デュエルリングの上で英雄と麻理亜の二人が向かい合った。準決勝最終試合である。
「行くぜ先生!!」
好戦的な笑みでデュエルディスクを起動させる英雄と、
「来なさい。特別授業をしてあげます」
怪しげな笑みを浮かべてデュエルディスクを起動する麻理亜。
「さあ、二人の準備ができたところで、デュエルフェスタ準決勝第五試合、スタートだァァ―――――ッ!!!」
毎度のごとく秋人がデュエル開始の宣言を行う。
「「デュエル!!」」
英雄 LP8000
麻理亜 LP8000
「先攻はもらうわね。―――私のターン、ドロー」
「そう言えば、先生ってどんなカードを使うの?」
千鳥がフユに訊ねた。
え?デュエルの先生なんでしょ?と思う方もいるかもしれないが、この先生の授業は生徒同士のデュエルが主なのだ。で、一通りデュエルが終わった後、あそこはこうすればよかった、あのカードはもう少し後で使えばよかった、といった指摘ばかりなのだ。
「いくつか候補はあるんだけど、分からないね」
フユもそうとしか言いようがない。
「私は《ヴェルズ・ザッハーク》を召喚するわ」
現れたのは少し小さめの黒いドラゴンだ。
ヴェルズ・ザッハーク 星4 闇 ドラゴン族 攻1850/守850
「カードを二枚セットしてターンエンドよ」
麻理亜 LP8000 手札3
モンスター/《ヴェルズ・ザッハーク》
魔法・罠/リバース×2
「フユ、この準決勝、一つ思ったことがあるんだけど」
千鳥が静かに言った。
「何?」
「相手これ、チームティーチャーっていうか、チームターミナルじゃねえかァァァ!!!」
一転、大シャウト。
「うん、それ作者があとがきで前々から言ってる」
「俺のターン、ドロー!―――俺は《E・HERO アナザー・ネオス》を召喚!」
E・HERO アナザー・ネオス 星4 光 戦士族 攻1900/守1300
いきなり攻撃力1850超えのカードを引いていたという、相変わらずのご都合主義なドロー力。
「さらに手札から魔法カード《融合》を発動!手札の《E・HERO ボルテック》と《E・HERO ザ・ヒート》を融合素材とし、《E・HERO ノヴァマスター》を融合召喚!」
さらにはエースモンスターまで登場する始末。
E・HERO ノヴァマスター 星8 炎 戦士族 攻2600/守2100
「行くぜ!俺は《E・HERO ノヴァマスター》で《ヴェルズ・ザッハーク》を攻撃!フレイムノヴァ!!」
ノヴァマスターが放った初期元気玉サイズの炎の塊はザッハークに直撃した。
麻理亜 LP8000→LP7250
「この瞬間、《ヴェルズ・ザッハーク》の効果を発動するわ」
「何!?」
直後、ノヴァマスターの体に黒い斑点がいくつも浮かび上がり、悶えだした。
「ザッハークが相手に破壊された時、特殊召喚されたレベル5以上のモンスター一体を破壊できるわ。カードテキストは事前にチェックすることね」
そして斑点が全身に回り、ノヴァマスターは息絶える。
「くっ、だがこっちもノヴァマスターの効果でカードを一枚ドローだ!さらにアナザー・ネオスでダイレクトアタック!」
ちびネオスの手刀が炸裂するが、この先生、むしろ笑みが濃くなった。ある意味零士より恐い。
麻理亜 LP7250→LP5350
「俺はカードを一枚セットしてターンエンドだ!」
英雄 LP8000 手札2
モンスター/《E・HERO アナザー・ネオス》
魔法・罠/リバース×1
しかし相手は英雄。鈍すぎて気付いていない。
「私のターン、ドロー。私はまず、永続罠《侵略の侵喰感染》を発動するわ。このカードは手札かフィールドの《ヴェルズ》モンスター一体をデッキに戻し、デッキから《ヴェルズ》モンスター一体を手札に加えるカード」
「へえー」
英雄はそこまで関心を持っていない。
「英雄はあのカードの恐さが分かってないみたいだね」
「ああ、あのカードは状況に応じた手札の入れ替えがほぼ永久的に可能だからな」
フユの意見に零士も同意した。
「私はこのカードの効果で手札の《ヴェルズ・サンダーバード》をデッキに戻して、デッキから《ヴェルズ・マンドラゴ》を手札に加えるわ。さらに相手よりフィールドのモンスターが少ないから、手札の《ヴェルズ・マンドラゴ》を特殊召喚」
召喚されたのは○クミンの亜種みたいなモンスターだ。
ヴェルズ・マンドラゴ 星4 闇 植物族 攻1550/守1450
「さらに《ヴェルズ・カストル》を召喚よ」
今度は赤いマントを羽織った黒い騎士が現れた。
ヴェルズ・カストル 星4 闇 戦士族 攻1750/守550
「《ヴェルズ・カストル》が召喚に成功したターン、私はもう一度《ヴェルズ》を召喚する事ができるの」
「マジか!?」
これには英雄も驚く。
「マジよ〜。よって私は《ヴェルズ・ヘリオロープ》を召喚」
ヴェルズ・ヘリオロープ 星4 闇 岩石族 攻1950/守650
レベル4にしてはなかなか高打点だ。
「バトルフェイズに入るわよ。まずは《ヴェルズ・ヘリオロープ》で《E・HERO アナザー・ネオス》を攻撃」
ヘリオロープはアナザー・ネオスを一刀両断した。
「ぐっ!」
英雄 LP8000→LP7950
「だが俺のモンスターが破壊された瞬間、罠カード《ヒーロー・シグナル》を発動!デッキからレベル4の《E・HERO フォレストマン》を守備表示で特殊召喚だ!」
フィールドの中央に『H』という字がライトアップされ、そこから半身が樹でできた戦士が姿を見せる。
E・HERO フォレストマン 星4 地 戦士族 攻1000/守2000
「フォレストマンの守備力は2000。マンドラゴもカストルも攻撃力では負けてるわね。なら私はメインフェイズ2に入って、レベル4の《ヴェルズ・マンドラゴ》と《ヴェルズ・カストル》でオーバーレイ。―――二体のヴェルズモンスターでオーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚。蹂躙なさい、《ヴェルズ・オピオン》」
召喚されたのは、明らかにザッハークよりも格上な、漆黒の龍。
ヴェルズ・オピオン ランク4 闇 ドラゴン族 攻2550/守1650
「私は《ヴェルズ・オピオン》の効果を発動よ。エクシーズ素材を一つ取り除いて、デッキから《侵略の》と名のついたカード一枚をデッキから手札に加えるわ。私がこの効果で手札に加えるカードは、《侵略の汎発感染》」
ヴェルズ・オピオン ORU 2→1
「《侵略の汎発感染》?」
英雄がオウム返しする。
「このカードは《ヴェルズ》と名のつくモンスターが魔法・罠カードの効果を受けなくなる速攻魔法よ」
麻理亜は親切にもカードの説明をしてくれる。
「ということは対象を取らないような魔法・罠も無意味ということか・・・」
そして珍しく知的なことを言う英雄。
「よく分かってるじゃない。私はこのカードを伏せてターンエンド」
麻理亜 LP5350 手札1
モンスター/《ヴェルズ・オピオン》《ヴェルズ・ヘリオロープ》
魔法・罠/《侵略の侵食感染》リバース×2
「だがたとえ攻撃力2550だろうと、俺の融合モンスターを使えば・・・。俺のターン、ドロー!―――まずはスタンバイフェイズに《E・HERO フォレストマン》の効果でデッキから《融合》のカードを手札に加え、メインフェイズで《融合》をは・・・」
「ああそれと、エクシーズ素材があるオピオンがフィールドにいる限り、レベル5以上のモンスターは特殊召喚できないわよ。レベル4以下の融合モンスターがいるなら別に構わないけど」
思い出したようにとんでもない事を言うな、この教師。
「だぁ〜、くそっ!ガイアとかで巻き返してやろうと思ったのに・・・!!」
そう言って苦虫を噛んだような顔をしていた英雄だが、
「・・・・・お?」
自分の手札を見て少し表情が変わる。そして口元がニヤリと歪んだ。
「なら俺は、《E・HERO エアーマン》を召喚!」
召喚されたのは《HERO》デッキのキーカードの一枚だ。そして制限カードの割にほぼ毎回英雄が召喚するカードだ。
E・HERO エアーマン 星4 風 戦士族 攻1800/守300
「俺はエアーマンの効果で、デッキから《E・HERO オーシャン》を手札に加えるぜ!」
「それでどうするつもりなのかしら?そんなモンスターじゃオピオンどころかヘリオロープも倒せないわよ」
攻撃力1800を誇るモンスターですら『そんな』扱い。これが【ヴェルズ】の怖いところの一つ。
しかし英雄は慌てない。
「なら先生に見せてやるよ。ヒーローにはヒーローにふさわしい舞台があるということを!!」
「いやそれアンタのセリフじゃないでしょ!!」
千鳥のツッコミはともかく、『あのカード』です。
「フィールド魔法《摩天楼―スカイスクレイパー―》を発動!」
直後、天井が夜空に覆われ、彼らの足元からいくつもの高層ビルがそびえ立った。さらに一番高いビルの上にエアーマンは月をバックに佇む。
「そこお前のポジションじゃないから!!フレイムウィングマンのポジションだから!!」
またも千鳥のツッコミ。
「このカードの効果を受けるのは俺の《E・HERO》のみ!これなら汎発感染も怖くねえぜ!!エアーマンでオピオンを攻撃!」
エアーマンは背中の大型ファンを利用して猛スピードでオピオンに殴りかかった。
「スカイスクレイパーの効果発動!《E・HERO》が自分より攻撃力の高いモンスターに攻撃する時、攻撃モンスターの攻撃力を1000ポイントアップする!!」
E・HERO エアーマン 攻1800→2800
オピオンは黒いブレスを吐いて迎撃するも、エアーマンはそれをものともせずオピオンの胴体に大穴を開けた。
麻理亜 LP5350→LP5100
「これで上級モンスターも特殊召喚できる!俺は手札から速攻魔法《超融合》を発動だ!手札の《融合》を墓地へ送って、俺のフィールドのフォレストマンとエアーマンで融合!!来い、《E・HERO ガイア》!!」
現れたのは全身を黒塗りの重装甲で包んだ戦士である。
E・HERO ガイア 星6 地 戦士族 攻2200/守2600
「《E・HERO ガイア》の効果発動!ヘリオロープの攻撃力を半分にして、減った分だけガイアの攻撃力をアップする!」
ヴェルズ・ヘリオロープ 攻1950→975
E・HERO ガイア 攻2200→3175
数字は中途半端ですが、実質2200ダメージです。
「追撃だ!《E・HERO ガイア》で《ヴェルズ・ヘリオロープ》を攻撃!コンチネンタルハンマー!!」
ヘリオロープの頭上へ剛腕を振り下ろしたガイア。
麻理亜 LP5100→LP2900
「ウッ!」
ここに来てようやく麻理亜も焦りを見せ始めた。
「エンドフェイズにガイアの攻撃力は元に戻る!俺はこれでターンエンド!!」
E・HERO ガイア 攻3175→2200
英雄 LP7950 手札1
モンスター/《E・HERO ガイア》
魔法・罠/《摩天楼―スカイスクレーパー―》
英雄はエンド宣言をすると、後ろの仲間の方を振り向いた。
「どうだ!!すげえだろ!?」
英雄はどことなく得意げだ。しかし
「「「「・・・・・・・・・・」」」」
四人ともシラーっとしている。
「あり?どうしたんだ?」
「あのね・・・・・。なんで相手のフィールドにもモンスターがいるのに、自分のモンスター同士で《超融合》を使うのよ!!?あのカードの上にチェーンは積めないから汎発感染も使えないのに!」
「あ!!」
「大体自分のモンスター同士で融合するにしても、どうせだったらフォレストマンでヘリオロープも攻撃しておけばよかったじゃねえか!」
「ああ!!」
女性陣二人の指摘に頭を抱える。
「相変わらず酷いミスだな・・・」
「前よりは良くなったけどね」
フユと零士もこんな感じ。
「チームメイトの言う通りよ」
麻理亜まで同意する。
「授業の時よりは断然実力がついているけど、それでもまだまだ詰めが甘いわねぇ・・・。罰として、それなりに反撃させてもらうわよ。私のターン、ドロー。―――私は《ヴェルズ・ケルキオン》を召喚」
現れたのは異なる二振りの金色の杖を持ち、周りにエクシーズ素材のような三つの赤い球体が飛び交う黒いモンスターだ。
ヴェルズ・ケルキオン 星4 闇 魔法使い族 攻1600/守1550
「私は《ヴェルズ・ケルキオン》の効果を発動するわ。墓地の《ヴェルズ》モンスターを一体除外して、墓地の《ヴェルズ》モンスターを手札に加える。この効果で私は墓地の《ヴェルズ・ザッハーク》を除外して、《ヴェルズ・ヘリオロープ》を手札に加えるわ」
「だが!手札にモンスターを加えたところで召喚できなければ・・・」
「説明は最後まで聞きなさい」
麻理亜は英雄の言葉を途中で遮った。
「《ヴェルズ・ケルキオン》のこの効果を発動したターン、私は追加で《ヴェルズ》モンスターを召喚できるの」
「なっ!?ということは・・・・!!」
麻理亜の笑みが濃くなる。
「そう。私は今手札に加えた《ヴェルズ・ヘリオロープ》を召喚するわ」
再びレベル4の《ヴェルズ》が揃った。
「私は《ヴェルズ・ヘリオロープ》と《ヴェルズ・ケルキオン》でオーバーレイ。―――二体のヴェルズモンスターでオーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚。ひれ伏しなさい、《ヴェルズ・バハムート》」
オピオンとは異なるが、こちらも只者ではない感をムンムンに出している黒き龍。
ヴェルズ・バハムート ランク4 闇 ドラゴン族 攻2350/守1350
「《ヴェルズ・バハムート》には相手モンスターのコントロールを奪う効果があるわ」
「なん・・・だと・・・!!」
英雄は目を見開いた。
「相手モンスターのコントロールを奪う《ヴェルズ・バハムート》に、魔法・罠の効果を受けなくする《侵略の汎発感染》・・・!!」
ケイトがグッと拳を握り締めた。
「さらに攻撃力が2550もありながら、上級モンスターの特殊召喚を封じ、実質魔法・罠への耐性のついている《ヴェルズ・オピオン》・・・!!」
フユも同様だ。
「「インチキ効果もいい加減にしろ!!」」
「いやお前らが言うな!!っていうかそれが言いたかっただけでしょ!!」
当然千鳥のツッコミだ。
「それに、ボケに入るまでの前フリが長い」
零士までボケのダメ出しをする始末。
「でも安心なさい。バハムートの効果を発動するには手札の《ヴェルズ》を墓地へ捨てなければならないの。今の私の手札はゼロ、効果は使えないわ。でも、残しておいたら厄介だから《サイクロン》でスカイスクレイパーを破壊して・・・」
フィールドにそびえ立っていたビルは次々と崩れていった。
「《ヴェルズ・バハムート》で《E・HERO ガイア》に攻撃するわ」
バハムートは黒い氷の刃を含んだブレスをガイアにぶつけた。ガイアは耐え切れずに破壊される。
英雄 LP7950→LP7800
「チッ!」
「私はこれでターンエンド・・・。さあ、どう抗ってくれるのかしら?」
麻理亜 LP2900 手札0
モンスター/《ヴェルズ・バハムート》
魔法・罠/《侵略の侵食感染》リバース×1
この人悪役似合うな。
「まだだ!まだ俺のライフは尽きちゃいねえ!!」
麻理亜の言葉に対し、英雄はさらに闘志を燃やす。
「俺のターン、ドロー!!―――――俺は手札から魔法カード《ホープ・オブ・フィフス》を発動!このカードは墓地の《E・HERO》と名のつくモンスター五体をデッキに戻し、デッキからカードを二枚ドローする!俺はノヴァマスター、ガイア、エアーマン、アナザー・ネオス、フォレストマンの五体をデッキに戻す!」
「今のあなたの手札はオーシャン一枚のみ。今から引くカードを含めて三枚のカードで私を倒せるとでも?」
「さあな。でも、俺はまだ希望を捨てちゃいねえ!!カードを二枚ドロー!!!」
叶うことなら『カン☆コーン!』みたいなSE入れたかった。
「・・・・・き、来た来た来たぁ!!」
ここからは皆さん、○代の勝利BGMを脳内再生しながらお楽しみください。
「俺はまず、《E・HERO オーシャン》を召喚!」
E・HERO オーシャン 星4 水 戦士族 攻1500/守1200
「さらに俺は、手札の《E・HERO アイスエッジ》を墓地へ送って、速攻魔法《超融合》を発動!!」
「そんな!?また《超融合》ですって!?」
「俺はフィールドの《E・HERO オーシャン》と《ヴェルズ・バハムート》で融合!来い、《E・HERO エスクリダオ》!!」
細身で悪魔のような翼の生えた黒い闇の戦士が召喚された。
E・HERO エスクリダオ 星8 闇 戦士族 攻2500/守2000
「エスクリダオは、墓地に眠る《E・HERO》一体につき攻撃力が100アップする!俺の墓地の《E・HERO》はザ・ヒート、ボルテック、オーシャン、アイスエッジの四体!ダークコンセントレイション!」
E・HERO エスクリダオ 攻2500→2900
「これで決める!《E・HERO エスクリダオ》でダイレクトアタック!Dark diffusion!!」
「キャアアッ!!」
麻理亜 LP2900→LP0
「準決勝最終戦は、不屈野英雄の勝利だァ――――ッ!!さらにさらに、チームACE五戦全勝!!!あと今回俺の出番ロクになかったぞ―――――!!」
「最後のは余計です!!」
千鳥のツッコミと生徒達の歓声が入り混じる。
「敗けたわ。なかなか成長してるようね」
麻理亜の言葉だ。二人はまだリングの上にいた。
「あ、そうだ!先生これ言わせてくれ!」
「何かしら?」
すると英雄はあの人のあのポーズをする。
「ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!またやろうな!」
「それもアンタのセリフじゃないでしょ!!」
もちろん千鳥のツッコミ。しかし麻理亜は笑ってこう言った。
「ええ、いいわよ。・・・・でも、・・ぎは・・・減しない・・・・」
そのあとにも何か言ったが、小さくて聞き取れなかった。
「それにしても、ようやく優勝が現実味を帯びてきたね」
英雄が戻ってきたところで、フユが言った。
「そうだな。ここまで来たら、勝ちてえよな」
ケイトも同意する。
「いや、必ず勝つ」
これは零士。
「それにしても、どうしてそこまで優勝にこだわるの?」
千鳥が、おそらくは他の三人も持っていたであろう疑問を問いかけた。
「それは・・・・・」
「言いたくないなら、無理に言わなくてもいいよ」
言葉を濁す零士に対して、フユが言った。
「・・・そうか」
零士も短く返した。
「どっちにしたって、次も勝てばいいだろ!!」
英雄は先生に勝ったということで上機嫌。
「そうだね。うん、絶対勝って、優勝しよう!」
オーッ!千鳥、ケイト、英雄の声が重なった。
何年か前に友人が【ヴェルズ】を使っていた頃、作者はもっぱら【聖刻】を使っていました。もちろん勝率はお察しの通りです。
あと、伏せカードの一枚が《サイクロン》だったわけですが、「なんで攻撃される前に発動しなかったの?」という疑問は、謎のセリフとセットでその内明かされます。
そして次回からいよいよ決勝戦。『デュエルフェスタ編』もあと9話になります。