遊戯王 スノーホワイト/ブラック   作:xxxg

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第三十六話 「○ロウは様々な迷言を残していきました」

 現在0勝2敗と追い込まれているチームACEの面々。しかしここからフユ、零士、ケイトのバケモノトリオによる逆襲が始まるのであった・・・・・。

 

 

 

「さて、僕らはもう敗けられないという大ピンチなわけだけど、ケイト、勝てる?」

 

 フユが隣のケイトに訊ねる。

 

「おう!」

 

 ケイトは二つ返事どころか、二文字で快諾した。

 

「また訳の分からん理由で敗けるなよ」

 

 零士が釘を刺した。かつてのフユとのデュエルのことがあるからだ。

 

「わーってるよ。今回は、勝たなきゃならない理由の方が強い。――――じゃ、ちょっと行ってくるよ」

 

 そう言い置いて、ケイトはリングに上がった。

 

 

 

 ケイト、そしてその対戦相手が対峙した。

 

「徳山と言います。どうぞよろしく」

 

 そう言って相手は深くお辞儀をする。

 

(うげっ、オレ苦手なんだよなぁ、こういう生真面目そうな奴)

「オレは前田ケイト。よろしくな」

 

 ケイトも苦笑しながら名乗った。

 

「現在優勝にリーチのかかっているチームD!このまま優勝してしまうのか!?はたまた、チームACEが巻き返すのか!?デュエルフェスタ決勝戦、第三試合、スタートォォォッ!!」

 

 

「「デュエル!!」」

 

 

ケイト LP8000

 

 

徳山  LP8000

 

 

「行くぜ!オレの先攻、ドロー!―――オレは永続魔法《黒い旋風》を発動!」

 

 そう言えばこのカード、この間準制限化したよね。(一年ほど前)

 

「さらに手札から《BF-蒼炎のシュラ》を召喚!」

 

 

BF-蒼炎のシュラ 星4 闇 鳥獣族 攻1800/守1200

 

 

「《黒い旋風》の効果発動!デッキから攻撃力1800未満の《BF-疾風のゲイル》を手札に加えるぜ!さらにフィールド上に同名カード以外の《BF》がいる時、《BF-黒槍のブラスト》と《BF-疾風のゲイル》は特殊召喚できる!」

 

 

BF-黒槍のブラスト 星4 闇 鳥獣族 攻1700/守800

 

 

BF-疾風のゲイル 星3 闇 鳥獣族 チューナー 攻1300/守400

 

 

「そしてレベル4の《BF-黒槍のブラスト》に、レベル3の《BF-疾風のゲイル》をチューニング!―――黒き旋風よ、天空へ駆け上がる翼となれ!シンクロ召喚!《BF-アーマード・ウィング》!」

 

 なんだかワンパターンな気がするが、これがガチデッキの宿命。

 

「カードを二枚セットしてターンエンド!」

 

 

ケイト LP8000 手札1

モンスター/《BF-アーマード・ウィング》《BF-蒼炎のシュラ》

魔法・罠/《黒い旋風》リバース×2

 

 

「私のターン、ドロー!―――私はフィールド魔法《竜の渓谷》を発動します!」

 

 フィールドの両端に高い崖が出現し、フィールドがちょっとした谷のようになった。ちなみにこの相手も一人称は「私」だが、普通に男である。

 

「《竜の渓谷》の効果を発動!手札を一枚捨てて、デッキからドラゴン族モンスターである《ドラグニティ―アキュリス》を墓地へ送ります」

 

(《ドラグニティ》か・・・。あれ下手したら延々と回るんだよなぁ)

「さらに私は《ドラグニティ―ドゥクス》を召喚します!」

 

 現れたのは一部《BF》同様に翼の生えた人型のモンスターだ。顔の下半分を布で隠している。

 

 

ドラグニティ―ドゥクス 星4 風 鳥獣族 攻1500/守1000

 

 

「《ドラグニティ―ドゥクス》は自身を含む場の《ドラグニティ》と名のつくカード一枚につき200ポイント攻撃力が上がります」

 

 

ドラグニティ―ドゥクス 攻1500→1700

 

 

「さらにドゥクスは、召喚時に墓地のレベル3以下のドラゴン族《ドラグニティ》一体を装備カード扱いとしてこのカードに装備できます!」

 

 しかしケイトはここでニヤリと笑った。

 

「何をするつもりか知らねえが、やらせるかよ!罠発動、《ブレイクスルー・スキル》!コイツでお前のモンスターの効果をエンドフェイズまで無効にする!」

「なんと!?」

 

 

ドラグニティ―ドゥクス 攻1700→1500

 

 

「ぬぅ・・・・・。ならば私は、カードを一枚伏せてターンエンド」

 

 

徳山 LP8000 手札2

モンスター/《ドラグニティ―ドゥクス》

魔法・罠/《竜の渓谷》リバース×1

 

 

ドラグニティ―ドゥクス 攻1500→1700

 

 

「オレのターン、ドロー!―――オレは《BF-蒼炎のシュラ》で《ドラグニティ―ドゥクス》を攻撃!」

 

 シュラの鉤爪がドゥクスを捉えようとした瞬間だった。

 

「ならば《ドラグニティ―ドゥクス》をリリースし、《BF-アーマード・ウィング》と《BF-蒼炎のシュラ》を選択して、罠カード《ゴッドバードアタック》を発動します!」

 

 直後ドゥクスは火の鳥となってケイトのモンスターに向かってきた。

 が、

 

「ヘッ、ならこっちも《BF-蒼炎のシュラ》をリリースして、《ゴッドバードアタック》を発動だ!ターゲットは《竜の渓谷》と《ドラグニティ―ドゥクス》!」

 

シュラも炎の化身となり、二匹の火の鳥がぶつかりあった。そしてその余波は渓谷もアーマード・ウィングも焼き尽くした。

 

「徳山選手、上手く攻撃をゴドバで回避し前田選手のモンスターを破壊!しかし前田選手も負けじとゴドバでフィールド魔法を破壊したアアァァッ!!」

「んじゃ、オレはモンスターを一体セットしてターンエンドだ」

 

 

ケイト LP8000 手札1

モンスター/リバース×1

 

 

「それでは、私のターン、ドロー!―――私は手札から魔法カード《テラ・フォーミング》の効果で《竜の渓谷》を手札に加え、そのまま発動します!」

 

 再びフィールドの両側に崖ができた。

 

「そして《竜の渓谷》の効果を発動!手札のカードを一枚捨てて、デッキから《ドラグニティ―ドゥクス》を手札に加えます」

(同じコンボ決めるつもりか。だが今度は防ぐ手がねえ)

「次に《ドラグニティ―ドゥクス》を召喚します!」

 

 二体目の鳥男である。

 

 

ドラグニティ―ドゥクス 攻1500→1700

 

 

「さらに《ドラグニティ―ドゥクス》の効果発動!墓地の《ドラグニティ―ファランクス》をこのカードに装備します!」

(ファランクス・・・。大方《竜の渓谷》で手札から捨ててやがったな)

 

 装備と言っても実際には○タンドみたいにそばに立っているだけだ。

 

 

ドラグニティ―ドゥクス 攻1700→1900

 

 

「さらに《ドラグニティ―ファランクス》の効果発動!装備カードとなっているこのカードを特殊召喚します!」

 

 

ドラグニティ―ファランクス 星2 風 ドラゴン族 チューナー 攻500/守1100

 

 

「レベル4の《ドラグニティ―ドゥクス》に、レベル2の《ドラグニティ―ファランクス》をチューニング!―――シンクロ召喚!現れよ、《ドラグニティナイト―ヴァジュランダ》!」

 

 光の束の中から出現したのは《ガスタ》のように赤いドラゴンを鳥人が操っているモンスターだ。

 

 

ドラグニティナイト―ヴァジュランダ 星6 風 ドラゴン族 攻1900/守1200

 

 

「《ドラグニティナイト―ヴァジュランダ》の効果発動!このカードはシンクロ召喚に成功した時、レベル3以下の《ドラグニティ》と名のつくドラゴン族モンスター一体を装備できます。私は墓地の《ドラグニティ―アキュリス》を装備!」

 

 これもコバンザメみたいに隣を飛ぶだけだ。

 

「そして《ドラグニティナイト―ヴァジュランダ》のもう一つの効果を発動!1ターンに一度、このカードに装備されているカード一枚を墓地へ送り、攻撃力を二倍にします!」

 

 

ドラグニティナイト―ヴァジュランダ 攻1900→3800

 

 

「さらに墓地へ送られた《ドラグニティ―アキュリス》の効果を発動します!装備カードとなっているこのカードが墓地へ送られた時、場のカードを一枚破壊します!よって貴女の伏せモンスターを破壊!」

「マジかよ!?」

 

 アキュリスは弾丸のようにケイトのセットモンスターに突っ込んだ。

 

「これで貴女の場にモンスターはいない。《ドラグニティナイト―ヴァジュランダ》でダイレクトアタック!」

 

 下の竜が火炎を放った。

 

「ウオッ!?」

 

 反射的に後ろに飛び退くケイト。

 

 

ケイト LP8000→LP4200

 

 

「徳山選手、二体のモンスターの効果を上手く利用してケイト選手のモンスターを破壊しつつ大ダメージを与えた――――ッ!!」

「これだけでは終わりません!私はメインフェイズ2で《ドラグニティナイト―ヴァジュランダ》を墓地へ送り、手札の《ドラグニティアームズ―ミスティル》を特殊召喚します!」

 

 赤い竜とそれを駆る鳥人が消え、代わりに剣を持った黄色い竜が召喚された。

 

 

ドラグニティアームズ―ミスティル 星6 風 ドラゴン族 攻2100/守1500

 

 

「《ドラグニティアームズ―ミスティル》の効果発動!このカードが手札から特殊召喚に成功した時、墓地の《ドラグニティ》と名のつくドラゴン族モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備できます!私は《ドラグニティ―ファランクス》を装備し、さらにファランクス自身の効果でこのカードを特殊召喚します!」

 

 今回のデュエルの構成練っててホントファランクスって便利だなって思いました。

 

「そしてレベル6の《ドラグニティアームズ―ミスティル》に、レベル2の《ドラグニティ―ファランクス》をチューニング!―――星海を切り裂く一筋の閃光よ!!魂を震わし世界に轟け!!シンクロ召喚!!《閃珖竜 スターダスト》!!」

 

 『珖』の字は機種依存文字なので出ない方は申し訳ございません。

 

 

閃珖竜 スターダスト 星8 光 ドラゴン族 攻2500/守2000

 

 

「私はこれでターンエンド」

 

 

徳山 LP8000 手札0

モンスター/《閃珖竜 スターダスト》

魔法・罠/《竜の渓谷》

 

 

「ヘッ、半分近くダメージ与えといてその上決闘竜(デュエルドラゴン)のご登場かよ。だったらこっちも、倍返しだ!!」

「○沢直樹!?」

 

 ここに来てやっと千鳥のツッコミが復活。

 

「オレのターン、ドロー!―――オレは《BF-極北のブリザード》を召喚し、その効果で墓地の《BF-黒槍のブラスト》を守備表示で特殊召喚!」

 

 毎度おなじみデュエルディスクコンコンである。

 

 

BF-極北のブリザード 星2 闇 鳥獣族 チューナー 攻1300/守0

 

 

「さらに《黒い旋風》の効果でデッキから《BF-熱風のギブリ》を手札に加えるぜ!そして手札から魔法カード《ダークバースト》を発動!墓地の《BF-疾風のゲイル》手札に加え、特殊召喚!」

 

 こちらも《ドラグニティ》ほどではないにしろよく回る。

 

「レベル4の《BF-黒槍のブラスト》に、レベル2の《BF-極北のブリザード》をチューニング!―――漆黒の力!大いなる翼に宿りて、神風を巻き起こせ!シンクロ召喚!吹きすさべ、《BF-アームズ・ウィング》!」

 

 

BF-アームズ・ウィング 星6 闇 鳥獣族 攻2300/守1000

 

 

「なるほど。ゲイルの効果でスターダストの攻守を半減させ、二体で破壊するつもりですか?」

「言っただろ、倍返しだって。オレは墓地の《BF-アーマード・ウィング》と《BF-大旆のヴァーユ》を除外して、《BF-孤高のシルバー・ウィンド》を特殊召喚!」

 

 

BF-孤高のシルバー・ウィンド 星8 闇 鳥獣族 攻2800/守2000

 

 

「馬鹿な!?いつの間に大旆のヴァーユを墓地へ?」

「さっきのアンタのターンだよ。アキュリスでセットモンスター破壊しただろ」

 

 ケイトがこともなげに言った。

 

「あの時・・・」

「ま、こっちも戦闘破壊の方がよかったけどな。ダメージないから。とにかく、まずはゲイルでスターダストの攻撃力と守備力を半分にする!」

 

 ゲイルは翼をバサバサやって、それにより生じた風をスターダストに浴びせた。

 

 

閃珖竜 スターダスト 攻2500→1250/守2000→1000

 

 

「バトルだ!ゲイルでスターダストに攻撃!ブラック・スクラッチ!」

 

 名前の通り引っかき攻撃である。

 

「くっ、ならば《閃珖竜 スターダスト》の効果を発動します!1ターンに一度だけ戦闘及びカード効果では破壊されません!波動音壁(ソニック・バリア)!」

 

 半透明な壁がスターダストを包み込んだ。

 

「だがベタな台詞ダメージは受けてもらうぜ!」

 

 

徳山 LP8000→LP7950

 

 

「続けてアームズ・ウィングで攻撃だ!ブラック・チャージ!」

 

 アームズ・ウィングは銃剣一体の武器を構えて突撃する。牽制として銃を乱射し、さらに剣で刺し貫いた。

 

 

徳山 LP7950→LP6900

 

 

「締めはシルバー・ウィンドのダイレクトアタックだ!!パーフェクト・ストーム!」

「くうぅっ!!」

 

 

徳山 LP6900→LP4100

 

 

「オレはこれでターンエンドだ!」

 

 

ケイト LP4200 手札1

モンスター/《BF-アームズ・ウィング》《BF-疾風のゲイル》《BF-孤高のシルバー・ウィンド》

魔法・罠/《黒い旋風》

 

 

「前田選手も三体の《BF》で猛攻!!これで二人のライフはほぼ互角――――!!」

「ならば、私のターン、ドロー!―――私はフィールド魔法《竜の渓谷》の効果を発動!手札を一枚捨て、デッキから《ドラグニティ―レギオン》を手札に加え、そのまま召喚します!」

 

 現れたのは緑色の翼を持ったモンスターで、ファイティングポーズをとっている。

 

 

ドラグニティ―レギオン 星3 風 鳥獣族 攻1200/守800

 

 

「《ドラグニティ―レギオン》の効果発動!このカードが召喚に成功した時、墓地のレベル3以下のドラゴン族《ドラグニティ》を装備します。私はこの効果で墓地の《ドラグニティ―アキュリス》を装備!」

 

 アキュリスが今度はレギオンの周りを飛び回っている。

 

「さらに《ドラグニティ―レギオン》のもう一つの効果を発動!魔法・罠カードゾーンに表側表示で存在する《ドラグニティ》を墓地へ送り、相手フィールドの表側表示のモンスター一体を破壊します!そして《ドラグニティ―アキュリス》の効果も発動されます!レギオンの効果でシルバー・ウィンドを、アキュリスの効果でアームズ・ウィングを破壊します!」

 

 これでケイトのフィールドのモンスターはゲイル一体となった。しかしレギオンの攻撃力では僅かに太刀打ちできない。

 

「私はこれでターンエンドです」

 

 

徳山 LP4100 手札0

モンスター/《ドラグニティ―レギオン》

魔法・罠/《竜の渓谷》

 

 

「んじゃ、オレのターン、ドロー!―――まずはゲイルの効果でレギオンの攻撃力を半分にするぜ!」

 

 

ドラグニティ―レギオン 攻1200→600/守800→400

 

 

「さらにゲイルをリリースして、《BF-暁のシロッコ》をアドバンス召喚!」

 

 ゲイルと入れ替わりにシロッコが召喚された。

 

 

BF-暁のシロッコ 星5 闇 鳥獣族 攻2000/守900

 

 

「《黒い旋風》の効果でデッキから《BF-月影のカルート》を手札に加えて、バトルフェイズに入るぜ!暁のシロッコでレギオンを攻撃!ダークウイングスラッシュ!」

 

 シロッコはレギオンのラッシュを全て見切り、カウンターでレギオンを切り裂く。

 

 

徳山 LP4100→LP2700

 

 

「オレはこれでターンエンド!」

 

 

ケイト LP4200 手札2

モンスター/《BF-暁のシロッコ》

魔法・罠/《黒い旋風》

 

 

「フム、私のターン、ドロー!―――私はまた《竜の渓谷》の効果を発動します!手札のカードを一枚捨てて、デッキから《ドラグニティ―ドゥクス》を手札に加えます。そしてドゥクスを召喚し、効果で《ドラグニティ―ファランクス》を装備します!さらに装備状態のファランクスの効果で自身を特殊召喚!」

 

 やはりワンパターンであるが、そこが《ドラグニティ》らしさと言えばらしさでもある。

 

「レベル4の《ドラグティ―ドゥクス》に、レベル2の《ドラグニティ―ファランクス》をチューニング!―――シンクロ召喚!現れよ、《ドラグニティナイト―ゲイボルグ》!」

 

 白い鎧を着た黒紫色のドラゴンとおそらくはドゥクスと思われるモンスターが上に乗っている。

 

 

ドラグニティナイト―ゲイボルグ 星6 風 ドラゴン族 攻2000/守1100

 

 

「《ドラグニティナイト―ゲイボルグ》で《BF-暁のシロッコ》を攻撃!」

 

 ゲイボルグ、というより上のドゥクスは持っている大槍を投げつけようと振りかぶった。

 

「相討ち狙い・・・、なわけないか。さっきカルート手札に入れたし」

「無論です。《ドラグニティナイト―ゲイボルグ》の効果発動!このカードが戦闘を行うダメージステップ時に一度、墓地の鳥獣族《ドラグニティ》を除外し、その攻撃力を自身に加えます!私は墓地の《ドラグニティ―プリムス・ピルス》を除外します。そしてプリムス・ピルスの攻撃力は2200!」

 

 

ドラグニティナイト―ゲイボルグ 攻2000→4200

 

 

「また《竜の渓谷》でドサクサに紛れて墓地に送ってやがったな。だがこっちもタダじゃやられねえぜ。オレは手札の《BF-月影のカルート》を墓地へ送ってシロッコの攻撃力を1400ポイントアップさせる!」

 

 

BF-暁のシロッコ 攻2000→3400

 

 

ドゥクスの放った槍はシロッコを一撃で仕留めた。

 

 

ケイト LP4200→LP3400

 

 

「徳山選手、ゲイボルグの攻撃力を一気に倍以上に上げたが、前田選手もカルートを上手く使いダメージを軽減した―――――っ!!」

「ですが、これで貴女の手札は熱風のギブリ一枚のみ。それでは〈黒い旋風〉の効果を使えない。ターンエンドです」

 

 

徳山 LP2700 手札0

モンスター/《ドラグニティナイト―ゲイボルグ》

魔法・罠/《竜の渓谷》

 

 

(おーおー、言ってくれるねぇ。けど、正直ゲイボルグの効果は厄介だな。向こうの墓地にはドゥクスもいるから、普通に殴ったら攻撃力は3500ってところか。さてどうすっかな・・・・・・。――――――――あ)

 

 で、閃いた。

 

(あるじゃねえか、一個だけ。でもこの手札じゃどうしようもない。このドローで引き当てないといけないわけか)

 

「面白ぇ・・・。やってやろうじゃねえか!!オレのターン、ドロー!!」

 

 相手もチームACEとDの面々も秋人も校長も(っていうかいたの?)観客も静寂に包まれた。

 

「へっ、来たぜ。―――オレは《BF-蒼炎のシュラ》を召喚!」

 

 このデュエルで二回目の登場である。

 

「何かと思えばシュラですか。何か策があるんでしょうな?」

「もっちろん!オレは《黒い旋風》の効果で《BF‐黒槍のブラスト》を手札に加えて、特殊召喚!」

 

 ブラストも二体目である。

 

「しかしそのモンスターも攻撃力1700。二体並べたところで・・・・。っ!まさか・・・・・!?」

「気付いたみたいだな。オレは《BF-蒼炎のシュラ》と《BF-黒槍のブラスト》でオーバーレイ!―――二体の鳥獣族モンスターで、オーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!舞い降りよ、《零鳥獣シルフィーネ》!」

 

 

零鳥獣シルフィーネ ランク4 水 鳥獣族 攻2000/守2200

 

 

「シルフィーネの効果発動!エクシーズ素材を一つ使い、相手フィールドの表側表示のカードの効果を全て無効にする!パーフェクトフリーズ!」

 

 シルフィーネの放ったビームで、谷も、ゲイボルグも凍りついた。

 

 

零鳥獣シルフィーネ ORU 2→1

 

 

「これでゲイボルグの効果も、地味に墓地肥やしに貢献してた《竜の渓谷》の効果も無効だ!さらにシルフィーネは自身を除くフィールドの表側表示のカード一枚につき攻撃力が300ポイントアップする!今フィールドに表側表示で存在するカードはオレの《黒い旋風》とアンタの《竜の渓谷》にゲイボルグだ!」

 

 

零鳥獣シルフィーネ 攻2000→2900

 

 

「バトル!《零鳥獣シルフィーネ》で《ドラグニティナイト―ゲイボルグ》を攻撃!アイス・レイ!」

 

 氷の刃がゲイボルグを襲った。

 

 

徳山 LP2700→LP1800

 

 

「どうだっ!オレはこれでターンエンド!」

「くう・・・・!!」

(シルフィーネの攻撃力は彼女のスタンバイフェイズまで下がらない。となるとここは耐えるしかない。ドロー次第では例のコンボを・・・)

「私のターン、ドロー!―――――よし。私は〈ドラグニティ―レギオン〉を召喚し、墓地の《ドラグニティ―ファランクス》を装備します!」

「そういやそのモンスターの効果ってモンスター破壊だっけ?」

「確かにその効果もありますが、今回は使いません。私は《ドラグニティ》を装備しているミリトゥムを除外し、墓地から《ドラグニティアームズ―レヴァテイン》を守備表示で特殊召喚します!」

 

 姿を見せたのは朱色のドラゴンだ。二足歩行タイプで、大剣を持っている。

 

 

ドラグニティアームズ―レヴァテイン 星8 風 ドラゴン族 攻2600/守1200

 

 

「《ドラグニティアームズ―レヴァテイン》の効果発動!このカードが召喚または特殊召喚に成功した時、墓地のドラゴン族モンスターをこのカードに装備できます。私は《光と闇の竜(ライトアンドダークネスドラゴン)》を装備して、ターンエンドです!」

 

 流石に今回は大剣が白黒になっただけだ。

 

「なあフユよ。何でライトアンドダークネスを装備したんだ?っていうか何であのカードが《ドラグニティ》に入ってるんだ?」

「多分あれは、《光と闇の竜》の効果を逆手に取ったコンボだね。レヴァテインが破壊されたら、まず《光と闇の竜》の効果で自分のフィールドのカードが全滅する。問題は次だ。その後《光と闇の竜》のもう一つの効果で墓地のドラゴン族モンスター一体を特殊召喚できる。そこでレヴァテインを特殊召喚すれば、特殊召喚されたレヴァテインの効果で墓地のドラゴン族モンスターを装備できる。つまり・・・・・・」

「なるほど!ずっとレヴァテインが壁になるということか!!」

 

 英雄もある程度は理解できるようになったようだ。

 

「ふ〜ん、要するにあれか。オレはレヴァテインかライトアンドダークネスのどっちかを何とかしねーといけねぇわけか。さっきのスターダストといい、守ってばっかだな。アンタはそれでいいのかよ?」

 

 ケイトもどうやらフユの説明を聞いていたようだ。

 

「良いも何も、耐え忍び、機を待つのが私のやり方であり、信条です」

「そうかい。じゃワリーけど、このデュエルオレの勝ちだわ」

「なんですと!?」

「オレはオレの行く道に壁が立ちはだかるってんなら、十回でも百回でも、一万と二千回でもぶん殴ってぶっ壊す派だ!!」

「途中ちょっと○クエリオン混じってたわよね!?」

「っつーわけでその壁も壊させてもらうぜ!オレのターン、ドロー!このスタンバイフェイズでシルフィーネの攻撃力は元に戻る!」

 

 

零鳥獣シルフィーネ 攻2900→2000

 

 

「《BF-精鋭のゼピュロス》を召喚!」

 

 

BF-精鋭のゼピュロス 星4 闇 鳥獣族 攻1600/守1000

 

 

「《黒い旋風》の効果発動!デッキから《BF-そよ風のブリーズ》を手札に加えるぜ!さらにブリーズはカード効果でデッキから手札に加わった時、特殊召喚できる!」

 

 このブリーズというモンスター、名に反して翼の色はオレンジ色だ。

 

 

BF-そよ風のブリーズ 星3 闇 鳥獣族 チューナー 攻1100/守300

 

 

「行くぜ!レベル4《BF-精鋭のゼピュロス》に、レベル3の《BF-そよ風のブリーズ》をチューニング!―――シンクロ召喚!《BF-アーマード・ウィング》!」

 

 二体目のアーマード・ウィングが召喚されるのはフユとのデュエル以来である。

 

「さらに墓地のゼピュロスの効果を発動!フィールドの《黒い旋風》を手札に戻し、コイツを墓地から特殊召喚し、400ポイントのダメージを受ける!ついでに今手札に戻した《黒い旋風》ももう一回発動だ!」

 

 

ケイト LP3400→LP3000

 

 

 これでケイトの場のモンスターはシルフィーネ、ゼピュロス、アーマード・ウィングの三体。一方相手のモンスターは守備表示のレヴァテインのみである。

「バトルに入る前に、まずはシルフィーネの効果を発動だ!今度はオレもアンタもフィールドに表側表示で存在するカードは三枚ずつ。よって攻撃力が1800アップ!」

 

 

零鳥獣シルフィーネ ORU 1→0 攻2000→3800

 

 

「しかし、いくらフィールドでの効果を無効化しても無意味です!」

「分かってらぁ!まずはゼピュロスでレヴァテインを攻撃!」

 

 ゼピュロスは『○斗の拳』よろしく、手刀でレヴァテインの喉元を突いた。

 

「しかしこの瞬間、《光と闇の竜》の効果が発動します!まずは私の場のカードを全て破壊!」

 

 凍りついた崖が消滅して元のデュエルリングに戻った。

 

「次に《ドラグニティアームズ―レヴァイン》を守備表示で特殊召喚!」

 

 そして朱色の竜が再び召喚される。

 

「そして《ドラグニティアームズ―レヴァイン》の効果発動!墓地の・・・」

「やらせるかよ!!罠カード《ブレイクスルー・スキル》を墓地から発動だ!!」

「墓地から罠発動ですと!?」

 

 相手が驚いたのを皮切りに周りの人も(空気を読んで)驚き始める。

 

「墓地から!?」

 

 これは相手の社長っぽい人。

 

「墓地から罠だと!?」

 

 続けて龍一も。

 

「墓地から罠とは、すげえ!!」

 

 今度は英雄。

 

「ぼ、ぼ、ぼ、ぼ、墓地から罠カードを発動したぞ―――――っ!!!」

 

 最後はMC秋人。

 

「驚き過ぎじゃアアアアアアっ!!!」

 

 千鳥のツッコミもお約束。

 

「さーて、皆も乗ってくれたところで、改めて《ブレイクスルー・スキル》の効果でレヴァテインの効果を無効にする!これでライトアンドダークネスを装備することはできねえ!!」

「馬鹿・・・、な・・・・・!」

「バトル続行だ!《零鳥獣シルフィーネ》でレヴァテインを攻撃!アイス・レイ!」

 

 ライトアンドダークネスを装備していないレヴァテインは無論復活できない。これで相手のフィールドはガラ空きである。

 

「アンタとのデュエル、楽しかったぜ。アーマード・ウィングでトドメだ!ブラック・ハリケーン!!」

 

 

徳山 LP1800→LP0

 

 




 サブタイの通り、クロウは色んな名(迷)言を残しましたね。
「きったねーぞ!」とか
「インチキ効果も大概にしろ!」とか
 まぁどれも「お前が言うな」と言いたいですが。
 さて、次回は今まで使われなかったエアトスのもう一つの効果が荒ぶります。
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