遊戯王 スノーホワイト/ブラック   作:xxxg

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第四話 「ヒロインが主人公に惚れてるのも鉄則」

 

「ねぇ、ちょっと放課後付き合ってもらえないかな?」

 

 フユ対龍一のデュエルの次の日の昼休み、唐突にフユは千鳥にこんなことをほざきやがった。

 

「えええ!!?まぁ、そりゃあ私たち結構付き合い長いけどぉ、イヤイヤイヤイヤそっちの付き合いの意味じゃなくて、って何言ってんの私?」

 

 一人だけテンパりまくっている千鳥をフユはポカーンと見ている。

 

「ホント、何言ってるの?普通にデュエルしたいだけなんだけど」

「そうそう!デュエルよ、デュエル!分かってるに決まってんじゃないの!・・・・・・デュエル?」

 

 ここでようやく正常に戻る。

 

「デュエル」

「なんで急に?」

「そろそろ主人公VSヒロインみたいなのやってみたいなぁって。それに、千鳥って綺麗だけど特に男子には基本的にきつく当たるから、デュエルの相手、僕ぐらいしかいないでしょ?」

 

 さっきの紛らわしい発言も相まって千鳥はブチギレる。

 

「うっさいわね!!余計なお世話よ!!!」

「ほら、そういうとこ」

 

 フユが笑って指摘したところで、少しの間頭を冷やす。

 

「・・・・・・たら、・・・・・・・・てよ」

「え?何て言ったの?」

「だーかーらぁ!私が勝ったら、今度一緒にご飯食べに行こうって言ってんのよ!!」

 

 顔を真っ赤にした千鳥を見て、フユは軽く驚いた様子を見せる。

 

「へぇ、珍しいね。君がお金の絡んでくる話をするなんて」

「ちなみに全額アンタのおごりね」

 

 ここはすっごくドライ。で、フユもやっぱり

 

「うん、いいよ」

 

二つ返事でOK。

 

(ヤッター!)

 

 内心でガッツポーズをする千鳥なのでした。

 

 

 

でもって放課後、今回は校庭ではなく、人の少ない中庭でデュエル。そして今回龍一はいない。どちらも千鳥が頼んだことだった。できるだけ二人っきりでいてフユと親密になりたい、といったところだろうか。

 ちなみに千鳥のデュエルディスクも少し変わっていて、全体が黄緑色に塗装され、LPが表示されるあたりに風車のようなマークが施されている。

 

(あーなるほど、あのシリーズね)

 

 フユは千鳥の使うカードに大体の見当をつける。

 

「さ、早く始めましょ」

「あ、うん」

 

「「デュエル!」」

 

 

フユ LP8000

 

 

千鳥 LP8000

 

 

「私のターン、ドロー!―――私はモンスターを一体セットしてターン終了」

 

 

千鳥 LP8000 手札5

モンスター/リバース×1

 

 

「僕のターン、ドロー!僕は《ダーク・ヴァルキリア》を召喚!」

 

 黒い翼の堕天使が怪しく微笑む

 

 

ダーク・ヴァルキリア 星4 闇 天使族 攻1800/守1050

 

 

「いきなり攻めてきたわね」

「というかまあ、前回は《朱光の宣告者》のコストっていう微妙な扱いだったからね。その辺は作者の計らいなんじゃないかな。・・・ま、それは置いといて、《ダーク・ヴァルキリア》でセットモンスターに攻撃!ダーク・エンジェル・ダスト!!」

 

 《ダーク・ヴァルキリア》の掌からどす黒い霧のようなものが発生し、伏せカードを貫く。

 

「きゃっ!でも、破壊された《ガスタ・イグル》の効果発動!このカードが戦闘によって破壊され、墓地へ送られた時、デッキからレベル4以下のチューナー以外の《ガスタ》と名のつくモンスター一体を特殊召喚できる!私は、《ガスタの巫女 ウィンダ》を特殊召喚!」

 

 まだ幼い少女が風と共に現れた。

 

 

ガスタの巫女 ウィンダ 星2 風 サイキック族 攻1000/守400

 

 

「やっぱりリクルートの達人、《ガスタ》だったね」

「やっぱりって、アンタ分かってて攻撃したの!?」

「でないと話し進まないでしょ」

「そういう問題?」

「ま、僕はカードを二枚セットしてターン終了だよ」

 

 

フユ LP8000 手札3

モンスター/《ダーク・ヴァルキリア》

魔法・罠/リバース×2

 

 

 少し機嫌を悪くしながらも、千鳥はデュエルを続けた。

 

「私のターン。―――私は《ガスタ・ガルド》を召喚!」

 

 頂点に棘のついた兜を被った小鳥が羽ばたく。

 

 

ガスタ・ガルド 星3 風 鳥獣族 チューナー 攻500/守500

 

 

「私はレベル2の《ガスタの巫女 ウィンダ》に、レベル3の《ガスタ・ガルド》をチューニング!―――シンクロ召喚!飛べ、《ダイガスタ・ガルドス》!!」

 

 巨大化した《ガスタ・ガルド》に乗った《ガスタの巫女 ウィンダ》というのがぴったりなモンスターが飛来する。

 

 

ダイガスタ・ガルドス 星5 風 サイキック族 攻2200/守800

 

 

「さらに私は手札から魔法カード、《ガスタの交信》を発動!墓地のウィンダとガルドをデッキに戻して、アンタの伏せカードの一枚を破壊!」

 

 カードから発せられた稲妻がフユの場の伏せカードに直撃する。

 

「あっ!《次元幽閉》が!」

「さっきのお返しよ!《ダイガスタ・ガルドス》で《ダーク・ヴァルキリア》に攻撃!ブレイブ・アタック!!」

 

 《ダイガスタ・ガルドス》の突撃により、堕天使はあえなく吹っ飛ばされた。

 

 

フユ LP8000→LP7600

 

 

「私はカードを一枚伏せて、ターン終・・・・」

「ちょっと待って」

「え?」

 

 終了宣言をしようとした千鳥をフユが制した。

 

「僕は君のエンドフェイズ時に《リビングデッドの呼び声》を発動し、《ダーク・ヴァルキリア》を蘇生するよ」

(グッ・・・!エンドフェイズじゃ、もう何もできない)

「・・・私はこのままターン終了」

 

 

千鳥 LP8000 手札3

モンスター/《ダイガスタ・ガルドス》

魔法・罠/リバース×1

 

 

「僕のターン、ドロー!―――僕は《ライトロード・パラディン ジェイン》を召喚!」

 

 純白の鎧に身を包んだ騎士が現れた。

 

 

ライトロード・パラディン ジェイン 星4 光 戦士族 攻1800/守1200

 

 

「あれ?あんたいつの間に《ライトロード》に鞍替えしたの?」

 

 多分、読者の何人かが持った疑問を千鳥が代表して尋ねた。

 

「いや、元々入れてたんだよね、攻撃要員とか除去担当で」

「へえ~」

「じゃ、続けさせてもらうよ。僕は、《ダーク・ヴァルキリア》と《ライトロード・パラディン ジェイン》でオーバーレイ!――――エクシーズ召喚!現れよ、《ジェムナイト・パール》!!」

 

 その名の通り全身が真珠でできた戦士が現れた。

 

 

ジェムナイト・パール ランク4 地 岩石族 攻2600/守1900

 

 

「攻撃力2600って、高すぎでしょ・・・・・」

 

 千鳥が少し引き気味の声を出す。で、フユはそれを無視。

 

「僕は《ジェムナイト・パール》で攻撃!パール・フィスト!」

 

パールの拳がガルドスに炸裂する。

 

 

千鳥 LP8000→LP7600

 

 

「強靭☆無敵☆最強!!!」

「どこの社長だテメーはぁ!!」

 

 フユの社長モノマネに千鳥ツッコミが入る。

 

「僕はこれでターン終了」

 

 

フユ LP7600 手札3

モンスター/《ジェムナイト・パール》

魔法・罠/《リビングデッドの呼び声》

 

 

「私のターン!」

(ちょっと不味いわね・・・)

 

 互いにLPはそこまで削られてはいないものの、フユの場には攻撃力2600の《ジェムナイト・パール》。対して千鳥のフィールドはがら空き。

 

(今の私の手札は作者がミスってなければ4枚・・・。わずかだけど、手札のアドバンテージだけなら私の方に分がある・・・!)

 

 千鳥は頭をフル回転させて考えた。

 

「よし!私は《ガスタ・スクレイル》を召喚!」

 

 千鳥の足元を白と緑色のリスが走り回る。

 

 

ガスタ・スクレイル 星2 風 雷族 チューナー 攻0/守1800

 

 

「そして私は魔法カード《ブラック・ホール》を発動!」

 

 フィールド上空に黒い空間が出現し、場のモンスターを全て吸い込んだ。

 

「破壊された《ガスタ・スクレイル》の効果発動!このカードがカード効果によって破壊され、墓地へ送られた時、デッキからレベル5以上の《ガスタ》と名のつくモンスター一体を特殊召喚できる!私は、《ガスタの賢者 ウィンダール》を特殊召喚!」

 

 フィールドに一つの稲光が落ちてきて、そこから一人の青年が杖を構えた。

 

 

ガスタの賢者 ウィンダール 星6 風 サイキック族 攻2000/守1000

 

 

「そして私は伏せていた《リミット・リバース》を発動して、墓地の《ガスタ・イグル》を蘇生!」

 

 

ガスタ・イグル 星1 風 鳥獣族 チューナー 攻200/守400

 

 

「レベル6の《ガスタの賢者 ウィンダール》にレベル1の《ガスタ・イグル》をチューニング!―――シンクロ召喚!羽ばたけ、《ダイガスタ・イグルス》!」

 

 今度のは巨大化した《ガスタ・イグル》と、それに乗ったウィンダールといったところか。

 

 

ダイガスタ・イグルス 星7 風 サイキック族 攻2600/守1800

 

 

「へぇ、あの状況をひっくり返すなんて、やるねぇ」

「そんな風に余裕かましていられるかしら?」

 

 言葉とは裏腹にまだまだ焦ってないフユに対して千鳥は薄く笑う。

 

「さぁ、一気に行かせてもらうわよ!」

 




 リメイク用に作り直していて時々思うことがあります。

「初期フユこんなにメタ発言酷かったんだ」と。

 1年半連載してて成長したんだね、色々な何かが。

 そして本編のデュエル、次回に続きます。(そこそこ)お楽しみに。
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