壊される。それがガスタリクルーター組の宿命なのである。

 

「なら今度はイグルを特殊召喚!」

 

 フユにはすっごいイグルが疲れているように見えたが、多分それは気のせいではないだろう。

 

「ホントしぶといね・・・。僕はカードを一枚セットしてターンエンド!」

 

 

山崎 LP7800 手札1

モンスター/《イビリチュア・ガストクラーケ》《リチュア・ビースト》《リチュア・アビス》

魔法・罠/リバース×1

 

 

「私のターン、ドロー!――――私は《ガスタの神官 ムスト》を召喚!」

 

 

ガスタの神官 ムスト 星4 風 サイキック族 攻1800/守900

 

 

「私はレベル4の《ガスタの神官 ムスト》に、レベル1の《ガスタ・イグル》をチューニング!―――シンクロ召喚!飛べ、《ダイガスタ・ガルドス》!」

 

 羽ばたく巨大ガルドとそれを駆るウィンダ。

 

 

ダイガスタ・ガルドス 星5 風 サイキック族 攻2200/守800

 

 

「《ダイガスタ・ガルドス》の効果発動!このカードは墓地の《ガスタ》と名のつくモンスター二体をデッキに戻して、表側表示のカードを一枚破壊できる!私はガルドとイグルをデッキに戻してガストクラーケを破壊!」

 

 ガルドスは、というより上のウィンダは杖から雷電をガストクラーケに放った。そしてガストクラーケを破壊したウィンダの顔はどことなくすっきりしているようだった。(シンクロ素材はムストとイグルだけど)

 

「さらにガルドスで《リチュア・ビースト》を攻撃!」

 

 ガルドスの突進で数メートル向こうまでぶっ飛ばされるビースト。

 

 

山崎 LP7800→LP7100

 

 

「私はこれでターンエ・・・」

「ちょっと待った!」

 

 エンド宣言を遮った対戦相手。

 

「僕はエンドフェイズに罠カード《リチュアの瞑想術》を発動!手札の《リチュアの儀水鏡》を見せることで、墓地の《イビリチュア・マインドオーガス》と《シャドウ・リチュア》を手札に加える!」

「なるほど。儀式召喚を行わなかったのはこれが狙いでもあったのか」

 

 フユが一人納得する。

 

「でもエンドフェイズに入っちまっている以上千鳥に対抗策はねえぞ」

 

 ケイトも苦い顔だ。

 

「っ・・・!ターンエンド・・・!!」

 

 

千鳥 LP5700 手札3

モンスター/《ダイガスタ・ガルドス》

魔法・罠/リバース×1

 

 

「僕のターン、ドロー!―――僕は三度目の《リチュアの儀水鏡》を発動!手札の《シャドウ・リチュア》を必要なリリース分として、《イビリチュア・マインドオーガス》を儀式召喚!」

 

 再び召喚された半分美少女、半分魚のモンスター。

 

「マインドオーガスの効果発動!僕の墓地からはビースト、シャドウ、瞑想術の三枚、君の墓地からはウィンダとムストの二枚をデッキに戻す!」

「チィッ!」

 

 千鳥は思わず舌打ちを漏らした。これで千鳥の墓地にモンスターはいない。

 

「《リチュア・アビス》を攻撃表示に変更して、バトルフェイズ!まずは《イビリチュア・マインドオーガス》で《ダイガスタ・ガルドス》を攻撃!」

 

 今度はマインドオーガスの上半身の少女が杖からハイドロポンプ並みの水流をガルドスにぶつけた。

 

 

千鳥 LP5700→LP5400

 

 

「続けて《リチュア・アビス》でダイレクトアタック!」

 

 サメ人間が千鳥に襲い掛かる。

 

「やれるもんならやってみなさいよ・・・!!」

 

 しかし千鳥が鬼の形相で睨みを効かせたもんだから、アビスはブルって攻撃はかすめた程度となった。

 

 

千鳥 LP5400→LP4600

 

 

「僕はメインフェイズ2に入って、モンスターを一枚セット。さらに墓地の《リチュアの儀水鏡》の効果で、このカードをデッキに戻して墓地の《イビリチュア・ガストクラーケ》を手札に加えてターンエンド!」

 

 

山崎 LP7100 手札1

モンスター/《イビリチュア・マインドオーガス》《リチュア・アビス》

 

 

「私のターン、ドロー!」

「フィールドはガラ空き。それに墓地にモンスターもいない。千鳥の奴、どうするつもりだ?」

 

 

 英雄の言う通り、現状では千鳥の戦術はフルには発揮できない。しかし千鳥はこう答えた。

 

 

「墓地にモンスターがいないなら・・・、ためればいい!!」

 

うすら笑いを浮かべて。

 

「ま、まさか・・・」

 

 フユの顔がひきつる。

 

「私は《ガスタ・ガルド》を召喚!」

 

 ハイ、本日二回目の自爆特攻のスタートです。

 

「バトル!《ガスタ・ガルド》で《リチュア・アビス》に攻撃!そして破壊されたガルドの効果で《ガスタ・イグル》を特殊召喚してアビスに攻撃!」

 

 《オレイカルコスの結界》を発動した時の王様も真っ青な外道っぷり。そして千鳥のライフは・・・、

 

 

千鳥 LP4600→LP3700

 

 

「そして破壊されたイグルの効果で《ガスタ・コドル》を特殊召喚!」

 

 発動上な緑色のハゲタカ。しかし正直言ってガルドやイグルより可愛くない。

 

 

ガスタ・コドル 星3 風 鳥獣族 攻1000/守400

 

 

「《ガスタ・コドル》でアビスに攻撃!」

 

 コドルのついばみ攻撃!

 

 

山崎 LP7100→LP6900

 

 

「《ガスタ・コドル》の効果発動!このカードが相手モンスターを戦闘で破壊した時、デッキから守備力1500以下の風属性サイキック族のモンスターを特殊召喚できる!私は《ガスタの賢者 ウィンダール》を特殊召喚!」

 

 ここで《ガスタ》の長の登場。

 

 

ガスタの賢者 ウィンダール 星6 風 サイキック族 攻2000/守1000

 

 

「まだよ、まだ私のバトルフェイズは終わっていない!!」

「いやどこのATM?」

 

 珍しい千鳥ボケフユツッコミ。

 

「《ガスタの賢者 ウィンダール》でセットモンスターに攻撃!」

(セットモンスターの守備力が2000以上ならまずいけど、ここはイチかバチか!)

 

 ウィンダールが斬りかかると、伏せモンスターは姿を現した。雰囲気は少々違うが、マインドオーガスの上半身の少女と同一人物のようだ。

 

 

リチュア・エリアル 星4 水 魔法使い族 攻1000/守1800

 

 

「破壊された《リチュア・エリアル》のリバース効果を発動!デッキから《リチュア・ノエリア》を手札に加える!」

 

 手札に加えるモンスターの名を聞いて、千鳥の顔がさらに恐くなる。

 

「ノエリア・・・。《リチュア》の親玉・・・・!!でもこっちもウィンダールの効果も発動!このカードが相手モンスターを破壊した時、墓地のレベル3以下の《ガスタ》モンスター一体を守備表示で特殊召喚できる!私は《ガスタ・ガルド》を特殊召喚!」

 

 もう何度召喚されたのか分からないガルド。

 

「レベル3の《ガスタ・コドル》に、レベル3の《ガスタ・ガルド》をチューニング!―――シンクロ召喚!舞え、《ダイガスタ・スフィアード》!」

 

 

ダイガスタ・スフィアード 星6 風 サイキック族 攻2000/守1300

 

 

「《ダイガスタ・スフィアード》の効果発動!このカードがシンクロ召喚に成功した事で、墓地の《ガスタの交信》を手札に加える!―――そして私はカードを一枚セット!」

「フユ、どうして千鳥は《ガスタの交信》を使わなかったんだ?」

 

 英雄のQと、

 

「《ダイガスタ・スフィアード》には《ガスタ》モンスターの戦闘によって発生するダメージを相手に与える効果があるのは知ってるよね。仮に回収してすぐマインドオーガスに対して使ったとしても、スフィアードがいる限りは千鳥へのメリットは少ないんだ。むしろ、せっかくためた墓地のモンスターを消費することになってしまうんだ」

 

フユのAでした。

 

 

 

「次のターンで、私の勝ちよ!!ターンエンド!」

 

 

千鳥 LP3700 手札3

モンスター/《ガスタの賢者 ウィンダール》《ダイガスタ・スフィアード》

魔法・罠/リバース×2

 

 

 エンド宣言の直前に次のターンでの勝利宣言、明らかに負けフラグである。

 

「僕のターン、ドロー!―――僕は手札から《強欲なウツボ》を発動!手札の水属性モンスター、ノエリアとガストクラーケをデッキに戻して、カードを二枚ドローする!―――――よし!」

 

 この理科教師、何か閃いたようだ。

 

「僕は手札から《ヴィジョン・リチュア》を墓地へ送って、デッキから《イビリチュア・ジールギガス》を手札に加える!」

「しまった、その手があったか!」

 

 いち早く勘づいたのはフユ。

 

「僕は手札からまたまた《リチュアの儀水鏡》を発動!手札の《シャドウ・リチュア》を必要なリリース分として、《イビリチュア・ジールギガス》を儀式召喚!!」

 

 ガストクラーケやマインドオーガスの時と同様に鏡と《リチュア》の紋章が浮かび上がるが、そこからは何やら禍々しいオーラのようなものが溢れている。

 

グゴゴゴゴゴ――――――

 

 轟音をあげながら降臨したのはかなり巨大な《インヴェルズ・グレズ》のようなモンスターだ。

 

 

イビリチュア・ジールギガス 星10 水 水族 攻3200/守0

 

 

「《イビリチュア・ジールギガス》の効果発動!ライフを1000支払い、カードを一枚ドローできる。そしてドローしたカードを互いに確認して、それが《リチュア》と名のつくモンスターだったらフィールドのカードを一枚手札に戻すことができる!」

「なっ!?」

「そう。ここで《リチュア》モンスターを引くことができれば《ダイガスタ・スフィアード》はバウンスされ、戦闘ダメージは君が受ける」

 

 少し意地悪く笑う山崎先生。

 

「でも、ここで引けるわけが・・・!!」

 

 千鳥はもう悪役同然。

 

「引いてみせるさ!!ドロー!!!」

 

 

山崎 LP6900→LP5900

 

 

「―――――引いたカードは・・・・・、《リチュア・アバンス》!!」

 

「!!!!!」

「山崎先生、ここで《リチュア》モンスターを引き当てた―――――ッ!!!アニメか何かか――――――――!!!?」

 

 秋人の実況も最高潮だ。

 

「ジールギガスの効果で《ダイガスタ・スフィアード》をエクストラデッキに戻す!」

 

 ジールギガスは反射的に耳を塞ぎたくなるほどの雄叫びをあげる。そしてそれにスフィアードは怯んで消滅した。

 

「さらに《リチュア・アバンス》を召喚!」

 

 薄紫色の髪をショートポニーテールでまとめた少年が召喚される。

 

 

リチュア・アバンス 星4 水 魔法使い族 攻1500/守800

 

 

「バトル!《イビリチュア・ジールギガス》で《ガスタの賢者 ウィンダール》を攻撃!」

 

 ジールギガスの大きな拳がウィンダールに迫った。

 

「・・・ッハ。先生、今攻撃って言いましたね?」

 

 千鳥は薄く笑った。もちろん焦りの色はない。

 

「!!まさか!!?」

「そう!モンスターの攻撃に対して発動し、王様以外はほぼ確実に外すと言われる罠カード《聖なるバリア―ミラーフォース―》!!」

 

 ウィンダールの前に半透明のバリアが出現し、ジールギガスの攻撃を防いだ。さらにそれだけでなく、バリアからいくつもの短い光の刃が相手モンスターを襲った。

 

「先生のフィールドのモンスターは全て攻撃表示。よって全モンスターが破壊される!」

「くっ、僕はこれでターンエンド・・・・」

 

 

山崎 LP5900 手札0

 

 

「私のターン、ドロー!―――やっぱりこのターンで私の勝ちよ!!」

 

 再度勝利宣言。

 

「まずは罠カード《ガスタへの祈り》を発動!墓地のコドルとガルドをデッキに戻して、墓地の《ダイガスタ・ガルドス》を特殊召喚!」

 

 巨大なガルドとそれを駆るウィンダが蘇った。

 

「さらに魔法カード《死者蘇生》を発動し、墓地の《ガスタ・イグル》を特殊召喚!」

 

 イグルもホント何回フィールドと墓地を行ったり来たりしたか分からない。

 

「レベル6の《ガスタの賢者 ウィンダール》に、レベル1の《ガスタ・イグル》をチューニング!―――シンクロ召喚!羽ばたけ、《ダイガスタ・イグルス》!」

 

 成長したイグルとガルド、そしてそれらを操るウィンダールとウィンダが並んだ。

 

 

ダイガスタ・イグルス 星7 風 サイキック族 攻2700/守1800

 

 

「そして《ガスタの静寂 カーム》を召喚!」

 

 さらにもう一人の美少女も召喚される。

 

 

ガスタの静寂 カーム 星4 風 サイキック族 攻1700/守1100

 

 

「先生のフィールドにも手札にもカードは無い。これは・・・」

 

 決まったね、と言いかけてフユは咄嗟に口を閉ざした。また言いかけたところで攻撃宣言されると思ったからだ。

 

「カーム、ガルドス、イグルスでダイレクトアタック!!」

「うわあああああっ!!!」

 

 

山崎 LP5900→LP0

 

 

 

「千鳥、お疲れ様、とは言わないよ。仲間の僕らもおっかなかったよ君のデュエル」

「どういう意味よ!!」

 

 ライフ上だけとはいえギリギリで勝って、リング降りてきてのチームメイトからの第一声がこれならまあキレるわな。

 

「いよぉっし!!次は俺の番だな!!」

 

 元気いっぱいの声を出したのは五番手の英雄である。

 

「うん、頑張ってねー」

 

 送り出すフユの声援は全く応援する気が感じられない。

 

「ってちょっと待て!何で俺だけこんな感じなんだ!?」

 

 流石に英雄もつっかかる。

 

「え?だって、ねえ・・・」

「もう決勝進出も決まってるわけだし・・・」

「このデュエルの結果も大体想像つくしな」

 

 千鳥、ケイトもなんだかやる気がないように見える。

 

「つまり、全員お前に期待などしていないということだ」

 

 零士がダメ出し。

 

「何だと!?お前らがそう言うなら次のデュエル絶対勝ってやる!!!」

 

 鼻息を荒くしてリングに上がる英雄だった。

 

 

 

 ちょうど同じ時、

 

「力及ばずすみません、宵星先生。」

 

申し訳なさそうに詫びる理科教師。

 

「いえ、お気になさらず」

 

 対して麻理亜先生はニコニコしている。

 

「でも最後のアバンスは召喚せずにセットしておけば、もう少し粘れたかもしれませんねぇ」

 

 ごもっともな指摘。

 

「なんとか、一矢報いてもらえませんか?」

 

 他の教師も似たようなことを言う。

 

「・・・分かりました。次の相手は不屈野君でしたね。では、特別授業でもしましょうか」

 

 そう言う彼女の顔は笑っていたが、周囲の者を畏怖させるような雰囲気をかもし出していた。

 

 




 次々とターミナル出のカードが敗けていますが、実際はもっと強いです。ただ使う人間がほぼ素人なのが原因なだけです。
 そして次回、担任が相手なわけですが、彼女が使うカードには皆さんトラウマ級の何かを植えつけられた経験があるんじゃないでしょうか?
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