遊戯王 スノーホワイト/ブラック   作:xxxg

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 今回から年末大放出スペシャルということで、一日に複数話投稿します。まぁ正直な話、年明けまでに第四十八話のネタがやりたいだけなんですけどね。頑張って間に合わせたいと思います。


第四十話 「原作とOCGで全然効果が違うカードってあるよね」

 見事優勝を果たしたチームACE。しかし喜びも束の間、秋人から言い渡された彼とのデュエルという隠しイベント。そしてそれに挑むのは何やら因縁があるらしい零士。今、デュエルフェスタ正真正銘最後の戦いが始まろうとしていた。

 

 

 

「判決有罪。内容死刑!―――オレはお前を許しはしない」

 

 という訳で、前回の最後のセリフからスタート。

 

「れ、零士が初めて『!』付きのセリフを喋った・・・!!」

「いや、シリアス顔でいうことでもないでしょ!」

 

 前回のかっこよさはどこへ行ったのか。早速フユがボケ始めた。

 そんな二人をよそに、零士と秋人はそれぞれにデュエルディスクを起動させる。

 秋人のデュエルディスクは全体的に金ピカで豪華な仕様になっており、ライフポイントが表示される部分は宝石になっている。

 

「相変わらず成金趣味のデュエルディスクだな」

 

 秋人のを見て、零士が言った。

 

「だからこれは普通のに金色の塗装してるだけだし、ライフのところのやつもただのガラス細工なんだって。・・・・・だが、そう言うお前のも、相変わらず悪趣味だな」

 

 秋人も薄く笑いながら言葉を返した。

 

「・・・本気で言っているのか?」

「だとしたら、どうする?」

「後悔させてやろう・・・・・」

 

 まだデュエルが始まってもいないのに、言葉の応酬が繰り返される。

 

 

「デュエル!」「デュエル」

 

 

零士 LP8000

 

 

秋人 LP8000

 

 

「オレの先攻、ドロー。―――オレは《異次元の生還者》を召喚」

 

 

異次元の生還者 星4 闇 戦士族 攻1800/守200

 

 

「さらに永続魔法《次元の裂け目》を発動」

 

 毎度お馴染みかつ、順調な滑り出しである。

 

「最後にカードを一枚セットしてターンエンド」

 

 

零士 LP8000 手札3

モンスター/《異次元の生還者》

魔法・罠/《次元の裂け目》リバース×1

 

 

「フッ、デュエルディスクだけじゃなく、デッキも変わらないままで安心したよ」

 

 秋人が唐突に言った。

 

「お前のデッキは昨今の墓地依存度の高いデッキに対しては脅威そのものだが、俺のデッキには意味がないことぐらい、よく分かっているはずだ」

「御託はいい。さっさとカードをドローしろ」

「はいはい。俺のターン、ドロー!」

「そういや、あの先輩さんの使うカードって何なんだよ?」

 

 ケイトがチームメイトらに訊ねた。

 

「ああ、それはね・・・」

 

 しかしフユが答えるのを遮るように秋人がターンを始めた。

 

「俺は《剣闘獣(グラディアルビースト)ラクエル》を召喚!」

 

 召喚されたのは二足歩行でオレンジ色の獣だ。腰の辺りを炎の輪が浮遊し、円周上に六つの小型自律兵器が付いている。

 

 

剣闘獣ラクエル 星4 炎 獣戦士族 攻1800/守400

 

 

「なるほど、《剣闘獣》かい。これならモンスターも墓地に行きにくいし、零士の除外コンボも刺さらねえな。――――っていうか、見かけによらずなかなか攻撃的なデッキだねぇ」

 

 一人納得したケイト。

 

「俺はさらに装備魔法〈剣闘獣の剣グラディウス〉をラクエルに装備!これで攻撃力が300ポイントアップ!」

 

 ラクエルの右手に短剣が握られた。

 

「させるか。カウンター罠〈封魔の呪印〉を発動。手札の《死者蘇生》を捨てて、発動を無効にする。さらにこのデュエル中、お前はもうその装備魔法を使えない」

 

 しかし零士の発動したカードですぐに短剣は消滅した。

 

「なるほど。《死者蘇生》はとても強力なカードだけど、おそらくこのデュエルではどちらも墓地にモンスターが送られにくいだろうから温存しておく必然性は少ないということか・・・・・」

 

 フユ、解説乙!

 

「ヤレヤレ、相打ちじゃ意味がないからな。俺はカードを二枚セットしてターンエンド」

 

 

秋人 LP8000 手札2

モンスター/《剣闘獣ラクエル》

魔法・罠/リバース×2

 

 

「オレのターン、ドロー。―――オレは魔法カード《封印の黄金櫃》を発動」

 

 零士のフィールドに金色の箱が出現した。

 

「来た来た!黄金櫃からのネクロフェイスコンボ!!」

「よぉーしっ!やってやれ零士!!」

 

 ケイトと英雄は今回は盛り上げ役である。

 

「悪いが次は俺の番だ。カウンター罠《ディザーム》を発動!手札の《剣闘獣アレキサンデル》をデッキに戻し、黄金櫃の発動を無効にする!」

 

 今度は秋人が零士の魔法カードを無効化してきた。

 

「ならばオレは《異次元の生還者》をリリースし、《邪帝ガイウス》をアドバンス召喚」

 

 

邪帝ガイウス 星6 闇 悪魔族 攻2400/守1000

 

 

「《邪帝ガイウス》の効果発動。お前の伏せカードを除外する」

 

 ガイウスの放った気弾は真っ直ぐにセットカードへと向かった。

 

「ふん、なら俺はチェーンして罠カード《ディフェンシブ・タクティクス》を発動!これで俺の《剣闘獣》は戦闘では破壊されないし、戦闘ダメージも0!さらにこのカードは墓地へ送られずデッキの一番下に戻る。―――ちなみにこれは全て一連の効果だから、ガイウスの効果でも除外することはできない」

 

 うまくガイウスの効果も躱してきた。さすがはプロとでも言うべきか。

 

「・・・・・オレはカードを一枚セットして、エンドフェイズに《異次元の生還者》を特殊召喚する」

 

 

零士 LP8000 手札0

モンスター/《邪帝ガイウス》《異次元の生還者》

魔法・罠/《次元の裂け目》《マクロコスモス》

 

 

「フッ、ならば俺のターン、ドロー!―――じゃあそろそろ攻撃開始と行かせてもらう!」

「・・・・・・」

 

 零士は無言で身構えた。

 

「俺は《剣闘獣ベストロウリィ》を召喚!」

 

 今度は緑色の鳥の戦士が召喚された。

 

 

剣闘獣ベストロウリィ 星4 風 鳥獣族 攻1500/守800

 

 

「さらに俺はベストロウリィとラクエルをデッキに戻し、《剣闘獣ガイザレス》を融合召喚!!」

「融合系のカードも使わず、デッキに戻すだけで融合召喚だと!?」

 

 もちろんこれは零士ではなく英雄である。

 

 

剣闘獣ガイザレス 星6 闇 鳥獣族 攻2400/守1500

 

 

「ガイザレスの効果発動!このカードが融合召喚に成功した時、フィールドのカードを二枚まで破壊できる!俺は《次元の裂け目》と《邪帝ガイウス》を破壊する!」

「ならばオレはチェーンして《マクロコスモス》を発動する」

 

 ガイザレスの翼が二枚のカードを切り裂いた。

 

「ちっ、仕留めきれなかったか。―――俺は《剣闘獣ガイザレス》で《異次元の生還者》を攻撃!」

 

 ガイザレスの放った無数の羽の刃が生還者に突き刺さった。

 

 

零士 LP8000→LP7400

 

 

「さらにこのバトルフェイズ終了時に、《剣闘獣ガイザレス》の効果発動!このカードをエクストラデッキに戻し、デッキから《剣闘獣ベストロウリィ》以外の《剣闘獣》二体を特殊召喚できる!俺は《剣闘獣ラクエル》を攻撃表示で、さらに《剣闘獣ホプロムス》を守備表示で特殊召喚!」

 

 ガイザレスと入れ替わりに現れたのは先程のオレンジの獣と、サイのモンスターだ。

 

 

剣闘獣ホプロムス 星4 地 岩石族 攻700/守2100

 

 

「ここから《剣闘獣》の本領発揮だ!ラクエルは《剣闘獣》の効果でデッキから特殊召喚に成功した時、元々の攻撃力が2100となる!」

 

 

剣闘獣ラクエル 攻1800→2100

 

 

「さらにホプロムスも元々の守備力は2400となる!」

 

 

剣闘獣ホプロムス 守2100→2400

 

 

「俺はカードを一枚セットしてターンエンドだ」

 

 

秋人 LP8000 手札0

モンスター/《剣闘獣ラクエル》《剣闘獣ホプロムス》

魔法・罠/リバース×1

 

 

「この瞬間、除外されていた《異次元の生還者》を攻撃表示で特殊召喚する」

「でもこれで先輩のフィールドには攻撃力2100と守備力2400のモンスターが一体ずつか・・・・・。早速ピンチだね」

「オレのターン、ドロー」

 

 しかしどんな状況でも、零士は表情を変えない。

 

「《D.D.アサイラント》を召喚」

 

 なんとかモンスターを引いたようだ。そのモンスターは大きな鉈のような武器を腰にさげ、顔の下半分が隠されている女モンスターだ。

 

 

D.D.アサイラント 星4 地 戦士族 攻1700/守1600

 

 

(あれは戦闘で破壊された時に自身と破壊したモンスターを除外する効果を持つ。・・・・・ラクエルと刺し違える気か)

 

「《D.D.アサイラント》で《剣闘獣ラクエル》を攻撃」

 

 ラクエルは雄叫びをあげながらアサイラントを鎧ごと切り裂いた。

 

 

零士 LP7400→LP7000

 

 

「《D.D.アサイラント》の効果発動。このカードとこのカードを破壊したラクエルをゲームから除外する」

 

 直後二体のモンスターが姿を消した。

 

「ターンエンドだ」

 

 

零士 LP7000 手札0

モンスター/《異次元の生還者》

魔法・罠/《マクロコスモス》

 

 

「やはりそうきたか。俺のターン、ドロー!―――俺は《剣闘獣ディカエリィ》を召喚!」

 

 新たに現れた秋人のモンスターは二足歩行の水牛である。

 

 

剣闘獣ディカエリィ 星4 地 獣戦士族 攻1600/守1200

 

 

「さらに俺はホプロムスとディカエリィをデッキに戻し、《剣闘獣エセダリ》を融合召喚!」

 

 二体目の融合モンスターは中世の戦車に乗り、棍棒を持ったゴリラだ。

 

 

剣闘獣エセダリ 星5 地 獣族 攻2500/守1400

 

 

「《剣闘獣エセダリ》で《異次元の生還者》を攻撃!」

 

 エセダリは生還者の頭に棍棒を振り下ろした。

 

 

零士 LP7000→LP6300

 

 

「エセダリにはデッキに戻る効果はない。ターンエンドだ」

 

 

秋人 LP8000 手札0

モンスター/《剣闘獣エセダリ》

魔法・罠/リバース×1

 

 

「ならばお前のターンのエンドフェイズ時に《異次元の生還者》を守備表示で特殊召喚する」

 

 何度破壊されようと、除外される限り蘇る、それが《異次元の生還者》。

 

「オレのターン、ドロー。・・・・・・オレはこのままターンを終了する」

「俺のターン、ドロー!・・・・・・俺も何もせずにターンエンドだ」

 

 

 

「このターンは互いに何もしなかったね。打つ手がなかったか、それとも次の一手のための準備か・・・・・」

 

 フユなりに分析してみた。

 

「にしても流石プロって感じだな。まだライフが削られてねえ」

 

 ケイトは、チクショー、やっぱオレがデュエルしてみたかったぜ、とでも言いたげである。

 

「だがそもそも、あいつがあの先輩に執着してるのは何でなんだ?」

 

 英雄の疑問は最もなところである。だがこの五人、フユと千鳥以外の全員がアカデミアが初対面。零士の過去に何があったのか知る者はいない。

 

「でも珍しく大声あげて死刑とか、許さないとか言ってたから、きっといい関係ってわけじゃないでしょうね・・・」

 

 千鳥は心配そうに二人のデュエルを見ていた。

 

「そう言えば彼、初めて会った時笑って誤魔化す奴が嫌いだ、みたいなこと言ってたけど、それってもしかしてあの先輩からきてるんじゃないかな」

 

 フユの言う通り、秋人も基本笑顔を絶やさない。

 

「なんにせよ、このデュエルが彼にとって一つの区切りになってくれればいいんだけど・・・・・」

 

 

 

「オレのターン、ドロー」

 

 再び零士のターン。

 

「オレは手札から魔法カード《天よりの宝札》を発動する」

「何!?そのカードは・・・!!」

 

 秋人だけでなく、見ていた者全員がどよめいた。

 

「《天よりの宝札》って、あの互いに手札が六枚になるようにカードを引くあのトンデモカードか?」

「いやそれアニメ効果」

 

 英雄が(フユと違って悪気なく)ボケたのに対し、千鳥が冷静につっこんだ。

 

「OCG版の《天よりの宝札》は、手札とフィールドのカードを全て除外し、カードを二枚ドローする、はっきり言って大損のカードなんだ」

 

 そしてフユが説明する。

 

「それに除外する効果はコストだから、どっちかにカードがないと発動できねぇんだよな、これが」

 

 ぶっちゃけこれに後から気付いたせいで今回投稿が遅くなったっていうのもありますスンマセン。(すぴばる版)

 

「オレは場の《異次元の生還者》と《マクロコスモス》を除外し、さらに手札の《ネクロフェイス》を除外して、カードを二枚ドローする」

「さらっとやばいカードを除外してきたな」

 

 秋人が顔を引きつらせた。

 

「さらに《ネクロフェイス》の効果で、互いにデッキの上からカードを五枚除外する」

 

 この時《魂吸収》があったらどれほどライフを回復していただろう。

 

「秋人・・・、お前気付いているか?」

「何にだ?」

「今オレの墓地に、モンスターがいないことにだ」

「それを言うということは、あのカードだな?」

 

 秋人を始め、皆この後何が来るのかが分かった。

 

「そうだ。出てよ、《ガーディアン・エアトス》」

 

 今回はそこそこ早めの登場である。

 

 

ガーディアン・エアトス 星8 風 天使族 攻2500/守2000

 

 

「ふっ、だが攻撃力はエセダリと互角。また相打ちでもする気か?」

「勘違いするな。オレはさらに速攻魔法《禁じられた聖衣》をエセダリに対して発動する」

「何だと!?」

 

 エセダリの身につけていた鎧が、白い衣に変わった。

 

 

剣闘獣エセダリ 攻2500→1900

 

 

「これで攻撃力でこちらが上回った。行け、エアトス。フォビドゥン・ゴスペル」

 

 エアトスはエセダリを戦車ごと叩き切った。

 

「っ!!ぐうぅ・・・・!!」

 

 

秋人 LP8000→LP7400

 

 

(この痛み、通常のデュエルのそれとは違う。おそらくは生徒会長とのデュエルの時と同じ。・・・・・なるほど。これは、下手したら本当に死ぬかもしれないな・・・・・)

「オレはこのままエンドフェイズに入り、《異次元の生還者》と、《ネクロフェイス》の効果で除外された《異次元の偵察機》を攻撃表示で特殊召喚する」

 

 

異次元の偵察機 星2 闇 機械族 攻800/守1200

 

 

「ターンエンドだ」

 

 

零士 LP6300 手札0

モンスター/《ガーディアン・エアトス》《異次元の生還者》《異次元の偵察機》

 

 

「っく!俺のターン、ドロー!―――俺はモンスターを一体セットし、ターンエンド」

 

 

秋人 LP7400 手札1

モンスター/リバース×1

魔法・罠/リバース×1

 

 

 秋人は一瞬で防戦一方となってしまった。

 

「オレのターン、ドロー。―――オレは《異次元の生還者》で伏せモンスターを攻撃する」

 

 生還者の攻撃でセットされていたモンスターが姿を見せた。その正体は小柄なサルだ。

 

 

スレイブ・エイプ 星2 地 獣族 攻700/守300

 

 

「《スレイブ・エイプ》の効果発動!このカードが戦闘で破壊されて墓地へ送られた時、デッキからレベル4以下の《剣闘獣》一体を特殊召喚する!俺は《剣闘獣ディカエリィ》を守備表示で特殊召喚!」

「ならばエアトスで《剣闘獣ディカエリィ》を攻撃する」

 

 もう二回も登場しているのにそのどちらも即退場なディカエリィ。

 

「《異次元の偵察機》を守備表示に変更し、カードを一枚セットしてターンエンドだ」

 

 

零士 LP6300 手札0

モンスター/《ガーディアン・エアトス》《異次元の生還者》《異次元の偵察機》

魔法・罠/リバース×1

 

 

「フッ、よく先に生還者で攻撃したな」

「・・・・・・・・・・」

「さっきの攻撃、仮に先にエアトスで攻撃していた場合《スレイブ・エイプ》の効果でホプロムスを壁にするつもりだった。そうすれば生還者では太刀打ちできなかったからな」

「簡単なことだ。あの時お前は攻撃表示の偵察機を攻撃せずにモンスターをセットした。ならば必然的に攻撃力の低いモンスターということだ。最悪ホプロムスだったとしてもその後エアトスで攻撃すればいい」

「なるほどな」

 

 零士に逆転されているというのに、秋人にはまだ余裕があった。

 

「俺のターン、ドロー!―――俺は《剣闘獣ベストロウリィ》を召喚!」

 

 こちらも再び登場の鳥モンスター。

 

「バトル!《剣闘獣ベストロウリィ》で《異次元の偵察機》を攻撃!」

 

 ベストロウリィはかなりの高さから蹴りつけて、偵察機は無惨に破壊される。

 

「そしてこのバトルフェイズ終了時にベストロウリィの効果で・・・」

「させるか。速攻魔法《禁じられた聖杯》をベストロウリィに対して発動する」

「チッ、今度は聖杯か・・・!!」

 

 すると悪酔いした女が現れ、無理矢理ベストロウリィに聖杯を飲ませた。

 

「またかよ!?」

 

 という千鳥のツッコミも当たり前っちゃあ当たり前。

 

 

剣闘獣ベストロウリィ 攻1500→1900

 

 

「これで効果は発動しない」

「なかなか嫌な手を使ってくるじゃないか。ターンエンド」

 

 

秋人 LP7400 手札1

モンスター/《剣闘獣ベストロウリィ》

魔法・罠/リバース×1

 

 

剣闘獣ベストロウリィ 攻1900→1500

 

 

「オレのターン、ドロー。―――オレは《異次元の生還者》で《剣闘獣ベストロウリィ》を攻撃」

 

 生還者の回し蹴りをまともに受けて、ベストロウリィは破壊された。

 

 

秋人 LP7400→LP7100

 

 

「そして《ガーディアン・エアトス》でダイレクトアタック」

 

 エアトスの斬撃は秋人を襲った。

 

 

秋人 LP7100→LP4600

 

 

「グアアッ!!」

 

 無論ソリッドビジョンのはずなのだが、秋人は本当に斬られたような錯覚に一瞬陥った。

 

「くっ・・・・・・!」

 

 その衝撃のあまり片膝を着く。

 

(零士・・・・・。そうか。これが・・・・・・)

 

 ゆっくりと立ち上がる秋人。

 

 

「これがお前の復讐か」

 

 

「え?復讐って、どういうこと!?」

 

 おそらく千鳥の疑問は他の三人だって同じだろう。

 

「・・・・・・・・・・・」

 

 零士は無言だ。

 

「デュエルで、特に攻撃を受けたときなんかに伝わってくるよ。お前の決意や想いみたいなものがな」

 

 だが、と秋人は続けた。

 

「だが俺とて敗けるつもりはない。お前がその気なら、俺も・・・」

 

 そこで秋人は右手を自分の顔の前でかざした。ちょうど零士に手の甲が見えるように。

 

「本気でいかせてもらう」

 

 次の瞬間、秋人の右手がオレンジ色に光りだした。

 

―――――うおっ!何だ何だ?

 

―――――手が光りだしたぞ

 

―――――ソリッドビジョンの本気か?

 

 生徒達も不思議そうに見ていた。

 

「何だありゃ?シャイニングドローでもする気か?」

 

 ケイトのボケも分からなくはないが、

 

「んなわけないでしょ!!」

 

そこはそれ千鳥につっこんでもらわないとね。

 

「あれは・・・・・」

 

 一人つぶやくフユ。

 そしたら少しだけ光が収まり、代わりに秋人の手の甲にオレンジ色の『A』の文字が浮かび上がった。

 

「それは・・・・・」

「何だ?思ったより驚かないんだな」

 

 秋人は少し意外な顔をした。

 

「前に一度見たことがある」

「ああ。なるほどな」

 

 納得した様子でチラリとフユを見た。

 

「さて、仕切り直しといこうか。―――――最強デュエリストにとって、全ては必然!!ドローカードすらも創造する!!!」

(ま、ただの演出で、本当にそんなチートはできないがな)

「シャイニグドロ―――ッ!!!」

 

 秋人の演技で、事情が飲み込めない生徒達も盛り上がった。

 

「オレはこの瞬間、永続罠《マクロコスモス》を発動する」

 

 しかし零士は全く動じていない。

 

「だからどうした!?俺は《剣闘獣ホプロムス》を召喚!」

 

 このカードも二度目の登場。しかし先程と違って臨戦態勢だ。

 

「さらに俺は装備魔法《剣闘獣の闘器マニカ》をホプロムスに装備する!」

 

 ホプロムスに手鉄甲がはめられた。

 

「そして《剣闘獣ホプロムス》で《異次元の生還者》を攻撃!」

 

 ホプロムスはその巨体で突進していったが、生還者はこれを跳ね返した。

 

 

秋人 LP4600→LP3500

 

 

「グッ・・・!マニカを装備したモンスターは戦闘では破壊されない。よってバトルフェイズ終了時にホプロムスの効果発動!このカードをデッキに戻し、デッキから《剣闘獣ダリウス》を特殊召喚!」

 

 新たに現れた《剣闘獣》は馬のモンスターだ。

 

 

剣闘獣ダリウス 星4 地 獣戦士族 攻1700/守300

 

 

「ダリウスの効果発動!このカードが特殊召喚に成功した時、墓地の《剣闘獣》を効果を無効にして特殊召喚する!さらにデッキから《剣闘獣》を特殊召喚したことにより、罠カード《ハンディキャップマッチ!》を発動!手札またはデッキからレベル4以下の《剣闘獣》を一体特殊召喚する!」

「す、すげえな・・・。あの状態から一気にモンスターを三体も並べるなんてな・・・」

 

 驚きを隠せない英雄。

 

「それだけじゃねえ。あの先輩さん、さっきと違って気迫に満ちてやがらぁ」

 

 ケイトの言う通り、ついさっきまで紳士的な笑顔でいたのが、真剣な顔つきになっている。

 

「俺は《ハンディキャップマッチ!》の効果でラクエルを、ダリウスの効果でベストロウリィを特殊召喚!」

 

 一瞬にして秋人の元に集まった三匹の獣。

 

「俺もエースモンスターを見せてやろう。――――俺はラクエル、ダリウス、ベストロウリィの三体をデッキに戻し、融合召喚!!闘いに生きる獣よ、我が敵を薙ぎ払え!!出てよ、《剣闘獣ヘラクレイノス》!!!」

 

ガオオオオォォォォ――――――――――ッ!!!!

 

 召喚された秋人のエースモンスターはラクエルに似ているが、鎧は強靭なものになり、右手に斧、左手に盾を持ち、体格も何倍もの大きさになっている。

 

 

剣闘獣ヘラクレイノス 星8 炎 獣戦士族 攻3000/守2800

 

 

「さあ、始めようか零士。ここからは、文字通り命を賭けたデュエルだ」

 

 




 《天よりの宝札》がアニメ効果だったら今頃禁止カードの仲間入りだったでしょうね。酷い弱体化を受けた仲間は他にもいますよね。レイド・ラプターズとか、ライズ・ファルコンとか・・・。
 そして次回遂に決着。さらに零士が新たな力に目覚めます。デュエルフェスタ編、あと2話!
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