遊戯王 スノーホワイト/ブラック   作:xxxg

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第三十三話 「美人でグラマーで眼鏡な女教師?いるかンなもん」

 デュエルリングの上で英雄と麻理亜の二人が向かい合った。準決勝最終試合である。

 

「行くぜ先生!!」

 

 好戦的な笑みでデュエルディスクを起動させる英雄と、

 

「来なさい。特別授業をしてあげます」

 

怪しげな笑みを浮かべてデュエルディスクを起動する麻理亜。

 

「さあ、二人の準備ができたところで、デュエルフェスタ準決勝第五試合、スタートだァァ―――――ッ!!!」

 

 毎度のごとく秋人がデュエル開始の宣言を行う。

 

「「デュエル!!」」

 

 

英雄  LP8000

 

 

麻理亜 LP8000

 

 

「先攻はもらうわね。―――私のターン、ドロー」

「そう言えば、先生ってどんなカードを使うの?」

 

 千鳥がフユに訊ねた。

 え?デュエルの先生なんでしょ?と思う方もいるかもしれないが、この先生の授業は生徒同士のデュエルが主なのだ。で、一通りデュエルが終わった後、あそこはこうすればよかった、あのカードはもう少し後で使えばよかった、といった指摘ばかりなのだ。

 

「いくつか候補はあるんだけど、分からないね」

 

 フユもそうとしか言いようがない。

 

「私は《ヴェルズ・ザッハーク》を召喚するわ」

 

 現れたのは少し小さめの黒いドラゴンだ。

 

 

ヴェルズ・ザッハーク 星4 闇 ドラゴン族 攻1850/守850

 

 

「カードを二枚セットしてターンエンドよ」

 

 

麻理亜 LP8000 手札3

モンスター/《ヴェルズ・ザッハーク》

魔法・罠/リバース×2

 

 

「フユ、この準決勝、一つ思ったことがあるんだけど」

 

 千鳥が静かに言った。

 

「何?」

「相手これ、チームティーチャーっていうか、チームターミナルじゃねえかァァァ!!!」

 

 一転、大シャウト。

 

「うん、それ作者があとがきで前々から言ってる」

 

「俺のターン、ドロー!―――俺は《E・HERO アナザー・ネオス》を召喚!」

 

 

E・HERO アナザー・ネオス 星4 光 戦士族 攻1900/守1300

 

 

 いきなり攻撃力1850超えのカードを引いていたという、相変わらずのご都合主義なドロー力。

 

「さらに手札から魔法カード《融合》を発動!手札の《E・HERO ボルテック》と《E・HERO ザ・ヒート》を融合素材とし、《E・HERO ノヴァマスター》を融合召喚!」

 

 さらにはエースモンスターまで登場する始末。

 

 

E・HERO ノヴァマスター 星8 炎 戦士族 攻2600/守2100

 

 

「行くぜ!俺は《E・HERO ノヴァマスター》で《ヴェルズ・ザッハーク》を攻撃!フレイムノヴァ!!」

 

 ノヴァマスターが放った初期元気玉サイズの炎の塊はザッハークに直撃した。

 

 

麻理亜 LP8000→LP7250

 

 

「この瞬間、《ヴェルズ・ザッハーク》の効果を発動するわ」

「何!?」

 

 直後、ノヴァマスターの体に黒い斑点がいくつも浮かび上がり、悶えだした。

 

「ザッハークが相手に破壊された時、特殊召喚されたレベル5以上のモンスター一体を破壊できるわ。カードテキストは事前にチェックすることね」

 

 そして斑点が全身に回り、ノヴァマスターは息絶える。

 

「くっ、だがこっちもノヴァマスターの効果でカードを一枚ドローだ!さらにアナザー・ネオスでダイレクトアタック!」

 

 ちびネオスの手刀が炸裂するが、この先生、むしろ笑みが濃くなった。ある意味零士より恐い。

 

 

麻理亜 LP7250→LP5350

 

 

「俺はカードを一枚セットしてターンエンドだ!」

 

 

英雄 LP8000 手札2

モンスター/《E・HERO アナザー・ネオス》

魔法・罠/リバース×1

 

 

 しかし相手は英雄。鈍すぎて気付いていない。

 

「私のターン、ドロー。私はまず、永続罠《侵略の侵喰感染》を発動するわ。このカードは手札かフィールドの《ヴェルズ》モンスター一体をデッキに戻し、デッキから《ヴェルズ》モンスター一体を手札に加えるカード」

「へえー」

 

 英雄はそこまで関心を持っていない。

 

「英雄はあのカードの恐さが分かってないみたいだね」

「ああ、あのカードは状況に応じた手札の入れ替えがほぼ永久的に可能だからな」

 

 フユの意見に零士も同意した。

 

「私はこのカードの効果で手札の《ヴェルズ・サンダーバード》をデッキに戻して、デッキから《ヴェルズ・マンドラゴ》を手札に加えるわ。さらに相手よりフィールドのモンスターが少ないから、手札の《ヴェルズ・マンドラゴ》を特殊召喚」

 

 召喚されたのは○クミンの亜種みたいなモンスターだ。

 

 

ヴェルズ・マンドラゴ 星4 闇 植物族 攻1550/守1450

 

 

「さらに《ヴェルズ・カストル》を召喚よ」

 

 今度は赤いマントを羽織った黒い騎士が現れた。

 

 

ヴェルズ・カストル 星4 闇 戦士族 攻1750/守550

 

 

「《ヴェルズ・カストル》が召喚に成功したターン、私はもう一度《ヴェルズ》を召喚する事ができるの」

「マジか!?」

 

 これには英雄も驚く。

 

「マジよ〜。よって私は《ヴェルズ・ヘリオロープ》を召喚」

 

 

ヴェルズ・ヘリオロープ 星4 闇 岩石族 攻1950/守650

 

 

 レベル4にしてはなかなか高打点だ。

 

「バトルフェイズに入るわよ。まずは《ヴェルズ・ヘリオロープ》で《E・HERO アナザー・ネオス》を攻撃」

 

 ヘリオロープはアナザー・ネオスを一刀両断した。

 

「ぐっ!」

 

 

英雄 LP8000→LP7950

 

 

「だが俺のモンスターが破壊された瞬間、罠カード《ヒーロー・シグナル》を発動!デッキからレベル4の《E・HERO フォレストマン》を守備表示で特殊召喚だ!」

 

 フィールドの中央に『H』という字がライトアップされ、そこから半身が樹でできた戦士が姿を見せる。

 

 

E・HERO フォレストマン 星4 地 戦士族 攻1000/守2000

 

 

「フォレストマンの守備力は2000。マンドラゴもカストルも攻撃力では負けてるわね。なら私はメインフェイズ2に入って、レベル4の《ヴェルズ・マンドラゴ》と《ヴェルズ・カストル》でオーバーレイ。―――二体のヴェルズモンスターでオーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚。蹂躙なさい、《ヴェルズ・オピオン》」

 

 召喚されたのは、明らかにザッハークよりも格上な、漆黒の龍。

 

 

ヴェルズ・オピオン ランク4 闇 ドラゴン族 攻2550/守1650

 

 

「私は《ヴェルズ・オピオン》の効果を発動よ。エクシーズ素材を一つ取り除いて、デッキから《侵略の》と名のついたカード一枚をデッキから手札に加えるわ。私がこの効果で手札に加えるカードは、《侵略の汎発感染》」

 

 

ヴェルズ・オピオン ORU 2→1

 

 

「《侵略の汎発感染》?」

 

 英雄がオウム返しする。

 

「このカードは《ヴェルズ》と名のつくモンスターが魔法・罠カードの効果を受けなくなる速攻魔法よ」

 

 麻理亜は親切にもカードの説明をしてくれる。

 

「ということは対象を取らないような魔法・罠も無意味ということか・・・」

 

 そして珍しく知的なことを言う英雄。

 

「よく分かってるじゃない。私はこのカードを伏せてターンエンド」

 

 

麻理亜 LP5350 手札1

モンスター/《ヴェルズ・オピオン》《ヴェルズ・ヘリオロープ》

魔法・罠/《侵略の侵食感染》リバース×2

 

 

「だがたとえ攻撃力2550だろうと、俺の融合モンスターを使えば・・・。俺のターン、ドロー!―――まずはスタンバイフェイズに《E・HERO フォレストマン》の効果でデッキから《融合》のカードを手札に加え、メインフェイズで《融合》をは・・・」

 

「ああそれと、エクシーズ素材があるオピオンがフィールドにいる限り、レベル5以上のモンスターは特殊召喚できないわよ。レベル4以下の融合モンスターがいるなら別に構わないけど」

 

 思い出したようにとんでもない事を言うな、この教師。

 

「だぁ〜、くそっ!ガイアとかで巻き返してやろうと思ったのに・・・!!」

 

 そう言って苦虫を噛んだような顔をしていた英雄だが、

 

「・・・・・お?」

 

自分の手札を見て少し表情が変わる。そして口元がニヤリと歪んだ。

 

「なら俺は、《E・HERO エアーマン》を召喚!」

 

 召喚されたのは《HERO》デッキのキーカードの一枚だ。そして制限カードの割にほぼ毎回英雄が召喚するカードだ。

 

 

E・HERO エアーマン 星4 風 戦士族 攻1800/守300

 

 

「俺はエアーマンの効果で、デッキから《E・HERO オーシャン》を手札に加えるぜ!」

「それでどうするつもりなのかしら?そんなモンスターじゃオピオンどころかヘリオロープも倒せないわよ」

 

 攻撃力1800を誇るモンスターですら『そんな』扱い。これが【ヴェルズ】の怖いところの一つ。

 しかし英雄は慌てない。

 

「なら先生に見せてやるよ。ヒーローにはヒーローにふさわしい舞台があるということを!!」

「いやそれアンタのセリフじゃないでしょ!!」

 

 千鳥のツッコミはともかく、『あのカード』です。

 

「フィールド魔法《摩天楼―スカイスクレイパー―》を発動!」

 

 直後、天井が夜空に覆われ、彼らの足元からいくつもの高層ビルがそびえ立った。さらに一番高いビルの上にエアーマンは月をバックに佇む。

 

「そこお前のポジションじゃないから!!フレイムウィングマンのポジションだから!!」

 

 またも千鳥のツッコミ。

 

「このカードの効果を受けるのは俺の《E・HERO》のみ!これなら汎発感染も怖くねえぜ!!エアーマンでオピオンを攻撃!」

 

 エアーマンは背中の大型ファンを利用して猛スピードでオピオンに殴りかかった。

 

「スカイスクレイパーの効果発動!《E・HERO》が自分より攻撃力の高いモンスターに攻撃する時、攻撃モンスターの攻撃力を1000ポイントアップする!!」

 

 

E・HERO エアーマン 攻1800→2800

 

 

 オピオンは黒いブレスを吐いて迎撃するも、エアーマンはそれをものともせずオピオンの胴体に大穴を開けた。

 

 

麻理亜 LP5350→LP5100

 

 

「これで上級モンスターも特殊召喚できる!俺は手札から速攻魔法《超融合》を発動だ!手札の《融合》を墓地へ送って、俺のフィールドのフォレストマンとエアーマンで融合!!来い、《E・HERO ガイア》!!」

 

 現れたのは全身を黒塗りの重装甲で包んだ戦士である。

 

 

E・HERO ガイア 星6 地 戦士族 攻2200/守2600

 

 

「《E・HERO ガイア》の効果発動!ヘリオロープの攻撃力を半分にして、減った分だけガイアの攻撃力をアップする!」

 

 

ヴェルズ・ヘリオロープ 攻1950→975

 

 

E・HERO ガイア 攻2200→3175

 

 

 数字は中途半端ですが、実質2200ダメージです。

 

「追撃だ!《E・HERO ガイア》で《ヴェルズ・ヘリオロープ》を攻撃!コンチネンタルハンマー!!」

 

 ヘリオロープの頭上へ剛腕を振り下ろしたガイア。

 

 

麻理亜 LP5100→LP2900

 

 

「ウッ!」

 

 ここに来てようやく麻理亜も焦りを見せ始めた。

 

「エンドフェイズにガイアの攻撃力は元に戻る!俺はこれでターンエンド!!」

 

 

E・HERO ガイア 攻3175→2200

 

 

英雄 LP7950 手札1

モンスター/《E・HERO ガイア》

魔法・罠/《摩天楼―スカイスクレーパー―》

 

 

 英雄はエンド宣言をすると、後ろの仲間の方を振り向いた。

 

「どうだ!!すげえだろ!?」

 

 英雄はどことなく得意げだ。しかし

 

「「「「・・・・・・・・・・」」」」

 

四人ともシラーっとしている。

 

「あり?どうしたんだ?」

「あのね・・・・・。なんで相手のフィールドにもモンスターがいるのに、自分のモンスター同士で《超融合》を使うのよ!!?あのカードの上にチェーンは積めないから汎発感染も使えないのに!」

「あ!!」

「大体自分のモンスター同士で融合するにしても、どうせだったらフォレストマンでヘリオロープも攻撃しておけばよかったじゃねえか!」

「ああ!!」

 

 女性陣二人の指摘に頭を抱える。

 

「相変わらず酷いミスだな・・・」

「前よりは良くなったけどね」

 

 フユと零士もこんな感じ。

 

「チームメイトの言う通りよ」

 

 麻理亜まで同意する。

 

「授業の時よりは断然実力がついているけど、それでもまだまだ詰めが甘いわねぇ・・・。罰として、それなりに反撃させてもらうわよ。私のターン、ドロー。―――私は《ヴェルズ・ケルキオン》を召喚」

 

 現れたのは異なる二振りの金色の杖を持ち、周りにエクシーズ素材のような三つの赤い球体が飛び交う黒いモンスターだ。

 

 

ヴェルズ・ケルキオン 星4 闇 魔法使い族 攻1600/守1550

 

 

「私は《ヴェルズ・ケルキオン》の効果を発動するわ。墓地の《ヴェルズ》モンスターを一体除外して、墓地の《ヴェルズ》モンスターを手札に加える。この効果で私は墓地の《ヴェルズ・ザッハーク》を除外して、《ヴェルズ・ヘリオロープ》を手札に加えるわ」

「だが!手札にモンスターを加えたところで召喚できなければ・・・」

「説明は最後まで聞きなさい」

 

 麻理亜は英雄の言葉を途中で遮った。

 

「《ヴェルズ・ケルキオン》のこの効果を発動したターン、私は追加で《ヴェルズ》モンスターを召喚できるの」

「なっ!?ということは・・・・!!」

 

 麻理亜の笑みが濃くなる。

 

「そう。私は今手札に加えた《ヴェルズ・ヘリオロープ》を召喚するわ」

 

 再びレベル4の《ヴェルズ》が揃った。

 

「私は《ヴェルズ・ヘリオロープ》と《ヴェルズ・ケルキオン》でオーバーレイ。―――二体のヴェルズモンスターでオーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚。ひれ伏しなさい、《ヴェルズ・バハムート》」

 

 オピオンとは異なるが、こちらも只者ではない感をムンムンに出している黒き龍。

 

 

ヴェルズ・バハムート ランク4 闇 ドラゴン族 攻2350/守1350

 

 

「《ヴェルズ・バハムート》には相手モンスターのコントロールを奪う効果があるわ」

「なん・・・だと・・・!!」

 

 英雄は目を見開いた。

 

「相手モンスターのコントロールを奪う《ヴェルズ・バハムート》に、魔法・罠の効果を受けなくする《侵略の汎発感染》・・・!!」

 

 ケイトがグッと拳を握り締めた。

 

「さらに攻撃力が2550もありながら、上級モンスターの特殊召喚を封じ、実質魔法・罠への耐性のついている《ヴェルズ・オピオン》・・・!!」

 

 フユも同様だ。

 

「「インチキ効果もいい加減にしろ!!」」

 

「いやお前らが言うな!!っていうかそれが言いたかっただけでしょ!!」

 

 当然千鳥のツッコミだ。

 

「それに、ボケに入るまでの前フリが長い」

 

 零士までボケのダメ出しをする始末。

 

「でも安心なさい。バハムートの効果を発動するには手札の《ヴェルズ》を墓地へ捨てなければならないの。今の私の手札はゼロ、効果は使えないわ。でも、残しておいたら厄介だから《サイクロン》でスカイスクレイパーを破壊して・・・」

 

 フィールドにそびえ立っていたビルは次々と崩れていった。

 

「《ヴェルズ・バハムート》で《E・HERO ガイア》に攻撃するわ」

 

 バハムートは黒い氷の刃を含んだブレスをガイアにぶつけた。ガイアは耐え切れずに破壊される。

 

 

英雄 LP7950→LP7800

 

 

「チッ!」

「私はこれでターンエンド・・・。さあ、どう抗ってくれるのかしら?」

 

 

麻理亜 LP2900 手札0

モンスター/《ヴェルズ・バハムート》

魔法・罠/《侵略の侵食感染》リバース×1

 

 

 この人悪役似合うな。

 

「まだだ!まだ俺のライフは尽きちゃいねえ!!」

 

 麻理亜の言葉に対し、英雄はさらに闘志を燃やす。

 

「俺のターン、ドロー!!―――――俺は手札から魔法カード《ホープ・オブ・フィフス》を発動!このカードは墓地の《E・HERO》と名のつくモンスター五体をデッキに戻し、デッキからカードを二枚ドローする!俺はノヴァマスター、ガイア、エアーマン、アナザー・ネオス、フォレストマンの五体をデッキに戻す!」

「今のあなたの手札はオーシャン一枚のみ。今から引くカードを含めて三枚のカードで私を倒せるとでも?」

「さあな。でも、俺はまだ希望を捨てちゃいねえ!!カードを二枚ドロー!!!」

 

 叶うことなら『カン☆コーン!』みたいなSE入れたかった。

 

「・・・・・き、来た来た来たぁ!!」

 

 ここからは皆さん、○代の勝利BGMを脳内再生しながらお楽しみください。

 

「俺はまず、《E・HERO オーシャン》を召喚!」

 

 

E・HERO オーシャン 星4 水 戦士族 攻1500/守1200

 

 

「さらに俺は、手札の《E・HERO アイスエッジ》を墓地へ送って、速攻魔法《超融合》を発動!!」

「そんな!?また《超融合》ですって!?」

「俺はフィールドの《E・HERO オーシャン》と《ヴェルズ・バハムート》で融合!来い、《E・HERO エスクリダオ》!!」

 

 細身で悪魔のような翼の生えた黒い闇の戦士が召喚された。

 

 

E・HERO エスクリダオ 星8 闇 戦士族 攻2500/守2000

 

 

「エスクリダオは、墓地に眠る《E・HERO》一体につき攻撃力が100アップする!俺の墓地の《E・HERO》はザ・ヒート、ボルテック、オーシャン、アイスエッジの四体!ダークコンセントレイション!」

 

 

E・HERO エスクリダオ 攻2500→2900

 

 

「これで決める!《E・HERO エスクリダオ》でダイレクトアタック!Dark diffusion!!」

「キャアアッ!!」

 

 

麻理亜 LP2900→LP0

 

 

 

「準決勝最終戦は、不屈野英雄の勝利だァ――――ッ!!さらにさらに、チームACE五戦全勝!!!あと今回俺の出番ロクになかったぞ―――――!!」

「最後のは余計です!!」

 

 千鳥のツッコミと生徒達の歓声が入り混じる。

 

「敗けたわ。なかなか成長してるようね」

 

 麻理亜の言葉だ。二人はまだリングの上にいた。

 

「あ、そうだ!先生これ言わせてくれ!」

「何かしら?」

 

 すると英雄はあの人のあのポーズをする。

 

「ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!またやろうな!」

「それもアンタのセリフじゃないでしょ!!」

 もちろん千鳥のツッコミ。しかし麻理亜は笑ってこう言った。

「ええ、いいわよ。・・・・でも、・・ぎは・・・減しない・・・・」

 

 そのあとにも何か言ったが、小さくて聞き取れなかった。

 

「それにしても、ようやく優勝が現実味を帯びてきたね」

 

 英雄が戻ってきたところで、フユが言った。

 

「そうだな。ここまで来たら、勝ちてえよな」

 

 ケイトも同意する。

 

「いや、必ず勝つ」

 

 これは零士。

 

「それにしても、どうしてそこまで優勝にこだわるの?」

 

 千鳥が、おそらくは他の三人も持っていたであろう疑問を問いかけた。

 

「それは・・・・・」

「言いたくないなら、無理に言わなくてもいいよ」

 

 言葉を濁す零士に対して、フユが言った。

 

「・・・そうか」

 

 零士も短く返した。

 

「どっちにしたって、次も勝てばいいだろ!!」

 

 英雄は先生に勝ったということで上機嫌。

 

「そうだね。うん、絶対勝って、優勝しよう!」

 

 オーッ!千鳥、ケイト、英雄の声が重なった。

 

 




 何年か前に友人が【ヴェルズ】を使っていた頃、作者はもっぱら【聖刻】を使っていました。もちろん勝率はお察しの通りです。
 あと、伏せカードの一枚が《サイクロン》だったわけですが、「なんで攻撃される前に発動しなかったの?」という疑問は、謎のセリフとセットでその内明かされます。
 そして次回からいよいよ決勝戦。『デュエルフェスタ編』もあと9話になります。
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