遊戯王 スノーホワイト/ブラック   作:xxxg

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第六十話 「天才と変態は紙一重」

フユ LP6900 手札1

モンスター/《ガチガチガンテツ》《月華竜 ブラック・ローズ》

魔法・罠/《補給部隊》《閃光の騎士》《フーコーの魔砲石》

 

 

ガチガチガンテツ ランク2 地 岩石族 ORU 2 攻900/守2200

 

 

月華竜 ブラック・ローズ 星7 光 ドラゴン族 攻2800/守2200

 

 

No.96 ブラック・ミスト LP5200 手札2

 

 

 修羅場チームとしての最後の目的地『黒の洞窟』。ここで待ち受けていたのはかつてフユも使用していた《No.96 ブラック・ミスト》。彼は《聖光の宣告者》と入れ替えられたことを根に持っており、フユにデュエルを挑んだ。No.96は初手から自身を召喚するが、一方のフユはシンクロ、エクシーズ、更には最新のペンデュラム召喚を駆使して対抗する。と言えば聞こえはいいが、これはフユによる(虐殺)ショーの始まりでしかないのだった。

 

 

 

「クソッタレが・・・!オレのターン、ドロー!――ヘッ、オレは《マリスボラス・ナイフ》を召喚!」

 

 

マリスボラス・ナイフ 星2 闇 悪魔族 攻600/守100

 

 

「《マリスボラス・ナイフ》の効果発動!墓地の《マリスボラス・スプーン》を特殊召喚!」

 

 

マリスボラス・スプーン 星2 闇 悪魔族 攻100/守500

 

 

「オレは《マリスボラス・ナイフ》と《マリスボラス・スプーン》でオーバーレイ!―――二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!現れろ、No.65!呪われし裁きの執行者、裁断魔人ジャッジ・バスター!」

 

 右手が剣、左手が長い鉤爪になっているモンスターが現れた。

 

 

No.65 裁断魔人ジャッジ・バスター ランク2 闇 悪魔族 攻1300/守0

 

 

「そのモンスターなら効果封じはできるけど、1300なら普通に殴ればいいからねぇ。となると、君が次にやることは・・・・」

「流石よく分かってんじゃねぇか。オレは《RUM―バリアンズ・フォース》を発動!《No.65 裁断魔人ジャッジ・バスター》でオーバーレイ!一体のモンスターで、オーバーレイネットワークを再構築!現れろ、CNo.65!数多の怨念をまといし裁きの魔王、裁断魔王ジャッジ・デビル!」

 

 ランクアップしたジャッジ・バスターはシャレたコートを身にまとい、メインの武器が鎌に変わっている。

 

 

CNo.65 裁断魔王ジャッジ・デビル ランク3 闇 悪魔族 攻1600/守0

 

 

「バリアンズ・フォースの効果発動!相手エクシーズモンスターのオーバーレイユニットを一つ奪う!それに伴ってお前のモンスターの攻守も下がる!」

 

 

CNo.65 裁断魔王ジャッジ・デビル ORU 3→4

 

 

ガチガチガンテツ ORU 2→1 攻900→700/守2200→2000

 

 

月華竜 ブラック・ローズ 攻2800→2600/守2200→2000

 

 

「ジャッジ・デビルにはジャッジ・バスターをエクシーズ素材にしている間、僕はモンスター効果を発動できない効果があるけど、僕の《ガチガチガンテツ》の攻守アップは永続効果。ブラック・ローズを倒すことはできないよ」

「そこまで知ってるなら、この効果も知ってるよな?オレはジャッジ・デビルの効果発動!オーバーレイユニットを一つ使い、相手モンスター一体の攻撃力と守備力を1000ポイントダウンさせる!」

 

 

CNo.65 裁断魔王ジャッジ・デビル ORU 4→3

 

 

月華竜 ブラック・ローズ 攻2600→1600

 

 

「さらにオレは、装備魔法《エクシーズ・ユニット》をジャッジ・デビルに装備!これにより、攻撃力がランク×200アップ!」

「なるほど、そう来たか」

 

 

CNo.65 裁断魔王ジャッジ・デビル 攻1600→2200

 

 

「これでブラック・ローズは一方的に破壊可能!行け!ジャッジ・デビル!!」

 

 ジャッジ・デビルの大鎌がブラック・ローズを真っ二つに。

 

 

フユ LP6900→LP6300

 

 

「くっ・・・!《補給部隊》の効果でカードを一枚ドロー!」

「それがどうした!?ターンエンド!」

 

 

No.96 ブラック・ミスト LP5200 手札0

モンスター/《CNo.65 裁断魔王ジャッジ・デビル》

魔法・罠/《エクシーズ・ユニット》

 

 

「僕のターン、ドロー!」

(!このカードは・・・。でも今は発動できる状況じゃない)

「僕はこのままターンエンド!」

 

 

フユ LP6300 手札3

モンスター/《ガチガチガンテツ》

魔法・罠/《補給部隊》《閃光の騎士》《フーコーの魔砲石》

 

 

「何もしないでターンエンド?手札悪いのかなぁ?」

「アイツに限ってそれはないわね。前に似たようなことがあったけど、その時は次のターンで一気に勝負を決めてたから」

 

 何の話か分からない人は、第三十九話を読んでみよう!

 

「どんな宣伝の仕方よ!」

「ゴチャゴチャうるせェぞ外野が!!オレのターン、ドロー!―――まずは魔法カード《大嵐》を発動だ!」

 

 フユの場からは補給部隊が破壊されたが、さらにフユの後ろにいた《閃光の騎士》と《フーコーの魔砲石》も消えた。

 

 

CNo.65 裁断魔王ジャッジ・デビル 攻2200→1600

 

 

(ラッキー!・・・おっとポーカーフェイス、ポーカーフェイス)

「ペンデュラムゾーンのペンデュラムモンスターは魔法カード扱いだから、《大嵐》で破壊される・・・!」

(もっとも、破壊されても行くところは『墓地じゃない』けどね)

「こいつはいい誤算だぜ。だがまだこれだけじゃねぇ!ジャッジ・デビルの効果発動!オーバーレイユニットを一つ使って《ガチガチガンテツ》の攻撃力と守備力を1000下げる!」

 

 

CNo.65 裁断魔王ジャッジ・デビル ORU 3→2

 

 

ガチガチガンテツ 攻700→0/守2000→1000

 

 

「バトル!ジャッジ・デビルで《ガチガチガンテツ》を攻撃!」

 

 魔王の一太刀は岩の戦士をも粉砕する。

 

「さっきも言ったがジャッジ・デビルの前にモンスター効果は無力!そいつの身代わり効果は使えない!ターンエンド!」

 

 

No.65 ブラック・ミスト LP5200 手札0

モンスター/《CNo.65 裁断魔王ジャッジ・デビル》

 

 

「僕のターン、ドロー!効果で倒せないなら、パワーで圧倒すればいい。僕は墓地の《創造の代行者 ヴィーナス》を除外!」

「来やがるか・・・!!」

 

「天空に住まいし太陽神よ、矛を向ける者全てを灼き払え!!来い、《マスター・ヒュペリオン》!!!」

 

 

マスター・ヒュペリオン 星8 光 天使族 攻2700/守2100

 

 

「《マスター・ヒュペリオン》でジャッジ・デビルを攻撃!プロミネンス・ブラスト!!」

 

 ゲーm・・・大天使の一撃は魔王すらも焼き滅ぼした。

 

 

No.65 ブラック・ミスト LP5200→LP4100

 

 

「まだだよ!僕はメインフェイズ2で、カードを一枚セット!そしてペンデュラムゾーンに《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》をセッティング!」

 

 赤と緑のオッドアイのドラゴンがフユの上空、斜め後ろに現れた。

 

 

オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン Pスケール:青4/赤4 星7 闇 ドラゴン族 攻2500/守2000

 

 

「新たなペンデュラムモンスターだと!?」

「そしてエンドフェイズに、《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》の効果発動!このカードを破壊し、デッキから攻撃力1500以下のペンデュラムモンスター、《星読みの魔術師》を手札に加える!」

 

 

フユ LP6300 手札2

モンスター/《マスター・ヒュペリオン》

魔法・罠/リバース×1

 

 

「クッ!だ・か・らぁ・・・、それがどうしたって言ってんだよ!!オレのターン、ドロー!!オレは手札から魔法カード《貪欲な壺》を発動!墓地のスプーン、ナイフ、フォーク、そしてジャッジ・デビルとジャッジ・バスターをデッキに戻してカードを二枚ドロー!続けて魔法カード《一時休戦》を発動!互いにカードを一枚ドローして、次のお前のターンが終わるまで互いに受けるダメージは0!まだだ!最後に《カードカー・D》を召喚!」

 

 召喚されたのは物凄く薄い青い車だ。

 

 

カードカー・D 星2 地 機械族 攻800/守400

 

 

「《カードカー・D》のモンスター効果!このカードをリリースして、カードを二枚ドロー!そのままターンを終了する!」

 

 

No.96 ブラック・ミスト LP4100 手札3

 

 

「なるほど考えたね。《カードカー・D》の効果はカードを二枚もドローする代わりにターンを強制的に終了する。そうなれば君のフィールドには何も残ってないから僕が総攻撃をかければライフは0になる可能性が高い。そこであの《一時休戦》だ。あのカードの効果で僕は攻撃しても無意味となった」

「褒めてるのか?それともおちょくってるのか?」

「さぁ?どっちだろうね?僕のターン、ドロー!僕はモンスターをセット。《マスター・ヒュペリオン》を守備表示にしてターンエンド」

 

 

フユ LP6300 手札3

モンスター/《マスター・ヒュペリオン》リバース×1

魔法・罠/リバース×1

 

 

「守備表示にしたか。感がいいな。オレのターン、ドロー!――オレは《マリスボラス・スプーン》を召喚!」

 

 今回二度目。デュエル中三度目の登場である。

 

「さらに手札の《アンブラル・ゴースト》を墓地へ送り、《マリスボラス・フォーク》を特殊召喚!」

 

 

マリスボラス・フォーク 星2 闇 悪魔族 攻400/守400

 

 

「スプーンの効果発動!墓地の《マリスボラス・ナイフ》を特殊召喚!」

 

 再びナイフ、フォーク、スプーンの三悪魔が揃った。

 

「行くぜ、オレは《マリスボラス・スプーン》《マリスボラス・ナイフ》《マリスボラス・フォーク》の三体でオーバーレイ!今一度現れろ我が分身!ブラック・ミスト!!」

 

 

No.96 ブラック・ミスト ランク2 闇 悪魔族 攻100/守100

 

 

「ブラック・ミストって攻撃力を吸収するんだよね?《マスター・ヒュペリオン》は守備表示だから攻撃力の半分を足しても倒せないよ?」

「そのはずなんだけど・・・。!!まさか・・・!!」

 

「お前らも気付いたか。そうだ。これを使うんだよ!二枚目の発動!《RUM―バリアンズ・フォース》!!《No.96 ブラック・ミスト》でオーバーレイネットワークを再構築!!うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

 

 No.96の気合と共に彼の体は膨れ上がり、超筋肉質な肉体となった。いわゆるマッチョ化である。

 

「現れろ、CNo.96!混沌なる嵐を巻き起こし、今ここに舞い降りよ!ブラック・ストーム!」

 

 ランクアップしたブラック・ミストの姿は、人型から獣に近い姿に変わっていた。

 

 

CNo.96 ブラック・ストーム ランク3 闇 悪魔族 攻1000/守1000

 

 

「フハハハハハハハ!!見るがいい!これがオレの真の姿だ!!」

「うん、まぁ、ブラック・ミストをランクアップさせた時点で予想できたけどね」

「何ィーッ!?」

 

「あ、それ私も」

「私もー!」

「私もです」

「私も分かったよー!」

「私も分かりましたよ」

 

 満場一致。ついでにフユ以外全員一人称「私」である。

 

「どいつもこいつも舐めやがって・・・!!ブラック・ストームで《マスター・ヒュペリオン》を攻撃!ブラック・ミラージュ・カオス・ウィップ!!」

「攻撃名も安直だね」

「ブラック・ストームの効果発動!!シャドーゲイン!!!」

 

 この時、CNo.96は涙目だったという。

 

「カオスオーバーレイユニットを一つ使い、攻撃モンスターの攻撃力を0にし、ブラック・ストームにその数値を加える!!」

 

 

マスター・ヒュペリオン 攻2700→0

 

 

CNo.96 ブラック・ストーム 攻1000→3700

 

 

 あっさり破壊された《マスターヒュペリオン》だが、守備表示なのでダメージはない。

 

「2700も攻撃力を奪わせてくれてありがとうなぁ。ターンエンド」

 

 

ムキムキ黒○ストラル LP4800 手札0

モンスター/《CNo.96 ブラック・ストーム》

 

 

「僕のターン、ドロー!」

 

「あの・・・、名前のところが悪意しか感じられないんだけど?」

 

「僕はカードを一枚セットしてターンエンド!」

 

 

フユ LP6300 手札3

モンスター/リバース×1

魔法・罠/リバース×2

 

 

「どうした?急に弱気じゃねぇか。オレのターン、ドロー!―――オレは《魔界発現世行きデスガイド》を召喚!」

 

 バスガイドの格好をした赤毛の少女が現れる。

 

 

魔界発現世行きデスガイド 星3 闇 悪魔族 攻1000/守600

 

 

「デスガイドのモンスター効果!デッキからレベル3悪魔族モンスター、《ダーク・リゾネーター》を特殊召喚!」

 

 

ダーク・リゾネーター 星3 闇 悪魔族 チューナー 攻1300/守300

 

 

「デスガイドの効果で召喚されたモンスターの効果は無効化され、シンクロ素材にもできない。つまり・・・」

「オレは《魔界発現世行きデスガイド》と《ダーク・リゾネーター》でオーバーレイ!―――二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!来やがれ、《ゴーストリック・アルカード》!」

 

 黒い礼服と黒いマント。そして顔は真っ白なモンスターが召喚される。

 

 

ゴーストリック・アルカード ランク3 闇 アンデット族 攻1800/守1600

 

 

「アルカードの効果発動!オーバーレイユニットを一つ使い、お前のセットカード一枚を破壊する!後ろのカードを破壊だ!」

 

 この命令で取ったアルカードの行動は、まさかのカードに喰らい付くだった。

 

 

ゴーストリック・アルカード ORU 2→1

 

 

「くっ、ミラーフォースが!」

「お前のことだ。どうせそんなことだろうと思っていた。これでお前を守るモンスターは一体のみ!行け、アルカード!」

 

 吸血攻撃パート2。そして攻撃されたモンスターは・・・・。

 

 

ネクロ・ガードナー 星3 闇 戦士族 攻600/守1300

 

 

「チッ、まぁいい。ブラック・ストームで攻撃だ」

「防げ、《ネクロ・ガードナー》!」

 

 上手く大ダメージを回避した。

 

「しぶといヤローだ。ターンエンド」

 

 

ムキムキ黒ア○トラル LP4800 手札0

モンスター/《CNo.96 ブラック・ストーム》《ゴーストリック・アルカード》

 

 

「僕のターン、ドロー!―――へぇ」

「この状況を覆すカードを引いたとでも言うのか!?」

「え?いや、うん、まぁ・・・・」

「何だその中途半端な反応は?」

 

「悩みどころなんだよね。君の倒し方。色々手があるからさ」

 

「何だと!?」

「う〜ん。やっぱり一番ドラマチックな倒し方でいこうか。僕はスケール1の《星読みの魔術師》と、スケール8の《時読みの魔術師》をペンデュラムゾーンにセッティング!」

 

 今度は白い魔法使いと黒い魔法使いがフユの頭上に並んだ。

 

 

星読みの魔術師 Pスケール:青1/赤1 星5 闇 魔法使い族 攻1200/守2400

 

 

時読みの魔術師 Pスケール:青8/赤8 星3 闇 魔法使い族 攻1200/守600

 

 

「またペンデュラム召喚か?だがお前の手札はたった二枚!それだけで一体何が・・・」

「いいこと教えてあげようか?今の僕の手札にペンデュラム召喚できるカードは一枚もない」

「だったら何故ペンデュラムモンスターなんかを・・・」

「ここで問題。僕がオッドアイズをセッティングする前に伏せていたカード。これ、なーんだ?」

(そう言えばあの伏せカード、ブラック・ストームで攻撃した時にも反応しなかった。だからこそミラーフォースの方の伏せカードを破壊したんだが・・・・。まさか・・・!!)

 

「読んでいたな!!お前はお前がペンデュラム召喚に必要なカードが揃えることも、ペンデュラム召喚できるレベルのモンスターがいなくなることも!!!」

 

「大正解!!罠発動!《ペンデュラム・バック》!!このカードは、Pゾーンに二枚のカードが存在する時、発動可能。そのスケールの間のレベルのモンスター二体を墓地から手札に加える!僕が選ぶのは、アースとジュピター!」

 

「また来るのか・・・!」

 

「揺れろペンデュラム!天空に描け光のアーク!!ペンデュラム召喚!現れろ、僕のモンスター達!!」

 

 召喚されたのはジュピター――――――――だけではなかった。

 

 フユのフィールドには他に二体のモンスター、《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》と《閃光の騎士》までもが召喚されていたのだ。

 

「馬鹿な!?その二体は既に破壊されて墓地に行っているはず!!」

 

「誰が、墓地に送られたと言ったかな?」

 

「何だと!?」

 

「フィールド上で破壊されたペンデュラムモンスターは、墓地へは行かずにエクストラデッキに行くのさ!さらに、ペンデュラム召喚する時に、手札だけでなく、エクストラデッキのペンデュラムモンスターも召喚できる!」

「そんな効果が・・・!!」

(いや落ち着け・・・。所詮奴が召喚したモンスターは下級モンスターばかり。ブラック・ストームは破壊できない)

「僕はレベル4の《奇跡の代行者 ジュピター》と《閃光の騎士》でオーバーレイ!」

「何!?」

「君の考えていることぐらい容易に分かるさ。―――二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!現れろ、《No.39 希望皇ホープ》!!」

 

 

No.39 希望皇ホープ ランク4 光 戦士族 攻2500/守2000

 

 

「ホープ!?・・・っていうか、なんで入れてるんだよ!?お前のデッキだとどう考えても出しにくいだろ!!

 

「主人公だからさ!だからこそこのカードを発動!《RUM―ヌメロン・フォース》!!僕は希望皇ホープでオーバーレイネットワークを再構築!!現れろ、CNo.39! 未来に輝く勝利をつかめ。重なる思い、つながる心が世界を変える!希望皇ホープレイ・ヴィクトリー!!」

 

ホォ――――プ!!

 

 

CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー ランク5 光 戦士族 攻2800/守2500

 

 

「ホープレイ・ヴィクトリー・・・!!」

「君の分身を倒すのにこれほどふさわしいモンスターはいない!そしてヌメロン・フォースの効果により、ホープレイ・ヴィクトリー以外のカード効果を無効化する!よってブラック・ストームの攻撃力も元に戻る!」

 

 

CNo.96 ブラック・ストーム 攻3700→1000

 

 

(だが、それでも受けるダメージは合計で3500。まだライフは残る!)

「受けるダメージは合計で3500。まだライフは残る。・・・・そう考えているね?」

「心が読めるとでも言うのか!?」

「経験則さ。そしてその読みは、甘い!僕は墓地の《死の代行者 ウラヌス》と、《神聖なる球体》を除外!」

「ま、まさか・・・!?」

 

「光と闇、二つの魂交わりて、我が剣となれ!!光臨せよ、《カオス・ソルジャー ―開闢の使者―》!!!」

 

 

カオス・ソルジャー ―開闢の使者― 星8 光 戦士族 攻3000/守2500

 

 

「さぁ、幕引きだ!まずは《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》で《ゴーストリック・アルカード》を攻撃!そのふた色の眼でとらえたすべてを焼き払え!螺旋のストライクバースト!!」

 

 オッドアイズの渦上のブレスがアルカードに直撃する。

 

 

ムキムキ黒アス○ラル LP4800→LP4100

 

 

「グゥッ!」

「オッドアイズには戦闘ダメージを2倍にする効果があるけれど、ヌメロン・フォースの効果で無効になってるから、命拾いしたね」

「て、テメェ・・・!!」

「次はこれだ!希望皇ホープレイ・ヴィクトリーでブラック・ストームを攻撃!この瞬間、ホープレイ・ヴィクトリーの効果発動!攻撃対象のモンスターの攻撃力を自身に加える!ビクトリー・チャージ!」

 

 

CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー 攻2800→3800

 

 

「改めて攻撃だ!ホープ剣・ダブルビクトリースラッシュ!!」

 

 ホープはブラック・ストームを『V』の字に切り裂いた。

 

 

ムキムキ黒アスト○ル LP4100→LP1300

 

 

「グオオ!」

 

 ブラック・ストームを破壊されたせいか、黒アストラ○は元の姿に戻った。

 

「最後は誰のエースモンスターでもない、僕自身のエースで決める!開闢双破斬!!!」

 

 

No.96 ブラック・ミスト LP1300→LP0

 

 

 普段は縦斬りなのだが、今回は突き。No.96の胴体を刺し貫き、そのまま彼は壁に串刺しに。

 

「グアアアアアアアアアッ!!!」

 

「ブラック・ミスト様〜!?」

 

 ライズベルトが駆け寄り、剣を引き抜こうとするが、ビクともしない。

 

「意外と余裕だったね」

 

 一方のフユは主人公にあるまじき発言である。

 

「ククククク・・・・」

 

 しかしNo.96は不敵な笑みを浮かべていた。

 

「何がおかしいのかな?」

「お前ら、何の考えもなしにオレがここに招き入れたとでも思っているのか?」

「ちょっ、どういうことよ!?」

 

「お前ら、どうやって帰るつもりだ?」

 

「え?来た道を引き返せばいいんじゃないの?」

「この迷路のような洞窟を、道案内もなしにか?」

 

 そう。ここまで来れたのはライズベルトというガイドがいたからだ。そして彼はNo.96に付いている。ここからフユ達を帰す道理など、最初からない。

 

「それに!お前達はオレ達のトップがどこにいるのかも知らない!お前達がこの世界に来たのは、全くの無意味だったということだ!!ハーッハッハッハッハッハッハ!!」

 

「どうしよう、どうしよう・・・」

 

 慌てふためく春と、

 

「・・・・・・・」

 

愕然とする千鳥。そして・・・・。

 

ズシャァッ!

 

「ゴフッ!」

 

 ライズベルトを転ばせて、後頭部を踏みつけるフユ。

 

「なんだ、そんなことか」

「何だと!?」

「じゃあ問題その2。これ、な〜んだ?」

 

 そう言ってフユがポケットから取り出したのは洞窟に入る直前にカオス・ソルジャーから受け取った酔い止め薬の箱。だが、中身は空だ。

 

「道しるべ感覚で中身を撒いてきた。あとは彼の使っていた懐中電灯で道を照らせば帰れるというわけさ。もっとも、ここに来るまでどこをどう通ったかぐらい、覚えてるけどね」

「くっ、だが、その後は・・・」

「それも問題ありません」

 

 今度はカオス・ソルジャーだ。その手にはスマホが。

 

「先程エアトス様から連絡がありました。敵の本拠地が分かったと」

「なっ!?」

「万策尽きたね」

 

「クソ。だがお・・・」

「さて皆、帰ろうか」

 

 No.96が捨て台詞を吐く前に踵を返したフユ。

 

「おい聞けよ最後まで!!」

 

 しかし一行は無視してすたすた帰っていく。

 

「聞けぇっ!!っていうか聞いてくださいお願いします!!!」

 

 何かもう哀れに見えてきた。

 

「しょうがないなぁ」

 

 フユはNo.96の目の前に来ると、他のメンバーに聞こえないように囁いた。

 

「聞いて欲しいなら、3つ数えるまでに幼女の使用済みスク水と体操服上下を持ってきなよ」

 

 もう、なんかヤダこの主人公。

 

「はああ!?無理に決まってんだろ!!動けないんだぞ!!」

「1、2、3。ハイ時間切れ〜。まぁまたここに来る機会があったら聞いてあげるよ」

「この鬼!悪魔!!真ゲス!!!」

 

 No.96の暴言など気にせず、フユは千鳥達の方に戻る。

 

「何の話してたのー?」

「いえ、もう尺がないから三秒以内に喋ってって」

「ホントメタいんだから、アンタは」

 

 そんな会話をしながら、『黒の洞窟』をあとにしたチーム修羅場なのであった。

 




 今回はドが付くぐらいの外道でしたが、次の彼のデュエルではまたちょっとだけカッコよくなります。
 それにしても今回《大嵐》を使う描写がありましたが、年明けから何故か《大嵐》禁止&《ハーピィの羽箒》制限という謎改訂がありましたね。個人的には自分のPカードを能動的にどかせないようにするためなんじゃないか、なんて考えています。
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